映画『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』の概要:2004年に公開されたジョン・ポルソン監督、ロバート・デ・ニーロ主演のサスペンス映画。娘役にはダコタ・ファニング。母の自殺から立ち直るために郊外の家に引っ越した父と娘を襲う、姿の見えない友達の恐怖。
映画『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:102分
- ジャンル:ミステリー、ホラー
- 監督:ジョン・ポルソン
- キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング、ファムケ・ヤンセン、エリザベス・シュー etc
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映画『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』のあらすじを紹介します。
心理学者のデイヴィット・キャラウェイは、妻アリソン、ひとり娘エミリーと幸せに暮らしていた。
しかしアリソンは自殺し、その現場を見てしまったエミリーは心を閉ざしてしまう。
アリソンの思い出が強く残る家から、郊外の家へと引越すデイヴィットとエミリー。
引っ越してすぐ、エイミーは”チャーリー”という秘密の友達ができたと語る。
心理学でも見えない友達を作るのはおかしくないため、デイヴィットも、エミリーの主治医キャサリンも深刻には考えなかった。
エミリーの現実の友達を作る手伝いをしようと、デイヴィットは町で偶然出会ったエミリーと同世代の女の子エイミーと、叔母のエリザベスを自宅に招待する。
しかしエミリーはチャーリーとだけ遊びたいのだという。
バスルームにクレヨンで落書きしたり、夕食に招待したエリザベスに対して嫌がらせをするなど、チャーリーとエミリーの遊びは陰湿になっていく。
エミリーは深刻な病気だとデイヴィットに進言するキャサリン。
一方で、デイヴィットは子供を亡くしたばかりの隣人ローラの夫、スティーヴンをチャーリーだと怪しんでいた。
やがてエリザベスが自宅のバスルームで亡くなっているのが見つかり、それもチャーリーの仕業だというエミリー。
そしてデイヴィットが真実に気が付いた時、チャーリーが眠りから目覚める。
映画『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ホラー映画とミステリー映画の中間にある作品
母親の自殺から逃れるように郊外の家に引っ越した父と娘だったが、庭にあった枯れ木で出来た門のようなものの奥にある岩でできた空間を見つけてから、娘エミリーは姿の見えない友達チャーリーと遊ぶようになり、不可解なことが起こり始める。
という、途中までは家に潜む悪霊か悪魔の類が登場するような、ありがちなホラーのようなテイストの映画なのだが、チャーリーはデイヴィットのもうひとつの人格というオチに発展する。
エミリーの空想上の友達と思われたチャーリーが、実は父デイヴィットのもうひとつの人格だったという意外性はあるものの、いつの間にか手に汚れがついていたり、お湯が沸騰するのが早すぎるという、良く見ればデイヴィットに問題があると気が付く点が多く存在する。
どんでん返しを楽しむミステリーと、見えない友達チャーリーの怖さのホラー、どっちつかずの設定のためにストーリーにも多少のブレが感じられる。
豪華キャストがストーリーの穴埋め
エミリー役のダコタ・ファニングの演技力は素晴らしく、ブルネットのカツラをつけてまで演じたエミリー役には驚かされる。
ロバート・デ・ニーロのデイヴィット役も、チャーリーに代わる瞬間の表情や、チャーリーになってエミリーとキャロルを追う姿も鬼気迫るものがあってすさまじい。
キャサリン役のファムケ・ヤンセン、チャーリーに殺害されてしまったエリザベス役のエリザベス・シューなど、脇役のキャストも華がある。
温厚だがどこか神経質で、エミリーに接する隣人のスティーヴを怪しいと感じて覗き行為までするデイヴィット、歌を歌いながら楽しげにエミリーとキャサリンの命を狙って追いかけてくるチャーリーの2役の差は、恐怖を感じずにはいられない。
デイヴィットが自覚するまで、チャーリーになっていたときの記憶がないのと、その姿を映さないのはもちろんだが、エリザベスを突き落とすシーンの演出にはやられたと感じる。
映画『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』 まとめ
DVDでは別エンディングも見る事ができるこの「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」。
”ハイド・アンド・シーク”はかくれんぼの事で、原題も同じタイトルになっている。
ミステリー作品だが、ホラーによく似た怖さのある作品で、姿の見えない存在チャーリーの怖さと、チャーリーに変貌した父デイヴィットに追われる怖さが両立している。
エミリー役のダコタ・ファニングの表情に騙されることが多い作品で、チャーリーの正体がわかった上で見ても、チャーリーと話すときとデイヴィットと話すときの微妙な差の区別がつきにくい。
本編のラストシーンで、キャサリンと共に暮らすエミリーが書いた絵に顔が2つある少女がいるのは、微妙な後味の悪さを感じる。
また、別エンディングはキャサリンが主治医になって精神病院に入院しており、それが別のエンディングになったことは、本編エンディングの後味の悪さからも感じられる。
作中、エミリーの日記帳に書かれたパラパラ漫画には、内容はともかく圧倒される。
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