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映画『ゲットバック』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ゲットバック』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ゲットバック』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ゲットバック』の結末までのストーリー
  • 『ゲットバック』を見た感想・レビュー
  • 『ゲットバック』を見た人におすすめの映画5選

映画『ゲットバック』の作品情報

ゲットバック

製作年:2012年
上映時間:95分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:サイモン・ウェスト
キャスト:ニコラス・ケイジ、ジョシュ・ルーカス、マリン・アッカーマン、サミ・ゲイル etc

映画『ゲットバック』の登場人物(キャスト)

ウィル・モンゴメリー(ニコラス・ケイジ)
強盗犯。綿密に練られた計画によって、数々の犯行を成功させてきた。娘のアリソンを溺愛している。
ヴィンセント(ジョシュ・ルーカス)
ウィルのかつての強盗犯仲間。とある事件の最中に暴発した弾が足に当たってしまい、義足になる。借金やFBIから逃れるために自らの死を偽装した。自分を裏切ったウィルに対し激しい憎悪を抱く。
ライリー・ジェファーズ(マリン・アッカーマン)
ウィルのかつての強盗犯仲間。ウィルが逮捕されたのをきっかけに犯罪から足を洗い、バーの店員として働いていた。
アリソン・ローブ(サミ・ゲイル)
ウィルの娘。子供の頃は父のことが大好きだったが、父が逮捕されたのを機に複雑な思いを抱くようになる。現在は母と義父と共に暮らしている。
ティム・ハーランド(ダニー・ヒューストン)
FBI捜査官。ウィルのことを長年追っている。
ホイト(M・C・ゲイニー)
ウィルの強盗犯仲間。ウィルを裏切り、警察に見つかる前に逃走する。ウィルが逮捕された後は貧しい生活を送っていた。

映画『ゲットバック』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ゲットバック』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ゲットバック』のあらすじ【起】

ニューオリンズ、午前4時。ウィル・モンゴメリーは強盗を行う前に、CCRの曲を聞いていた。それは、6年間変わらない儀式だった。その頃、仲間のホイトが火災報知機や感震器を解除していたが、予定よりも4分遅れていた。ウィルは何だか嫌な予感がして作戦の中止を訴えるが、仲間のヴィンセントは作戦の続行を強く望んだ。

匿名の情報を受けた警察が、ウィル達の行動を監視していた。ウィル達は警察の存在に気づかぬまま、“おもちゃ屋”から近くの“銀行”に侵入した。ウィルは1000万ドルを袋に詰めるが、ヴィンセントは傍にあった金の延べ棒に心を揺さぶられていた。だが、運ぶにはあまりにも重たすぎるため、ウィルは手を出さないようにヴィンセントに指示した。その頃、表にいた警官達は、ウィル達が“おもちゃ屋”の隣にあった“ダイヤ取引所”に侵入したと思って捜索していた。だが、中に誰もいないことから、すぐに銀行に侵入したことに気づく。

ウィル達は逃走するが、裏口から出たところで人にぶつかってしまう。ヴィンセントは刑務所に入るのを恐れて、目撃者を殺そうとした。ヴィンセントがそれを止めようとして揉み合っている間に、拳銃が暴発してヴィンセントの足に当たってしまう。ウィルはヴィンセントを車に運び、置いてきたお金を取りに戻った。しかし、運転席にいたホイトがパトカーのサイレンの音を聞き、ウィルを見捨てて車を発進させてしまう。ウィルはパトカーを奪って逃走した。そして、捕まる前に盗んだ金を火の中に入れた。

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映画『ゲットバック』のあらすじ【承】

8年後。

ウィルが刑務所から出所すると、FBIのハーランド捜査官が部下を連れて待ち構えていた。ウィルが盗んだ金を燃やしたとは知らず、取りに行くのを待ち構えているのだ。ウィルはハーランド捜査官を適当にあしらうと、娘の元へと向かった。

ウィルは久しぶりに娘のアリソンに会うが拒絶されてしまう。しかも、プレゼントした熊のぬいぐるみを、もう子供じゃないからと言って突き返される。アリソンはタクシーに乗って去っていった。

ウィルは元仲間だったライリーに会いに行った。ライリーは自分達のことをFBIに売らなかったウィルに感謝していた。その時、ウィルがアリソンから受け取った封筒から、電話が鳴っているのが聞こえた。電話の相手は、死んだと思われていたヴィンセントからだった。ヴィンセントはウィルが逮捕された後、借金取りやFBIから追われ、酷い生活を送っていた。ヴィンセントはウィルに1000万ドルの分け前を要求した。ウィルは現金を燃やしたことを正直に告げるが、ヴィンセントは信じなかった。しかも、ヴィンセントはタクシー運転手をしており、アリソンのことを客として乗せていた。ヴィンセントは娘を人質に取り、ウィルに現金を要求した。

映画『ゲットバック』のあらすじ【転】

ヴィンセントはウィルに12時間の猶予を与えた。ウィルはハーランド捜査官の元に駆け込むが、捜査官はウィルの話を信じなかった。ヴィンセントは殺害後に燃やされており、焼け残った指から指紋を採取して本人だと確定していた。ウィルは帰る間際、エレベーターでFBI捜査官を襲い名札を奪った。そして、名札を使ってパソコンを起動させ、データベースからホイトの居場所を見つけ出した。

アリソンはタクシーのトランクに閉じ込められていた。タクシーは回送になっていたのだが、浮かれた若者が無理矢理タクシーに乗って来た。アリソンはシートを破いて助けを求めようとするが、その前にヴィンセントが若者を殴って路上に放り投げた。アリソンは破った隙間からタクシーの中の様子を確認し、若者が携帯を忘れて行ったことに気づく。

ウィルはホイトの顔面を殴り、ヴィンセントのことを問い掛けた。ホイトは携帯をアリソンの家に置いたことや、ウィルを偵察したことを認めた。ホイトもまた貧しい生活をしており、1000万ドルの分け前を求めていた。ウィルは再びホイトを殴りつけた。ホイトはアリソンがタクシーのトランクに入れられていることを話した。ヴィンセントは自分の足を撃ったのはウィルだと思い込み、ウィルに復讐しようとしていた。その時、FBIの乗った車がやって来るのが見えた。ウィルが窓に気を取られている隙に、ホイトは掴みかかった。2人は殴り合うが決着はつかなかった。ホイトは隠し持っていたショットガンを撃つが、そのまま玄関を開けてしまいFBI捜査官に撃たれてしまう。その隙にウィルは窓から逃げ出した。

映画『ゲットバック』の結末・ラスト(ネタバレ)

アリソンはシートに開けた隙間から必死に携帯を操作するが、停車した衝撃で座席の下に落ちてしまう。その時、パトカーがタクシーを停車させた。ブレーキランプが点いていなかったのだ。アリソンは必死に助けを求めて声を上げた。警官はその声に気づいてトランクを開けさせようとするが、ヴィンセントに撃たれて死んでしまう。

ウィルはヴィンセントが乗っているのと同じタクシーを襲い、GPSからヴィンセントのタクシーの居場所を割り出した。だが、タクシーのナンバーが偽装されており、GPSも別の車のトランクに入れられていた。

ウィルは金を用意するため、もう一度強盗の仕事を行うことにした。全ての事情を話し、ライリーに助けを求めた。ライリーは犯罪から足を洗っていたが、ウィルの真剣な様子を見て協力することを決める。その頃、ハーランド捜査官はタクシー会社に行き、ウィルが探している男の運転免許証の顔写真を見せてもらっていた。そこに写っていたのはヴィンセントだった。

ウィル達は廃工場から6ブロック先の銀行の金の延べ棒を盗むため、地下を歩いて行った。そして、バーナーで天井を焼き、穴から金の延べ棒を落とした。ハーランド捜査官は火災報知機が検知された銀行にウィルがいると睨み急行するが、金庫室には小さな穴が開いているだけだった。ウィル達が赤いトラックで逃げたことを知り、捜査官に見張らせた。だが、捕まえてみると、ライリーと男性の人形が乗っているだけだった。

ハーランド捜査官は残されていたヴィンセントのタクシーのGPSから、金の受け取り場所が遊園地だと割り出した。その頃、ウィルは金の延べ棒を持って遊園地を訪れていた。ウィルはヴィンセントに金の延べ棒を渡すが、ヴィンセントはアリソンを返そうとはしなかった。目撃者を助け、自分を裏切ったウィルのことが許せなかったのだ。タクシーのトランクにアリソンを入れたまま、ガソリンを撒き火を点けようとした。ウィルはヴィンセントに撃たれるがそれでも立ち止まらずに向かっていき、火を点けるのを止めようとした。だが、揉み合っている間に、火がガソリンに引火してしまう。ウィルは車を走らせ、そのまま水の中に突っ込んだ。そして、トランクからアリソンを助け出した。ウィルはヴィンセントに襲われそうになるが、バールを腹に突き刺してタクシーごと沈めた。ウィルは腹を撃たれており、倒れ込んでしまう。アリソンは必死に助けを求めた。そこに、FBI捜査官達が現れ、ウィルを救助した。

ライリーとアリソンはウィルに会いに行った。その時、ウィルはアリソンのトラックに金の延べ棒が1つ残っていることに気づく。ウィルはライリーに諭され、金の延べ棒を海に投げ捨てた。その様子を、ウィルを見張っていたハーランド捜査官が見ていた。だが、本当にウィルが海に投げたのは、金の延べ棒ではなく巨大な松ぼっくりだった。

映画『ゲットバック』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

アクションは良かったのですが、物語がイマイチでした。金庫強盗達が揉めて、娘が誘拐されて助けて、金が松ぼっくりで…FBIは当然のように間抜けで…とにかく普通で意外性が無かったです。突っ込みどころも結構ありました。アリソン気を失わせて、特に拘束もせずそのままっていうのはあり得ないと思います。手錠をすり抜けた後の手は相当痛いはずなのに、普通に動かしていたり。詰めの甘さが気になってしょうがなかったです。(男性 20代)


ニコラス・ケイジはこういう無茶な盗み屋が本当に似合いますよね。『60セカンズ』で車の窃盗団のリーダーを演じていた時にも盗みを働く前に皆で音楽を聴き、士気を高めていました。今作でも強盗の前には音楽を聴き…。悪いことをしているのに何だかかっこよく見えてしまうのだから不思議です。
いざこざに巻き込まれるのもニコラス・ケイジらしいですが、愛する娘のために必死になる姿は、これが彼の本心だと思い、もう悪事に手を染めるのは辞めたらいいのにと考えてしまいました。(女性 30代)


久々にニコラス・ケイジらしい映画を観たという印象。元銀行強盗の主人公が、隠した金のために娘を誘拐されたと知り、タイムリミット内で奔走するという設定は王道ながらも緊迫感があり、テンポ良く楽しめた。犯人のヴィンセントの狂気じみたキャラも良いアクセントになっていて、ありがちな展開の中にもしっかり盛り上がりがあった。(30代 男性)


アクションとサスペンスを中心に展開されるが、父と娘の絆をテーマにしている点に惹かれた。最後のどんでん返しで、実は金は焼却処分されていたという事実が明かされる場面は衝撃的。ケイジ演じる主人公の正義感と、過去を清算しようとする意志が見えて、ただの犯罪アクションではない深みを感じた。(40代 女性)


正直、内容的にはB級感が否めないけど、それが逆に良かった。理屈抜きで楽しめる娯楽映画。元相棒との攻防や娘との再会に向けた必死の行動にハラハラさせられたし、後半のカーチェイスも迫力満点。伏線回収もきちんとしていて、スッキリ観終われる作品だった。(20代 男性)


娘を人質にとられてもなお冷静に動く主人公に対し、犯人のヴィンセントはどこまでも狂っていて、その対比が面白かった。ケイジのアクションも健在で、泥臭くも熱い父親像を好演していたと思う。結局、金を捨ててでも家族を守るというラストが心に残った。(30代 女性)


序盤からテンポが良くて飽きずに観られた。ストーリー自体はシンプルだが、それゆえに展開が分かりやすく、王道のサスペンスアクションとして十分満足。犯人側のキャラクター造形がもう少し深ければさらに良かったが、全体的には面白かった。ラストの捨てられていた金の伏線も良く効いていた。(50代 男性)


ニコラス・ケイジの作品の中でも比較的まとまりのある一本。暴力に頼らず、知略と冷静さで娘を救おうとする姿勢が好印象だった。ヴィンセントの“狂気の犯罪者”感も際立っていて、追い詰められていくサスペンスの緊張感がずっと続く。エンタメとして楽しめる良作だと思う。(20代 女性)


元犯罪者が過去の仲間に狙われ、娘が巻き込まれる…という設定は目新しくはないが、手堅く作られていて見やすかった。特に、娘の立場からすると父への信頼と不信が入り混じる描写が印象に残った。後半で本当の愛情が伝わっていく過程にはじんわりと感動もあった。(40代 男性)


派手なアクションがあるわけではないが、スピード感と緊張感が心地よい。車中でのやり取りや監視カメラのかわし方など、主人公の頭脳戦がメインなのも見どころ。意外と感情的にならず、淡々と進んでいくところがリアリティを感じさせた。娘を助けるために命がけになる展開はベタだが熱い。(30代 女性)

映画『ゲットバック』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ゲットバック』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

96時間(原題:Taken)

この映画を一言で表すと?

元CIAの父親が娘を救うため、単身で犯罪組織に立ち向かう怒涛のリベンジアクション。

どんな話?

パリ旅行中に誘拐された娘を救うため、元CIAエージェントの父がたった一人で犯人を追跡する。持ち前のスキルと執念で次第に犯人を追い詰めていく姿は、観ていて爽快かつスリリング。緊張感あふれる展開が続く。

ここがおすすめ!

『ゲットバック』と同じ“娘の救出”がテーマで、父親の執念深い戦いが描かれる。リーアム・ニーソンの冷静かつ強靭なキャラクターが魅力で、緊張の連続とラストのカタルシスが非常に強い。アクション映画好きには必見。

コン・エアー

この映画を一言で表すと?

凶悪犯だらけの囚人輸送機で起こる、命がけの逆転劇。

どんな話?

仮釈放目前の元軍人キャメロンが、乗り合わせた囚人輸送機でハイジャック事件に巻き込まれる。飛行機内で起こる緊迫の攻防と、地上での追跡劇が同時進行する、まさに空飛ぶ密室サスペンス。

ここがおすすめ!

同じくニコラス・ケイジ主演で、彼の熱血漢ぶりが光る一本。極限状態で“正義の男”として活躍する姿は、『ゲットバック』の主人公と重なる。派手なアクションと濃すぎるキャラたちが映画を盛り上げる快作。

ジョン・キュー

この映画を一言で表すと?

愛する息子の命を救うため、父が病院を占拠する涙と怒りの社会派サスペンス。

どんな話?

保険未加入のために手術が受けられない息子の命を救うため、父親が病院を人質にして立てこもる。正義とは何か、命の価値とは何かを問いかける、感情に訴える社会派ドラマ。

ここがおすすめ!

『ゲットバック』のように家族のために一線を越える父親の姿が胸を打つ。アクションよりも人間ドラマに重点を置き、観終わった後に深く考えさせられる。デンゼル・ワシントンの迫真の演技も圧巻。

ペイバック

この映画を一言で表すと?

奪われた金と裏切りの代償を巡る、渋い復讐ノワール。

どんな話?

仲間に裏切られ、金も恋人も奪われた男が、生き延びて復讐に乗り出す。執念深く、どこか哀愁を漂わせながら自分の取り分を取り返そうとする姿が、渋い映像美と共に描かれる。

ここがおすすめ!

復讐と金を巡るハードボイルドなストーリーが、『ゲットバック』の“取り返す男”というテーマと重なる。メル・ギブソン演じる主人公の冷徹さと行動力がクセになる一本。ダークで粋な犯罪劇を求める人におすすめ。

キャッシュ・トラック

この映画を一言で表すと?

静かなる怒りと正体不明の男の復讐劇が炸裂する、重厚アクションサスペンス。

どんな話?

現金輸送車の警備員として雇われた謎の男。無愛想で冷酷な彼の正体と過去が徐々に明かされ、壮絶な復讐計画が明るみに出ていく。ガイ・リッチー監督らしいシャープな映像と構成で描かれる復讐の物語。

ここがおすすめ!

『ゲットバック』に通じる、“過去の影”と向き合いながらの戦いが見どころ。スタイリッシュな映像と、徐々に明かされていく真相のギャップが緊張感を高める。ジェイソン・ステイサムの無骨な演技も注目ポイント。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. コイホー より:

    ド派手なカーアクション、奇想天外な強盗計画。王道なアクション映画のスタイルではあるが、ハラハラドキドキとあっという間に90分が経ってしまった。スピード感溢れるストーリーではあるが、スピード感が溢れすぎてしまったからかサミ・ゲイル演じるアリソンの父親へ対する心境の変化がやや雑な流れになってしまったと所は正直残念に感じた。
    ラストシーンでも結局ニコラスケイジ演じるウィルは改心していないという印象を受けてしまった。
    しかしスピード感には圧倒せれた為、新幹線や飛行機の中で移動する時にはオススメ出来る作品でもある。