映画『マーシュランド』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「マーシュランド」のネタバレあらすじ結末と感想

マーシュランドの概要:フランコ政権の影響が未だ色濃く残る1980年のスペイン。刑事のペドロとフアンは、ある田舎町で起きた姉妹失踪事件の捜査を担当する。真相を探るうち、二人は町が暗い欲望と秘密で満ちていることに気付く。

マーシュランドの作品情報

マーシュランド

製作年:2014年
上映時間:105分
ジャンル:ミステリー
監督:アルベルト・ロドリゲス
キャスト:ラウール・アレバロ、ハビエル・グティエレス、アントニオ・デ・ラ・トレ、ネレア・バロス etc

マーシュランドの登場人物(キャスト)

ペドロ(ラウール・アバレロ)
寡黙で実直な若手刑事。フランコ政権をあからさまに批判したため、マドリードから片田舎へ左遷された。
フアン(ハビエル・グティエレス)
陽気な中年刑事。ペドロより先に左遷されてきた。フランコ政権下では治安部隊に所属していた。
ロドリゴ(アントニオ・デラ・トーレ)
失踪した姉妹の父親。川を走る運搬船『プンタル』の船頭。
ロシオ(ネレア・バロス)
失踪した姉妹の母親。姉妹の秘密の一部を知っている。
ヘスス(サルバ・レイナ)
無許可の猟師。逮捕を免れるため、ペドロとフアンに協力する。
キニ(ヘスス・カストロ)
女たらしの美青年。
マリナ(アナ・トメノ)
キニの現在の恋人。失踪した姉妹の友人。
ミゲル(ヘスス・カロサ)
失踪事件を取材する記者。
カーサ(メルセデス・レオン)
狩猟宿の女主人。
アントニオ / セバスティアン(マヌエル・サラス)
狩猟宿の警備員。その正体は、小児性愛者のセバスティアン。
コラレス(アルベルト・ゴンザレス)
町の農場一帯を仕切っている実業家。
アンエリタ(アンジェラ・ベガ)
漁を生業とする女霊能者。
カストロ(ミゲル・アンゲル・ディアス)
2年前に恋人を亡くした青年。

マーシュランドのネタバレあらすじ

映画『マーシュランド』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

マーシュランドのあらすじ【起】

フランコ政権の影響が未だ色濃く残る1980年のスペイン。アンダルシアのグアダルキビール湿地近くの町で、祭りの夜に、カルメンとエストレヤという十代の姉妹が失踪する。マドリードから左遷された刑事ペドロとフアンは、捜査を担当する。

ペドロとフアンは、姉妹の自宅を訪ねる。姉妹は衣服と通帳を持って姿を消していた。姉妹の母親ロシオは、捜査の手がかりになる一通の手紙を、父親ロドリゴにばれないように二人に渡す。封筒の中には、裸の姉妹が写った写真のネガが入っている。

ペドロとフアンは、姉妹が通う学校へ行き、クラスメート達から話を聞く。姉妹と一緒に祭りへ行った女生徒達は、解散した後の姉妹の動向は知らないと話す。

ペドロ達は、姉妹が最後に目撃された村の外れへ向かう。目撃者の主婦は、姉妹は知人らしき男が運転するディアーヌ6という車種の白い車に乗り込んだと話す。ペドロ達は、犯人は姉妹の顔見知りだと確信する。

町の労働者の一人が、ペドロ達を女霊能者アンエリタの元へ連れていく。アンエリタは、農場の外れにある廃屋に姉妹達がいる、と告げる。

その夜、ペドロ達は地元警察官を連れて廃屋へ足を踏み入れる。二人は、廃屋近くの池で、姉妹の所持品を発見する。

翌日、ペドロ達は警官隊と共に廃屋周辺を調査する。二人は無許可の猟師ヘススに出会い、逮捕しない代わりに捜査へ協力するよう、ヘススに要求する。

農場地帯を流れる川の中から、姉妹の遺体が発見される。姉妹は拷問の後に殺害され、川に捨てられた。現場にはタイヤ後が残っており、ペドロとフアンは、姉妹はどこか別の場所で殺された後に川へ運ばれたのだと考える。

マーシュランドのあらすじ【承】

ペドロとフアンは、遺体が発見されたことを姉妹の両親に伝える。二人が宿へ戻ると、ネガを現像した写真が届いている。写真には、裸の姉妹と、姉妹に迫る男が写っている。

真夜中に、町の青年カストロがペドロ達を訪ねてくる。カストロの恋人ベアトリスは2年前の祭りの夜に失踪し、後に左足のみが発見された。昨年の祭りの夜にもアデラという女性が失踪し、カストロは二人は殺されたのだと訴える。

翌日、ペドロ達は警察署でベアトリスの事件を調べる。フアンはベアトリスの所有物に、姉妹の部屋で見かけた求人チラシが含まれていることに気付く。

ペドロ達は、ヘススの案内で町外れのベアトリスの実家へ向かう。ベアトリスの家族は引っ越しており、二人は無人の家屋から、ベアトリス、姉妹、町に暮らす青年キニが写っている写真を発見する。

ペドロ達は、アデラの祖母を聴取し、アデラがキニと交際していたことを知る。

ペドロ達はキニを監視する。キニは姉妹達が通っていた学校へ行き、姉妹の友人マリナを連れ出して町外れの小屋へ入っていく。

小屋を監視していたペドロ達は、忍び寄ってきたキニに襲われる。フアンにナイフを取り上げられたキニは、カルメンと付き合っていたこと、祭りの夜にはマリナといたことを打ち明ける。

その夜、ペドロは新聞記者のミゲルに、ネガの調査を依頼する。ミゲルは、フアンが過去に治安部隊に所属していたことをペドロに教える。

ペドロとフアンは、姉妹の葬儀に参加する。ロシオは、ロドリゴの車の中から姉妹の通帳を発見したことをペドロ達に伝える。

葬儀後、ペドロ達はロドリゴを尋問する。ロドリゴは、以前プンタルの中で発見した持ち主不明のヘロインを勝手に売り捌いており、姉妹はその報復に殺されたのだと考えている。

翌日、キニはマリナを連れ、町から離れたある狩猟宿へ向かう。数分後、白い帽子を被った男が狩猟宿へ入っていく。監視していたフアンは、いきなり何者かに頭を殴られて気絶する。夕暮れ時、フアンは目を覚ます。

ペドロは、警官隊と共にプンタルを捜索する。ボートの異様な清潔さに違和感を覚えたペドロは、プンタルの監視を強化する。

マーシュランドのあらすじ【転】

血液検査の結果から、キニは姉妹を殺した犯人ではないことが判明する。ペドロ達はマリナの家を訪れ、祭りの夜について尋問する。マリナの嘘を見抜いたフアンは、マリナの自宅に盗聴器を仕掛ける。

ペドロ達は狩猟宿に向かう。ペドロは、宿の内装が写真に写っていたものと同じだと気付く。フアンが女主人カーサを乱暴に尋問し、ペドロはフアンのやり方に抵抗を覚える。

町へ戻る途中、車に乗り込んできた労働者の男によって、ペドロ達はアンエリタのもとへ連れて行かれる。その男は、ロドリゴが盗んだヘロインの持ち主であった。

アンリエタの夫は、姉妹達が連れ去られた現場を目撃していた。労働者の男は、アンリエタの夫が情報を提供する代わりに、プンタルの監視を解くよう要求する。アンリエタの夫は、姉妹が白のディアーヌ6に乗ったこと、車には帽子の女のイラストのステッカーが貼ってあったことを述べる。

ペドロ達は、アデラの遺品から帽子の女のステッカーを発見する。二人はアデラの祖母を再び聴取し、セバスティアンという男がアデラにステッカーを贈ったことを知る。

宿へ帰ったフアンは、ドアの下に、明朝に町外れの十字架に来い、と書かれたメモを発見する。翌朝、指定の場所を訪れたフアンの前に、マリナを伴ったロシオが現れる。ロシオは、マリナは祭りの夜はキニと一緒ではなかったこと、マリナは狩猟宿で売春していることを話す。

ペドロは、ミゲルの調査結果から、キニがネガに使われたフィルムを購入していたことを知る。ペドロは、写真に写り込んでいる撮影者の調査をミゲルに依頼する。ミゲルは、過去にフアンがデモに参加していた少女を射殺したことを伝える。

ペドロは、以前にセバスチャンが勤めていたホテルへ向かい、セバスチャンは小児性愛者であったために解雇されたことを、支配人から聞き出す。

町では農場労働者によるストライキが始まり、経営者のコラレスが対応に当たっている。フアンは、コラレスの容貌が狩猟宿に入っていった帽子の男と酷似していることに気付く。

マーシュランドのあらすじ【結】

その夜、車で移動中のペドロ達は、前を走る白い車に帽子の女のステッカーが貼ってあることに気付き、追跡する。白い車は土地勘の無い二人を振り切り、走り去る。

ペドロはコラレスの血液検査を要求するが、署長に圧力をかけられ却下される。ペドロは署長に迎合するフアンに腹を立て、フアンの過去を責める。フアンは、以前に少女を撃ったのは自分では無いと弁明する。

ペドロ達は、マリナの家に仕掛けた盗聴器を調べる。通話記録から、マリナは狩猟宿と連絡を取っていたことが判明する。

ペドロ達はヘススを車に乗せ、狩猟宿へ急行してカーサを尋問する。カーサは、宿で行われる買春を黙認していたことを打ち明け、宿の警備員アントニオが行方不明のセバスチャンであることを告白する。

ペドロ達は、セバスティアンが住む廃屋に踏み込み、少女達の所持品や売春のための契約書を発見する。隠れていたバスチャンが白い車で逃走し、ペドロ達は追跡する。タイヤが湿地で立ち往生し、三人は徒歩で川を渡りセバスチャンを先回りしようと考える。

草むらからセバスチャンが発砲し、ヘススに続けてフアンとペドロも撃たれる。セバスチャンは止めを刺そうとペドロを殴りつける。立ち上がったフアンは、キニのナイフでセバスチャンを刺し殺す。ペドロ達は、セバスチャンの車のトランクを開け、縛られて傷だらけのマリナを救出する。

セバスチャンが犯人に特定され、少女達に売春させていたキニは逮捕される。成果を挙げたペドロとフアンは、マドリードへの転属が決まる。

マドリードへ帰る前夜、ペドロはバーで飲んでいるフアンのもとへ向かう。ペドロは、バーで待ち合わせていたミゲルから、引き伸ばした写真を受け取る。ペドロは、写真の中の撮影者の腕時計が、フアンが着けているものと同じであることに気付く。

少女を撃ったのはフアンでは無かったと言い張るペドロに対し、ミゲルは、治安部隊と共に銃を手にしたフアンが写っている写真を見せる。ミゲルは、フアンが拷問のプロだったという情報を手に入れていた。

翌朝、ペドロはフアンへの疑問を抱えたまま、フアンとマドリードへの帰路に就く。

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