映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』の概要:1994年に製作された『ジム・キャリーはMr.ダマー』の続編で、ジム・キャリーら主要キャストや監督が再結集して作られた。ハリーとロイドのコンビがハリーの娘を探すために珍道中を繰り広げる様子を描くコメディ。
映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』の作品情報
上映時間:109分
ジャンル:コメディ
監督:ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー
キャスト:ジム・キャリー、ジェフ・ダニエルズ、キャスリーン・ターナー、ローリー・ホールデン etc
映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』の登場人物(キャスト)
- ロイド(ジム・キャリー)
- いつもバカな言動を繰り返しており、いたずらばかりを仕掛けている。失恋の痛手で精神を病んだ振りをして、20年以上の時を無駄に過ごす。
- ハリー(ジェフ・ダニエルズ)
- ボサボサの髪が特徴のロイドの相棒。ロイドにだまされた仕返しをしようと、病気を偽る。フリーダの手紙を誤解して、自分に子供がいると思い込む。
- フリーダ(キャスリーン・ターナー)
- 若い頃に数々の男と遊んでおり、ロイドやハリーともデートをしたことがある。娘のペニーを養子に出してしまい、そのことを悔やんでいる。
- ペニー(レイチェル・メルヴィン)
- フリーダの実の娘で、養父はノーベル賞も取った著名な科学者。ハリーやロイドに負けず劣らずおっちょこちょいな性格をしている。
映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』のあらすじ【起】
ハリーは、失恋して20年間も心神喪失状態になっているロイドを見舞いに行く。ハリーが自分も病気で会いに来られなくなると告げると、ロイドはいきなり目覚めて全てはジョークだったと驚かす。
自宅に戻ったハリーはロイドに病気のために腎臓の移植が必要だと説明する。2人はロイドの実家に向かうが、アジア系の両親からロイドは養子だったと明かされる。ハリーは自分宛ての郵便物を渡される。その中に22年前にフリーダが送った手紙が入っており、フリーダが妊娠したことが書かれていた。ハリーは自分に子供がいたのだと驚き、ロイドはその子の腎臓を移植することを思いつく。
2人は葬儀屋を営むフリーダに会いに行く。かつて美女だったフリーダは太った中年のおばちゃんに様変わりしていた。フリーダは娘を産んでペニーと名付けたが、養子に出してしまったと告白する。成長したペニーの写真を見たロイドは一目で気に入ってしまう。2人はフリーダが調べた住所までペニーに探しに行くことにし、フリーダから借りた霊柩車で出発する。
映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』のあらすじ【承】
著名な科学者の養父に育てられたペニーは養父に代わって演説するために国際シンポジウムに向かう。一方、養父の再婚相手の養母はあくどい人物で、庭師と共謀して養父の資産を狙っていた。ハリーとロイドはペニーの家に着き、養父らと会う。養父はペニーが大切な荷物を置き忘れていたことに気付き、中身が重要な科学的発見だと説明する。荷物を横取りしようと思った養母はハリーとロイドに荷物を届けてもらうことを提案し、庭師を同行させる。
ハリーとロイドは車内でおならをして庭師を困らせる。庭師はハリーとロイドへの仕返しとして股間に冷たいジュースをかける。いたずら合戦に火が付いたハリーとロイドは庭師の寝ていた部屋に花火を仕掛ける。庭師は火だるまになってプールに飛び込み、命拾いをする。怒った庭師はハリーとロイドを殺すことを決意する。
翌日、庭師は車内で花火に火をつけて、ハリーとロイドを驚かせる。そして車外に飛び出した2人に銃を向けようとする。しかし、その瞬間に列車がやって来て庭師は車ごと跳ねられる。庭師が死んだために、今度は庭師の兄の特殊部隊員が養母の策略に協力することになる。
映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』のあらすじ【転】
車を失ったハリーとロイドは整氷車で旅を続ける。そしてようやく国際シンポジウムの会場までたどり着く。ロイドはペニーの友達を見つけることに成功し、ペニーの父親が探しているので携帯電話に連絡するようにと伝言を頼む。そのことでペニーの父親が来ているとの噂が広まり、ハリーは著名な科学者の養父と勘違いされてしまう。ハリーとロイドは講演会場に連れて来られるが、2人は野次を飛ばしたりして周囲に迷惑をかける。さらに入場パスがないロイドは途中で追い出されてしまう。ロイドが外につまみ出された時にペニーから電話が掛かってくる。
ロイドはペニーと公園で落ち合い、食事を共にする。ロイドはかつてフリーダがペニー宛てに出した手紙を見せて事情を説明しようとする。そこにはペニーを妊娠した時のデートの場所が書かれていた。ロイドは自分がフリーダとその場でデートしたことを思い出し、自分が父親だと思い込む。そしてペニーの腎臓をハリーに移植できないことに気付き、自らの腎臓を提供する決意をする。
映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』の結末・ラスト(ネタバレ)
国際シンポジウムの会場に戻ったペニーは、そこでフリーダに遭遇する。会場内に入れてもらえなかった2人は防災ベルを鳴らして中に侵入する。一方、ハリーは会場にやって来た養母に偽者であることを暴かれ、慌てて逃げる、そして途中で、フリーダとペニーに行き会う。
養母と特殊部隊員が追い掛けて来て、3人はトイレで追い詰められる。そこにロイドもやって来る。互いに父親だと勘違いしているハリーとロイドのやり取りを見たフリーダは、2人とも父親でないと説明する。苛立った特殊部隊員が荷物を開けると、ケーキしか入っていなかった。驚いていると、FBIが特殊部隊員と義母を逮捕しに飛び込んで来た。養母の悪巧みに気付いた養父が捜査を依頼しており、大事な荷物も偽物だったのだ。怒った養母はペニーを撃とうとし、ハリーが身を挺して守る。
ハリーは病院に搬送され、ロイドは医者に腎臓移植をお願いしようとする。そこでハリーは病気がジョークだったと種明かしする。さらにフリーダは既に亡くなっているハリーとロイドの親友がペニーに父親だったことを明かす。ペニーは親族と会うことができし、全てが丸く収まる。
映画『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』の感想・評価・レビュー
前作のヒットを受け、製作が噂されつつも長年実現してこなかった作品。それだけに前作のファンとしては「迷コンビ」復活に嬉しい限りだ。ロードームービーというスタイルは同じだが、二番煎じを避けながらも前作を連想させて笑わせる場面がたくさんあった。ただ、『メリーに首ったけ』など下ネタ満載のコメディを生み出してきたファレリー兄弟の監督作としてはずいぶんおとなしい仕上がりになってしまい、勢いには欠けていた。(MIHOシネマ編集部)
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