映画『ハッピー・シェフ! 恋するライバル』の概要:昔は家族同士で仲の良かったニッキーとレオ。しかし親同士の喧嘩によって2人は複雑な関係となってしまう。そして数年後2人は久しぶりに再会し恋に落ちるも素直になれない。もどかしい気持ちを軽快な音楽が吹き飛ばす。美味しいラブコメここに参上。
映画『ハッピー・シェフ! 恋するライバル』の作品情報
上映時間:102分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ドナルド・ペトリ
キャスト:エマ・ロバーツ、ヘイデン・クリステンセン、アリッサ・ミラノ、アダム・フェラーラ etc
映画『ハッピー・シェフ! 恋するライバル』の登場人物(キャスト)
- ニッキー(エマ・ロバーツ)
- 本名はニコレッタ・アンジョリという。ロンドンで4つ星に輝いているレストランで修業中。就労ビザを取りに5年ぶりに故郷リトル・イタリーの地を踏む。かつての初恋の相手、レオと再会し奥底にしまっていた気持ちが動き出す。
- レオ・カンポーリ(ヘイデン・クリステンセン)
- 皆からレオと呼ばれている。生まれてからずっとリトル・イタリーから出ず、現在は父親の店を手伝いながら友人の家に泊まらせてもらっている。時代の波に乗って新しい形態のピザを出したいが、家族を大事にするあまり父親に言い出せない。
- サルバトーレ・アンジョリ(アダム・フェラーラ)
- ニッキーの父親。昔はビンセンツォのピザ店でソース作りをフランカと一緒に担当していた。ビンセンツォと大喧嘩をしてからは隣に自身の「サルの店」をオープンさせた。
- ビンセンツォ・カンポーリ(ゲイリー・バサラバ)
- レオの父親。昔はピザの生地作りをカルロと共に担当していた。丸い生地にソースを載せた昔ながらのピザを愛するあまり、カスタマイズしようとする客といさかいが絶えない。
- フランカ(アンドレア・マーティン)
- ニッキーの祖母で秘伝のトマトソースを代々母親から受け継いでいる。昔からニッキーを温かな眼差しで見守っている。
- カルロ(ダニー・アエロ)
- レオの祖父。レオが小さい時からピザの生地作りを教えており、レオが成人しても尚、恋について優しくアドバイスをする良き先輩。
映画『ハッピー・シェフ! 恋するライバル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ハッピー・シェフ! 恋するライバル』のあらすじ【起】
ニッキーとレオは幼馴染で気のおけない友人であった。小さな爆弾を仕込んで近所のおじさんに怒られる時も、サッカーのシュート練習をする時もいつでも一緒。彼女達の父親同士もまた同じ店で働くピザ職人であった。軽口を叩き合いながら最高のピザを客に提供する、ニッキーとレオにとってリトル・イタリーは世界の全てであった。
それから時は流れ、ニッキーは現在ロンドンにいた。4つ星レストランでシェフ見習いとして修業に励む毎日を送っていたある日、シェフ・コリンヌに呼ばれる。新しくメイフェアに新店をオープンすることになり、ニッキーか同じ修業中のライバル、ギャレスに新店を任せたいというものだった。そして、2週間以内に新しいメニューを出すように指示される。ニッキーは就労ビザを取りに行く必要性が生じ、一旦カナダに戻らざるを得なくなる。
ニッキーが逃げるように生まれ故郷であるリトル・イタリーを去った理由は即ち、彼女の父親とレオの父親がピザ・コンテストで優勝をした日に始めた大喧嘩が原因であった。その日を境にニッキーの父親、サルバトーレはサルのピザ店として独立し、しかもレオの父親であるビンスの店の隣に店を構えたのだ。両者はお互いに毎日客の奪い合いを繰り返していた。
その日もビンスの店とサルの店はお互いに嫌がらせをし、いがみ合っていた。客の注文にいちいち激怒するビンセンツォ。彼は昔ながらの職人気質で耳を貸そうとしない。サルの店はというと、また何か良からぬことを考えていた。と、そこへ電話が入る。ニッキーが5年ぶりに帰国するというのだ。大はしゃぎするサルバトーレに向かってニッキーの母、ドラが5年振りの帰国を喧嘩で台無しにしたら承知しないと釘を刺す。
映画『ハッピー・シェフ! 恋するライバル』のあらすじ【承】
カナダの空港に到着したニッキーを友人ジーナが出迎えた。実は親に内緒で1日前に地元に戻って来たのだった。ニッキーの久しぶりの帰京に喜ぶ地元の友人達。ルイジの店で飲んでいると、レオの姿を見つけてしまう。初恋の相手の登場で気持ちの整理がつかないニッキーに対し、レオがサッカーの勝負を申し出る。昔を思い出し大いに楽しんでいると突然雷雨になり、最終的に2人で決着をつける羽目になってしまう。さらに、2人共酔いも回ったことでベロベロになり、ニッキーはレオの膝にもたれてそのまま眠ってしまう。
ニッキーの両親と祖母であるフランカはニッキーの帰りを心待ちにしていた。そこへニッキーが登場する。娘の里帰りを喜んでいると突然、隣のビンスの店からパーティーのような爆音が聞こえて来る。ニヤリと含み笑いをするサルバトーレ。その頃、外から帰ってきたレオもまた店がディスコ状態となっており驚いていた。その日に出されたピザの具を調べると、オレガノではなくマリファナにすり替えられていた。ビンセンツォは警察に連行され、店も休むことを余儀なくされてしまった。
事件後、ニッキーは父親の企みでビンスの店に迷惑をかけてしまったことを謝るためにレオの住むアパートの前に来ていた。そこへ、ブロンドヘアの客室乗務員が現れる。彼女もまたレオに会いに来ていたのだ。また時を改めるとその場を離れようとしたニッキーをレオは引き止め、夕食に誘う。
映画『ハッピー・シェフ! 恋するライバル』のあらすじ【転】
ニッキーはレオの作るピザに舌鼓を打っていた。レオは父親が引退をしたらオーガニック野菜を使った自分のピザ店を出す夢を打ち明ける。シェフ見習いのニッキーもアイデアを出し、2人の間には良い雰囲気が漂っていた。しかし、ニッキーの頭に父親同士のいさかいがちらつき、その場から逃げてしまう。
その頃、ニッキーの祖母であるフランカもまたレオの祖父であるカルロと密会を繰り返していた。2人はお互いの息子が大喧嘩をしている最中も時間を見つけてはこっそり会っていたのだ。カルロはその日、教会で祈りを捧げるフランカに結婚の申し出をする。しかし、フランカの脳裏に前夫がよぎり、ニッキーと同じようにその場を後にしてしまう。
翌日レオは自作のピザを店で焼いていた。カルロはレオのニッキーに対する恋心を知った上でレオに、好きな女の子に街の良さを思い出させてやれ、と応援の言葉を送る。そこへビンセンツォが店に戻りカルロとレオはそれぞれ店を出ていく。ビンセンツォはレオの作った型破りなピザを試食し静かに感動していた。
カルロは昼間のカフェで再度フランカに告白を実行する。遂に2人は再婚を決意し、お互いの家族を交えて食事会を開くことに。そして、何も知らずに連れてこられたサルバトーレとビンセンツォは案の定、食事の席で取っ組み合いの喧嘩を始めてしまう。そして、遂には今度開かれるピザ・コンテストにニッキーとレオを出させて真の優勝者を決めようと言い出す。始めは出ないつもりだったニッキーであったが勝気な性格が出てしまい、結局2人共に出場することになる。
映画『ハッピー・シェフ! 恋するライバル』の結末・ラスト(ネタバレ)
ピザ・コンテスト当日、ニッキーとレオは予選を勝ち抜き決勝戦で味を競うことになった。慣れた手つきで生地を回すレオ。ニッキーはそんなレオを複雑な思いで一瞬見つめる。そして選ばれた優勝者はレオであった。司会者の「レオの作った生地とソースに2人の父親の味を思い出した」という言葉にピンと来たレオはそのピザを1口かじる。実はニッキーはレオが生地を伸ばしている間にこっそりソースをすり替えたのだ。
ニッキーはレオの優勝に満足しながら1人空港へと向かう。就労ビザが降り、ロンドンに戻るためであった。レオとそれぞれの家族も急いで空港へ向かう。レオは空港内を走り回りやっとの思いでニッキーを見つけ、一緒に店を出そうと告白する。ニッキーも告白を受け止め、2人は今やっとお互いに素直になることができたのだった。
そして明かされる父親同士の喧嘩の原因はというと、ピザの名前にあった。ピザ・コンテストに優勝した日、ピザに名前を付けることになり、お互いの親の名前をつけようとし揉めてしまったことが現在まで続いていたのだ。しかし、ニッキーとレオがめでたくくっつき、2人は今までのことを水に流して抱き合う。
フランカとカルロの結婚パーティーがピザを囲んで開かれていた。そこにはかつての師匠、コリンヌも来ており、可愛がっていた弟子であるニッキーを連れ戻そうとしていたのだ。そしてピザの美味しさに感動し、2人に新店を出すつもりはないかと誘う。つまりはニッキーとレオは2人のピザ店を出したのだった。
映画『ハッピー・シェフ! 恋するライバル』の感想・評価・レビュー
これぞラブコメの王道ともいうべき作品。ニッキーも母親のドラも、そして祖母のフランカも恋をしている。そしてエンディングで、幸せ一杯の彼女達はピザを頬張り愛する人とダンスする。女性がずっと美しく魅力的であるためにも、恋をし続けるということは人生の中で最も大切な要素なのかもしれない。今恋をしている人も、そうではない人もまずは美味しいピザを口いっぱいに頬張って、美味しいと感激して、それから始めよう。この映画を観終えた人は必ずそう思える映画だと思う。(MIHOシネマ編集部)
カナダのトロントにあるイタリア街「リトル・イタリー」がこの作品の舞台。この地で生まれ育った幼なじみのニッキーとレオ。かつては同じピザ屋で働いていた2人のパパ。しかし些細なことをきっかけに大喧嘩し、ライバルになってしまう。ロンドンで料理の修行をしているニッキーを演じるのはエマ・ロバーツ。地元に残り、のんびり暮らすレオを演じるのはヘイデン・クリステンセン。幼なじみで仲良しで、お互い大好きなのに素直に言えないもどかしい気持ち。そしてパパたちは商売敵。
素敵な音楽に美味しい料理、リトル・イタリーのにぎやかで、朗らかな愛に溢れた作品です。レオが作る生ハムとメロンのピザが最高に美味しそう。そしてニッキーのためだけに作る特別なピザも…。(女性 30代)
両家の仲が悪く、ぎくしゃくしてしまう幼馴染二人の姿を描いた恋愛映画。設定としては昔からよくあるものだが、おしゃれで、出てくるピザが美味しそうで、見ていて楽しい気持ちになる作品だった。何より、ニッキー役のエマ・ロバーツが素敵だった。美人で笑顔が可愛くて、ずっと見ていたくなるような女優さんだった。作品の雰囲気にも合っていて、とても良かった。恋って良いものだなぁと思えるような作品。おすすめです。(女性 30代)
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