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映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』あらすじネタバレ結末と感想

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』の概要:『図書館戦争 THE LAST MISSION』は、有川浩原作の人気シリーズ第二弾。内容は、原作では三巻にあたる『図書館危機』をベースに、『図書館革命』の要素も織り交ぜて作られている。

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』 作品情報

図書館戦争 THE LAST MISSION

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:120分
  • ジャンル:アクション、ラブストーリー
  • 監督:佐藤信介
  • キャスト:岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰 etc

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』 あらすじ【起・承】

本やテレビなどのメディアでの表現が規制され、指定された違反用語を含む書物が検閲され狩られる社会。
検閲を行う良化隊に対抗すべく設立したのが図書隊である。

タスクフォースに配属された郁も仕事に慣れてきた頃。「王子様」の正体を知った郁だが、相変わらず堂上に気持ちを伝えられないでいた。

そんな時に、手塚光の兄である慧が代表を務める「未来企画」の策略で郁が嵌められ、何も知らずに段ボールに入った本を運んだことで、本を焼いた野村の共犯者として査問委員会にかけられてしまう。

焼かれた本は図書隊に関わる記事が載っていた。焚書は図書館員として最もしてはいけない行為である。厳しい査問にも郁は屈することなく、査問は長引く。
そんな時、手塚慧が郁を食事に誘う。単純に手塚の兄に会ってみたかったということもあって応じる。
慧は「図書隊」の後ろ暗い所、弱点を指摘し、「未来企画」の意義を語って聞かせる。図書隊は本を守るために武器を手にしたが、このまま戦っていても対立は激化する一方で、根本的な問題である検閲はなくならない。だから「未来企画」は図書隊を文科省の下に設置し、良化隊と対等になるためにまずは防衛部を解散させるという計画を話す。
しかしそのためにはしばらく狩られていく本を何もせずに見ていることになり、郁は賛成しない。光を「未来企画」に入れたら査問はすぐにでも終わらせるという提案を断り、その場に現れた堂上に手を引かれて帰る。

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映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』 結末・ラスト(ネタバレ)

査問は中止され、ほっと一息つく間もなくまた忙しくなる。
茨城の美術館で「表現の自由」をテーマにした県展を開くので、そこに世界に一つしかない『図書館法規要覧』を展示したいという申し込みがあったのである。
関東図書隊司令である仁科は貸出を許可。当然図書隊設立の上でも重要な資料である本が持ち出される機会を良化隊が黙って見ているはずもなく、タスクフォースは会場警備と本の輸送を任される。
だが、本を一時的に保管する茨城県の図書館は、館長が「未来企画」の人間であり、戦いを放棄していた。事実上防衛部は全く機能していない状態だったのだ。
図書隊で女性初のタスクフォース入りを果たした郁は、茨城の防衛部女子隊員からあこがれの目で見られる。彼女らも何かしたいという思いはあるが、図書館を牛耳っている業務部の下では何もできない。

館長の密告により、極秘であるはずの情報が良化隊に知られ、戦闘が開始される。基本的に事前の時間指定通りに戦闘は終えるのだが、なぜか刻限を過ぎても終わらない。それどころか良化隊員は数を増やし、図書隊員の殲滅にかかったのだ。理由は、館長が『図書館法規要覧』の受け渡しの契約書にサインしていたからだった。
図書館内部まで侵攻され、図書隊側は壊滅状態。郁と堂上は会場まで直接本を届ける任務につく。

なんとか市街まで出たが、市街地では発砲許可が必要にもかかわらず良化隊員が発砲。重傷を負った堂上に告白まがいの言葉を残し、郁は会場に無事本を届ける。
後日、退院した堂上に誘われデートに。二人の仲も漸く進展する。

司令の仁科は自分の退官を条件に停戦を申し入れたため、隊員に見送られ図書隊を去った。

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

アクションシーンの意気込みが伝わる

前作は原作の一巻をベースにしたストーリーだったので、「こんな世界観ですよ」というくらいの印象だった。主人公郁も作中でタスクフォースに配属されたばかりのひよっこで、女だからとか、堂上の個人的な感情により作戦からは除外されてしまったし、戦闘シーンもほぼ堂上メインという感じだったのだが、今回は違う。
『図書館危機』という原作のタイトルからもわかるように、図書隊全体の危機なのである。対立する良化隊は図書隊の弱い所「武力を放棄した茨城」が狙われ、図書隊は徹底的に攻撃される。
今回は郁も戦いに参加しているので、観ている側も前作より戦闘のすさまじさを実感できる。そして、今回は堂上ばかりに偏るのではなく、手塚も加勢する狙撃部隊、それから隊長と良化隊のトップとの交渉など、隊全体の「戦い」をしっかり描いていた。

一応完結?

原作は四巻まであり、劇場版第一作は一巻の『図書館戦争』をベースに作られていた。第二作の公開前に、二巻の『図書館内乱』をベースにした、小牧と毬江がメインのストーリーがスペシャル版ドラマとして地上波で放送された。
そして今回の劇場版第二作。タイトルに「THE LAST」とついているし、完結編なら『図書館革命』のストーリーでやるのかと思いきや、ほとんど『図書館危機』がベースになっていた。その割には堂上が怪我を負って動けなくなり、代わりに郁が使命を果たすという、『図書館革命』のような展開になる。もう『図書館革命』同様に告白してしまったし、でも原作での重要なストーリーは描かれないままだし、と、劇場版はこれで終わるのか終わらないのか、もやもやする。


シリーズを通して、図書特殊部隊が出動するシーンは物々しい雰囲気があり、実写だからこそ伝わってくる迫力がある。小説だけでは伝わらないリアリティが上手く表現されていて、実写映画化に成功した作品と言えるのではないかと思う。
図書特殊部隊の存亡が危ぶまれる中、「本を読む自由」を命懸けで守ろうとする隊員達の姿に胸が熱くなった。笠原郁と堂上篤の関係に進展が見られたのも良かった。『THE LAST MISSION』の名に相応しい物語だったのではないかと思う。(女性 30代)

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』 まとめ

前作ではまだまだ半人前の甘ちゃんだった郁が何を感じ何を学んだかを描いていたが、今回漸く堂上の助けもない状態で一人で大事な本を良化隊から守り抜き、仕事をやり遂げる。ちゃんと成長しているんだなあと感じた。
新しい登場人物も加わって、アクションあり恋愛あり、そして陰謀もありで面白い。この作品に欠かせないアクションシーンも、前作に比べて演じる側の成長や努力もあり、かなりクオリティがアップしていて見ごたえがあった。

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みんなの感想・レビュー

  1. 影山 美穂 より:

    貴重なご意見・ご感想、誠にありがとうございます。

    具体的なご意見までいただき、光栄に思っております。

    より読者の皆様に楽しんで読んでもらえるように取り組んでいきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

  2. 200377 より:

    内容がはっきりとしていて、大変読みやすい記事になっていると思います。ただ、画像が少し少ない気がします。なので、もう少し画像を増やしてくださるとこの記事を読んでくれる人が多くなると思います。よろしくお願いいたします。