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映画『偶然の旅行者』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『偶然の旅行者』の概要:旅行ガイドブックのライターを務めるメーコンは、息子を亡くした絶望から夫婦関係も崩壊してしまい、妻と別居状態に陥っていた。そんな中、彼は病弱な一人息子を持つ個性的な女性、ミュリエルと知り合う。

映画『偶然の旅行者』の作品情報

偶然の旅行者

製作年:1988年
上映時間:121分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ローレンス・カスダン
キャスト:ウィリアム・ハート、ジーナ・デイヴィス、キャスリーン・ターナー、エイミー・ライト etc

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映画『偶然の旅行者』の登場人物(キャスト)

メーコン・ラリー(ウィリアム・ハート)
ビジネスマン出版にて、ビジネス旅行者向けの記事を執筆しているライター。一人息子のイーサンが強盗事件に巻き込まれ殺害されたことで夫婦共に大きなショックを受けたが、絶望を抱えながらも普段通りの生活をしようと努力している。サラから一方的に別居を切り出された折、ミュリエルと出会う。
ミュリエル・プリチェット(ジーナ・デイビス)
ドッグトレーナー。ペットホテルとしても利用可能な動物病院に勤務している。メーコンが仕事で不在の間、飼い犬のエドワードを預けるため病院を訪れた際に連絡先を渡した。病弱な一人息子のアレクサンダーと生活しており、前夫とは離婚している。
サラ(キャスリーン・ターナー)
メーコンの妻。イーサンを失った後、以前と変わらない生活をする夫に愛想を尽かし一方的に別居を申し出た。一人で生活するようになってから、自分にはメーコンが必要だと再確認する。

映画『偶然の旅行者』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『偶然の旅行者』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『偶然の旅行者』のあらすじ【起】

旅行ガイドブックのライターであるメーコン・ラリーは、ボルティモアから飛行機に乗った際、隣の席に座ったルーカス・ルーミスから話し掛けられた。二人が会話する内、ルーカスがメーコンの著書『偶然の旅行者』の愛読者であると判明する。メーコンは困ったように愛想笑いをした。

仕事の旅行を終え帰宅したメーコンは、妻のサラと飼い犬のエドワードに迎えられた。しかし、エドワードは1年前に亡くなった夫婦の一人息子、イーサンが帰宅することを未だに待ち続けていた。サラは、イーサンが亡くなる前と同じように仕事に明け暮れるメーコンとの生活へ限界を感じており、彼女は唐突に別れを切り出した。メーコンは、もう一人子供を作ろうなどと言ってサラを止めたが、かえって逆効果となり彼女は出て行った

メーコンは、事件に巻き込まれた息子の死体を確認した瞬間のことを忘れられないでいたが、いつも通り仕事をしようとしていた。彼は次にロンドンへ向かうため、エドワードをペットホテルへ連れて行った。

ペットホテルの受付嬢、ミュルエル・プリチェットは、初めて会うメーコンへ連絡先を渡すと、自分には離婚歴があると唐突に告白した。さらに、メーコンがエドワードの無駄吠えに悩まされていると言うと、犬の調教もできるから電話をして欲しいと言い彼を困惑させた。

映画『偶然の旅行者』のあらすじ【承】

ロンドンから戻り本格的に一人の生活を始めたメーコンだったが、家事の最中、足を骨折すると共に背骨を痛めてしまった。日常生活が困難になった彼は、兄妹達を呼び寄せて住まわせることにした。

メーコンと暮らし始めた兄妹達は、夫婦間のほとぼりが冷めるまで、連日掛かってくるサラからの電話を無視することを決めた。

ビジネスマン出版の編集者ジュリアン・ヘッジは、メーコンへ原稿の催促をするため自宅まで押し掛けた。そこで、几帳面なメーコンの妹、ローズと出会い心を奪われる。

メーコンは、遂にエドワードに噛まれてしまい怪我を負った。ローズをはじめ兄達もエドワードを捨てろと言ったが、エドワードとイーサンの思い出が拭えず、メーコンはミュリエルに訓練を依頼した。

メーコンは、自宅を訪れたミュリエルがローズのことを彼の妻だと勘違いしたため、彼女が妹であること、サラと住んでいたこの家は祖父の物で、兄妹達と幼少期を過ごした場所であること、本来はローズが相続している家であることを説明した。

その日から、ミュリエルはエドワードの訓練のため連日メーコンの元を訪れ、いつしか彼の足のギプスは外れていた。

映画『偶然の旅行者』のあらすじ【転】

ミュリエルは、アレクサンダーという7歳の息子がいると打ち明けた。アレクサンダーは、アレルギー体質で病院通いをしているという。メーコンは、3人で出かけようという彼女の提案に一度は同意したものの、イーサンを思い出してしまい苦しいため、彼女のアパートへ誘いを断りに向かった。

ミュリエルのアパートに招き入れられたメーコンは、アレクサンダーが眠っていると知ると、イーサンが巻き込まれた凄惨な事件を彼女へ語った。ミュリエルは黙って彼の話を聞き全てを受け入れ、二人は体を重ねた。その日からメーコンとミュリエル親子は同棲を始めた。

月日が経ち、メーコンはミュリエルに、アレクサンダーを私立学校に入れてはどうかと提案した。ミュリエルは「そこまで私たち親子に関わるなら結婚を考えてるの?」と問い詰めたが、メーコンは結婚へは踏み切れなかった。

その内に、ローズとジュリアンは結婚式を挙げた。メーコンはミュリエルとアレクサンダーを伴い参列したが、ローズの介添え人はなんとサラであった。久々にメーコンと再会したサラは近況を報告し、彼に「やり直しましょう」と言った。

その後、メーコンはミュリエルに別れを告げた。

映画『偶然の旅行者』の結末・ラスト(ネタバレ)

再びサラとの生活が始まった頃、兄達の生活を心配したローズもまたメーコンの家で暮らし始めた。ジュリアンはアパートに一人で暮らしているという。メーコンはジュリアンに「妹に仕事を与えろ。彼女は“管理”という言葉に弱い」と、出版社で働かせるようアドバイスし二人の仲を取り持った。

仕事のためフランス行きの飛行機に搭乗したメーコンは、機内でミュリエルと再会した。彼女はメーコンの次の行き先を把握しており、付いて来たのだ。メーコンは、借金してまで自分を追おうとする彼女へ飛行機から降りるよう言ったが、彼女は従わなかった。

メーコンは旅先のホテルで再び背骨を痛め、動けなくなってしまった。ミュリエルは連日彼の元を訪れていたが、メーコンは出版社に助けを求めた。彼の電話を受け取ったのは出版社で働き出したローズだった。彼女はサラに連絡をとり、サラはメーコンの元を訪れると仕事を代行した。

サラは、ジュリアンとローズが新居で兄達と同居を始めたと報告した。二人はフランスで結婚18年目を祝ったが、その夜、隣で眠るサラとイーサンの写真を眺めたメーコンは、一人荷造りをした。

朝方になり、メーコンはサラへ「君に僕は必要ないが、彼女には僕が必要だ」と言い残すと、タクシーに乗り空港を目指した。

道中、タクシーを捕まえようとしているミュリエルを見つけ、メーコンは彼女の前でタクシーを止めさせた。

映画『偶然の旅行者』の感想・評価・レビュー

はじめは「もう一人子供を作ろう」と切り出すメーコンに苛立ちさえ覚えたが、終盤になって都合よくヨリを戻そうとするサラに呆れてしまった。子供を失い、じゃあもう一人産んで育てようというのはあまりに浅はかだが、勝手にいなくなって「離れてみてようやくあなたの大切さに気付いた」というのも大概だ。

メーコンは息子の死を忘れようとしたのではなく、全て受け入れて前に進もうとしていたのだ。(MIHOシネマ編集部)


夫婦であっても、もともとは他人なのだから考え方や価値観の違いはもちろんあるし、何か一つのきっかけで今まで築いてきた関係が崩れ去ってしまうのだと感じました。
それと同時に、些細なきっかけから新しい愛が芽生えることもあるのだと両方の面から見ることができてとても面白かったです。
サラとミュリエルどちらが良いかは人それぞれあると思いますが、もし私が男性だったら、自分のことを必要としてくれる人のことを大切にしたいと考えると思います。
一見、サラが可哀想にも見えますがメーコンの決断は正しかったと思います。(女性 30代)

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