映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の概要:その衝撃的なストーリーで大きな話題となった問題作。『性』をテーマとして進んでいくエロティックな展開に、思わず息を飲む。果たして、主人公2人にはどんな展開が待ち受けているのか。
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の作品情報
上映時間:125分
ジャンル:ラブストーリー
監督:サム・テイラー=ジョンソン
キャスト:ジェイミー・ドーナン、ダコタ・ジョンソン、ルーク・グライムス、ヴィクター・ラサック etc
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の登場人物(キャスト)
- アナ・スティール(ダコタ・ジョンソン)
- 大学に通う女子生徒。友人に頼まれたインタビューを通して、グレイに出会う。
- クリスチャン・グレイ(ジェイミー・ドーナン)
- 若くして確固たる地位を築いた社長。とある秘密がある。
- ケイト・キャヴァナー(エロイーズ・マンフォード)
- アナの親友でルームメイト。学生新聞の編集長をしている。
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のあらすじ【起】
アナは大学に通う学生。しかし、運命の恋に落ちることを期待していたアナは、今まで誰かと恋に落ちたという経験がなかった。そんなアナは、ケイトという親友とルームシェアをしていた。ケイトは学生新聞の編集長を務めるアクティブな人物で、彼女とアナの共同生活はとてもうまくいっていた。
そんなある日、ケイトがアナにとある頼みごとをしてきた。ケイトは、近日中に有名な大企業の社長にインタビューの約束を取り付けていたのだが、生憎風邪をひいてしまったのだ。そんなケイトの頼み事とは、ケイトの代わりにそのインタビューに向かうことだった。親友の頼みを断れず、アナはその会社、『グレイ・エンタープライズ・ホールディングス』へと向かう。
インタビューを引き受けてくれた社長、グレイはまだ27歳。若くして確固たる功績を残しているグレイは、外見も非常に良かった。しかし、グレイが醸し出す独特の雰囲気に、アナは苦手意識を覚えるのだった。インタビューは何事もなく終了し、アナはその会社を後にした。
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のあらすじ【承】
しかし、アナは思わぬところグレイと再会を果たすこととなる。アナのバイト先であるホームセンターに、グレイがやってきたのだ。グレイは、ロープやバンドを購入していった。アナは、ケイトが言っていたことを思い出す。新聞にインタビューを掲載する際、是非グレイの写真も一緒に載せたいというのだ。アナは思い切ってグレイに声をかけ、グレイはそれを快諾した。
そして、後日アナはカメラマンとして男友達を誘い、再びグレイに会いにいくのだった。撮影は順調に終わり、撮影後アナとグレイは2人でコーヒーを飲みにいくことになる。この頃には、アナはミステリアスな雰囲気を漂わせるグレイに、すっかり恋心を抱いてしまっていた。
そんな時、アナが自転車に轢かれそうになり、グレイがそんなアナを抱きとめた。アナの熱い視線に気づいたグレイは、自分が彼女には相応しくないと告げるのだった。ショックを受けたアナは、そのままその場を立ち去った。そして、何もかもを忘れるように卒業試験の勉強にのめり込んだのだ。
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のあらすじ【転】
そして、試験が終わった時、アナの元にグレイからの贈り物が届いた。それは非常に高価な本で、アナはグレイの気持ちを測りかね困惑する。そして、バーで飲み過ぎてしまったアナは、その勢いでグレイに電話をかけたのだった。グレイはアナに会いにきた。しかし、アナはあまりに泥酔してしまい、そのまま意識を失ってしまう。
目覚めたアナに、グレイは自らの秘密を打ち明けるのだった。それは、自らの性癖に関してだった。グレイは、決して口外しないようにアナに『秘密保持契約書』に署名をさせた。そして、アナをとある部屋へと案内したのだった。それは、グレイの私室だった。
そこには、先日グレイがホームセンターで購入したようなロープなど、SMプレイに用いる道具が所狭しと並べられていた。グレイはSMプレイに興奮を覚える性癖を持っていたのだ。キッカケは、グレイが15歳の頃だった。グレイは母親の友人にSMプレイについて教わってからというものの、この性癖から抜け出せなくなっていたのだ。
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、グレイは自らの性癖をアナに明かした上で、自分のサブミッシブ、つまりは従属者になって欲しいと願い出るのだった。グレイと契約を結ぶにあたって、契約書が用意されていた。その契約書には、期間や性に関することだけでなく、食事や睡眠などに関しても、事細かに記載がされていた。普通の恋愛に憧れていたアナは衝撃を受けるが、しかし、グレイのことを愛しているアナはその契約を受け入れる。
アナはグレイと結ばれ、出版社にも就職が決まるなど非常に順調な毎日を送っていた。しかし、グレイと契約を結んだアナだったが、いまだに普通の恋愛への憧れを捨てられずにいた。しかし、グレイと付き合っていくにはSMプレイは切り離すことができないことである。
そこで、アナはある日勇気を出してグレイに一つの頼み事をする。それは、本気で自分にプレイを行なって欲しいというものだった。本気でプレイを行なってみて、今後も自分はグレイに付き合っていけるか確認しようと思ったのだ。そして、プレイが開始された。しかし、アナは痛みのあまり泣き叫ぶ。そして、アナは自分がグレイと結ばれる運命にないことを知るのだった。
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の感想・評価・レビュー
SMという異質な雰囲気に飲まれるような映画だった。エロティシズムな映像が衝撃的な作品だが、大きく目立つのはやはり二人のプレイシーン。話の内容よりも、官能的に表現されたSMシーンが特に印象的だった。
興味本位で観るには少し重たい作品のようにも感じる。しかし、SMにおける契約の重要性や、サディストとそうでない人との意識の差異などは丁寧に描かれていた。プレイシーンのカメラワークには特にこだわりが見られた。
SMについて興味があるのであれば、観たら勉強になると思う。(女性 20代)
かなり過激で性的な表現が多い作品です。しかし、だからと言って下品なわけではなく音楽や映像が綺麗でお洒落な雰囲気。若くして巨万の富を手にする有名企業のCEO、グレイを演じるのはジェイミー・ドーナン。そんなグレイにインタビューをする大学生アナを演じるのはダコタ・ジョンソン。簡単に言うと、グレイの過激な性癖に少しずつ惹かれていくアナと、そんなアナに対して歪んだ愛情をぶつけるグレイのお話。
グレイがかなりの過激な性癖の持ち主。付き合うとかじゃなくて「契約を結ぶ」ってなんでしょうね。不思議な世界です。
苦手な方は途中で観るのをやめてしまうと思います。そしてなるべく一人で見るのをオススメします。(女性 30代)
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