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映画『フォロイング』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『フォロイング』の概要:観光旅行でタイを訪れたジムとジュリー。ホテルで知り合った英国人に誘われて山奥の祠を見に行き、ジェリーは老婆の悪霊に取り憑かれてしまう。それは非業の死を遂げた日本人女性、ワタベの亡霊だった。

映画『フォロイング』の作品情報

フォロイング

製作年:2017年
上映時間:100分
ジャンル:ホラー
監督:リッチ・ラグズデール
キャスト:ジェームズ・ランドリー・ヘバート、スカウト・テイラー=コンプトン、マーク・ブーン・ジュニア、ラッセル・ジェフリー・バンクス etc

映画『フォロイング』の登場人物(キャスト)

ジム(ジェームズ・ランドリー・ヘバート)
ジュリーの恋人。2人でタイ旅行を楽しんでいた夜、英国人のロバートに誘われて山の祠を見に行き、置き去りにされる。死霊に取り憑かれたジュリーを助けるため奔走する。
ジュリー(スカウト・テイラー=コンプトン)
恋人のジムから結婚を申し込まれた日の夜、山の祠でワタベの悪霊に取り憑かれる。36時間以内に霊を祓わなければ、魂を奪われるというピンチに陥る。カメラが趣味。
リノ(マーク・ブーン・ジュニア)
ジュリーをワタベの霊から助ける方法を知るタイ在住アメリカ人。怪しげな雑居ビルでジャンキーな生活を送っている。霊感が強め。
ロバート(ラッセル・ジェフリー・バンクス)
ジムたちが宿泊するホテルに長期滞在している英国人。ジュリーを山の祠に連れて行くが、それは彼の恋人に取り憑いていたワタベの死霊を、ジュリーに移し替えるのが目的だった。
ゴゴ(マイケル・S・ニュー)
ジムとジュリーをタイの観光地へ案内するガイド。ジュリーを助けるため奔走するジムの手助けをする。
ワタベ(ウェンチュウ・ヤン)
その昔、タイ人に嫁いだ日本人花嫁。夫の浮気に激怒して家を放火し、炎に巻き込まれて焼死する。以来、悪霊と化して若い女性の魂を次々と奪っている。

映画『フォロイング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フォロイング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フォロイング』のあらすじ【起】

恋人同士のジムとジュリーはタイ・バンコクへ観光旅行に訪れ、地元ガイドのゴゴの案内で寺院や遺跡など名所巡りを楽しんでいた。ジムはレストランでジュリーに指輪を渡して結婚を申し込み、彼女は喜んで承諾した。

2人はホテルで知り合った英国人の2人組、ロバートとビリーと飲みに行くことになった。ジムはロバートとナイトクラブに入り、ジュリーはビリーと外で待つことにした。ビリーはたわいもない会話をしながら、彼女のスカーフをバレないように盗んだ。その後、ロバートたちはジムとジュリーを、山奥のある祠へと連れて行った。

静寂な森の中、その古びた祠は異様な雰囲気を漂わせていた。ロバートは先回りして祠の中の小さな仏像に、ジュリーのスカーフを巻き付ける。遅れて来たジュリーが仏像を手にした瞬間、祠の上に老婆の亡霊が現れた。ロバートとビリーは車で立ち去り、ジムとジュリーは森に取り残されてしまう。ジュリーは急に体調が悪くなり、歩くのもままならなくなる。2人は森の中を何時間も歩き続け、携帯が通じる場所でゴゴに電話をしてようやく助けてもらった。

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映画『フォロイング』のあらすじ【承】

ゴゴは意識のないジュリーを見て、病院ではなく自分の故郷の村に連れて行く。村人は彼女を見て、「ワタベ」という霊が取り憑いていると噂した。ワタベとは、その昔タイ人と結婚して移住した日本人女性のこと。ワタベは若い女と浮気した夫に怒り狂って放火をし、自分にも炎が燃え移って非業の死を遂げ、悪霊と化したのだと言う。ワタベはそれ以来、自分の祠から物を奪おうとする若い女性に憑依し、魂を奪っているのだそうだ。

村の僧侶や霊媒師がジュリーを取り囲み、お祓いの儀式が執り行われた。翌朝、ジュリーは意識を取り戻し、ジムはひと安心する。村人はジュリーたちを見送った後、塩を撒いて厄祓いをした。

2人はホテルに戻って愛し合っていたが、ジュリーはジムの背後にワタベの亡霊を見て絶叫する。ジムは自分たちを騙した2人の英国人の素性を調べようとフロントに尋ね、2人ではなく3人だったと知った。ジュリーはカメラの画像をチェック中に、ワタベに襲われる。真っ暗闇のホテルがいつの間にか廃墟に変わり、ジュリーは炎に包まれた老婆を目撃。悲鳴を上げると現実に戻るが、そのまま錯乱状態に陥ってしまう。

映画『フォロイング』のあらすじ【転】

ジュリーは錯乱したまま病院に担ぎ込まれ、鎮静剤を投与された。ジムは医者から同じ症状の英国人女性が今朝回復して帰国することになったと聞き、急いで空港へ向かった。ジムは空港のロビーでロバートとビリー、そしてロバートの恋人らしき女性を見つける。ジムはロバートにワタベの霊をジュリーに移したことを追及するが、力の強いロバートに押し倒され逃げられてしまう。見かねたビリーがリノという男を訪ねろとジムに言い、36時間以内に除霊をすれば助かると告げた。

ジムはゴゴに協力してもらってリノを探した。いかがわしい雰囲気の雑居ビルで、売春婦と麻薬に溺れるアメリカ人リノを見つける。リノは多少霊感があるものの、共感呪術という他人に霊を移す方法しか解決策を知らないのだとジムに言った。

病室で寝ていたジュリーはドアの隙間からのワタベの霊が現れるのを見て、再び錯乱状態に陥る。ジムは共感呪術をするしかないと考え、酒場で中年カップルを騙そうとしたが、良心が咎めて断念する。ジムはジュリーを病院から連れ出し、他の方法を見つけるため再びリノを訪れた。

映画『フォロイング』の結末・ラスト(ネタバレ)

助けられるまでの猶予が残り一日と迫り、ジム、ジュリー、リノはゴゴの車で呪術師を訪ねることにした。しかし交通事故による通行止めのため、先に進めなくなる。ジュリーは事故の死者である少年の亡霊を見て森に逃げ込み、ワタベに襲われて意識を失った。

一行は船で川を下って呪術師の元へ向かうことにした。霊魂が漂う一帯を通り抜け、古びた寺院に到着。呪術師はすでに待機しており、ジムに重要なものを捧げろと言う。ジムは婚約指輪を差し出すが、まるで役に立たず悪霊の力は増すばかり。ワタベの姿はジムにもはっきり見えるほど強くなっていた。

ジュリーは白髪となって悶え苦しみ、魂を奪われる寸前となる。呪術師に体の一部を捧げろと言われたジムは、ついに自分の指を切断する。切断した指を捧げた瞬間、ワタベはジュリーの体から離れ、呪術師の呪文でさらに遠くへと飛ばされた。

その後、ジムとジュリーは帰国。ワタベは骨董屋の古びた祠に棲み家を移し、次の獲物を狙うのだった。

映画『フォロイング』の感想・評価・レビュー

タイのバンコクを舞台にし、悪霊と化したワタベという日本人花嫁が、若い女性に取り憑いて魂を奪うというホラーである。なぜワタベなのか。花嫁なのになぜ老婆の姿なのかは謎。ロケ地はタイの寺院や遺跡などの観光地や、怪しげ盛り場、河川などを舞台としており、異国情緒溢れる映像となっている。老婆が突然現れてドキッとするシーンはあるが、全体を通してそれほど怖くなく、ビジュアルもそれほどグロくない。軽い気持ちでサクッと楽しめるホラーだ。(MIHOシネマ編集部)

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