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映画『陽だまりの彼女』あらすじネタバレ結末と感想

この記事では、映画『陽だまりの彼女』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『陽だまりの彼女』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『陽だまりの彼女』の結末までのストーリー
  • 『陽だまりの彼女』を見た感想・レビュー
  • 『陽だまりの彼女』を見た人におすすめの映画5選

映画『陽だまりの彼女』 作品情報

陽だまりの彼女

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:三木孝浩
  • キャスト:松本潤、上野樹里、玉山鉄二、大倉孝二 etc

映画『陽だまりの彼女』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『陽だまりの彼女』 あらすじネタバレ(起承転結)

映画『陽だまりの彼女』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『陽だまりの彼女』 あらすじ【起・承】

東京で新人営業マンとしてサラリーマン生活を送る浩介。彼女もおらず、気になっていた女性にも袖にされ、家に訪ねてくる人といえば弟のみ。

そんなある日、取引先の会社で一人の女性と偶然の再会をする。彼女は中学時代の同級生で浩介の初恋の相手だった。中学時代いじめられっ子だった彼女は美しく魅力的な女性に育っていて浩介は驚く。真緒のことは気になるものの、しかし彼女の同僚である奥田と付き合っているのでは、と勘ぐって自分からはなかなか近づけない。

真緒の会社との案件を進める中、彼女の提案したデザインが過激すぎる為に広告にできない、と上司に苦言を呈される。浩介はカメラ片手に街中を歩き上司を納得させられるような既存の広告を収めていくが、やがてそれが真緒に見つかると彼女は明るく「言ってくれればよかったのに」と次の休みに一緒に回ることを提案した。

まるでデートのようなその日をキッカケに距離が縮まる。

後日浩介は「偶然でも会えてよかった」と真緒に伝えると、彼女もまた「必然じゃない偶然なんてないよ」と浩介にキスしたのだった。

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映画『陽だまりの彼女』 結末・ラスト(ネタバレ)

二人はデートを重ねる中、江ノ島へと赴く。そこで永遠の愛を誓い合いった帰り道、真緒は浩介を実家に連れて行った。

唐突に「結婚します」、と両親の前で宣言した真緒に対し両親も浩介も驚く。特に父親は反対したが、浩介は「離れてた十年を埋めてほしい」という真緒の言葉に促されるように駆け落ち同然に結婚した。

穏やかで幸せな新婚生活を送る中、なぜか真緒は日毎痩せていき体が弱っていく。心配した浩介が真緒を引っぱるように医者へ連れて行くが、検査の結果「問題はない」と言われてしまう。ひょうひょうとする真緒に浩介は一抹の不安を覚えながら日々を過ごしていた。

ある日、真緒が仕事先で倒れた。同僚の新藤に車で送ってもらうが、なぜか実家のある藤沢ではなく江ノ島まで送ってほしい、と言う。

戸惑いながらも新藤はその通りにするが、車には真緒が落とした古いお守りが落ちていた。そのお守りには「奥田浩介」と書かれていて、浩介が子供の頃、江ノ島で子猫を助けた時に落としたものだった。

浩介は奥田からそのお守りを受け取ると真緒に問い詰める。しかし、そのタイミングで隣人の子供がベランダから落下すると悲鳴が上がる。真緒が機転を利かせ階下の部屋のベランダから落下する子供を庇うように空へ飛び出した。

最上階から落ちた二人。命に関わる大怪我をしてもおかしくはない状況だったが、真緒に抱きかかえられた子供はもちろん、真緒自身にも一つも怪我はなかった。

次の日の朝食、浩介が何か言いかけようとするが、真緒が遮り「朝刊取ってくる」と部屋を後にしたまま姿を消してしまう。

そんな真緒を追って、浩介が辿り着いたのは江ノ島だった・・・。

映画『陽だまりの彼女』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『陽だまりの彼女』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

『A cat has nine lives 猫には9つの命がある』

これがこの映画の最大のキーワードである。松本潤演じる浩介は迷い猫や捨て犬を放っておけない心優しい青年。そんな主人公を上野樹里演じるヒロイン真緒が明るく奔放に、自由気ままに浩介を振り回し夢中にさせていく。
と一見、微笑ましい王道ラブストーリーのように思えるが、実はヒロインには大きな、想像もしない秘密がありそれ故の純愛ファンタジーラブストーリーである。

配役が素晴らしい

まず、この映画の一番の見所はこの配役である。人気のアイドルをして、優しいだけの冴えないサラリーマンを演じさせ、一方これまで個性的な役の印象が強かった上野樹里の美しさ、可愛らしさを前面に描き出している。恋人の可愛い我侭を優しく受け止める彼と、そんな彼をこっそり愛しそうに見つめる彼女のまるで本物の恋人同士のような、この二人の醸し出す空気感だけでも映画を観る価値はあるだろう。
また、映画オリジナルキャラクターである玉山鉄二演じる真緒に想いを寄せるイケメン同僚と、謎のキーパーソンを演じる夏木マリは登場の度に画面を引き締め存在感を放っていた。

ファンタジーだとしても現実感を統一してほしかった

残念だったのは、真緒が子供を抱えベランダから落ちるシーンである。それまでのゆったりとした、光の作用を多用した美しいシーンを台無しにするかのような直線的な落下シーンはあまりにリアリティがなく、迫力もない。その他のシーンが現実を美しく描き出したものだっただけにここだけがやけに低レベルな作り物っぽく感じられて興ざめしてしまった。

優しく温かく、それでいてユーモアのある映画

映画全体の雰囲気を壊すのはその落下シーンだけで、それを覗けば全編を通して柔らかく温かい映画だった。
舞台は冬だが、劇中歌にはビーチボーイズの『素敵じゃないか』を使用しポップさを演出している。また、二人が新婚生活を送る部屋は窓からの日差しが、寝そべって寛ぐ二人をまさに陽だまりのように柔らかく包み込んでおり、映画全体の雰囲気を表す素晴らしい演出だった。
また、真緒の秘密は二人のデートの間にも新婚生活の中にも度々伏線が張られていたから、原作を知らない人は推測しながら楽しめるだろう。


原作が好きで、嵐の松本潤と上野樹里で映画化すると聞いた時からとても楽しみにしていた。結末は同じものの、描き方が若干異なるが、映画版のラストもとても好きだ。原作にはないシーンで特に、何も覚えていないはずの主人公が2人の思い出の曲である「素敵じゃないか」が流れた時に理由もわからずなぜか涙を流しているシーンは胸がキュッと切なくなって、松本潤の演技も素晴らしく私も自然と涙が流れていた。恋人と一緒に見たい映画。(女性 20代)


松本潤と上野樹里の自然体な演技が本当に素晴らしく、見ていて心が温かくなった。中盤までは純愛ストーリーだと思っていたが、彼女が実は“猫の生まれ変わり”だとわかった瞬間、涙が止まらなかった。幼い頃に助けた猫が、再び彼の元へ戻ってきて幸せをくれた――そんな奇跡のような愛が美しく描かれている。ファンタジーなのにリアルに感じる優しい映画。(20代 女性)


最初はベタな恋愛映画かと思ったが、終盤で一気に印象が変わった。猫の生まれ変わりというファンタジックな設定が、あり得ないのに不思議と納得できるのは、登場人物の感情が丁寧に描かれているから。死別や再会をテーマにしているが、悲しさよりも温かさが残る。ラストの海辺のシーンが切なくも救いがあって印象的。(30代 男性)


上野樹里の透明感が映画全体を包んでいて、本当に“陽だまり”のような優しさを感じた。彼女が消えてしまった後も、日常の中でふと感じる温もりが愛の余韻として残る。動物を飼っている自分には、猫の生まれ変わりという設定がとても沁みた。愛は姿を変えても残り続ける――そう信じたくなる美しい作品だった。(40代 女性)


恋愛映画にあまり興味がない自分でも、心に響くものがあった。幼なじみとの再会、少し不器用な恋、そして彼女の正体が明かされるラスト。全てがひとつにつながる構成が見事だった。特に最後の“猫の鳴き声”の演出にはやられた。静かな余韻が残る、心優しいファンタジー。(20代 男性)


原作を読んでから鑑賞したが、映画は映像美と音楽の力でさらに感情を引き上げていた。湘南の海や光の描写が柔らかく、まさにタイトル通りの“陽だまり”の世界。彼女が猫の生まれ変わりだとわかっても、悲しみではなく「ありがとう」と言いたくなるような優しい気持ちになる。恋と奇跡を信じたくなる映画。(50代 女性)


現実にはありえない設定なのに、観ていると不思議と心が落ち着く。人と人、人と動物との“縁”がどれだけ深いものかを感じさせてくれる。彼女が消えた後も、猫の姿でそっと寄り添っているような余韻が温かい。ラストの柔らかい光の描写が美しく、涙が自然にこぼれた。(30代 男性)


恋愛だけでなく“命のつながり”をテーマにした作品として印象に残った。ペットを失った経験がある自分にとっては特に胸が締めつけられる。彼女の正体を知ってからもう一度最初から観ると、仕草やセリフの一つひとつがまったく違って見える。何度も観返したくなる余韻のある映画。(40代 女性)


ただの恋愛映画では終わらない深さがある。ファンタジー要素を入れながらも、恋のリアリティをしっかり保っているのがすごい。松本潤の繊細な演技と上野樹里の穏やかな笑顔が、本物の愛を感じさせる。死別を悲しみではなく“再会の約束”として描くラストが、希望をくれる。(20代 男性)


映像、音楽、演技すべてが調和していて、美しい映画だった。特に海辺でのシーンは、時間が止まったような幻想的な雰囲気。彼女が猫だったと知ったとき、驚きよりも「やっぱり」と納得してしまう優しさがある。悲しいけれど、温かい。恋愛映画というより“魂の再会”を描いたヒューマンドラマ。(50代 男性)

映画『陽だまりの彼女』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『陽だまりの彼女』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

いま、会いにゆきます

この映画を一言で表すと?

奇跡の再会が生んだ、涙と優しさに包まれるラブストーリー。

どんな話?

亡くなった妻が“雨の季節に戻ってくる”という約束を果たし、夫と息子の前に再び現れる物語。彼女が戻ってきた理由と、隠された真実が少しずつ明らかになる中で、家族の愛と絆が丁寧に描かれる。

ここがおすすめ!

竹内結子と中村獅童の自然な演技が、切なくも温かい愛を感じさせる。『陽だまりの彼女』と同様に、“再会”と“奇跡”をテーマにした優しいファンタジー。涙のあとに深い癒しをくれる名作。

世界から猫が消えたなら

この映画を一言で表すと?

“失う”ことで“愛”を知る、命と存在の物語。

どんな話?

余命を宣告された青年が、悪魔との取引で自分の命を延ばす代わりに、この世からひとつずつ大切なものを消していく。電話、映画、そして“猫”……。消えたものが残した愛の記憶が彼を変えていく。

ここがおすすめ!

佐藤健の繊細な演技と、静かな映像美が心に響く。『陽だまりの彼女』のように、愛する存在との関係を通して“生きる意味”を問う作品。静かで美しい余韻が、観る人の心に温かく残る。

君の名は。

この映画を一言で表すと?

時を超えて惹かれ合う、魂のラブストーリー。

どんな話?

夢の中で入れ替わる男女が、時空を超えて互いを探し合う物語。運命的なすれ違いの中で、彼らが出会う理由と“世界を救う約束”が描かれる。美しい風景と音楽が融合した新海誠の代表作。

ここがおすすめ!

繊細な映像とRADWIMPSの音楽が心を揺さぶる。『陽だまりの彼女』のように、“運命の再会”と“記憶の奇跡”を描く感動作。ファンタジーとリアルな感情のバランスが絶妙で、何度観ても新しい発見がある。

四月は君の嘘

この映画を一言で表すと?

音楽と恋が織りなす、涙の青春ラブストーリー。

どんな話?

天才ピアニストとして将来を期待されながらも、母の死をきっかけに音を失った少年が、自由奔放なヴァイオリニストの少女と出会い、再び音楽と人生に向き合っていく物語。彼女が抱える秘密が切なさを増す。

ここがおすすめ!

広瀬すずと山崎賢人の純粋な演技が胸を打つ。『陽だまりの彼女』と同じく、“愛が残す記憶”を描く感動作。音楽とともに紡がれる青春の痛みと希望が、観る者の心をやさしく包み込む。

黄泉がえり

この映画を一言で表すと?

“もう一度会いたい”という願いが奇跡を呼ぶ感動ドラマ。

どんな話?

死者が“黄泉がえり”として現れる不思議な町を舞台に、人々がもう一度再会を果たす物語。生者と死者の交わりが、愛・後悔・赦しを浮き彫りにしていく。幻想的で温かい人間ドラマ。

ここがおすすめ!

竹内結子、草彅剛ら豪華キャストが織りなす群像劇。『陽だまりの彼女』と同様に、“愛する人との再会”をテーマに描かれたヒューマンファンタジー。悲しみの中にも希望の光が差し込む傑作。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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