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映画『汚れた血』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『汚れた血』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『汚れた血』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『汚れた血』の結末までのストーリー
  • 『汚れた血』を見た感想・レビュー
  • 『汚れた血』を見た人におすすめの映画5選

映画『汚れた血』の作品情報

汚れた血

製作年:1986年
上映時間:125分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、青春
監督:レオス・カラックス
キャスト:ドニ・ラヴァン、ジュリエット・ビノシュ、ミシェル・ピッコリ、ジュリー・デルピー etc

映画『汚れた血』の登場人物(キャスト)

アレックス(ドニ・ラヴァン)
カードマジックで日銭を稼ぐ青年。手先が器用。長年、孤独感や閉塞感に苛まれている。幼少期はあまりにも無口だったため、『お喋り』と呼び名を付けられていた。
マルク(ミシェル・ピコリ)
裏社会の男。アレックスの父の旧友。
アンナ(ジュリエット・ビノシュ)
マルクの美しい恋人。子供っぽいところがあり、実年齢より若く見える。マルクを心から愛し、誰よりも理解している。
リーズ(ジュリー・デルピー)
アレックスの恋人の美少女。アレックスを一途に想い続けている。
ハンス(ハンズ・マイヤー)
マルクの相棒。常に身だしなみに気を使う洒落者。元医師。
アメリカ女(キャロル・ブルックス)
アレックスの父の取引相手。マルクやハンスとも既知の仲。
ボリス(ウード・プラット)
アメリカ女の手下。粗暴で暴力的な男。
チャーリー(セルジュ・レジアニ)
マルクの知人の飛行場オーナー。マルク達の海外逃亡に手を貸す。
トマ(ジェームズ・ズッカ)
アレックスの親友。リーズに恋心を抱いている。

映画『汚れた血』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『汚れた血』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『汚れた血』のあらすじ【起】

愛の無い性交で感染する奇病STBOが蔓延する、近未来のパリ。ハレー彗星が地球に接近し、記録的な猛暑日が続いている。

常に孤独感と閉塞感に苛まれている青年アレックスは、家を出て以降、パリでカードマジックをしながら生計を立てている。ある日、アレックスは父ジャンが地下鉄で飛び込み自殺したとの知らせを受け取る。ジャンは、マフィアのアメリカ女に多額の借金があった。

ジャンの仕事仲間のマルクは、代わりに借金を負わされる。金を工面するため、ジャンは親友のハンスと共に、ウィルキンソン社が開発したSTBO用ワクチンを盗む計画を立てる。マルク達は、手先の器用なアレックスを計画に参加させようと考える。

ある日、アレックスが恋人リーズとのデートから帰宅したところに、ハンスが勧誘しにやってくる。父親との関わりを断ちたいアレックスは誘いを断る。

賭場へ通勤する途中、アレックスは路面電車の中で見かけた美女アンナに一目惚れをする。

アレックスの心は既にリーズから離れている。アレックスは、家の前で待ち伏せていたリーズを避けて帰宅する。現状に息苦しさを覚えたアレックスは、リーズに別れの手紙を送り、親友トマに電話をかけて、荷物をまとめて家を出る。

映画『汚れた血』のあらすじ【承】

人気の無い夜の街中で、アレックスはアンナを見かける。アンナの後を追ううちに、アレックスはマルクの家に辿り着く。アンナはマルクの恋人であった。アンナの近くにいるために、アレックスはマルクの計画に参加する。アレックスはマルクの家に滞在する。

マルクとハンスは、計画終了後はスイスに高飛びしようと考えている。マルク達は、パラシュート着地の練習のために、友人チャーリーが経営する飛行場にアレックスとアンナを連れていく。飛行機から飛び降りる練習の際、高所恐怖症のアンナは気絶してしまう。アレックスは、気絶したアンナを抱えてパラシュートで着地する。

ある夜、ふとしたことからマルクは持病の発作を起こす。元医者のハンスの処置により、マルクは一命をとりとめる。アレックスは、マルクを心配して泣くアンナを慰める。アレックスを信用したアンナは、マルクの力になってくれるようアレックスに頼む。

今夜はマルクと同じベットに入らないでほしいとアレックスに懇願され、アンナは向かいのホテルに一泊する。アレックスは、ホテルの部屋に入ったアンナに電話をかけ、お休みの挨拶をする。

アレックスは、自宅に残されていたリーズの伝言を聞き、リーズに電話をかける。リーズはトマと性交したことを打ち明け、二人の関係は終わる。

映画『汚れた血』のあらすじ【転】

アメリカ女の手下ボリスが、仕事中のアレックスを捕らえ、アメリカ女のもとへ連れて行く。マルクの計画に気付いているアメリカ女は、ワクチンを渡せば倍の報酬を払うとアレックスに交渉する。

その夜、マルクへの嫉妬へ駆られたアレックスは、マルクは計画成功の暁にはアンナを捨てるつもりだ、とアンナに嘘をつく。

翌日、アレックスはボリスに会い、盗んだワクチンをアメリカ女に渡す約束をする。

決行前日、アレックスは不注意から右の手のひらを深く切ってしまう。

アレックスは、再会したトマからリーズと別れたことを責められる。リーズと関係を持った後、トマはSTBOを発症した。トマはマルクの家までアレックスの後を尾け、ワクチンを盗む計画を知る。

結構当日、アレックスとハンスはウィルキンソン社のビルに向かう。アレックスがワクチンを盗む間、ハンスは車で待機している。

トマの密告を受けた警官隊がビルを包囲する。アレックスが機転を利かせてビルの外へ逃げ出したところへ、バイクに乗ったリーズが現れる。トマはリーズにアレックスの計画を話していた。リーズはアレックスを後ろに乗せ、自宅に連れ帰って匿う。

映画『汚れた血』の結末・ラスト(ネタバレ)

アレックスはワクチンの容器を二つ用意し、本物を駅のロッカーへ隠し、偽物を上着のポケットに入れてマルクの家に戻る。マルクの家の前で、アレックスは張り込んでいたボリスに撃たれ、偽物の容器を奪われる。起き上がったアレックスは何事も無かったかのようにマルク達に会い、本物の容器を隠した場所を教える。

マルク達は、ハンスが運転する車に乗り込んでチャーリーの飛行場へ向かう。アレックスの後を、バイクに乗ったリーズが追う。偽物を掴まされたことに気付いたアメリカ女も、ボリスが運転する車で4人を追う。

マルクは、ハンスに車を横につけさせて、ボリスを射殺する。走行不能になったアメリカ女の車は川に突っ込んで停車する。

アンナは、アレックスが撃たれた傷口から大量に出血していることに気付く。アレックスの顔は青ざめていく。飛行場に到着した時には、アレックスは既に瀕死である。

追いついたリーズ、アンナ、マルク達に看取られ、アレックスは息を引き取る。アレックスの気持ちが既に自分から離れていたことを知っていたリーズは、再びバイクに乗って立ち去る。

アンナは、リーズの後を追い、走り出す。

映画『汚れた血』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

レオス・カラックス監督のアレックス3部作の中で一番好きな作品。
端々に輝くセンスが感じられる、かっこよい映画です。
ネーミングも秀逸で無口なアレックスは「おしゃべり」、アメリカ女という直接的な表現さえも、この映画のセンスの良さを感じさせる。

ジュリー・デルピーがバイクで走るシーンはかっこよすぎて震えます。
この映画のジュリー・デルピーに出逢ってからはジュリエット・ビノシュよりもジュリー・デルピー派に、そういう派閥があればの話ですが。(女性 40代)


愛のない性行為で感染する奇病という設定がまず衝撃的だった。若いアレックスが、借金返済のためにワクチン強奪計画に加担しながら、アンナへの恋に溺れていく姿が切ない。疾走するシーンや突発的な暴力描写は物語というより感情の爆発のようだ。最後にアレックスが撃たれる展開も、論理より衝動が勝る世界観を象徴している。難解だが、強烈な映像体験だった。(30代 男性)


物語を追うというより、映像と音楽に身を委ねる映画だと感じた。愛のない行為が死を招くという寓話的な設定が、若者たちの不安定さを映し出している。アレックスがアンナに惹かれながらも破滅へ進む姿は痛ましい。ラストで彼が倒れる場面は唐突だが、その刹那性こそこの作品らしい。感情の揺らぎを描いた一本。(40代 女性)


ストーリーは犯罪映画の枠組みを持ちながら、実際は若さと孤独の詩だと思った。アレックスの無鉄砲さと純粋さが印象に残る。奇病の存在は背景にありつつ、中心にあるのは届かない愛。終盤の暴力的な結末は避けられない運命のようで、観終わった後に深い余韻が残った。難解だが忘れがたい作品。(50代 男性)


疾走する若者のエネルギーが画面から溢れている。アレックスがアンナへの想いを自覚し、裏切りと欲望の狭間で揺れる姿が切ない。奇病は象徴的な装置であり、愛の本質を問いかけているように思えた。最後の銃撃と逃走はあまりに唐突だが、その破滅性がこの映画の美学だと感じた。(30代 女性)


台詞よりも身体の動きや間が雄弁。アレックスの若さゆえの衝動と、アンナの冷ややかな佇まいが対照的だ。ワクチン強奪という犯罪劇はあくまで舞台装置で、核心は恋の不可能性にある。終盤の暴発的な展開は理解しづらいが、感情の流れとしては自然だった。芸術性の高い作品。(20代 男性)


観る人を選ぶ映画だと思う。奇病の設定も現実味より象徴性が強く、説明は最小限。だがアレックスの恋の行方と死は強烈に胸に残る。映像の美しさと不穏さが同居し、物語よりも空気感が支配する。若さのきらめきと破滅を描いた詩的な作品だった。(60代 男性)


恋と犯罪と死が絡み合う独特の世界観に引き込まれた。アレックスの純粋さが、アンナとの距離を縮められないまま悲劇へ向かうのがやるせない。奇病は愛の象徴であり、触れられないもどかしさを表しているように思えた。ラストの銃撃は衝撃的だが、どこか必然に感じる。(40代 女性)


筋書きは追いにくいが、感情のうねりは鮮烈。アレックスの走る姿や、アンナへの視線が忘れられない。犯罪計画の顛末よりも、彼の恋がどう終わるかに目が向く。最期の瞬間は唐突で残酷だが、若さの刹那を象徴している。理屈ではなく感覚で味わう映画。(20代 男性)


映像のリズムが独特で、まるで詩を読んでいるようだった。アレックスの恋心が物語を動かし、奇病の存在が不安を漂わせる。結末は悲劇的だが、どこか美しい。物語としての整合性よりも、感情の瞬間を切り取る作りに魅力を感じた。(50代 女性)

映画『汚れた血』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『汚れた血』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ポンヌフの恋人

この映画を一言で表すと?

橋の上で燃え上がる、破滅的で美しい愛の物語。

どんな話?

パリのポンヌフ橋で出会った若い男女が、社会からこぼれ落ちながらも激しく愛し合う。自由奔放な青年と視力を失いつつある女性は、互いを求めながらも傷つけ合う。都市の夜景と花火の中で描かれる恋は、やがて避けられない別れへと向かう。

ここがおすすめ!

感情が爆発するような映像表現と、若さゆえの衝動が魅力。理屈よりも感情の波に身を任せる作風は『汚れた血』と通じる。刹那的で激しい恋の物語を味わいたい人におすすめ。

ベティ・ブルー/愛と激情の日々

この映画を一言で表すと?

愛が狂気へと変わる瞬間を描いた、情熱のラブストーリー。

どんな話?

平凡な日常を送る青年と、情熱的で奔放な女性ベティが出会い、激しく恋に落ちる。だが彼女の精神は次第に不安定になり、愛は破滅へと向かう。鮮烈な色彩と感情の爆発が印象的な物語。

ここがおすすめ!

愛の美しさと危うさを同時に描く力強い作品。若さの衝動と孤独をテーマにした点で『汚れた血』と共鳴する。情念の映画を求める人にぴったりの一本。

アメリ

この映画を一言で表すと?

孤独な心が奇跡のような恋に出会う、詩的なロマンス。

どんな話?

空想好きな女性アメリは、周囲の人々を密かに幸せにしながら生きている。やがて不思議な青年と出会い、恋に踏み出そうとするが、自分の殻を破れずにいる。幻想的なパリを舞台に描かれる愛の物語。

ここがおすすめ!

詩的な映像美と繊細な感情描写が魅力。恋に臆病な心を描く点で『汚れた血』の純粋さと響き合う。感覚的な映像体験を楽しみたい人におすすめ。

ドライヴ

この映画を一言で表すと?

寡黙な男の恋と暴力が交錯する、スタイリッシュな犯罪劇。

どんな話?

昼はスタントマン、夜は逃がし屋として働く男が、隣人の女性と心を通わせる。しかし彼女を守るために危険な世界へ足を踏み入れ、暴力の連鎖に巻き込まれていく。静寂と爆発的な暴力が対照的に描かれる。

ここがおすすめ!

孤独な主人公の佇まいと、抑制された演出が印象的。恋が引き金となり破滅へ向かう構図は『汚れた血』に通じる。映像と音楽の融合を楽しみたい人に最適。

存在の耐えられない軽さ

この映画を一言で表すと?

愛と自由の狭間で揺れる男女の、哲学的な恋物語。

どんな話?

プラハの医師トマシュは自由な恋愛を楽しんでいたが、純粋な女性テレーザと出会い人生が変わる。政治的混乱の中で、愛と裏切り、選択の重さが浮かび上がる。個人の欲望と歴史が交錯するドラマ。

ここがおすすめ!

愛の本質を問い続ける深いテーマが魅力。理性と衝動の間で揺れる人間像は『汚れた血』の世界観と共鳴する。詩的で思索的な映画を求める人におすすめ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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