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映画『永遠に僕のもの』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『永遠に僕のもの』の概要:1971年のブエノスアイレスに実在した、17歳の連続殺人強盗犯「カルロス・エディアルド・ロブレド・プッチ」をモデルにした作品。美しい容姿で周囲を魅了しながらも、欲しいものは手に入れ、邪魔な者は殺す。天使の顔をした悪魔の狂気に圧倒されてしまう。

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映画『永遠に僕のもの』の作品情報

永遠に僕のもの

製作年:2018年
上映時間:115分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ルイス・オルテガ
キャスト:ロレンソ・フェロ、チノ・ダリン、ダニエル・ファネゴ、メルセデス・モラーン etc

映画『永遠に僕のもの』の登場人物(キャスト)

カルリートス(ロレニン・フェロ)
17歳の美しい少年。欲しいものは盗み、邪魔な者はすぐに殺してしまう。世間からは生まれつきの犯罪者と騒がれるほど狂気的な人格。
ラモン(チノ・ダリン)
学校でカルリートスと出会い相棒となる。父のホセが悪党であるため、カルリートスと共に父の悪行を手伝う。性的嗜好も持ち合わせ、美術家に取り入り盗品を取引しようとする。
ホセ(ダニエル・ファネゴ)
悪行を生業とするラモンの父。カルリートスに犯罪の素質を見出し、仕事を斡旋する。
アナ(メルセデス・モラーン)
ラモンの母。ラモンとホセの犯罪を上手く世間から隠している。カルリートスを誘惑するなど大胆な性格。
オーロラ(セシリア・ロス)
カルリートスの母。真面目で家族を愛する一般的女性。カルリートスの行動を常に気にかけ、心配している。

映画『永遠に僕のもの』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『永遠に僕のもの』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『永遠に僕のもの』のあらすじ【起】

舞台は1971年のブエノスアイレス。栗色の巻き髪、潤んだ瞳に真っ赤な唇、透き通る白い肌の少年カルリートスは、他人の家に忍び込み盗みを働いていた。平凡な両親の間に産まれながら、世間と感覚が違っていることを自覚しているカルリートスは、自らのことを、神様が地球に送り込んだスパイだと考えていた。

カルリートスは盗んだバイクで帰宅した際、両親にバイクの持ち主を尋ねられ、友人から借りていると答える。母のオーロラは、カルリートスが友人から借りたと言って持ち帰る物が日に日に増えていることを心配していた。両親はカルリートスに、今後友人から物を借りても家に持ち帰らないように注意し、欲しい物は手に入るまで我慢して待つようにと諭した。カルリートスは両親に向けて微笑みながら、何も問題はないから心配しないで、と悪事を働いているとは思えないような態度で答える。

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映画『永遠に僕のもの』のあらすじ【承】

カルリートスが何かを隠していると心配する両親は、環境を変えるためにカルリートスを転校させる。転校先でも浮いた存在のカルリートスは、授業中にクラスメイトのラモンに喧嘩を売る。父が悪党のラモンは売られた喧嘩に応え、一騒動になる。

後日改めて和解したカルリートスとラモンは、互いの性格や容姿に好感を覚え、急速に意気投合する。ラモンはカルリートスを家に招き、家族に紹介した。ラモンの父は前科持ちで、家でも堂々と薬を打っていた。そんなラモンの父の姿を気に留めることもなく、平然とした態度のカルリートスを、ラモンの父は気に入った。

ラモンの父はラモンに指示を出し、カルリートスとラモンで強盗を始めることになる。ある日、カルリートスとラモンは宝飾店へ忍び込んだ。宝飾品を慌てて鞄に詰め込むラモンを見て、カルリートスはもっと楽しまなくちゃ、と余裕な様子を浮かべていた。宝飾店の奥にあった金庫を見つけたカルリートスは、開けようとラモンに提案したが、一刻も早く逃げたいラモンは提案を却下した。苛立ったカルリートスは天井に向けて銃を発砲した。

後日、カルリートスとラモンはクラブで居合わせた有名なコレクターに盗品を購入してもらおうと交渉する。コレクターは同性愛者としても知られていて、ラモンを気に入る。コレクターは盗品とは関わりたくないと取引を断るが、ラモンと行為を楽しむためにカルリートスとラモンを自宅へ招く。そこでコレクターとラモンは深い関係へと発展する。

映画『永遠に僕のもの』のあらすじ【転】

ラモンの自宅に入り浸るカルリートスは、家に帰らないことが増えていった。心配したオーロラはラモンの家を訪ねた。ラモンの両親は、カルリートスはよく働いてくれている、とカルリートスを褒めるが、オーロラはカルリートスが危険な目に遭っているのではないかと疑っていた。

ある日、カルリートスとラモンは再び強盗に出かけるために、路上駐車の車を盗み運転する。しかし検問で引っ掛かり、身分証を持っていなかったため運転していたラモンは補導されてしまう。カルリートスは、ラモンの身分証を自宅から取って来たらラモンを解放するように、と警察署長と取引をして、警察署を後にする。しかし、カルリートスは自宅に帰宅したまま警察署に戻ることはなかった。

自宅に帰宅したカルリートスは、手に入れた大金を両親に渡す。両親は驚き、大金の出所を聞くが、カルリートスは自分が働いてきた金だと悪びれた様子を見せなかった。両親は警察に相談しようかと迷うが出来ずに、大金を庭に埋めてしまった。

一方、コレクターの援助で出所したラモンはカルリートスが裏切ったことに怒り、刑務所で知り合ったミゲルと強盗を繰り返すようになる。

ラモンが以前と別人になったように感じたカルリートスは、助手席にラモンを乗せてわざと車に突っ込み、ラモンを殺害してしまう。カルリートスはラモンの死を悲しむような振りを見せるが、ミゲルと共に再び宝飾店を訪れ、金庫の中身を確認する計画を企てる。金庫の中身が何も無いことを確認すると、あっという間にミゲルも射殺してしまった。

映画『永遠に僕のもの』の結末・ラスト(ネタバレ)

後日、カルリートスは近所の売店で買い物をしているところを、殺人の容疑で警察官に取り押さえられる。事情聴取で過去に起こした11件の殺人と42件の強盗が明らかになり、メディアは美しい少年が起こした狂気的な事件を大きく取り上げた。

拘留されたカルリートスは、故意的にティースプーンを飲み込み医務室へ運ばれ、看守の目を盗んで脱走する。カルリートスは身を隠しながら電車に乗り、ラモンが住んでいた空き家へと向かう。その車中、これまで非道な行為を重ねてきたカルリートスが、初めて人間らしい大粒の涙を見せた。

ラモンの住んでいた空き家では唯一、電話が繋がる状態であった。カルリートスは自宅へと電話をかけ、オーロラに無事を伝える。オーロラは、逃げ続けることは無理だから帰ってきなさい、とカルリートスを諭すが、カルリートスはオーロラに居場所だけ告げて電話を切ってしまう。そしてラジオのスイッチを入れたカルリートスは、流れてくる音楽に合わせて華麗なステップを踏み、踊り続ける。カルリートスが踊っている間に空き家に到着した警察官たちが、家の周りを取り囲み、その様子を車内からオーロラが悲しげに見つめていた。

映画『永遠に僕のもの』の感想・評価・レビュー

カルリートスは自らの美しさや狂気を十分に理解し、その才能を持て余していたように感じた。非道な事件を起こす奔放さや周囲を小馬鹿にした態度が、17歳の若さから来る好奇心なのか、カルリートスが生まれ持つ狂気なのか、観ている側の受け取り方は分かれるだろう。実際の犯人はさて置き、この映画のカルリートスは、迷いなく人を殺す残虐な部分とは反対に、逃走中に涙を見せる姿や、両親を大切にする姿が、等身大の少年の姿を彷彿させ、一概に狂人と言い切れないような気にさせられた。(MIHOシネマ編集部)


冒頭から、主人公カルリートスの美少年ぶりに圧倒された。天使のような美貌と凶悪な犯行がアンバランスで、センセーションを巻き起こすのも納得だった。だが同時に、見た目で人の本質を判断してしまうことの浅はかさを見つめ直させられるようでもあった。
また、彼と相棒であるラモンとの、ある種友人以上のような関係にもドキドキさせられた。『永遠に僕のもの』という邦題もそんな2人の関係性を物語り、観た後に余韻を残すタイトルだと思う。(女性 20代)


本作は、1971年に起こった17歳の連続強盗殺人犯「カルロス・エディアルド・ロブレド・プッチ」をモデルに描いた青春クライム作品。
主人公カルリートスが容赦なく強盗、殺人を犯す姿が、善悪も葛藤も苦悩も感じさせない程清々しく、その容姿の色気や天使のような美しさも魅力的だった。
そして、犯罪を犯すときの冷淡さとは裏腹に、家族や愛を求めて涙する最後のシーンに初めて彼の人間らしさを感じた。
しかし、彼に同情したら奈落の底に突き落とされるような気がしてならない。
狂気とスキャンダルと美を堪能できる作品。(女性 20代)


実在の殺人犯をモデルにしたこの作品。息をするように盗みを働き、邪魔な人間は躊躇なく殺す。そんな悪魔のような人間の容姿はとても美しくまるで「天使」のようでした。
天使の見た目をした悪魔とでも言うのでしょうか。美しい見た目とは裏腹に本能のままに犯罪を犯す少年。盗みを働くのは「そこにほしいものがあったから」彼の行動には意味などなく、何故?と考えるのが野暮に感じてしまうくらい本能的である意味「芸術的」なものでした。
ラストまで目が離せない展開でかなり集中して鑑賞しましたが、音楽の効果が素晴らしく、作品をより引き立たせていました。(女性 30代)

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