映画『ドラゴン・キングダム 光の騎士団と暗黒の王』の概要:『ドラゴン・ウォーズ 戦士と邪悪な民』の正統なる続編。ドラゴンとゾンビのような怪物フューリーの襲撃により、ザルダ国王城から脱出した王女と騎士たちは、黒幕である兄王子の追手から逃れつつ、王が避難した北の城を目指して旅を続けるが…。
映画『ドラゴン・キングダム 光の騎士団と暗黒の王』の作品情報
上映時間:79分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督:サイモン・ウェルズ
キャスト:ロス・オヘネシー、ベン・ロイド=ホームズ、レベッカ・ダイソン=スミス、ザラ・フィシアン etc
映画『ドラゴン・キングダム 光の騎士団と暗黒の王』の登場人物(キャスト)
- リチャード(ロス・オヘネシー)
- ザルダ王国の騎士。ジョージの兄のような存在で、体格が良く観察眼に優れている。剣も使うが、斧などの武器も愛用する。明るく朗らかな面がある。
- ジョージ(ベン・ロイド=ホームズ)
- ザルダ王国の騎士。隊を任されるほどの才能の持ち主で、決断力に長け頭の回転も速く王家に忠実。実はエリザベスと恋仲にある。
- エリザベス王女(レベッカ・ダイソン=スミス)
- ザルダ王国の王女。光の国の王女とも呼ばれる。心優しく美しい女性。ジョージと恋仲にある。守られるだけでは重荷になると考え、騎士と戦士から戦い方を学ぶ。
- ディミア(ザラ・フィシアン)
- カトリ王国の女戦士。ザルダの騎士に救われたことから恩義を感じ、王女を守る旅に同行する。剣の使い手で凄腕。義理堅く忠誠心に溢れている。
- ファヴィアン王子(ジョン=ポール・ゲイツ)
- ザルダ王国の王子。傲慢で欲深い。ドラゴンの卵を秘密裏に入手し、マジスターと結託してフューリーを操り王位簒奪を狙っている。
- マジスター(デヴォン・ホワイト)
- 闇の魔術師。フューリーを作り出し、ファヴィアンを支持している。暗黒の王国を作り上げた人物。
映画『ドラゴン・キングダム 光の騎士団と暗黒の王』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ドラゴン・キングダム 光の騎士団と暗黒の王』のあらすじ【起】
ゾンビのような怪物フューリーの襲撃と突如襲来したドラゴンの炎に焼かれ、長年平和と調和を保ってきたナズロスの12王国は混乱の渦に突き落とされた。ザルダ王国の王女エリザベスは力を秘めたドラゴンの卵を持ち出し、騎士リチャードとジョージと共に辛うじて城から逃れるも、やがてフューリーの軍勢を差し向けたのがドラゴンの力を欲した兄ファヴィアン王子であることを知る。王女と騎士は同じ目的を持つカトリ王国の女戦士と共にファヴィアン王子の野望を阻止するべく旅を続けるのであった。
無人となった小さな村にてフューリーを撃退し一晩を過ごしたエリザベス一行は、翌朝になって生存者の村人たちと遭遇する。彼らは王城を目指しているらしいが、城はすでに落ちてしまった。エリザベスは村人たちに王が避難した北の城へ共に行こうと声をかけるが、そこへドラゴンが襲来。ジョージがドラゴンへと卵を返却すると、ドラゴンは卵を持って飛び去った。
大きな被害もなく村人たちを連れて北の城を目指す。ところが、森を抜けた先にフューリーの大軍勢が待ち構えているのを発見。戦えない村人を連れての突破はとてもできない。そこで、騎士リチャードとジョージは村人たちを東へ向かわせ海路で逃げるよう告げる。そして、自分達は北の城へ向かう最短ルートとして、暗黒の王国を通過することに。暗黒の王国は入ったら出て来た者はいないと言われる非常に危険な国だった。
その頃、北の城では国王がエリザベスの安否を気にしていた。王城へ大隊を向かわせたが、一向に戻って来ないことも気になる。そこへ、ファヴィアンが姿を現す。臥せっている女王に寄り添うべくやって来たとのことだが、妹姫を見捨てて来たのではないかと疑念が深まった。
映画『ドラゴン・キングダム 光の騎士団と暗黒の王』のあらすじ【承】
村人たちと別れたエリザベス達は一路、暗黒の王国へ。道中、エリザベスも戦うと言い出したため、ジョージは彼女に戦い方を教えることに。幸いエリザベスには才能があり、彼女を守る騎士たちも女戦士たちも戦いに特化している。エリザベスは4人の師から様々な戦い方を教えてもらった。
そうして、暗黒の王国へ。昼も夜もないと噂される国の森は薄暗く生き物の気配がどこにもないが、何かがいるのは間違いない。森を進むと狼男のような生物に周囲を探られるなど、常識では考えられないことばかりが起こる。そこへきて人型の岩が動き出し、エリザベスの機転で親切にしてもらうという事態が発生。普通の森ではないと覚悟はしていたが、早々に抜け出したいのは山々である。
一方、北の城ではファヴィアンが妹と騎士を暗殺するため、闇の魔術師マジスターにジョージの顔が分かるフューリーを作ってもらい送り出す。そして、2日以内に北の城を征服するため、フューリーを攻め込ませろと命令。
その頃、暗黒の王国にて岩山の細道を進んでいたエリザベス一行。謎の生き物に襲われ女戦士の1人が連れ去られてしまう。エリザベスも覚えたての剣術でどうにか化け物を撃退。それぞれに散り散りとなり化け物と戦ったが、ジョージの前に群れのボスが登場。醜い相貌で頭には羊のような角が生えた化け物だった。力も強く吹き飛ばされるジョージだったが、女戦士ディミアが参戦してくれたお陰でボスを倒すことができた。
映画『ドラゴン・キングダム 光の騎士団と暗黒の王』のあらすじ【転】
1人減り4人になってしまったエリザベス一行であったが、またしても謎の生き物の群れに囲まれてしまう。そこへ、王国の使者が現れ城へ連行される。どうやら化け物たちは暗黒の国の兵士のような存在であるらしい。
暗黒の国の王の前へ連行されたエリザベス一行。全身を鱗で覆われ蛇のような相貌をした王はエリザベス達に客人として国に滞在すればいいと言う。それは、国外へは二度と出さないということに他ならない。どうにか見逃してもらえないか説得を試みたが、王は一笑に付してしまう。
そこへ、マジスターが放った追手が到着。どうやらマジスターは暗黒の国を作った魔術師だったようだが、ファヴィアンについて行ったため、マジスターの代わりに現王が支配者となったらしい。王はマジスターの命令を聞かず交戦の構えを取ったが、マジスターは王女と騎士を殺すなら暗黒の国は侵さないと言う。王は交渉の末、王女一行を自分が望む方法で殺害することにした。
映画『ドラゴン・キングダム 光の騎士団と暗黒の王』の結末・ラスト(ネタバレ)
闘技場にて姫を人質にし、リチャードとジョージ、ディミアに配下と戦えと言う。勝てば解放すると言うが、信用ならない。エリザベスは騎士たちに勝って王を見つけて欲しいと望み、暗黒の王の愛人となることを誓う。武器と防具を奪われた戦士と騎士は丸腰で戦う羽目に。だが、彼らは戦いに特化した猛者たちである。丸腰であっても戦う術を心得ている。リチャードとディミアは戦いに勝った。次はジョージの番だ。彼も丸腰であったが、不利な状況でありながら奮闘し短刀を入手。暗黒の国でも戦士と呼ばれる化け物を見事に打ち倒した。
すると、戦いに王が参戦。ジョージと一騎打ちとなる。激しい攻防の末、負けそうになったジョージだったが、隙を突いてドラゴンの牙で反撃。ドラゴンの牙は王城から逃げる際、ドラゴンから得た物だった。これにより、王は敗北を認め王女と騎士たちの解放を宣言。ところが、そこへディミアを追って来たカトリの女戦士たちが乱入して、闘技場は混戦状態に。
エリザベスは暗黒の国の王の愛人たちと戦い、ディミアは裏切り者として同胞と戦う羽目になった。そこへ、なんと岩の人までもがやって来る。彼のお陰で戦いは一時、休戦となりエリザベスはこの機に乗じて国王に同盟を持ち掛ける。真の敵はマジスターを従えたファヴィアンである。
ファヴィアンはドラゴンを魔術で従えナズロスの支配権を得るつもりだ。そうなれば、大陸の覇者として全ては意のままとなってしまう。暗黒の王はエリザベスからの同盟に賛同。そのせいで、マジスターは暗黒の国を滅亡させると宣言する。暗黒の王はマジスターの討伐を掲げ、エリザベス達と共に戦うことを決めるのだった。
同じ頃、北の城の制圧を完了させたファヴィアンは父王を軟禁。自分が何をしたか全てを明かし、父にもう何もするなと告げ去って行くのだった。
映画『ドラゴン・キングダム 光の騎士団と暗黒の王』の感想・評価・レビュー
前作『ドラゴン・ウォーズ 戦士と邪悪な民』の続編でキャストも全員、前作からの続投となっている。
合間に必要かなというシーンが度々入り、少々邪魔な感じがあった。これらのシーンが後に影響してくる可能性があるが、今でなくでもいいとも思える。ストーリーの内容はまぁ、悪くなかった。兄王子も絵に描いたような悪者キャラだし、騎士も女戦士も強くていい。細部に渡り予算の問題なのだろうなという部分が透けて見えたが、それもある意味面白かった。実は前作を視聴していないのだが、今作だけでも観られるようきちんとあらすじが流れるので単品でも楽しめる仕様になっている。ファンタジー好きとして現時点では、良くもなく悪くもない作品だが、続編に期待。(MIHOシネマ編集部)
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