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映画『ディストピア パンドラの少女』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ディストピア パンドラの少女』の概要:真菌感染症が蔓延し、人類存亡の危機に瀕した近未来。第2世代として誕生した少女は、教育を施され賢く成長。菌との共生にて襲われることのない少女は、自分に良くしてくれる教師と兵士を救うために奮闘。世界の終末と始まりを描いている。

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映画『ディストピア パンドラの少女』の作品情報

ディストピア パンドラの少女

製作年:2016年
上映時間:111分
ジャンル:SF、ヒューマンドラマ、ホラー
監督:コーム・マッカーシー
キャスト:セニア・ナニュア、ジェマ・アータートン、パディ・コンシダイン、グレン・クローズ etc

映画『ディストピア パンドラの少女』の登場人物(キャスト)

ヘレン・ジャスティノー(ジェマ・アータートン)
ハイブリッド第2世代の教師。愛情深く子供達に接しており、コールドウェル博士がやっていることに異議を唱えている。メラニーから姉や母親のように慕われている。
エディ・パークス(パディ・コンシダイン)
軍曹。厳格な人物ではあるが、メラニーの才能を認めている。実はとても情に厚い。的確な指示と行動にて生存を優先させる有能な兵士。
キャロライン・コールドウェル(グレン・クローズ)
ハイブリッド研究の責任者。ハングリーズの研究とワクチンの精製を行っている。壮年の女性で冷静沈着。メラニーの知性は認めているが、研究対象として扱い続ける。
メラニー(セニア・ナニュア)
ハイブリッド第2世代の少女。感染しつつも思考能力を持つ。非常に優秀な頭脳を持っている。好奇心旺盛で想像力に長け、快活でおしゃべり。ある程度の理性で飢えを我慢することができる。

映画『ディストピア パンドラの少女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ディストピア パンドラの少女』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ディストピア パンドラの少女』のあらすじ【起】

その場所は地下の独房。昼も夜も分からずブザー音の後、一斉にドアが叩かれ起きろと怒鳴られる。中には少年や少女が収監されており、子供達はオレンジ色のスウェット上下を身に着け、拘束具の付いた車いすに座って待機。独房には兵士が2人ずつ入り、子供達を拘束して運び出すのだ。

浅黒い肌をした少女メラニーもその中の1人だった。子供達は施設の一室へ集められ、教育を施される。教師は誰もが子供らに対して事務的だが、1人だけ優しさを見せる教師がいた。ヘレン・ジャスティノーは子供達の想像力や様々な才能を開花させようとしていた。

教育時間が終わると再び独房へ返される。その様子を逐一、観察し記録しているのが、研究責任者であるキャロライン・コールドウェル博士だ。十数人いる子供達の中でもメラニーの知能は最高レベルだった。故に、博士はいつも少女と謎かけを行う。その日は好きな数字を聞かれたので答えた。

すると翌日、メラニーが答えた数字の子が授業から外されている。賢い少女はすぐに察し、自分が選んだ数字の独房の子供が消されることを学んだ。
その日も博士と謎かけを行い、数字を聞かれた。メラニーは自分の部屋の番号を言った。

少女が予想した通り、翌日は授業の時間に迎えがなかった。メラニーはいつもの教室へは運ばれず、施設の外へ。外は想像とは違い恐ろしい場所だった。施設はフェンスで囲まれた軍事基地だったが、フェンスの外にはゾンビのような人々が群れを成して中へ入ろうとしている。

研究棟へ連れて来られたメラニーは、コールドウェル博士から解剖されそうになり、ヘレンがそれを止めようとしてくれる。しかし、ゾンビがフェンスを打ち破り研究棟へも入り込んだため、解剖は中止となった。

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映画『ディストピア パンドラの少女』のあらすじ【承】

拘束から逃れたメラニーは、解剖を止めようとしてくれたヘレンを救うために外へ。外では兵士達が抵抗も虚しく次々とゾンビのような人々に襲われており、基地内は阿鼻叫喚の様相を呈していた。不思議なことにメラニーは外へ出ても襲われることがない。彼女はヘレンを発見し、飛び掛かって兵士を倒した。
直後、メラニーが意識を失って倒れる。交代で意識を取り戻したヘレンはメラニーを救出し、軍曹のエディ・パークス率いる車で基地からの脱出に成功する。

軍用車にはパークスの他、兵士が2名とコールドウェル博士が乗っていた。ひとまずは安全な場所へ退避できたが、意識を取り戻したメラニーはパークスから銃を向けられてしまう。ヘレンと博士によって逃がされたが、広大な土地を目前にした少女は車から少し離れた場所で立ち止まってしまうのだった。
小休憩後、軍の本部を目指すことにした一行。メラニーをどうするかで揉めるも、少女は貴重な実験体であったため、車にあった透明マスクを装着し、車の天井部にある機銃席に拘束して移動することにした。

水を確保するために森の中の川へ。だが、1人の兵士が銃を発砲してしまい、潜んでいたゾンビに気付かれてしまう。ゾンビ達はハングリーズと呼ばれており、真菌感染症に感染した者達のことを言う。原因はタイワンアリ茸で、菌は体液を介して感染する。感染後は自我を失い、人を襲うようになるのだ。

戦闘にて車が故障してしまったため、一行は徒歩にて街へ。だが、街には感染者が大勢おり、容易には突破できそうにない。感染者は同じ感染者を襲わず、何もなければ立ったまま小康状態となる。人間は匂いを抑えるジェルを塗ることで襲われないようにできるが、それだけで安全ということはなく、奴らは音や匂い、動きにも敏感に反応する。
一行はなるべく静かにハングリーズの間を縫って、進むことにした。

廃墟へと退避した一行。メラニーと博士がその場に残り、他の者達が建物の偵察へ向かう。待っている間、メラニーは自分が何者なのか、コールドウェル博士へ聞くことにした。

映画『ディストピア パンドラの少女』のあらすじ【転】

ある日、パークスと部下達が救出活動で街へ行った際、感染した新生児を発見する。だが、その新生児達に思考能力があることが判明。それが、独房に収監されていたメラニー達なのだ。中でもメラニーはとても賢くある程度、理性で飢えを我慢することができる。彼女は今後の世界と人類を左右する未知なる存在、第2世代であったのだ。

廃墟にて夜を明かした一行だったが、朝になって外を見ると廃墟の外を感染者が大勢囲んでいた。襲われずに外へ出ることは難しく、メラニーは率先して感染者を除く誘導係を買って出る。
少女は拘束を解かれ1人で外へ。街を歩いていて猫を発見する。メラニーはここぞとばかりに襲い掛かって飢えを満たした。その後、近くの民家を探検し犬を発見。廃墟へと戻り、感染者が犬を追いかけるように誘導した。

メラニーは再び後ろ手に拘束され透明マスクを装着。一行は行動を開始した。長い間、放置されていたのか、歩道は雑草だらけである。少女の力を借りつつ先を進んでいると、感染者の遺体から蔓が伸び、実をつけている様を発見。それは病原体のライフサイクルの次の段階であった。菌は脳に根を張り、食欲を増強させ栄養を補給する。そして、肉体が死を迎えた後、その体を苗床にして萌芽、実をつけるのだ。
メラニーのような第2世代の子供達は成長と共に菌との折り合いをつけ、共生していると思われた。

街の中心部には円形のビルがあったが、そのビルには一面に蔓が根を張り、大量の実をつけていた。恐らく、第1世代のハングリーズがここに集まって萌芽したのだ。
あのビルの実が一斉に開いた場合、胞子が辺り一面に飛び散り地球は人が住めない星になるだろう。だが、その実は衝撃だけで簡単に開くことはなく、今すぐに胞子が飛ぶといった危険はないようだった。

ビルの近くで装甲車を発見した一行。この車はコールドウェル博士達が作った移動研究室だった。太陽電池式であるため、ガス欠の心配もないらしい。
ひとまずは中へ入り、一時の安息を得た一行。本部へ無線連絡を入れ、食料の調達に1人の兵士が向かう。メラニーが早くも空腹を訴えたため、少女も外へ解放した。

映画『ディストピア パンドラの少女』の結末・ラスト(ネタバレ)

鳩を捕獲して腹を満たしたメラニー。彼女は建物の中へ入り、子供達が群れを発見する。恐らくは自分と同じ境遇で産まれた子供達だ。
子供達が食糧調達へ出た兵士を狙っていると知ったメラニーは、急いで移動研究室へ。ヘレンとパークスに助けを求める。第2世代の子供達はジェルの匂いさえも嗅ぎ分けることができる。急がなければ、兵士は殺されてしまうだろう。

その時、軍の本部から無線連絡が入るが、本部も耐え切れずに今や壊滅状態だとのこと。辿り着いたとしても安息の地は失われているに違いない。パークス達は急いで兵士の救出へ向かった。

その頃、1人で食料を探していた兵士は、子供達に誘導され罠に落ちてしまう。
メラニーが匂いを辿り行き着いた先には、兵士の無残な遺体が転がっているのだった。
子供達は動物的本能により、生きるために餌を捕獲しようとしている。外へ出ると、すでに周囲を囲まれていた。そこで、同種のメラニーが前へ出て威嚇。群れのリーダーと思われる少年の命を奪うことで自分が強者であることを示し、ヘレンとパークスを無事に逃がした。

移動研究室へ戻った3人。しかし、残っていた博士が催眠ガスを放出させ3人を眠らせてしまう。彼女は右手に傷を負っており、すでに敗血症を発症していた。じきに自分の命が消えることを知ったコールドウェル博士は、死ぬ前にメラニーからワクチンを作ろうとしていたのだ。だが、メラニーは菌のお陰で長時間、息を止めていられる。少女は博士の思惑を知り、ある案を実行するべくマッチを持って外へ向かった。

ワクチンを作ることに躍起となっている博士は、少女の後を追って外へ向かったが、子供達に襲われ命を落とす。
同じ頃、メラニーはビルの蔓に火を放った。すると、熱に反応して実が開く。乾燥した蔓は瞬く間に燃え広がり、胞子が雪のように舞い降り世界へと広がっていく。その様を目にしたメラニーが踵を返すと、パークスが姿を現す。どうやら少女を捜していたらしい。
彼は空気中に舞う胞子で感染。メラニーはパークスの遺言に従い、彼の命を奪うのだった。

しばらくして覚醒したヘレンは、ドアの前にいるメラニーを発見。外の様子を窺い、すぐに状況の把握をした。その後、メラニーはリーダーとして群れを形成。ヘレンが授業を行うことで、新人類へと知恵を授けるのだった。

映画『ディストピア パンドラの少女』の感想・評価・レビュー

原作はマイク・ケアリーの小説『パンドラの少女』。著者であるマイク・ケアリー自らが脚本を執筆しブリット・リストに掲載されたことで映画化された。
茸の菌によって人間がゾンビへと変貌してしまった世界。主人公は菌に感染しても思考力を持つ第2世代として育成されている。中でも少女は飛び抜けて賢く、その賢さ故に群れのリーダーとなり、終盤では新人類としての世界の始まりが描かれている。茸の菌でゾンビになる可能性は今現在では考えにくいが、近い将来新たな菌によって同じような未来がくる可能性はあると思う。ゾンビになる原因はどうかと思うが、ストーリー展開や構成はなかなかのもので、緊迫した雰囲気がしっかりと表現されている。第2世代が繁栄した後の世界を見てみたいと思わされる作品。(女性 40代)


『猿の惑星』の新人類版のような雰囲気の作品でした。ウイルスに侵されゾンビ化してしまう人間と、ウイルスに侵されてもゾンビ化せず、共生が出来る子供たち。そんな子供たちを守るために施設に収容し、教育を受けていますがそのせいでこの作品のラストは想像していなかった方向へ進んでいきます。
彼女たちにとって、何が正しかったのか何を望んでいたのかを考えると、多くの人が正しいと思ってやっている行動ももしかしたら間違っているのかもしれないと感じてしまいました。(女性 30代)

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