映画『フィルス』の概要:昇進を狙う刑事ブルースは、自分の利益のために次々と周囲の人々を貶める。薬物やアルコールに溺れるうちに、ブルースは次第に理性を失っていく。フィルス、つまりクズを体現する悪徳刑事を、ジェームズ・マカヴォイが熱演。
映画『フィルス』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ジョン・S・ベアード
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ、ジェイミー・ベル、ジョアンヌ・フロガット、イモージェン・プーツ etc
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映画『フィルス』の登場人物(キャスト)
- ブルース・ロバートソン(ジェームズ・マカヴォイ)
- 警部補昇進を狙うエディンバラ警察所属の刑事。薬物とアルコール中毒で、セックス依存症。自分の利益のために平気で人を陥れる非道な男。
- キャロル・ロバートソン(ショーナ・マクドナルド)
- ブルースの妻。夫の仕事に理解のある、美しく貞淑な妻として知られている。
- ステイシー・ロバートソン(ミーガン・フィン)
- ブルースとキャロルの娘。7歳。
- ボブ・トール(ジョン・セッションズ)
- ブルースの上司の警部。脚本家を目指している。
- レイ・レノックス(ジェイミー・ベル)
- ブルースの後輩の刑事。性器が小さいことを気にしている。
- アマンダ・ドラモンド(イモージェン・ブーツ)
- ブルースの同僚の有能な女性刑事。トールから信頼を得ている。
- ドギー・ギルマン(ブライアン・マッカーディ)
- ブルースの同僚の刑事。差別主義者。
- ピーター・イングルス(イーモン・エリオット)
- ブルースの同僚。メトロセクシャル。
- ガス・ベイン(ゲイリー・ルイス)
- ブルースの同僚の年配の刑事。
- クリフォード・ブレイズ(エディ・サーマン)
- ブルースの友人の裕福な会計士。真面目で気弱な性格。
- バンティ・ブレイズ(シャーリー・ヘンダーソン)
- クリフォードの妻。卑猥なイタズラ電話に悩まされている。
- クリッシー(ケイト・ディッキー)
- ドギーの妻。ブルースの浮気相手の一人。
- メアリー(ジョアンヌ・フロガット)
- 夫を心臓発作で亡くす女性。息子が一人いる。
映画『フィルス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フィルス』のあらすじ【起】
エディンバラで、一人の日本人男子学生が強盗犯に殺害される。エディンバラ警察の刑事のブルースは、この殺人事件の捜査を担当する。
ブルースは、私利私欲のために職権を乱用している。セックス依存症で薬物中毒のブルースは、売春していた女子高生に口止めとして性行為を強要し、ドラッグの売人を恐喝してコカインを吸う。
警部補への昇進を狙うブルースは、ライバルの同僚達を蹴落とすため、あらぬ噂を流し、仲違いするようそれぞれに嘘を吹き込む。
ある日、ブルースの目の前で、一人の男性が心臓発作で倒れる。男性の妻メアリーが、助けを求めている。ブルースの応急処置の甲斐も虚しく、男性は息を吹き返さないまま救急車で運ばれていく。
ある夜、ブルースはフリーメイソンの集会に参加する。友人のクロフォードは、妻バンティを悩ます卑猥なイタズラ電話について、ブルースに相談する。イタズラ電話の犯人は、実はブルースである。ブルースはバンティに再三イタズラ電話をかけ、性欲を発散している。
会場を訪れた上司のトールが、イタズラ電話の捜査をブルースに一任する。
翌日、ブルースはクロフォードの自宅を訪れ、一刻も早く犯人を捕まえると宣言する。バンティはブルースを信頼する。
映画『フィルス』のあらすじ【承】
昇進を急ぐブルースは、殺人事件の犯人グループを特定する。ブルースは犯人達が出入りしている花屋に押しかけ、グループの一員の女性店員を脅迫する。
花屋の前で、ブルースはメアリーと再会する。メアリーは、夫の葬儀のための花束を受け取りに来たところである。ブルースは、気丈に振る舞うメアリーに惹かれる。
休暇を取ったブルースは、クロフォードと共に、ハンブルグへ買春三昧の旅に出る。ある夜、薬物の過剰摂取のため正常な判断ができなくなったブルースは、一人ハンブルグを彷徨する。ブルースは、街角に立つ娼婦をキャロルだと勘違いする。
ブルースが不在の間、一人の金髪の女性が殺人事件現場を目撃していた可能性があるという情報が入り、捜査は進展する。ブルースの業務を代行していた女性刑事アマンダに指揮権が移り、納得のいかないブルースはアマンダを罵る。
息子を連れたメアリーが、ブルースを訪ねて警察署へやってくる。メアリーは、クリスマスプレゼントと称して手編みのマフラーをブルースに贈る。ブルースは、メアリーに自分の連絡先を教える。
映画『フィルス』のあらすじ【転】
年下の同僚のレイが警部補に立候補し、ストレスを感じたブルースは、バンティに再度イタズラ電話をかける。ブルースのアドバイス通り、バンティはイタズラ電話の相手をする。次第に興が乗った二人は、テレフォンセックスをする。
酒とドラッグに一層溺れるようになったブルースは、日々幻覚に苛まれる。ブルースは、幼少期に嫉妬のあまり殺してしまった弟の幻覚を見る。
自宅に引き篭っているブルースのもとへ、クロフォードがやってくる。ブルースはクロフォードをイタズラ電話の犯人に仕立てようと考える。ブルースはクロフォードを酒で前後不覚にし、その間にバンティに会いに行き、イタズラ電話の犯人はクロフォードだと嘘をつく。クロフォードは逮捕される。
ある日、職場で話しかけてきたアマンダに対し、ブルースは逆上して罵詈雑言を浴びせる。アマンダに説得されて落ち着いたブルースは、実はキャロルと娘のステイシーがだいぶ前に家を出て行ったことを打ち明ける。
薬物の副作用で、ブルースには周囲の人々が怪物に見える。ブルースは刑務所へ向かい、収監されているクロフォードと面会する。クロフォードは、ブルースが自分を貶めたことに気付いている。
ある日、ブルースとクリッシーの関係に気付いたドギーは、手首を切って自殺する。ブルースは自宅に押しかけてきたクリッシーに首を絞められて気絶する。
映画『フィルス』の結末・ラスト(ネタバレ)
目が覚めたブルースは、大量のコカインを吸い、キャロルの服や金髪のカツラで女装して街へ出る。
精神的に追いつめられていたブルースは、家族を恋しく思うあまり、キャロルの衣服を纏うようになった。ブルースは女装して街を彷徨い、会員制のセックスクラブに通って同性愛者相手の売春も行っていた。日本人学生の殺害現場に居合わせた女性も、実は女装したブルースだった。
殺人事件の犯人グループが、ブルースを娼婦だと勘違いして車に乗せる。ブルースがあの夜の目撃者だと気付いた犯人達は、ブルースを郊外の廃墟に連れて行き拘束する。
ブルースはリーダー格の男と二人きりになる。ブルースは一瞬の隙をついて反撃し、男を窓から突き落とす。警察が現場に到着し、ブルースは保護される。
事件解決後、ブルースは刑事から制服警官に降格し、レイは警部補に昇格する。
ある日、スーパーで買い物をしていたブルースは、新しい恋人やステイシーと一緒にいるキャロルを目撃する。ブルースの姿を見るなり、キャロルは逃げるように店から出て行く。落ち込むブルースの前に、偶然メアリーが現れる。ブルースの異様な雰囲気に怖気付き、メアリーもその場を去る。
ブルースがシャワーを浴びている最中、メアリーから再度会いたいとの電話がかかってくるが、ブルースは気付かない。ブルースは警官の制服を着用し、身支度を整える。
ブルースは、クロフォードへの謝罪のビデオレターを撮影する。
収録後、ブルースは、メアリーから貰ったマフラーで首を吊ろうと椅子に上る。ブルースが椅子を蹴倒そうとした瞬間、息子を連れたメアリーがブルースの家のベルを鳴らす。ブルースは応対できない。
メアリーたちは去っていく。その瞬間、椅子が倒れてブルースは宙づりになる。
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