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映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』の概要:スティーブン・ソダーバーグ監督による、ドキュメンタリー風の実験的作品。2008年の大統領選挙前夜。ニューヨークのマンハッタンで暮らす高級コールガールの日常と心理を、抑えた色調と少ないセリフで淡々と描き出す。

映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』の作品情報

ガールフレンド・エクスペリエンス

製作年:2009年
上映時間:77分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
キャスト:サーシャ・グレイ、クリス・サントス、マーク・ジェイコブソン、ピーター・ジッゾ etc

映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』の登場人物(キャスト)

チェルシー(サーシャ・グレイ)
ニューヨークのマンハッタンに暮らすフリーランスの高級コールガール。美しい外見と、政治や社会問題、文化についての広範な教養を兼ね備えている。自立心が強く、経済的な依存を嫌う。
クリス(クリス・サントス)
チェルシーの恋人。マンハッタンの高級アパートでチェルシーと同棲している。ジムのインストラクター。マネージメント業にも興味を持っている。チェルシーが心を開く唯一の相手。
マーク(マーク・ジェイコブソン)
チェルシーを取材するジャーナリスト。固く閉ざされたチェルシーの心の内を聞き出したいと考えている。
デビッド(デヴィッド・レヴィーン)
チェルシーの客。作家。人格学占いを信じるチェルシーから好意を寄せられ、例外的な扱いを受ける。妻と子供がいる。
フィリップ(フィリップ・エイタン)
チェルシーの顧客。ニューヨークの裕福な実業家。
マイケル(マイケル・シュガー)
チェルシーにアドバイスをする経営コンサルタント。
タラ(ケイトリン・ライオン)
ニューヨークを拠点とする、風俗業批評家の若い女性。自分のサイトでコールガールに評価をつけている。

映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』のあらすじ【起】

2008年、ニューヨークは目前に迫った大統領選挙の話題で持ちきりである。マンハッタンで暮らすチェルシーは、高所得者専門の高級コールガールである。美しい外見と深い教養を兼ね備えたチェルシーは、顧客達の性的な要求だけでなく、社会情勢や経済問題についての会話や個人的な相談にも対応する。

チェルシーの顧客には様々な人物がいる。チェルシーは、客一人一人の望みに応えられるよう、服装や化粧、話題まで完璧に相手の好みに合わせる。

チェルシーは、懇意の客フィリップに会い、今までと同じく高品質のサービスを提供するが、フィリップの様子が以前と違うことに気付く。また別の日、チェルシーはスランプに悩んでいる映画監督の客と会い、愚痴を聞いた後、性行為に及ぶ。

チェルシーは、ジムインストラクターの恋人クリスと高級アパートで同棲している。クリスはチェルシーの仕事に理解を持っており、チェルシーはクリスにのみ心を開く。社会的なステップアップを望んでいるクリスは、ジムのマネージメントに参加できるよう上司に打診するが断られる。クリスは、自主的にスポーツ用品店に営業し、事業の立ち上げを画策している。

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映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』のあらすじ【承】

チェルシーは、ジャーナリストのマークの取材を受ける。マークは、客から本当のチェルシーを見せて欲しいと言われたときに、チェルシーがどう答えるか問う。チェルシーは、客達はあくまでも要望通りの女でいて欲しいと望んでいると考えており、客にただ合わせているだけだ、と答える。マークから経営管理について質問され、チェルシーはコメントを避け、会計士がいることだけを告げる。

チェルシーは、サイトの運営を任せている広告代理店のシステムエンジニアに会い、ネットの検索結果で上位にチェルシーのサイトが出てくるようにして欲しいと、高額な料金を払って依頼する。

知人の会計士に紹介され、チェルシーは経営コンサルタントのマイケルと会う。マイケルはチェルシーに的を外れたアドバイスをし、風俗業批評家のタラを紹介するが、チェルシーはタラに関心が無い。チェルシーは、マイケルが、自分に対するときとは打って変わってタラには親しげに接する様子を目にする。

チェルシーの顧客には、性交渉を望まない者もいる。ある客はチェルシーと二年半の付き合いがあるが、性行為はせずに、完璧に自分好みの装いをしたチェルシーとの会話で安息を得ている。

映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』のあらすじ【転】

チェルシーは、ドバイでのパーティーにアメリカの多数のコールガールを連れて行こうと計画している男性と会う。男性はチェルシーを物としか見ておらず、チェルシーは男性の不躾な物言いに不愉快になる。チェルシーは、無性にクリスに会いたくなる。

マンハッタンの高級ブティックで買い物をしている最中、チェルシーは、他のコールガールとデートしているフィリップを目撃して動揺する。クリスは、顧客を失ったことに落ち込むチェルシーを励ます。

ある日、チェルシーは作家のデビッドから予約の電話を受ける。チェルシーは、普段はエスコート(食事、性行為を含めてコールガールとデートをすること)未経験の客は断っている。人格学占いを絶対的に信じているチェルシーは、占いからデビッドとは最高に相性が良いことに気づき、例外的にデビッドとその日に会う約束を取り付ける。

チェルシーはデビッドに会い、他の客達と過ごす場合と違ってリラックスした時間を過ごす。チェルシーは、次の週末にデビッドと旅行に行く約束をする。

クリスは、ジムの裕福な客に気に入られ、一緒にラスベガスへ遊びに行こうと誘われるが、チェルシーが一緒に行けないことを理由に断る。クリスは、チェルシーが会ったばかりの客と旅行に行くことを知って腹を立てる。二人は口論になり、クリスは、チェルシーがもし旅行に行ったら別れると切り出す。

映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』の結末・ラスト(ネタバレ)

週末、チェルシーは、デビッドと待ち合わせしている郊外の閑静なホテルに、先にチェックインする。しばらくして、デビッドから電話がかかってくる。家族への罪悪感に耐えられなくなったデビッドは、これ以上チェルシーと会うことができないと打ち明ける。傷ついたチェルシーは、一人でマンハッタンに戻る。

あるネット伝言板の管理人が、チェルシーに関する誹謗中傷を掲載する。チェルシーは、管理人から、記事を撤回する代わりに屈辱的な性行為を強要される。傷ついたチェルシーは、久しぶりにデビットに会い、思わず悩みを打ち明ける。デビッドはチェルシーに親身になれず、ありきたりの返答をする。

取材の中で、マークは、チェルシーが自分に嘘をついていると指摘する。マークは、チェルシーが内面を見せないよう心を閉ざしていると言い、本心を明かすことを望む。チェルシーは頑なな態度を崩さない。虚無感に襲われたチェルシーは、帰りのリムジンの中で、静かに涙を流す。

クリスは、ジムの客達とチャーター機でラスベガスへ行く。クリス達は、機内で政治や大統領選挙、女性について好き放題に意見を交わし、ホテルのスウィートルームに売春婦達を集めて夜遊びする。

チェルシーが帰宅すると、以前にクリスとデートで行った画廊でチェルシーが気に入った絵が届いている。クリスはラスベガスに行く前に絵を購入し、チェルシーへのプレゼントに置いていった。チェルシーは気取らない格好で夜の街に出かけ、バーで一人で過ごす。

ある日、チェルシーは仕事に出かけ、宝石商のユダヤ人顧客と会い、金の取引や選挙戦について会話する。顧客は服を着たまま、美しい下着を身につけたチェルシーを抱き締め、性的欲求を満たす。

映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』の感想・評価・レビュー

「コールガール」と言う日本には馴染みの無い職業。私が知らない世界なのかもしれませんが、お客様の要望に応え、お客様の欲求を満たすという少し変わった職業にとても興味を持ちました。
この作品を見ている間、チェルシーはなぜこの仕事をしているのかずっと考えましたが、ラストのシーンで少し分かったような気がします。
「需要」があるから「仕事」として成り立つので、どんな仕事をしていてもそれを周りがとやかく言うのは間違いなのだと感じました。(女性 30代)

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