映画『ゴーストバスターズ(2016)』の概要:1984年のヒット映画「ゴーストバスターズ」のリブート作品。幽霊の存在を証明しようとする理系女子たちと、NYの地理と歴史に詳しい黒人女性が、ゴーストバスターズとして幽霊退治に挑む。
映画『ゴーストバスターズ』の作品情報
上映時間:116分
ジャンル:SF、コメディ、ホラー
監督:ポール・フェイグ
キャスト:メリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグ、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ etc
映画『ゴーストバスターズ』の登場人物(キャスト)
- エリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)
- 女性物理学者。ファッションセンスは無い。アビーとは高校時代からの親友。8歳の頃に隣人の老婆の幽霊を見て、それを誰にも信じてもらえなかったことから、幽霊の存在を明らかにする夢を持つようになった。大学で物理学を教えながら堅実に生きていたが、アビーと再会して再び夢を追うことになる。
- アビー・イェーツ(メリッサ・マッカーシー)
- エリンの高校時代からの親友。太っていて、背は小さい。エリンが夢を諦めた後も、教職をしながらホルツとコンビを組んで研究を続けていた。エリンとの共同著書「過去からのゴースト」を勝手に売り、印税で細々とやりくりしていた。中華料理屋のスープのデリバリーを愛用していて、ワンタンとスープの割合にこだわりがある。
- ジリアン・ホルツマン(ケイト・マッキノン)
- 通称ホルツ。金髪に細身の体系で、常にテンションが高い。素粒子物理学を専門とするエンジニアの女性で、ゴースト捕獲装置や武器を製作するのが担当。稀に危険な武器を作ることもある。アビーが最初の友人らしい。レベッカ・ゴーリン博士が恩師。
- パティ・トラン(レスリー・ジョーンズ)
- NYの地下鉄で働いている、体格のいい黒人女性。叔父は葬儀会社を経営している。地下鉄内で幽霊を目撃し、エリンたちに調査を依頼したことをきかっけに、ゴーストバスターズのメンバーになる。NYの地理と歴史に詳しい。怖いものが苦手で、派手なピアスを好んで着けている。
- ケヴィン(クリス・ヘムズワース)
- 間抜けな受付係の男性。コーヒーが嫌いで、間違って口にして吐き出すことが多い。電話に出ることすらまともに出来ず、役に立つことはほとんど無い。見た目はイケメンで、目の保養のために雇われている。
映画『ゴーストバスターズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ゴーストバスターズ』のあらすじ【起】
大学の終身雇用に必死になるエリンの元に、オルドリッジ邸のゴースト退治の依頼が来る。
意味がわからないエリンに対し、依頼者の老人は、ネットで買った本「過去からのゴースト」を見せる。
それは、エリンと親友アビーが共同で書いた本だった。
調べると、アビーが勝手に売っていた事がわかる。
販売を止めてもらうため、アビーの勤め先に向かうエリン。
エリンが捨てた幽霊を見つける夢を、アビーはホルツを仲間にして続けていた。
オルドリッジ邸の話を聞き、相談者を紹介しろと迫るアビー。
オルドリッジ邸で、エリン、アビー、ホルツはゴーストに遭遇した。
その時の動画がネットに流れ、エリンは大学をクビになる。
アビーとホルツも、教職の場から追い出される。
地下鉄で働くパティは、第四の終末戦争が始まると告げる、不審な男性に遭遇する。
線路内に入っていった男性を追い出そうとすると、そこにゴーストが現れた。
研究と会社を始めるため、中華料理屋の2階にオフィスを借りたエリン、アビー、ホルツ。
受付に、イケメンだが頭が弱いケヴィンを雇う事になった。
映画『ゴーストバスターズ』のあらすじ【承】
パティが、エリンたちのオフィスに相談に来る。
現場に行くと、スプレーで壁に落書きをする男性がいた。
その絵を見たホルツは、会社のロゴに決めた。
そしてゴーストに遭遇する。
ホルツが開発した試作段階の捕獲ビームで、ゴーストを追い出した。
現場からは、謎の部品が見つかった。
その後、パティがメンバーに入れてほしいと、オフィスにやってくる。
NYの地理に詳しく、叔父さんに借りた霊柩車を使ってもいいというパティ。
4人は仕事仲間として、友人として、仲良くなっていく。
ストーンブルック劇場でゴーストが出る、という連絡が入る。
パティが用意したつなぎを着て、ホルツが改造した霊柩車に乗って劇場へ行ったゴーストバスターズ。
謎の装置と、マネキンに憑依したゴーストを見つける。
しかし悪魔のような外見のゴーストは、上の階でやっていたライブに侵入する。
無事にゴーストを捕獲し、有名になった4人。
すると、オカルト排斥論者で科学者のマーティン・ハリスが、ゴーストを見せてほしいと訪ねてくる。
意地になって捕まえたゴーストを見せるが、ハリスを窓から突き落としてゴーストは逃げた。
映画『ゴーストバスターズ』のあらすじ【転】
市長のもとに連れていかれた4人。
国土安全保障省の捜査官2人が調査を引き継ぐから、4人には手を引いてほしいと言う。
そしてライブ会場でゴーストを捕まえたことを、いたずらとして処理してほしいと頼む。
パニックを避けるためだと説得され、活動の許可は出たため、4人は納得するしかなかった。
ホルツは新しい装置を開発して、その性能に興奮する4人。
しかし市長秘書の会見を見ると、嘘だとわかっていても落ち込みを隠せない。
これまでのゴースト発見場所と、今噂になっているゴースト出現地域をつなぐと、レイラインになることがわかる。
超常現象が起こる場所をつないで出来るレイラインの交点は、パワースポットになると言われていた。
交点のメルカドホテルのスタッフには、パティが出会った不気味な男がいた。
この世をゴーストだらけにするのが目的だと気付き、メルカドホテルに急ぐ。
問題の男ローワンは、巨大な装置を作っていた。
逃げ場が無いと悟ったローワンは、その場で自殺。
エリンとアビーの本を元に、ローワンが計画を立てていたと知り、複雑な気分になるエリン。
映画『ゴーストバスターズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ローワンの残した本を見たエリンは、彼の本当の目的に気付く。
エリンは市長の元へ向かい、危険を知らせようとするが、聞き入れてもらえない。
アビーはローワンに憑依されてしまい、ホルツを殺そうとする。
パティのビンタで元に戻ったアビー。
しかし、ローワンはケヴィンに憑依してしまった。
装置を稼働させ、ゴーストを解き放ったローワン。
アビー、ホルツ、パティはゴースト退治を始めるが、強力な装置を乗せたままの車を、ゴーストに盗まれてしまう。
バルーンのゴーストに潰されピンチになった3人は、エリンに助けられた。
新しい武器を使い、ゴーストを退治していく。
ケヴィンは解放され、巨大なゴーストとなったローワンが4人に襲い掛かる。
別世界につながる渦を見つけた4人は、盗まれた車を落として渦の回転を反転させ、ゴーストたちをもとの世界に戻そうとする。
しかし、アビーが連れ去られてしまう。
渦の中に飛び込み、エリンはアビーを助け出す。
戻ってきた2人の髪の毛は真っ白になっていた。
市長の秘書から研究の継続を頼まれ、ゴーストバスターズは新しいオフィスを手に入れた。
映画『ゴーストバスターズ』の感想・評価・レビュー
誰もが知っている、ゴーストバスターズのリメイクです。
でも、単なるリメイクではありません。主役の4人組は女性に、また秘書の女性は男性になっており、メインキャラクターの性別が入れ替わっています。
4人組もとても個性的で面白いのですが、お勧めはクリス・ヘムズワースが演じる秘書のケヴィンです。カッコいいのにコミカルで、何度見ても楽しいキャラクターです。
最後のエンドクレジットまで楽しいので、絶対に見逃さないようにしてくださいね。(女性 30代)
冷戦時代、1960年代を舞台にしたスパイ映画ですが、ちょっと変わっているのは、アメリカとソ連のスパイが手を組んで任務に当たるという、バディものの要素を兼ねているところです。
とにかく気の合わない二人がぶつかり合いながらも任務をこなしていくところがコミカルにそしてカッコいいアクションで描かれています。
また、当時の最先端のファッションを再現しており、出てくる洋服がとてもお洒落です。ぜひ続編も期待したい映画です。(女性 30代)
1984年に公開されたゴーストバスターズのリブート版である。ゴーストバスターズの主なメンバーもほぼ女性となっており、ゴーストに遭遇し、興味津々に立ち振る舞う姿や、力強く戦う姿がなんとも愛らしい作品である。ゴースト用の武器も往年のレーザーの他、ゴーストを吸い込んでシュレッダーするものなど、様々な種類が登場し、楽しませてくれる。内容も所々旧作を良い意味で掘り起こしている部分もあり、懐かしいゴーストが登場したり、有名なロゴマークのゴーストがボスだったりする。また、ビルマーレイを始め、旧作で主演だった人物達がユニークな形でカメオ出演しているのも見物である。(男性 30代)
1984年に公開されたゴーストバスターズが、メインキャストを入れ替え帰ってきました。そしてマイティ・ソーでお馴染みのクリス・ヘムズワースも出演。クールな強いキャラクターのイメージの彼ですが、今回はコメディを完璧にこなし、とてもいい味を出しています。
このクリスと女性4人のメンバーがうまく絡み合うコント風のシーンでは笑わずにはいられません。旧作のメンバーもサプライズ登場し、新しいながらも旧作をリスペクトした作品になっています。(女性 20代)
80年代を代表する大ヒット作をリメイク。舞台を現代にバスターズは全員女性、おバカで面白おかしくゴーストをバンバン倒していく、スカッとしてかるーく何も考えずに楽しめる作品。前作のキャストのビリー・マーレイもちょっぴり出演、前作と見比べてみるのも面白い。ケヴィン役のクリス・ヘムズワースが最高(笑)、女性が大活躍してくれる映画は嬉しい、個人的には前作よりも好きかも。ラストの街で大暴れするゴーストたちをバタバタ倒していくシーンのバスターズたちはカッコ良く映像も迫力があり見応えバッチリ。(女性 30代)
女性を主人公にして新たに製作された、『ゴーストバスターズ』のリブート版。オリジナル版と比べるとCG技術やアクションシーンが進化し、ゴーストたちの迫力も増して見応えのある作品となっている。
男性秘書が出来損ないだったり、ゴースト退治で急所を狙ったりと、たくましくて強い女性をテーマとしているように感じる。ストーリーには恋愛要素を持ち込まず、友情物語として描いているところも好感が持てる。
アレンジを効かせたテーマソングや、エンディングまで楽しめる演出も魅力的だった。(女性 30代)
1984年に公開された映画『ゴーストバスターズ』がどうしても頭にちらついてしまうが、登場人物達の性別をガラリと変えたことで、新しい作品なんだと視覚的に感じられて良かったと思う。個人的にはおもしろかった。クスっと笑える部分も驚きもあり、CGはスケールアップしていて迫力があった。幽霊と戦うシーンはワクワクしたし、スカッとした気分になった。主要人物の四人の性格がそれぞれ異なっており、どのキャラクターも魅力的な人物だった。(女性 30代)
『ゴーストバスターズ』の軽快な音楽を聴くと、子どもの頃に観た記憶が蘇ります。同じタイトルだけど、今度は女性が活躍するストーリー。初代の『ゴーストバスターズ』にも出演していたビル・マーレイが、今度はゴースト不信論者の学者として登場しています。なんともウィットにとんだ演出だなと思いました。主役の4人の女性は知らない女優さんばかりでしたが、脇を固める俳優さんが意外と豪華で見逃してしまっていました。ロゴは以前のままで、おとぼけたゴーストの可愛さは健在でした。(女性 40代)
みんなの感想・レビュー
人気シリーズの第3弾、しかしパート3ということではなくメンバーも設定も一新されている。
以前の2作から技術の進歩により、映像はきらびやかだ。音楽も皆が知ってるあのテーマの印象を崩すことなく、現代のものにアップデート。内容もいい意味でのくだらなさはそのままに、リズムが刷新されている。さらに過去の作品に登場していた人たちの多くが何らかの形で画面に登場しているのも嬉しい。総じて何かとそつがない印象。
それにしても当初からのあのお化けにバッテンのロゴ、考えた人最高。
80年代に大ヒットした『ゴーストバスターズ』のリブート版。実はオリジナル版は未鑑賞です。ストーリーもよく知らないまま鑑賞しましたがすごく面白かった!オリジナル版との比較が出来ないのでわかりませんが、とても楽しかったです。クールな役を演じることが多いクリス・ヘムズワース。この作品ではおバカな愛されキャラを演じています。こんなクリス・ヘムズワースは初めて観ました。
ちなみに日本語吹替は渡辺直美や友近が担当しているそう。次は吹替でも観てみます。
1984年に公開された『ゴーストバスターズ』のリブート版として制作された今作は、旧シリーズを知る人が喜ぶ仕掛けを盛り込みつつ、この作品が初めての一見さんでも十分に楽しめる作品になっている。
旧シリーズでは男性だった主要キャラクターたちが今作では女性となり、この設定を活かしたジョークに笑いが止まらない。
だが本国アメリカでは熱狂的ファンやフェミニストたちから痛烈な批判を受け、興行的にも成功したとは言えない結果となった。
差別に敏感な国ならではの壁を感じるが、その点、日本人にとっては何も気にせず笑える内容になっているから純粋に楽しめる。
ゴースト退治のための数々のガジェットは最高にクールだし、キャラクター設定もしっかりしている。
何でも差別、差別って批判の対象にしないで1本の映画として楽しめばいいのに。もったいない。
今作で一番笑わせてくれたのがケヴィン役のクリス・ヘムズワース。そう、マイティ・ソーの彼だ。
とことん間抜けな秘書を演じているのだが、正直、こんなにコメディセンスがある人だとは思わなかった。
アメリカのコメディ映画は日本人にとって分かりづらい表現が多々あって、それを意訳したり工夫を凝らしたりして字幕で補っているのだが、今作は直訳しても問題ないくらいだった。声に出して笑ってしまう。
クリス・ヘムズワースはアドリブが多かったみたいだから、恐らく撮影時に自由に動かせて、編集でうまくつなげたのだろう。
それだけ信頼されている彼のコメディセンスを見られるのは今のところ今作だけだ。
ホルツマン役のケイト・マッキノンがとにかくアツかった。
ガジェットを開発する天才物理学者という役どころで、常識を度外視したそのキャラクター像も格好良かったが、ラストのバトルシーンでゴーストたちを次々と倒していくその姿には鳥肌が立った。
キャスティングに関しては賛否両論みたいだが、作品を観れば分かる。これは大成功だ。
旧シリーズの出演者たちが今作に特別出演しているのは、ファンにとっては嬉しいサプライズだろう。