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映画『フラワーショウ!』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『フラワーショウ!』の概要:アイルランドの田舎で自然と共に育った女性が、逆境に負けず「自分のデザインした庭で世界を変えたい!」という夢を叶えていくサクセスストーリー。エマ・グリーンウェルが映画初主演を務めた一作。

映画『フラワーショウ!』の作品情報

フラワーショウ!

製作年:2014年
上映時間:100分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ヴィヴィアンヌ・ドゥ・クルシ
キャスト:エマ・グリーンウェル、トム・ヒューズ、クリスティーン・マルツァーノ、ジャニー・ディー etc

映画『フラワーショウ!』の登場人物(キャスト)

ナタリー(エマ・グリーンウェル)
夢を叶えるために、単独で見知らぬ大都会へと出てきた女性。真っすぐで頑固な性格であるが、意思の強さを買われ様々な人の助けの元、栄誉を手にする。
クリスティ(トム・ヒューズ)
野草学者の男性。富裕層の娯楽のためのガーデニングに関わるのを拒絶しつつも、砂漠の緑化運動に力を入れるため立場に悩んでいる。意思の強いナタリーと出会い少しずつ変化していく。
シャーロット(クリスティーン・マルツァーノ)
有名なガーデニングデザイナーだが、メアリーの才能に気付き利用し始める。高飛車で利己主義な女性。

映画『フラワーショウ!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フラワーショウ!』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フラワーショウ!』のあらすじ【起】

小さい時から自然と共に育ってきたメアリー。「人は自然と共に生きている」と信じ、自然が少なくなっていくことに逆らう術を探していた。そんな時、有名なガーデニングデザイナーのアシスタント募集の記事を雑誌で見かける。母親の反対を押し切り、都会への不安を抱えながら面接へ向かったメアリー。シャーロットの自宅玄関前で、勇気が出ずしどろもどろにしているとき、一人の男性と鉢合わせた。その男性の名前はクリスティ。洗練された男性と初めて話したメアリーは胸の高鳴りを抑えられずにいたが、まずは目の前の面接に集中することに。これまで描き溜めたデザイン画をシャーロットに見せると、表情は一変。すぐに採用が決まった。

シャーロットの狙いは無垢なメアリーのデザイン画である。メアリーにデザインを描かせながら、着々と知名度を上げていった。そして世界最高峰の大会「チェルシー・フラワーショー」への出店を勝ち取るのである。その矢先に、メアリーはクビになった。さらに、描き溜めたデザインノートも奪われてしまった。絶望の淵に立つメアリーだったが、諦めることはなかった。シャーロットが出店する、チェルシー・フラワーショーに自分も出ることを目標にするのである。

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映画『フラワーショウ!』のあらすじ【承】

エリザベス女王が総裁を務めるショーは、願書すら簡単には手に入らなかった。諦めを知らないメアリーは、何度も電話を掛け気持ちを伝えた。すると受付の女性は心を動かされ、秘密で書類を受け取ってくれることに。2000通の応募がある中でメアリーの描いたデザイン画は、たった8枠の中に選ばれ、チェルシー・ショーへの参加を勝ち取ったのだった。

ショー当日までは3か月しかないという中で、理想の庭を造るためにはたくさんの野草と資金が必要であった。故郷のアイルランドを彷彿させる庭作りの協力者を募ろうと、クリスティの元を訪ねる。野草の専門家であるクリスティは、自然との共存を目指す人たちと共に暮らし活動していた。裕福な層の娯楽となりつつあるガーデニングを懸念するクリスティだったが、ナタリーの気持ちに動かされ仲間を紹介してくれた。しかし、クリスティは砂漠の緑化運動に力を入れるため、エチオピアへ行くという。クリスティと一緒にチェルシー・ショーに出たいナタリーは、資金集めという目の前の課題を抱えながら思いとどまっていた。

友人の勧めで、ラジオに出演し資金協力者を集ったナタリー。25万ドルの支援が必要だというナタリーに対して、ラジオパーソナリティは放送中に地元・アイルランドの有志も必要だとアドバイスをする。これまで気づかなかった視点に感謝するナタリー。そして思い切ってエチオピアまでクリスティに会いに行くことにした。

映画『フラワーショウ!』のあらすじ【転】

ナタリーの行動力に驚くクリスティ。共に緑化活動をしながらたくさん言葉を交わし、心を通じさせる二人。お互いに意識し始めた二人だったが、気になっていたワンピースをクリスティが他の女性にあてがっているところを見てしまったナタリー。せっかくエチオピアまで来たというのに、気持ちが通じ合っていないと勘違いしたナタリーはクリスティを避けがちになる。ギスギスとした中で、ナタリーは作業中に脚を怪我してしまう。自分の未熟な感情から関係に傷をつけたのにも関わらず、優しく接してくれるクリスティに再び惹かれるナタリー。作業から戻ると、家の壁には気になっていたワンピースが掛かっていた。クリスティは村の大事な儀式の日にナタリーが着られるよう、準備していたのだった。儀式の日、ワンピースを着たナタリーはクリスティと気持ちを確かめ合った。エチオピアから帰国する日、クリスティは一番お気に入りの場所をナタリーに見せてあげた。そこはエチオピアを一望できる高台で、ナタリーは自然がくれるパワーに満ちたのであった。

帰国したナタリーの元に、ラジオを聞いたアイルランドの施設経営者から手紙が届いていた。それはラジオを聞き、ショーののちに庭を施設に移転するという条件付きで、資金の支援をしたいというものだった。喜ぶナタリー。審査まで限られた時間の中で、クリスティやクリスティの父の仲間たちと共に庭を作り始めた。

映画『フラワーショウ!』の結末・ラスト(ネタバレ)

ショーの準備は、古典的な技法を用いることに運営から指摘を受けたり、届いた植物が枯れかけていたりと困難が続いた。そんな中、シャーロットと久しぶりに再会したクリスティは、砂漠の緑化運動の話を持ち掛けられる。その代わりに、自分のデザインした「薔薇のベッド」を作る手助けをして欲しいと条件を提示される。ナタリーのことを考えると複雑ではあるが、話を聞きに行ったクリスティはシャーロットが持っているデザインブックがナタリーの物であると気づいた。

内覧会の日、ナタリーのデザインした庭では花が咲きほこり素晴らしい仕上がりになっていた。しかし会場内を見渡すと、自分が過去にデザインした「薔薇のベッド」が出店されていると気づく。動揺したナタリーは、キャップ2杯分で良い塩素を誤ってボトル2本分池に入れてしまう。仲間の力を借りてなんとか立て直したナタリーの庭。夜の審査前に立ち寄ったシャーロットは、仕上がりに感動し盗んだデザインブックをそっと置いて去るのだった。

審査当日、寝坊してしまったメアリーだったが、見事に金賞を受賞した。その夜、受賞パーティに参加しようと、手縫いのドレスで会場へ向かったメアリーだったが、運営からの嫌がらせで招待客リストに名前がなく参加できなかった。クリスティと夜を明かしその先も自然を愛することを誓うのである。

映画『フラワーショウ!』の感想・評価・レビュー

今作は世界でも有数のランドスケープデザイナーが、史上最年少で栄誉を勝ち取るまでを描いた事実に基づく物語である。栄光までの道のりは決して華やかではないうえに、平坦に見えてしまうのが少し残念であった。女性が高みを目指すにはまだまだ弊害があるのが事実だが、今作の場合は時代の流れに反している思考であるというのが何よりの壁であった。良き理解者と協力者という最も欲しいものを手にしたナタリーはとても恵まれていた。作中に出てくる数々の庭や自然が非常に美しいので、目の保養には良い一作であるのは間違いない。(MIHOシネマ編集部)

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