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映画『源氏物語 千年の謎』あらすじネタバレ結末と感想

映画『源氏物語 千年の謎』の概要:『源氏物語 千年の謎』は、物語作者である紫式部と時の権力者藤原道長との関係や物語執筆の背景を描く軸と、源氏物語の世界を描く軸の二つが同時に進行する形のストーリーとなっている。主演は生田斗真。

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映画『源氏物語 千年の謎』 作品情報

源氏物語 千年の謎

  • 製作年:2011年
  • 上映時間:136分
  • ジャンル:歴史、ラブストーリー
  • 監督:鶴橋康夫
  • キャスト:生田斗真、中谷美紀、窪塚洋介、東山紀之 etc

映画『源氏物語 千年の謎』 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『源氏物語 千年の謎』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『源氏物語 千年の謎』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『源氏物語 千年の謎』 あらすじ【起・承】

娘彰子を一条帝の中宮に据え、藤原道長が栄華を極めた時代。
帝の寵愛を彰子に向けるために、道長は紫式部に紙を与えて物語を書かせる。それが『源氏物語』である。

物語は、時の帝が一人の更衣を寵愛し、その間に生まれた皇子を主人公とする。母桐壷更衣は後見もなく、弘徽殿女御をはじめとする人々の嫉妬を買い、嫌がらせの末に病にかかり亡くなる。
しかし幼い皇子は美しく、「光る君」と呼ばれ父帝に大切にされ育つ。
一方、最愛の人を亡くした桐壺帝は、桐壷更衣に瓜二つの女宮藤壺を入内させ、光君も慕いなつく。だが、次第にその想いは激しい恋情となり身を苦しめることになる。

元服した光君は、後見のない息子の行末を案じた帝によってあえて臣籍に下し、源姓を賜った。元服すれば、藤壺と顔を合わせての対面はもうかなわない。
義母への叶わぬ恋を諦められないまま、源氏は正妻の葵、恋人の六条御息所や夕顔などに愛を求める。しかしそれでも藤壺への愛は断ち切ることができない。

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映画『源氏物語 千年の謎』 結末・ラスト(ネタバレ)

『源氏物語』は宮中で評判となり、帝をも魅了し彰子の元への訪れが多くなった。彰子は皇子を出産して后としての役目を果たし、後の帝の祖父となった道長の権力はより強固なものになった。
紫式部の役目も終わったかと思えたが、彼女はまだ書き続ける。

源氏の夜歩きは相変わらず続いていたが、恋人の一人六条御息所は源氏の愛が自分一人に向いていないことに苦しみ始める。しかし御息所としてのプライドもあり、だんだん苦悩は深まり、とうとう生霊となって夕顔を殺してしまう。
そんな時、正妻葵が懐妊。四歳年長の妻で、元々は后になるはずだったため、源氏との仲は良くなかったが、これをきっかけに二人は寄り添いはじめる。
だが、幸せも長くは続かない。六条御息所はまた生霊となって今度は葵にとり憑く。

陰陽師安倍晴明は、物語の世界に入り込み、物の怪となった六条御息所と対面する。源氏を愛するあまり、嫉妬し、誇りとの間で苦しむ彼女の姿に、道長をひそかに恋い慕う紫式部の影を見る。

葵をとり殺してしまった六条御息所は、娘が斎宮となって伊勢に下るのに付き添うことを決意。源氏から離れることを選ぶ。
そして紫式部も、自分が物の怪となり、女の業によって道長を滅ぼす前に道長の前から去ることを決める。

源氏は紫式部に「自分はいつまで苦しまなければならないのか」と問う。
紫式部が道長を愛し続ける限り、物語の中の源氏は永遠に愛に苦しむことになる。

映画『源氏物語 千年の謎』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『源氏物語 千年の謎』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

『源氏物語』ファンには物足りない

平安時代の作品を映像化するにあたって、衣装・化粧・屋敷の描写や生活様式など、突っ込みどころはたくさんあるものの、それは映画としての演出のこともあるし、現代で受け入れやすいものでなければ好まれないのでしかたがない。
主人公光源氏をはじめとした登場人物たちの美しさはすごいし、六条御息所を演じる田中麗奈の演技が凄まじく、見応えはあったと思う。
でも、『源氏物語』をよく知る人にとっては物足りない。二時間ちょっとの映画におさめるには『源氏物語』五十四帖全てを網羅するのは不可能なので、光源氏の青年期(青春期)に限定して展開しているのは良かった。
この頃恋愛関係にある葵・六条御息所・夕顔、そして藤壺。これらの女性達の関係が上手く描かれていたし、この映画が伝えたかったのであろう作者紫式部の「恋する女の業」は、特に六条御息所に重ね合わせる形で描かれていて、それがよく伝わっていたと思う。
ただ、そこまで六条御息所に焦点を当てる割には『源氏物語』の重要な場面がない。
映画の中でも六条御息所が嫉妬に狂い変化していく様子が描かれるが、生霊となり葵に憑いて殺してしまう決定的な動機は、「御息所」(故東宮の正室)としてのプライドがズタズタにされたことにある。原作では「車争ひ」の場面で葵が六条御息所のプライドを傷つけてしまうのだが、映画の中でそれは描かれない。
他にも省略された場面はあるが、そういった所が物足りなく感じてしまった。

安倍晴明のシーンは蛇足

陰陽師安倍晴明は、平安中期の摂関最盛期に活躍したとされる人物で、よく知られている。映画化もされ、人気の人物だが、道長の時代には既に老齢のはずである。
それにもかかわらず演じているのは窪塚洋介。若すぎる。
おまけに、現実世界と物語の世界を行き来する描写まであり、六条御息所と対峙したりする。
鬼を祓う場面では一体何を観せられてるんだろうと思うほどひどかった。はっきり言って安倍晴明を登場させる必要はなかったと思う。


世間の評価はあまり高くない今作。生田斗真が大好きな私にとっては最高の作品でした。
まず、生田斗真のお顔が美しい。すっと通った鼻筋とキリッとした目元が私のイメージする源氏そのものでとにかくかっこよかったです。
評価があまり良くない原因はストーリーでしょうか。私は「源氏物語」をよく知らないので、1つの映画として楽しみましたが、本来されてきた解釈とはだいぶ異なるようなので、こういう解釈の仕方もあるのだと割り切って見ることをオススメします。
昔々のラブストーリーはかなりドロドロしていたのが意外すぎて、少し笑えてしまいました。(女性 30代)

映画『源氏物語 千年の謎』 まとめ

時系列的に登場しているはずの若紫が出てこないのを残念に思った人は多いかもしれない。また、夕顔を殺した物の怪が六条御息所であるように描写されていて、ちゃんと『源氏物語』読んでから作れよと呆れた。
その反面、作者紫式部の物語創作の背景は最近の研究に沿っていて驚いた。明らかなことはわからないが、紫式部が道長の召人や妾(愛人)だったと記述されている歴史書もあるし、『紫式部日記』にもそれを匂わすような書かれ方がされている所がある。
このあたりを映画に入れ込んだのは新しいと思うけど、やはり「千年の謎」は言い過ぎである。

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