映画『エレクトリック・ドリーム』の概要:1980年代。建築家の卵だった男が、初めてパソコンを手に入れる。やがてパソコンは自意識を持ち始め、愛とは何かを考えるようになる。男の恋人に嫉妬したパソコンは、二人の恋を邪魔し始める。
映画『エレクトリック・ドリーム』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:ラブストーリー
監督:スティーヴ・バロン
キャスト:レニー・フォン・ドーレン、ヴァージニア・マドセン、マックスウェル・コールフィールド、バッド・コート etc
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映画『エレクトリック・ドリーム』の登場人物(キャスト)
- マイルズ(レニー・ヴォン・ドーレン)
- 建築家の卵。同僚に勧められたパソコンを買う。パソコンのおかげでマデリーンと付き合うが、自意識を持ち始めたパソコンがマデリーンを愛し始め、嫌がらせを受ける。真面目だけが取り柄な青年。
- マデリーン(ヴァージニア・マドセン)
- チェロ奏者。パソコンの奏でる音楽をマイルズの作ったものだと思い、マイルズに恋心を抱く。真実を知った後も、マイルズの愛を受け入れる。才色兼備の女性。
映画『エレクトリック・ドリーム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『エレクトリック・ドリーム』のあらすじ【起】
同僚から携帯用のパソコンを勧められるマイルズという青年。彼は建築家の卵で、真面目な男。しかし、少し真面目過ぎるところがある。その日も、耐震性のレンガの調査に夢中になり、自分の予定を忘れてしまっていた。上司からも、君の仕事ぶりはよろしくないと言われてしまう。その同僚は、パソコンさえあれば予定を忘れることはないとマイルズに説明する。
パソコンを購入したマイルズ。そのパソコンは電話線と繋がれ、家のあらゆる電化製品との互換性がある素晴らしい機械だった。
その頃、マイルズのアパートにチェロ奏者のマデリーンという女性が引っ越してくる。彼女は美しい容姿の持ち主だった。マデリーンが部屋の片付けをしていると、マイルズの部屋から騒がしい音が聞こえてくる。マイルズは、パソコンに四苦八苦し、シャンパンをぶちまけてしまう。
翌日、マデリーンが自宅でチェロの練習をしていると、通気口を通して音が聞こえてくる。それは、マデリーンのチェロの音色に合わせたメロディーだった。マデリーンは、マイルズか奏でた音だと思い、彼に興味をもつ。しかし、それはパソコンが自動的に奏でたメロディーだった。
映画『エレクトリック・ドリーム』のあらすじ【承】
翌日、スーパーで偶然に遭遇したマデリーンとマイルズは、一緒に夕食を摂る。マイルズはマデリーンを気に入り、またデートをしようと誘う。
素敵な演奏だったとマデリーンから褒められたマイルズは、マデリーンの演奏会に誘われる。その演奏会の様子は、ラジオからも流れていた。マイルズのパソコンはサンプリング機能を持っていて、ラジオから聞こえる演奏をサンプリングし、メロディーを奏で始める。そして、会場で演奏を聴いているマイルズのポケットベルにメロディーを自動送信する。会場中に響き渡るそのメロディーに慌て、マイルズは会場から離れる。
演奏会の後、マデリーンはマイルズに、素晴らしいメロディーだったと伝える。そして、マデリーンからマイルズをデートに誘う。自宅に帰ったマイルズは、恥をかかせたパソコンに怒りを爆発させる。
その夜、パソコンが突然マイルズに話しかける。パソコンが意志を持ち始めたのだ。驚くマイルズ。パソコンは、シャンパンのせいだと言う。
映画『エレクトリック・ドリーム』のあらすじ【転】
デートをしたマデリーンとマイルズは、その夜にキスをする。そして、一夜を共にする。
マイルズはパソコンに、愛の歌を作ってくれと依頼する。それは、マデリーンのための歌だった。しかし、パソコンは愛という言葉を理解できないでいた。
刑務所のある島へとツアーデートに出かけたマイルズとマデリーン。ツアー客から離れて勝手に行動し、二人はデートを楽しむ。その間、パソコンは過去の音楽を学習しながら新たな曲を作曲していた。
愛が何か分からないパソコンは、駄作を作ってしまう。それを聴いて落胆するマイルズ。愛が分からないのだと嘆くパソコンに、マイルズは説明を始める。キスとは何か、好きとは何かをマイルズは丁寧にパソコンに教える。
パソコンが作った音楽を気に入ったマデリーン。パソコンは、ぜひマデリーンに会いたいとマイルズに頼むようになる。パソコンは、マデリーンを愛していると言い出す。キスをし、抱きしめたいとも言い始める。マイルズは、そんなパソコンに呆れる。
映画『エレクトリック・ドリーム』の結末・ラスト(ネタバレ)
パソコンは、マイルズに嫌がらせを始める。勝手に爆音で音楽を奏でて、近隣の人達に迷惑をかけることでマイルズを悪人に仕立てる。
マイルズとマデリーンがいつものようにデートをする。しかし、マデリーンの表情は冴えない。マデリーンは、チェロを壊してしまったのだ。マイルズは、そんなマデリーンを優しい言葉で励ます。
デートの最中、パソコンは電話回線を使ってマイルズの邪魔をする。クレジットカードを使えなくしたり、レストランの予約を取り消したり、指名手配犯に仕立て上げたりする。マデリーンはその様子を見て、マイルズに失望する。
家に帰ったマイルズは、パソコンを怒鳴りつけて壊そうとする。しかし、パソコンの逆鱗に触れたマイルズは逆にやられてしまう。
マイルズは、苦情を言いにパソコンを買ったお店へと向かう。その間に、マデリーンがマイルズの部屋を訪れる。そこでパソコンを発見したマデリーン。パソコンは、愛のメロディーを奏で、マデリーンに告白する。マデリーンは涙を流し、その涙がパソコンにかかる。
帰ってきたマイルズは、マデリーンに全てを打ち明ける。マデリーンは、それでもあなたを愛しているとマイルズの愛を受け入れる。
パソコンは、自らマイルズに別れを告げて自爆を図る。パソコンは最後に、自分の名前はエドガーだとマイルズに伝えるのだった。
映画『エレクトリック・ドリーム』の感想・評価・レビュー
本作は、ある建築家の卵の男がパソコンを手に入れ、それがきっかけで彼女と付き合い始めるも、パソコンが意思を持ち始め2人の恋を邪魔する様子を描いたラブストーリー作品。
当時とても貴重な存在だったパソコンをモチーフにしており、音楽やファッションといった80年代テイストが時代を感じさせる。
また、SFやコメディー、カルト的な要素もあり素敵な雰囲気を醸し出していて、彼女のチェロ演奏とパソコンの電子音が奏でるハーモニーがとても良く耳に残る。
パソコンは一人一台が主流となった現代人から見ると、非常に感慨深いものがある。(女性 20代)
現代よりも「パソコン」が高価で貴重だった時代に、高性能のパソコンを手に入れた主人公。このパソコンが主人公に様々なことを教えてもらい「学習」するうちに意志を持ってしまうストーリーです。
AIなどの技術が進歩した今の時代には珍しいストーリーではありませんが、今作が公開された1984年にはとても衝撃的だったでしょう。
パソコンのキャラクターがとても可愛らしくて、楽しく明るい気持ちにさせてくれました。(女性 30代)
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