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映画『フィツカラルド』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『フィツカラルド』の概要:オペラに魅せられた男フィツカラルド。彼の夢はペルーの奥地にオペラハウスを建設すること。その資金作りのためアマゾン河上流へ向かい、未開のジャングル目指して蒸気船を山越えさせてしまう。本当に蒸気船を山越えさせてしまったヴェルナー・ヘルツォーク監督の執念の一作。1982年公開の西ドイツ・ペルーの合作映画。

映画『フィツカラルド』の作品情報

フィツカラルド

製作年:1982年
上映時間:157分
ジャンル:ヒューマンドラマ、アドベンチャー、音楽
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
キャスト:クラウス・キンスキー、クラウディア・カルディナーレ、ホセ・レーゴイ、パウル・ヒットシェル etc

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映画『フィツカラルド』の登場人物(キャスト)

ブライアン・スウィーニー・フィッツジェラルド(クラウス・キンスキー)
通称フィツカラルド。ペルーで暮らすアイルランド系ドイツ人。アンデス横断鉄道を建設しようとしたが失敗し、一文無しになった。オペラ馬鹿。ここにオペラハウスを建設して現地の貧しい子供たちや豚にまで本物のオペラを聴かせてやりたいと夢見ている。いつも白いスーツを着ている。
モリー(クラウディア・カルディナーレ)
フィツカラルドのパートナー。娼館を経営している裕福な婦人。唯一フィツカラルドの夢の実現を心から応援してくれる良き理解者。
ドン・アキリノ(ホセ・レーゴイ)
アマゾン河流域の広大な土地を所有し、8500人の先住民を雇用してゴムで大儲けしている。商売には貪欲だが面白いこと好きで、フィツカラルドには好意的。
パウル(パウル・ヒットシェル)
フィツカラルドが手に入れた「モリー号」の船長。1896年のパテチア探検に参加した生き残りの1人。目は不自由だが頼りになる男。
チョロ(ミゲル・アンヘル・フエンテス)
もとはアキリノに雇われていた機関士で、フィツカラルドの行動を監視するためモリー号の機関士となる。大男。フィツカラルドを信用していなかった。
ウェレケケ(ウェレケケ・エンリケ・ボホレケス)
大酒飲みだが射撃の腕を買われてモリー号の料理人として雇ってもらう。先住民の言葉も話せる。ジャングルの奥地では大活躍する。

映画『フィツカラルド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フィツカラルド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フィツカラルド』のあらすじ【起】

1890年頃のペルー。フィツカラルドはオペラ鑑賞をするためなら居住地のイキトスからオペラハウスのあるマナウスまでアマゾン河を200キロも手漕ぎボートで下ってくるほどのオペラ好きだ。そんな彼はアマゾン河上流のイキトスにオペラハウスを建設することを夢見ていた。

その資金作りのため製氷会社を立ち上げたいと思い出資者を募るが、ゴムで儲けている富豪たちは誰も相手にしてくれない。唯一フィツカラルドの夢を支援してくれている恋人のモリーからもここで金儲けをしたいならゴムしかないと説得され、フィツカラルドはゴム成金のドン・アキリノに相談してみる。

アキリノの話によると、ゴムの木が豊富な土地で所有者がいないのはポンゴの急流の向こうにあるウカヤリのジャングルだけだった。ポンゴの急流とは先住民からも恐れられている難所で、そこを運搬船が通過することは不可能だとされていた。しかもその土地には首刈りの習慣を持つヒバロ族が居住しており、侵入者はほとんど彼らに殺されていた。しかしフィツカラルドは諦めず、あるとんでもない計画を思いつく。

映画『フィツカラルド』のあらすじ【承】

娼館の経営で小金を持っているモリーにお金を借りて、フィツカラルドはウカヤリの土地取得権を買い、アキリノから中古の蒸気船を譲ってもらう。ペルーの法律で取得後9ヶ月以内に開発に着手していることを証明できないと所有は無効となる。フィツカラルドは急ピッチで船の修復と乗組員の選出を進める。

機関士は船を売る交換条件としてアキリノから雇うように言われた大男のチョロ。チョロはフィツカラルドが他の所有者の土地を荒らさないよう監視する役目も担っていた。船長にはウカヤリ周辺の事情に詳しいパウロ。どうしようもない酔っ払いだが経験豊富なウェルケケは料理人として雇われる。他の乗組員も決まり、修復された船は「モリー号」と名付けられ、盛大な進水式を終えてアマゾン河に出航する。

目的地のウカヤリは下流なのに、モリー号は上流へ進んでいく。フィツカラルドは乗組員たちにその理由を話さない。途中で以前にフィツカラルドがアンデス横断鉄道を作ろうとして失敗した時のレールを船に積み込み、船は支流のパチアテ川に入る。

映画『フィツカラルド』のあらすじ【転】

上流に近づくとジャングルの奥からヒバロ族の打ち鳴らす不気味な太鼓の音が聞こえてくる。いつ毒槍が飛んでくるかわからないという恐怖に乗組員たちは緊張して銃を構える。フィツカラルドは蓄音機を使って大音量でオペラを流し始める。すると不思議なことに太鼓の音がピタリと止まる。

先住民に詳しいウェレケケの話によると、ヒバロ族には“いつの日か白い神が現れ、死も苦しみもない国へ導いてくれる”という迷信があった。フィツカラルドはその迷信を利用しようと考える。しかし恐れをなした乗組員たちが逃げ出し、モリー号にはフィツカラルドとパウルとチョロとウェレケケしかいなくなってしまう。しかも後方からカヌーでやってきたヒバロ族によって退路を塞がれ、モリー号は身動きが取れなくなる。

船に乗り込んできたヒバロ族の狙いが読めないまま、モリー号は目的地である山に到着する。この山の向こうはウカヤリ川となっており、フィツカラルドは船を山越えさせてウカヤリ川へ運ぶつもりだった。確かにこのルートを使えばポンゴの急流を避けてウカヤリのジャングルに入れるが、巨大な船を山越えさせるにはかなりの労働力が必要だ。ところが、なぜかヒバロ族の族長は協力を約束してくれる。

映画『フィツカラルド』の結末・ラスト(ネタバレ)

ヒバロ族の献身的な働きによってジャングルは切り開かれ、人力で船を引き上げる手作りの巨大な装置も完成する。しかし最初の引き上げでワイヤーが切れヒバロ族の人間が犠牲となる。もはやこれまでかと思われたがヒバロ族は引き続き協力してくれ、人力で引き上げながら蒸気を稼働させてウィンチを回すことで船は少しずつ急斜面を登り始める。

ついに船は山頂までたどり着き、斜面を下ってウカヤリ川に停泊する。その夜はみんなで大宴会となり、大酒を飲んだフィツカラルドたちは船内で爆睡する。深夜、族長と数名のヒバロ族が船内に乗り込み、岸辺に船を繋いだロープを切る。そのまま船はウカヤリ川を下っていく。衝撃で目を覚ましたフィツカラルドたちはデッキへ出て驚愕する。すでに船はポンゴの急流に入っており、もはや舵を取れない状態だった。何度も岩へ激突しながらも船はなんとか沈没を免れ、ポンゴの急流を越える。族長は満足げに微笑み“山越えを手伝ったのは神の船によって急流の悪霊を鎮めるためだ”と話す。

思わぬ展開でフィツカラルドの事業は失敗に終わるが、アキリノは急流を越えた船を引き取ってくれる。お金を手にしたフィツカラルドはマナウスに来ていたオペラ団をイキトスに呼び、モリー号の船上でオペラを上演してもらう。岸辺には多くの人々が集まり、本物のオペラに大喜びしていた。燕尾服を羽織ったフィツカラルドは船上で葉巻を吸いながら、誇らしげな顔で大好きなオペラを堪能する。

映画『フィツカラルド』の感想・評価・レビュー

映画を観ているというよりドキュメンタリーを観るという感覚に近い映画だった。やっていることは誰がどう観ても不可能なことだが、それでも奇跡を起こしながら進んでいく様子を観ているのはとても楽しかった。何が正解なのかは全く分からない映画だったが、主人公の笑顔を見たときこちらまで感動するような作品だった。

この作品を考え実際に作ってしまったヴェルナー・ヘルツォーク監督は、本物の天才なんだろうと思った。(女性 20代)

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