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映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』の概要:魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」はフィオーレ王国の国王に、盗まれたドラゴンクライを奪還するよう依頼される。ドラゴンクライは国をも亡ぼす力を秘めた杖だった。「妖精の尻尾」は杖を追い、ステラ王国を訪れた。

映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』の作品情報

劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY

製作年:2017年
上映時間:85分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アニメ
監督:南川達馬
キャスト:柿原徹也、平野綾、釘宮理恵、中村悠一 etc

映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』の登場人物(キャスト)

ナツ・ドラグニル(柿原徹也)
魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」の一員。火を操ることができる。滅竜魔導士。その正体は、炎の悪魔「END(イーエヌディー)」。仲間のことを家族のように大切にしている。
ルーシィ・ハートフィリア(平野綾)
魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」の一員。星霊魔導士。ナツの良き理解者。傷ついている人を放っておけない性格。
アニムス(古川慎)
ステラ王国の国王。その正体は、ソーニャの体の中にいるドラゴン。滅竜魔導士のアクノロギアに攻撃され瀕死の重傷を負い、偶然傍にいたソーニャの体に入って命を長らえた。
ソーニャ(悠木碧)
ステラ王国の魔導士。人の居場所を感知することができる。アニムスが自分の体内にいることは知らなかった。国や国民を思う優しい人物。
ザッシュ・ケイン(斉藤次郎)
フィオーレ王国・元国務次官。黒魔術を信仰している。人を操ることができる。残忍で狡猾な人物。
スワン(たかはし智秋)
ステラ王国の軍に所属する「スリースターズ」の一員。ステラニウム鉱石を使った足甲を履いている。美脚であることが自慢。足技を使った攻撃が得意。
ドール(竹内良太)
ステラ王国の軍に所属する「スリースターズ」の一員。2体の人形(フランソワとキャトリン)を使い、火を操る。
カプリ(八代拓)
ステラ王国の軍に所属する「スリースターズ」の一員。スケートボードのような鉄球に乗り、超高速で動くことができる。

映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』のあらすじ【起】

ナツ・ドラグニルは鎖に巻かれ、身動きが取れなかった。自分がどこにいるのか分からず戸惑っていると、地面が揺れて壁に激突した。壁に空いた穴から外を見ると、大きな鳥が箱のような物を運んでいた。その箱のような物の中にナツはいた。ナツは壁についていた松明の火を食べて力を取り戻し、鳥に攻撃を仕掛けた。ナツはギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」の魔導士だった。

数日前。フィオーレ王国が管理する神殿に、1人の男(ザッシュ)と1人の少女(ソーニャ)が現れた。その神殿には、国の最高機密があった。特殊部隊「白虎」の隊員が立ちはだかるが、ザッシュは全く気にも留めなかった。ザッシュは人を操れる力を使い、仲間同士で殺し合いをさせた。ソーニャは悲痛な表情で、彼らの姿から目を反らした。

魔導士ギルド「妖精の尻尾」のナツ、ルーシィ、グレイ、エルザ、ウェンディ、ハッピー、シャルルは、フィオーレ王国・王都クロッカスにいる国王の元を訪ねた。国王はナツ達にある杖の奪還を依頼した。

闘技場の地下には、古の竜骨が眠る地があった。その昔、アクノロギアと戦い敗れていったドラゴン達の終焉の地だった。100年ほど前、その地で1本の杖が見つかった。その杖は「竜の涙(ドラゴンクライ)」という名で、ドラゴン達の怒りと悲しみを吸収し、国をも滅ぼす力を持っていた。数日前、その杖がフィオーレ王国・元国務次官ザッシュに奪われていた。

ザッシュは王家の乗っ取りに失敗し、部下の助けを借りて国外へと逃亡していた。しかし、ステラ王国への亡命が認められると、ステラへの手土産としてその部下を全員惨殺した。亡命後は強引な手腕と情報力を駆使し、ステラ王国の国務大臣にまで上り詰めていた。

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映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』のあらすじ【承】

ルーシィ達はステラ王国・王都アルタイルに向かった。ザッシュは盗品を城の塔の中に保管していた。ザッシュの指輪が鍵になっているのだが、力ずくで奪えば国際問題に発展してしまう。そこで、ルーシィ達はザッシュがよく通っているバーの従業員に成りすまし、指輪を奪うことにした。作戦はうまくいき、エルザはザッシュから指輪を盗んだ。そして、グレイの氷の魔術で複製品を作った。グレイはその複製した指輪をナツとウェンディに届けるよう、シャルルとハッピーに頼んだ。

ナツ達は複製した指輪を使い、塔へと侵入した。ナツは見つけたドラゴンクライに触れた。すると、ナツの目から涙が溢れた。ウェンディがそんなナツの様子に驚いていると、警報音が鳴り響いた。2人は急いでその場から脱出した。

ナツ達は合流したルーシィ達と共に、追手から杖を守った。そんな彼らの前に、ザッシュが立ちはだかる。ザッシュは町人を操り、行く手を阻んだ。ナツは杖を持っているルーシィを抱え、火の力を使ってその場を脱出した。

ナツ達がどうやってフィオーレ王国に戻るか話し合っていると、追手のスワン、ドール、ガプリ、ザッシュ、ソーニャが襲撃してきた。杖は奪われ、ナツ達はエルザ達にやられた。ザッシュはエルザ達にナツ達を処刑するよう命じるが、ソーニャに止められる。ソーニャはアニムス王のお気に入りの魔導士であったため、機嫌を損ねるわけにはいかなかった。ルーシィ以外の者を鳥の巣に閉じ込めるよう、部下の兵士に命じた。

映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』のあらすじ【転】

ルーシィが閉じ込められている檻とは違う檻に、女性達が閉じ込められていた。ザッシュは黒魔術に使うため、純潔の女性の血を少量ずつ摂取していた。ルーシィがザッシュに傷つけられそうになっていると、ナツ達が助けに現れた。ザッシュはドラゴンクライを使い反撃した。ウェンディは防御魔法を展開し、仲間を助けた。建物の一部が崩れるが、ナツ達は無事だった。偶然その場に居合わせたソーニャは、ナツ達に抜け道を教えた。ソーニャの魔法は、人の居場所を感知することができた。

ソーニャは今までのことをナツ達に話した。ソーニャはアニムス王の側近であり、幼馴染でもあった。昔はアニムス王も優しい人物だったが、ザッシュからドラゴンクライの話を聞き、杖に執着するようになった。ソーニャも国のためならと杖の奪還作戦に参加したが、人を傷つけることに胸を痛めていた。

ステラ王国には、ステラニウムと呼ばれる鉱石があった。ステラニウムは星の光を吸収すればするほど輝きを増し、高価な宝石として販売できた。だが、近年星の光を吸収しすぎたステラニウムが、一斉にその光を放出する可能性が出てきた。星の光を吸収したステラニウムは、魔力を持つ。一斉に光が放出されるということは、国が跡形もなく消し飛ぶほどの魔力が放出されるということだった。その暴走を防ぐために、ステラ王国は全ての輝きを消すと言われているドラゴンクライの力を使い、消灯の儀を行おうとしていた。しかし、それをナツが否定した。ナツはドラゴンクライを握ったときにドラゴンの怒りや悲しみを感じており、あの杖の魔力は開放してはいけないものだと感じたのだった。ナツは杖を使わなくていいように、全てのステラニウム鉱石を壊すことを約束した。ソーニャはナツのことが信じられず、その場を立ち去った。

映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』の結末・ラスト(ネタバレ)

ナツとハッピーは儀式を止めに、ルーシィは閉じ込められている女の子を救いに、後の者達はスワン、ドール、ガプリと戦った。ウェンディとシャルルはガプリを撃退し、グレイと偶然居合わせた仲間のジュビアはドールを撃退し、エルザはスワンを撃退した。

ナツ達は神殿に行き、杖を持っているソーニャを見つける。ソーニャは今まで目の前にいたアニムス王が消えていることに混乱する。実は、アニムス王とはソーニャの中にいるドラゴンのことだった。アニムスは杖を使い、ソーニャの体から解き放たれることを望んでいた。ソーニャは必死にアニムスの意識を抑え、ナツに杖を渡そうとした。しかし、ザッシュに奪われてしまう。

アニムスは怒り、ソーニャの体から飛び出してザッシュを追いかけた。アニムスの力は未だ不完全なものであったため、ザッシュの力により操られ暴走してしまう。ザッシュは第4世代の滅竜魔導士・クァルトゥム兵(人造兵士)を呼び出し、「妖精の尻尾」の足止めをさせた。

ザッシュはフィオーレ王国に復讐するため、ドラゴンクライの力を呼び起こした。しかし、ザッシュは力を制御できず、暴走してしまう。ナツはドラゴンクライを止めようとするが、意識を取り戻したアニムスに邪魔をされる。ナツはアニムスにやられ、地面の上に倒れた。

アニムスはドラゴンクライを飲み、力を取り戻した。ソーニャはアニムスの前に立ち、戦いを止めるよう説得した。しかし、ナツが再び立ち上がると、アニムスはソーニャを吹っ飛ばし戦闘を開始してしまう。戦闘の最中、ナツの半身がドラゴン化した。アニムスはナツが人間ではなく、全てを破壊する者(炎の悪魔)「END(イーエヌディー)」だと悟る。しかし、ナツは自分が何者であるか関係なく、仲間を守るために戦っていた。ナツはアニムスを倒した。ソーニャはアニムスの体から出てきたドラゴンクライを壊した。

ナツはルーシィに自分が何に見えるか尋ねた。ルーシィは「ナツに決まっている」と答え、倒れ込んできたナツの体を抱き締めた。ソーニャは消えるアニムスを見守った。ドラゴンクライはリボンの形になり、空に吹き飛ばされていった。

リボンは滅竜魔導士のアクノロギアの足元に落ちた。そのリボンは竜に傷つけられた少女が着けていた物だった。かつて、アクノロギアは少女を傷つけたドラゴン達を倒したことがあった。アクノロギアは少女が死んだと思ってその場を立ち去るが、実は瀕死の状態で生きていた。そして、攻撃を受けたドラゴンの内、アニムスも瀕死の状態で生きていた。アニムスはソーニャの体に入り、命を長らえたのだった。アクノロギアはリボンを握り締め、粉々に砕いた。

映画『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』の感想・評価・レビュー

正直、前作の方が面白かったなと思う。前作の方が原作やアニメを見ていない人にも分かりやすく、登場人物全員がきちんと活躍していた印象を受けた。本作は原作を読んでいないと分からない部分が多く、登場人物達にあまり感情移入ができなかった。敵のスワン達は完全に雑魚扱いで、出さなくても良かったのではないかと思う。もう少し、全員に活躍する場所を与えてあげて欲しかったなと思う。それにエンディングの後でソーニャの過去を取り上げるのではなく、本編で組み込んでいた方がおもしろかったのではないかと思う。(MIHOシネマ編集部)

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前作 劇場版 FAIRY TAIL 鳳凰の巫女

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