「メットガラ ドレスをまとった美術館」のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は?

メットガラ ドレスをまとった美術館の概要:毎年5月の第1月曜日に開かれる「メットガラ」。フラッシュの嵐の中、レッドカーペットを歩く選ばれしセレブ達。2015年のテーマは「鏡の中の中国」。例年の3倍を誇る展覧会はどのようにできていったのか。メトロポリタン美術館の舞台裏を開催当日まで追ったきらびやかなドキュメンタリー。

メットガラ ドレスをまとった美術館の作品情報

メットガラ ドレスをまとった美術館

製作年:2016年
上映時間:91分
ジャンル:ドキュメンタリー
監督:アンドリュー・ロッシ
キャスト:アナ・ウィンター、アンドリュー・ボルトン、ウォン・カーウァイ、ジャン=ポール・ゴルチエ etc

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メットガラ ドレスをまとった美術館の登場人物(キャスト)

アナ・ウィンター
メトロポリタン美術館、理事及びファッション誌「ヴォーグ」の敏腕編集長。映画『プラダを着た悪魔』に登場する編集長のモデルになったとされている。
アンドリュー・ボルトン
メトロポリタン美術館、服飾部門キュレーターを務める。故アレキサンダー・マックイーンの回顧展を主催し大成功させる。
トーマス・キャンベル
メトロポリタン美術館、館長。
ハロルド・コーダ
メトロポリタン美術館、服飾部門主任キュレーター。2015年9月に引退した。
アンドレ・レオン・タリー
ヴォーグ誌の寄稿編集者。アメリカでは彼を追ったドキュメンタリー映画”The Gospel According to Andre”が2018年に公開している(日本公開未定)。

メットガラ ドレスをまとった美術館のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

メットガラ ドレスをまとった美術館のあらすじ【起】

メトロポリタン美術館(通称メット)の服飾部門は世界最大規模の衣装収集を誇る。そして、美術館を貸し切って行われる「メットガラ」という名の展覧会は毎年5月、第1月曜日に開かれる。その中心となって企画を立てるのは、服飾部門キュレーターを担うのはアンドリュー・ボルトンだ。ボルトンによると、美術について19世紀的な考えの人が未だ存在し、ファッションを排除する美術館関係者も多いと言う。館長のトーマス・キャンベルは自身がキュレーターになりたての時代、「アート」は美術、建築、彫刻を指し、それ以外は「装飾美術」として軽視されており、衣装やファッションが該当した、と話してくれた。

ファッション誌「ヴォーグ」編集長として知られるアナ・ウィンターはメットの理事も歴任している。彼女は言う。「美術館は1つの世界、1つの都市であり、古い考えの伝統主義者達にとっては服飾部門のやり方が居心地よく感じないのかもしれない」と。実際ウィンターの名前が印字されている服飾部門は暗い地下にある。服飾部門主任キュレーター・ハロルド・コーダは「ファッションは絵画と比べても女性的と見なされ、アートから排除されてしまったのだろう」と考察する。しかし、ファッションも概念と審美性に満ち、究極の技術を要する。それは、アートに求める基準そのものであると主張する。

着る人をアートに変えてしまうほどの力量を持った人物としてアナ・ウィンターが挙げたのは2010年にこの世を去った「英国ファッションの象徴」として賞されたアレキサンダー・マックイーンである。メットでは、マックイーンの自殺の翌年2011年に回顧展を開き大成功を収めた。入場者が列を作るなど何年もなかったことだと館長のトーマス・キャンベルは振り返る。この回顧展が転機となり、美術評論家のファッションを見る目が変わる。

メットガラ ドレスをまとった美術館のあらすじ【承】

服飾部門とヴォーグ誌の関係は深い。1989年に亡くなったダイアナ・ヴリーランドがヴォーグ引退後に服飾部門を統括していた。メットガラは服飾部門の資金を集めるための、いわばパーティーであり、運営資金がそこで決まると言っても過言ではない。アナ・ウィンターが指揮を取ってから集金できた金額は1億2000万ドルを超えるという。ウィンターが服飾部門のトップに就くようになってからメットガラはファッションのスーパーボールと言える存在になったと、ヴォーグ誌寄稿編集者のアンドレ・レオン・タリーは確信する。究極なハイファッションをセレブが着る。それにより最高の効果が生じ、服も人も輝くと証明したのだ。それはメットの入り口に敷かれたレッドカーペットで見ることができる。また、ドレスをまとうセレブの方もブランドを背負って立つ。ジパンシィのアーティステック・ディレクターであるリカルド・ティッシもメットガラだけは参加する。それぞれのデザイナーは歌手でもモデルでも友人でも、自分の美学を表現できる人物をパートナーに連れて行くのだ。

2014年の映画取材時、服飾部門はアジア美術部門との共同企画であり、メットガラのテーマ「鏡の中の中国」の準備の真っただ中であった。展覧会の芸術監督には「花様年華」監督であるウォン・カーウァイ氏が選ばれた。しかしアジア美術のキュレーター達は方向性を心配していた。なぜなら西洋と東洋の関係は「植民地主義」などの人種差別と誤解されるのではないかと考えていたからである。実際1930年代の映画の中の中国に影響を受けたデザイナーは多い。今回の展示会ではそのようなステレオタイプを打破したものを目指したいと考えていた。

開催まで5か月を切り、メットとヴォーグ誌は展覧会の記者会見で中国、北京へと飛んだ。「鏡の中の中国」は間違いなく論争を呼ぶだろうとボルトンは覚悟していた。しかし、論争は怖くない。展覧会は挑発的であるべきだと彼は考えていた。また、中国側の取材の中でも、今回の展覧会で強調している「ファンタジー」は誤解や曲解を生みかねない、と批判めいたインタビューを受ける。中国側は「西洋からみた中国」としてのイメージに固執しているように見えた。

メットガラ ドレスをまとった美術館のあらすじ【転】

開催まで3ヵ月。メットの中はパニック寸前の忙しさとなっていた。ガラの名誉会長であるサイラス・チョウを含め中国人関係者が、なぜ現代中国のアート作品がないのかを不思議に思っていた。それに対して、カーウァイ監督が現代の中国における美学とは何か、何もないと指摘する。だからこそ、今回の展覧会では展示自体がその疑問を提示していると説明した。発展途上なのだと言い返すチョウ。カーウァイ監督は、発展途上だとしても、前へ進むための唯一の方法は過去を忘れないことだ、と発言し皆を納得させた。

開催まで8週間となり、施工が開始された。タイト過ぎるスケジュールの中で、アジア美術側から展示物のインパクトが強いと美術への関心が曇ってしまうのではないか、と懸念されてしまう。服飾部門主任キュレーターのハロルド・コーダによると、「ファッションはアート成りうるか」という永遠の議論が存在する。それは、デザインする時にアートを創るという意識がデザイナーにあるかに関係してくる。しかし、全員が全員そうではない。完全に商業目的な物も存在する。それでも「衣服は説明なしに壁を越え何かを表現できる」と信じ、服飾部門は探求を続ける覚悟だ、と断言する。

開催まで2週間となった。しかし、未だアジア部門でのインスタレーションが始まっていなかった。設営で最初に使用されるべき様々な機器、照明やパネルが到着しておらず何も始められなかったのだ。開催まで残り7日、ボルトンは展覧会の規模を甘く見ていたと話す。アナ・ウィンターと美術館側とでも衝突が起こり、皆ピリピリとしていた。開催まで残り36時間と迫った夜、会場は急ピッチで準備が進んでいた。アナ・ウィンターはこの時のインタビューで「ファッションは人の心を掴み魅了する」もっと広く認められるべきであると再度強調した。

メットガラ ドレスをまとった美術館の結末・ラスト(ネタバレ)

遂に「鏡の中の中国」は開催の日を迎えた。通常の春の展覧会に比べて3倍の規模を誇る今回のメットガラ。ウィンターによって選ばれたセレブがカメラのフラッシュでまばゆい光の中、続々とレッドカーペットを歩いていく。バレンシアガのドレスを身に着け女王のような出で立ちのレディ・ガガ。プラダがデザインした『華様年華』を思い出させるようなすらっとしたドレスを着こなすエミリー・ブラント。ラルフローレンの流れるようなゴールドのフード付きドレスをまとったアン・ハサウェイ。それぞれが、それぞれのパートナーと共にカメラの前でポーズを取り、美術館の中へと消えていく。そして、最後に姿を見せたのはリアーナだ。グオ・ペイが制作に2年を費やしたという、たっぷりとした25kgもあるイエローのコートを身にまとい、ゆったりとした足取りで登場した。これこそがファンタジーだ、とアンドレ・レオン・タリーは太鼓判を押す。

翌日からは一般公開も始まった。展示物にじっと見とれる女性、熱心にデッサンをする学生、写真をとる男性など、80万人以上がこの展覧会を訪れた。これは「アレキサンダー・マックイーンの回顧展」を除いて歴代5位の記録である。2015年、ハロルド・コーダの引退により、アンドリュー・ボルトンが服飾部門の主任キュレーターに就任した。2015年メットガラは美術館の資金として過去最高の1250万ドルを集めることに成功した。

メットガラ ドレスをまとった美術館の感想・評価・レビュー

「ファッションはアート成りうるか」というテーマ。私個人の意見はイエスであるが、専門家の世界ではとてもデリケートな問題になるらしい。しかし、この映画を見終わった後はどうだろう。皆がイエスと答えるのではないだろか。「人の心を掴み魅了し、高度な技術が必要とされるもの」がアートとするならば、間違いなくファッションもその輪の中に入るだろう。ファッションのみならずアートの概念がもっと広く浸透してもいいのではないか。この映画自体が疑問を投げかけているように見える。(MIHOシネマ編集部)

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