この記事では、映画『ゲット・ショーティ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ゲット・ショーティ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ゲット・ショーティ』の作品情報

上映時間:105分
ジャンル:コメディ、フィルムノワール
監督:バリー・ソネンフェルド
キャスト:ジョン・トラヴォルタ、ジーン・ハックマン、レネ・ルッソ、ダニー・デヴィート etc
映画『ゲット・ショーティ』の登場人物(キャスト)
- チリ・パーマー(ジョン・トラボルタ)
- 借金の取り立て屋。後ろ盾となってくれていた親分が亡くなり、やくざ家業から足を洗って映画ビジネスに乗り出したいと考えている。
- レイ・ボーンズ(デニス・ファリナ)
- チリのことを嫌っており、チリの兄貴分となってからはこき使おうとする。チリが洗濯屋から集金したと聞きつけ追い掛けてくる。
- ハリー・ジム(ジーン・ハックマン)
- 映画プロデューサーで、映画制作のための借金を方々に作っている。チリの力を借りて、アカデミー賞狙いの傑作を作りたいと考えている。
- カレン・フロレス(レネ・ルッソ)
- 映画女優で、特にホラー作品で有名になった。かつて大物スターと結婚していた。女優業からプロデューサー業に乗り換えたいと思っている。
- ボー・キャトレット(デルロイ・リンドー)
- リムジン業という表向きの仕事とは裏腹に麻薬取引なども行っている。ハリーの映画に投資して一目置かれる存在になりたいと目論んでいる。
映画『ゲット・ショーティ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ゲット・ショーティ』のあらすじ【起】
マイアミのレストランでチリが食事をしていたら、レイが絡んできてチリのことをからかう。更にレイはチリがクロークに預けていたコートを持って帰ってしまう。怒ったチリはレイが滞在しているホテルに乗り込み、レイの鼻をへし折ってコートを取り戻す。今度はレイがチリの元に乗り込んでくるが、チリは銃で撃退してしまう。レイは何とかチリを懲らしめたいと思うが、チリの後ろには大物の親分がいるために手を出せずにいた。しかし、チリの親分が心臓発作で死んでしまい、チリはレイの下で働かされることになってしまう。レイは早速、飛行機事故で死んだ洗濯屋の借金を妻から取り立てるようにチリに命じる。
レイは洗濯屋の妻に会いに行き、実は洗濯屋が事故機に乗らずに生き延び、事故死を装って補償金をせしめていたことを知らされる。チリはラスベガスの知人を通じて洗濯屋がロサンゼルスにいるとの情報を得る。知人はチリにロサンゼルスでハリーから集金してほしいと頼む。
映画『ゲット・ショーティ』のあらすじ【承】
カレンは家で物音がしたために横で寝ていたハリーを起こして様子を見に行かせる。ハリーが階下に行くとチリがテレビを見ていた。チリはハリーに洗濯屋の話を映画のストーリーとして売り込み、ハリーも関心を示す。そこにカレンが現れて2人を追い出してしまう。
ボーは空港で麻薬取引をし、取引相手のコロンビア人に金が入ったロッカーの鍵を渡す。しかし空港には麻薬取締局の捜査官が張り込んでいた。コロンビア人は金を取り出すことが出来ず、ボーの元に文句を言いに来る。ボーはコロンビア人を撃ち殺してしまう。
ハリーはアカデミー賞狙いの新作映画の企画を進めているが、別の映画制作の投資話でボーと揉めてしまっていた。そのため、ハリーはチリに話をつけてほしいと頼む。しかしハリーが新企画の話をボーにしてしまったために話が余計にこじれてしまう。
チリはカレンの家に再び侵入し、非礼を詫びて映画に誘う。そして洗濯屋に会いに行き、洗濯屋から金を回収する。チリが映画館にいるとカレンがやって来て、ハリーの新企画に協力すると申し出る。2人は、大物スターに出演を説得に行くが、大物スターはチリの洗濯屋の話の方に興味を示す。
映画『ゲット・ショーティ』のあらすじ【転】
ボーはハリーに会いに行き、新企画に参加させれば50万ドルを投資すると申し出る。そしてハリーに空港のロッカーの鍵を渡す。そこにチリとカレンがやって来る。罠だと察知したチリは自分が空港の様子を見に行くと提案する。
ハリーはレイに電話して、洗濯屋の話をバラして取引をしようとする。レイはロサンゼルスまでやって来る。一方、空港に行ったチリはロッカーを開ける振りをして、捜査官が張り込みをしていることを確認する。空港から出てきたチリをボーの用心棒が待ち受けていて、鍵を渡すように迫る。用心棒はスタントマンの仕事もしており、2人は映画の話を始める。
レイがハリーの事務所を訪ねて来る。ハリーはチリの口振りを真似ながら映画の投資話を持ちかける、しかしレイの怒りを買って、ハリーは打ちのめされてしまう。一方、チリはカレンと夕日を見て過ごし、結ばれる。そこにハリーが入院したとの連絡が入ってくる。
ボーが撃ち殺したコロンビア人が麻薬王の甥っ子であることが分かり、ボーは窮地に立たされる。お金が必要になり、チリが洗濯屋から受け取った金を狙おうとする。
映画『ゲット・ショーティ』の結末・ラスト(ネタバレ)
チリとカレン、怪我をしたハリーはレストランで大物スターと落ち合い、新企画の相談をしようとする。しかし大物スターは相変わらずチリの話に関心を示す。その夜、チリがカレンの家で寝ていると、階下で物音がする。チリが階下に様子を見に行くとボーが待ち構えていた。ボーはカレンを人質に取り、金を渡すように要求する。
ボーはカレンを自宅に監禁しようとするが、用心棒は誘拐に反対する。そこにチリが金を持って現れる。ボーはチリを撃ち殺そうとする。しかし、用心棒が間に入ってチリを殴り倒す振りをして、ボーをベランダから突き落としてしまう。用心棒はボーに愛想を尽かし、チリの側に寝返っていたのだ。
チリがホテルに戻って来ると、レイが待ち構えていた。レイはチリのジャケットから空港のロッカーの鍵を見付ける。ロッカーに金が入っていると思ったレイは全てを水に流す代わりにお金のことを秘密にするよう持ちかける。そしてレイは空港に向かう。ロッカーを開けたレイは捜査官に取り囲まれる。
空港のシーンが映画の撮影シーンに切り替わる。監督しているのはハリーで大物スターも出演している。しかし、チリとカレンはキャスティングに満足出来ず、やり直しを話し合う。
映画『ゲット・ショーティ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
『パルプ・フィクション』の成功で脂の乗っていたジョン・トラボルタが再びやくざ者を軽快に演じた快作。派手なアクションではなく、テンポ良い会話と、登場人物の思惑が複雑に絡まった伏線を楽しむ作品と言える。そういった意味ではクエンティン・タランティーノ作品に通じるものがある。それもそのはずで、実はタランティーノは本作の原作者であるエルモア・レナードから多大な影響を受けている。有名俳優達がカメオ出演している点も注目だ。(MIHOシネマ編集部)
最初からバタバタした展開で物凄くテンポが良いのでさくっと見られる作品でした。ジョン・トラボルタ演じる借金の取り立て屋が映画業界に参入して一儲けしようとするお話。
ヤクザが考えることは大体ろくでもないことですが、ジョン・トラボルタ演じるチリはかなり頭の切れる男で口が上手く、映画ビジネスも上手く行きそうな雰囲気でした。
熱を入れすぎるあまり、大物スターが出演することになっても、キャスティングが気に入らないとやり直しさせるラストは、ハリウッドの遊び心を感じました。(女性 30代)
借金取りのチリがハリウッドで映画企画を成立させてしまう展開がとにかく爽快だった。レイがボーに殺されるという衝撃的な出来事も、ブラックユーモアとして処理され、物語のテンポを失わないのが巧み。ギャングと映画業界が同じ論理で動くという皮肉が随所に効いていて、会話の一つ一つが面白い。最後にチリが堂々とプロデューサーとして成功する姿は、悪党の成り上がり物語としても完成度が高い。(20代 男性)
ハリウッドの裏側を風刺したコメディとして非常に洗練されていると感じた。チリが暴力ではなく話術と冷静さで問題を解決していく点が魅力的で、従来のギャング映画とは一線を画している。レイの死は悲劇的だが、それすら映画ビジネスのネタに変えてしまう世界観にブラックな笑いを覚えた。恋愛要素と犯罪要素のバランスも良く、軽やかに楽しめる大人向け作品だと思う。(30代 女性)
若い頃に観た時よりも、業界風刺の面白さがよく分かった。チリが映画プロデューサーたちを相手に堂々と交渉する姿は、裏社会の論理がそのままビジネスに応用されているようで痛快。ボーの暴走とレイの死が物語に緊張感を与え、単なるコメディに終わらせない構成も見事だ。ラストで映画が完成する展開は、虚構と現実の境界が曖昧になる瞬間として印象に残った。(40代 男性)
会話中心で進む物語なのに、全く退屈しないのがこの作品のすごさだと思った。特にチリと映画関係者たちのやり取りは、ユーモアと皮肉が効いていて何度も笑ってしまった。レイが殺されるシーンは突然で重いが、それを引きずらずに物語が前向きに転がる点が独特。犯罪映画でありながら、成功物語としても楽しめるのが新鮮だった。(20代 女性)
大人のための犯罪コメディという印象が強い。チリは暴力的な男でありながら、どこか紳士的で知的な雰囲気を持っており、そのキャラクターが物語を牽引している。レイの死をきっかけに事態が複雑化するが、結果的には映画企画として収束していく構成が巧妙だ。ハリウッドの虚飾を笑い飛ばす姿勢に、時代を超えた面白さを感じた。(50代 男性)
恋愛要素と犯罪要素が同時進行する点が印象的だった。カレンがチリに惹かれていく過程も自然で、単なるヒロインではなく自立した人物として描かれている。レイの最期は切ないが、物語全体の軽やかさを壊さない演出が見事。最終的にチリが映画業界で居場所を見つける結末は、人生の転機を描いた物語としても共感できた。(30代 女性)
昔ながらのギャング映画を期待して観ると肩透かしだが、そのズレこそが本作の魅力だと思う。銃撃戦よりも会話と駆け引きが中心で、知的な笑いが多い。レイが殺される場面は衝撃だが、それすら映画のネタになるというメタ的な構造が面白い。ハリウッドと裏社会の共通点を示す視点に、脚本の巧みさを感じた。(60代 男性)
コメディなのに、登場人物の生き方にはどこかリアルさがあった。チリは冷酷な借金取りでありながら、夢を語る映画人たちと同じく成功を求めている。その姿がハリウッドの虚構と重なり、皮肉な味わいを生んでいる。レイの死が無意味に終わらず、物語を動かす装置として機能している点も評価したい。(40代 女性)
映画『ゲット・ショーティ』を見た人におすすめの映画5選
パルプ・フィクション
この映画を一言で表すと?
犯罪とユーモアが奇跡的に融合した、スタイリッシュな群像ブラックコメディ。
どんな話?
ロサンゼルスの裏社会を生きる殺し屋、ボクサー、ギャングの妻など、複数の人物の物語が時系列をシャッフルしながら交差していく犯罪ドラマ。偶然の連鎖が思わぬ結末を導き、暴力と日常会話が同居する独特の世界観が展開される。
ここがおすすめ!
『ゲット・ショーティ』同様、会話劇と皮肉なユーモアが最大の魅力。犯罪映画でありながら重くなりすぎず、キャラクター同士のやり取りで物語を転がしていく構成は非常に近い。ジョン・トラボルタの再評価につながった点でも共通性があり、セットで楽しみたい一本。
ジャッキー・ブラウン
この映画を一言で表すと?
大人の知性と色気が漂う、静かな駆け引き型クライムドラマ。
どんな話?
中年スチュワーデスのジャッキーは、武器商人の金を運ぶ密輸の現場で警察に捕まってしまう。彼女はFBIと犯罪者の双方を出し抜く計画を立て、自分の人生を変えるための一世一代の賭けに出る。
ここがおすすめ!
派手なアクションよりも人物同士の心理戦と会話に重点を置いた作風は『ゲット・ショーティ』と非常に相性が良い。年齢を重ねた主人公が機転と冷静さで局面を切り抜ける姿は、チリ・パーマーの知的な立ち回りを好んだ人に強く刺さるはず。
アウト・オブ・サイト
この映画を一言で表すと?
犯罪とロマンスが洗練されたテンポで絡み合う大人向けエンタメ。
どんな話?
銀行強盗の男と、彼を追う女性連邦捜査官が出会い、敵同士でありながら互いに惹かれていく。逃亡と追跡の中で芽生える感情が、犯罪劇と恋愛映画の両面を描き出していく。
ここがおすすめ!
原作が同じエルモア・レナード作品であり、会話の軽妙さとキャラクターの魅力が共通点。犯罪映画なのにどこか爽やかでロマンチックな空気を持ち、知的なユーモアを楽しめる点が『ゲット・ショーティ』ファンにぴったり。
ナイスガイズ!
この映画を一言で表すと?
ダメ男コンビが暴走する、70年代風クライム・コメディ。
どんな話?
私立探偵と荒っぽい用心棒という正反対の二人が、失踪事件を追ううちに巨大な陰謀に巻き込まれていく。失敗と勘違いを重ねながら、少しずつ真相に近づいていく物語。
ここがおすすめ!
犯罪と笑いを同時に楽しめる構成は『ゲット・ショーティ』の系譜。テンポの良い会話とキャラクター同士の掛け合いが中心で、重くなりがちな題材を軽やかに見せてくれる。気楽に観られる娯楽作として非常に完成度が高い。
バーン・アフター・リーディング
この映画を一言で表すと?
勘違いが連鎖する、究極のブラックコメディ犯罪劇。
どんな話?
CIA職員の機密ディスクを拾ったジムの従業員たちが、それをネタに一儲けしようと行動を起こす。しかし全員の思惑が食い違い、事態は予想外の方向へと転がっていく。
ここがおすすめ!
登場人物全員がどこかズレており、そのズレが悲劇と笑いを同時に生む構造が『ゲット・ショーティ』と共通する魅力。犯罪を扱いながらも深刻にならず、人間の滑稽さを描く点が好きな人には強くおすすめできる一本。



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