映画『ハイキック・エンジェルス』の概要:山波サクラはアクション映画部の部員達と共に、廃校で「ハイキック・エンジェルス」の映画撮影を行っていた。だが、そこに怪しげな男達が現れる。サクラは映画の主人公になりきり、男達に戦いを挑む。
映画『ハイキック・エンジェルス』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:アクション、コメディ、青春
監督:横山一洋
キャスト:宮原華音、伊藤梨沙子、川本まゆ、長島弘奈 etc
映画『ハイキック・エンジェルス』の登場人物(キャスト)
- 山波サクラ(宮原華音)
- アクション映画部の一員。フユミが台本を書いた映画、「ハイキック・エンジェルス」の主役であるドラゴンメイ役。格闘馬鹿で突拍子もない行動を取る。
- 五十嵐フユミ(伊藤梨沙子)
- アクション映画部の部長。常識人で仲間思いの優しい人物。
- 近藤アスカ(川本まゆ)
- アクション映画部の一員。メンタルが弱い。
- 春沢ミク(長島弘奈)
- アクション映画部の一員。バレエを習っている。泣き虫。
- 赤城マキ(青野楓)
- フユミの幼馴染。学校でも有名なヤンキー。「ハイキック・エンジェルス」の敵役であるアンジェリカ役。
- 田中(中谷竜)
- アクション映画部顧問。
- J☆KID(なあ坊豆腐@那奈)
- 理事長が隠したお金を探しに廃校に現れる。リコーダーを使って戦う。
- 大鷹(子安慎悟)
- 理事長が隠したお金を探しに廃校に現れる。戦闘能力が高い。
- J☆ローズ(森下千里)
- 理事長が隠したお金を探しに廃校に現れる。大鷹達のボス。
映画『ハイキック・エンジェルス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ハイキック・エンジェルス』のあらすじ【起】
山波サクラは友人達と共に、本格カンフーアクション映画「ハイキック・エンジェルス」を撮影していた。しかし、ゾンビ役をしていた田中先生に体を触られ、本気で蹴りを入れてしまう。
サクラは脚本を無視してゾンビを登場させた田中先生に文句を言うが、撮影場所である廃校やエキストラの手配を田中先生が一手に担っていたため、強く出られなかった。田中先生が部室を出て行った後、サクラはサンドバッグに怒りをぶつけた。すると、映画部部長の五十嵐フユミが、映画の敵役として赤城マキに出演オファーしたことを打ち明けた。マキはヤンキーを1人で倒して停学になり、その後謎の存在として学校で有名な人物だった。フユミはマキの幼馴染で、1年越しに説得して出演の快諾をもらったのだ。
サクラはマキが来ると聞き、テンションを上げ屋上で型の練習をした。すると、怪しげな人達が廃校にやって来るのが見えた。田中先生はその怪しげな集団を注意しに行くが、男にやられて連れ去られてしまう。その様子を部室からフユミ達も見ており、慌てて警察に電話しようとするが圏外だった。フユミ達はサクラが突拍子もない行動に移すのではと危惧し、何もしないでくれと必死に祈った。
映画『ハイキック・エンジェルス』のあらすじ【承】
フユミ達は床を這いつくばりながらサクラの行方をこっそり探した。その頃、怪しげな集団のボスであるJ☆ローズは、パソコンで廃校の見取り図を眺めていた。手下を使い、何かを探している様子だった。
フユミ達はサクラの姿を発見するが、サクラは映画の主役であるドラゴンメイとして男達と戦っていた。だが、男達に階段まで追い込まれてしまう。そこに、見知らぬ女性が現れ、次々と男達を倒していった。映画の敵役であるアンジェリカ役のマキだった。
フユミ達が部室で隠れて怯えていると、マキがサクラを連れて現れた。フユミはサクラ達から、男達が学校中に居たことを聞き驚く。アスカ達は学校から逃げる手を考えるが、サクラは男達を使って映画の撮影をしようと意気込む。フユミは危ないからと止めるが、ドラゴンメイは強いから大丈夫だとサクラも譲らない。映画の世界と現実の世界を混同するサクラに苛立ち、マキはサクラに喧嘩を申し込んだ。サクラは意気揚々と殴りかかるが、マキは一撃でサクラを倒した。
アスカがサクラを庇いマキと戦うことになるが負けてしまう。ミクはバレエをしていただけで、喧嘩ができなかった。格闘の素人集団だと知り、マキは男達に敵う筈がないと言い放った。そして、1人で部室を出て行こうとする。フユミは頭を下げ、傍に居てくれと頼んだ。マキは仕方なくそれを受け入れる。フユミはサクラにドラゴンメイは禁止だと言明して、男達を撮影することを決める。でもそれは映画のためではなく、犯罪の証拠を残すためだった。
映画『ハイキック・エンジェルス』のあらすじ【転】
ミクはマキと共に、エキストラの様子を確認しに職員室に行く。しかし、途中で怖くなって座り込んでしまう。すると、マキが突然ミクの足を触り出し、ふくらはぎの筋肉を褒めた。バレエをしているため、足に筋肉がついていたのだ。マキは足を使った戦い方を伝授して、ミクを置いて行ってしまう。ミクは慌ててその後を追いかけた。
職員室に行くと、エキストラは頭から血を流して気絶していた。ミクは悲鳴を上げ、男達が集まってしまう。マキは次々と男達を倒し、ミクも足を使って何とか反撃をした。その頃、アスカとフユミはパソコンルームに向かっていた。有線を活用して外部と連絡を取るためだ。だが、そこに男達が現れてしまう。アスカは勇気を奮い立たせて男達に立ち向かい、恐怖に涙しながらも勝利を収めた。
1人残されたサクラの元にも男達が現れた。サクラは意気揚々と戦い勝利を収めた。そして、倒れている手下を見てあることを思いつく。J☆ローズは外から男が落ちる音を聞き、カーテンを開けた。手下の1人が服を剥かれ、『ハイキック・エンジェルス参上』とお腹にマジックで書かれていた。仲間の大鷹は舌打ちをして部屋を出て行った。だが、J☆ローズは特に気にしている様子もなく、どこか楽しげだった。
大鷹が屋上に行くと、怪しげな動きをした手下が居た。サクラが男から服を奪い変装をしていたのだ。大鷹は手下達を送り込むが返り討ちにされてしまう。サクラが勝利に喜んでいると、大鷹が攻撃を仕掛けた。激しい攻防の最中、大鷹の服からUSBメモリーが落ちた。サクラはそれを盗んでその場を立ち去る。
サクラは部室に戻り自分の武勇伝を話すが、ビデオに収められていないと聞いてがっかりする。それに、マキは状況が悪化していると伝えた。今までの戦いで5人しかいないことに気付かれ、女子しかいないこともばれてしまえばこちらの不利になるからだ。そこでサクラは、『ハイキック・エンジェルス参上』と書いてしまったことを打ち明ける。フユミ達はサクラの行動に絶望する。
サクラはフユミ達に拾ったUSBメモリーを渡した。そこには、この廃校の見取り図が入っていた。フユミ達は襲ってきた男達が、理事長が隠したお金を狙っていることに気付く。理事長は使い込みで逮捕されたが、10億のお金がまだ見つかっていないのだ。
大鷹はUSBメモリーを落としたことに気付く。その頃、フユミはUSBメモリーのパスワードを新しいパスワードに書き換えていた。
映画『ハイキック・エンジェルス』の結末・ラスト(ネタバレ)
フユミはマキに謝罪をして台本を渡すと、アンジェリカ役は友達思いであるマキを思って作った役なのだと打ち明けた。そして、サクラ達を見ながら、皆大切な仲間なのだと話した。マキは微笑みながらフユミの話を聞いた。
フユミはサクラと共にUSBメモリーを返しに行くことを決める。しかし一足遅く、J☆ローズは校内放送を使い、『エンジェルス1人捕まえるごとに賞金100万円』を伝えた。放送を聞いたマキは、部室にアスカとミクを隠すと手下達と戦った。しかし、そこに大鷹が現れる。その頃、サクラはフユミをトイレに隠し、手下に立ち向かっていた。だが、ドラゴンメイは禁止と言われているため、本領を発揮できない。しかも、リコーダーを使った新たな敵である、J☆KIDが現れる。
フユミは恐怖に震えながら声を上げ、サクラを庇いJ☆KID にUSBメモリーを渡す。だが、リコーダーで殴られ、手下達に連れて行かれる。その頃、アスカは1人で手下と戦っていた。ミクに助けを求めるが、机の下で恐怖に震えているだけだった。その一瞬の隙をつき、男が振り上げた椅子がアスカのこめかみに当たってしまう。マキは場所を移して大鷹と戦っていたがやられてしまう。
J☆ローズがUSBメモリーを調べると、パスワードが異なり開かなかった。フユミはもう1度パスワードを間違えると永久に開かなくなるかもしれないと呟いた。そして、皆を助けて欲しいと頼んだ。J☆ローズはそれを了承して、全員に引き上げるように放送を流した。フユミはお金を取ったら引き上げてくれと頼み、J☆ローズがそれに頷いたのを見届けてパスワードを教えた。そこに、手下に連れられてミクが現れる。
サクラとアスカ、マキは部室に集まった。アスカは仲間を取り戻そうとサクラに縋るが、サクラは負けたショックから、ただの女子だったのだと呟き投げやりな態度を取った。それを見たアスカは、映画を撮っているサクラに憧れていたのだと怒った。マキはフミコが書いた台本を手に取った。そこには『マキが友達で本当によかった!ありがとう!!』と書かれていた。マキはフミコの仲間に対する気持ちを思い、サクラにアンジェリカとして立ち向かい、アスカにビデオを撮るように指示した。サクラはドラゴンメイとして立ち上がりマキと戦った。アスカがカットの声を掛けると、3人は笑い合った。
サクラ達は映画の中の登場人物として、再び手下達に立ち向かい倒していった。J☆ローズはお金を手に入れると、大鷹達にフユミ達を始末するように命令して去って行く。大鷹がフユミ達を連れて歩いていると、サクラ達が現れる。フユミがカメラを回し、サクラ達は男達と戦った。サクラはJ☆KIDに、マキは大鷹を相手に見事勝利を収める。
J☆ローズが車に乗り込もうとした時、田中先生が羽交い絞めにして引き止めた。そこに、サクラが現れ、ゾンビのメイクをしたままの田中先生を倒した。全てフミコが撮影していた。サクラはJ☆ローズを倒し、フミコ達に笑顔を見せた。
フミコ達は最後にアンジェリカとドラゴンメイが戦うシーンを撮影した。
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