映画『デスフォレスト 恐怖の森5』の概要:フリーホラーゲーム「デスフォレスト」をもとにしたホラー映画シリーズ第5弾。東京に現れた巨大な顔だけの怪物ヨシエと、怪物に対抗しようとする個性的なメンバーたち、気力を失った内田が再び謎に迫る様子を描いた。
映画『デスフォレスト 恐怖の森5』 作品情報
- 製作年:2016年
- 上映時間:65分
- ジャンル:ホラー、ミステリー
- 監督:福田陽平、田中佑和
- キャスト:藤本結衣、安田帆花、木下愛華、井桁弘恵 etc
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映画『デスフォレスト 恐怖の森5』 評価
- 点数:25点/100点
- オススメ度:★☆☆☆☆
- ストーリー:★☆☆☆☆
- キャスト起用:★★☆☆☆
- 映像技術:★☆☆☆☆
- 演出:★☆☆☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
映画『デスフォレスト 恐怖の森5』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『デスフォレスト 恐怖の森5』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『デスフォレスト 恐怖の森5』 あらすじ【起・承】
渋谷で連続失踪事件が起こり始める。
行方不明になった人々の共通点は、消える直前に化け物を見たということだった。
ネット上では、巨大な顔の化け物“ヨシエ”の噂と白い怪物“ストーカー”、彼らの弱点が光であること、“謎の老婆”とそれらの正体を探っていたオカルトライターの“U”の情報が飛び交っていた。
警察官の山辺は退職した先輩の鶴田に頼まれ、“U”こと失踪中の内田一輝の行方を探っていた。
友人の華から“ストーカー”に狙われていると打ち明けられる女子高生の結衣。
話している間にもストーカーやヨシエは姿を現すが、結衣にはそれが見えない。
そして華がヨシエに食べられると、結衣にもヨシエが見えるようになる。
慌てて逃げ出した結衣は、通りかかったオタク青年の佐藤に助けられる。
友人の七瀬と共に佐藤から話を聞くと、脱出ゲームアプリ「デスフォレスト」と、民間の対策チームの噂を教えられる。
警察官の山辺は、不良青年の本郷の人脈を使って、隠れていた内田を見つけ出す。
目の前で妻がヨシエに食べられ、それを目撃してしまった娘の身を案じる元警官の鶴田は、内田に真相を話せと詰め寄る。
真相を突き止めようとした自分が動けば被害が広がると語る内田に、鶴田や山辺は今こそ動くべきだと告げる。
映画『デスフォレスト 恐怖の森5』 結末・ラスト(ネタバレ)
対策チームの集まりに参加した結衣たち。
ギャルとギャル男のカップル、カメラを抱えた少女、不良の本郷、元警官の鶴田も参加していた。
彼らをまとめる安藤は、巨大な紫外線ライトを使うか、もうひとつの弱点の可能性がある海へ逃げることを提案。
メンバーのひとりアオイがヨシエやストーカーたちの写真の撮影に成功しており、鶴田はそれを持って警察への協力を仰ぎに向かう。
残された結衣たちの元に、ストーカーが現れる。
逃げるために巨大紫外線ライトを置いたまま車を取りに向かうが、途中で結衣と佐藤がヨシエに食べられてしまう。
2人がいなくなって七瀬にもヨシエやストーカーが見えるように。
ようやく気力を取り戻し、駆け付けた内田に助けられた七瀬はその場から逃げる。
車で逃げだした本郷たちだったが、偶然、ギャル男のマナブを轢いてしまう。
ストーカーに執拗に追われ、虫の息だったマナブを囮にして海に逃げる。
鶴田は山辺たちを救うために自ら犠牲となり、海に逃げた安藤や本郷たちもヨシエに食べられた。
東京の空には、ヨシエの巨大な顔が現れて大騒ぎになる。
人が1人餌食になるたび炎が消えていく108本のろうそくを前にした老婆と、再び対峙した内田。
残り1本になったのを見て、内田は最後は自分にするよう懇願する。
しかし彼の後ろにいた七瀬が犠牲になり、空に浮かんでいたヨシエは忽然と消えた。
その後、ヨシエに食べられたはずの結衣は森の中で目覚めた。
映画『デスフォレスト 恐怖の森5』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『デスフォレスト 恐怖の森5』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
謎が増えるだけのシリーズ
前作「デスフォレスト 恐怖の森4」の公開からわずか半年足らずで公開された、シリーズ5作目にあたる本作品。
前作がシリーズ完結編として発表されたが、続編を予想させる終わり方だったため、5作品目としても違和感はない。
これまでのシリーズ同様に、ヨシエやストーカーの正体や老婆の目的などといった謎を少しずつ解き明かしながら、さらに大きな謎を残していく終わり方になっている。
明らかになる謎の量よりも、108本のろうそくの意味やヨシエやストーカーが最初に見える人、見えない人の違いなど、増える謎のほうが多いのはツッコミどころ。
ヨシエやストーカーの正体、老婆の目的などを明らかにする気はゼロのようにすら感じる。
SNS等での会話としてヨシエやストーカーについての説明、弱点が明らかにされていくのは、説明じみたセリフや回想シーンが少なくて見やすい。
しかし、登場人物たちの「ワンチャン」といった独特な言葉使いにはついていけなくなる。
主演がクライマックスまで生き残らない
1作目から出演している川岡大次郎が演じる内田以外、キャラクター設定が適当。
また、メインとなって動く出演者が多すぎて、把握しづらい。
結衣役で主演の藤本結衣に至っては、クライマックス前にヨシエに食べられ、その後のラストシーンのみの出演という酷さ。
実は浮気者だったマナブが囮として車から降ろされるシーンも唐突で、こじつけに近いものはあるが意外性があっていい。
VFX技術の完成度はかなり低く、ヨシエに食べられるシーンで口からズレて見える鶴田や佐藤の姿にはガッカリ。
車に迫るストーカーの動きは不気味だが、路上に残されたマナブに近寄るシーンは、明らかな手抜き演技と演出。
ついに5作目となった今作。これまで全ての作品でヨシエや女店主の恐怖に悩まされ、立ち向かってきた内田でしたが今作ではかなりネガティブモードで覇気がありません。代わりに他のキャラクターが今どきの若者に振り切っていて、見た目や言葉遣いもそれに寄せられているのでこれまでのストーリーとはかなり異なる印象でした。
サイトウの正体も結局よく分からないまま物語は終わり、また続編を匂わせるような展開なので謎を作るだけ作ってその先のシナリオができていないのかなと制作側を疑ってしまいます。(女性 30代)
映画『デスフォレスト 恐怖の森5』 まとめ
ゲーム版「デスフォレスト」のスタート画面をスマホで映し出したり、ゲームに登場するオリジナルのヨシエやストーカーの姿を見せるなど、工夫をこらしたシーンが度々登場する本作。
シリーズ2作目以降、森の要素が激減している「デスフォレスト 恐怖の森」シリーズだが、本作は“コンクリート・ジャングル編”と銘打ったこじつけ作品と化している。
福田陽平と田中佑和の2人が監督しているが、斬新な世界観にはなっていない。
85分という短い時間で終わるため気軽に見ることができ、薄っぺらい内容だが続きが気になるシリーズ。
終盤に出てくるSNSのやりとりの中にある、内田が借りたバイクが返されていないと発覚する一言には笑ってしまう。
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