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映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ヒルズ・ハブ・アイズ』の結末までのストーリー
  • 『ヒルズ・ハブ・アイズ』を見た感想・レビュー
  • 『ヒルズ・ハブ・アイズ』を見た人におすすめの映画5選

映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』の作品情報

ヒルズ・ハブ・アイズ

製作年:2007年
上映時間:89分
ジャンル:ホラー
監督:マーティン・ワイズ
キャスト:マイケル・マクミリアン、ジェシカ・ストループ、ダニエラ・アロンソ、ジェイコブ・バルガス etc

映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』の登場人物(キャスト)

ダグ(アーロン・スタンフォード)
カーター家の長女リンの娘婿。神経質な性格で、大雑把かつ傲慢な義父と度々衝突を繰り返す。
エセル(キャスリーン・クインラン)
リンの母親。大らかな性格で、家族のムードメーカー的存在。
リン(ヴィネッサ・ショウ)
ダグの妻。子供を出産したばかり。義父と馴染めずにいる夫を気遣っている。
ブレンダ(エミリー・デ・レイヴィン)
カーター家の次女。反抗期で、何かと両親に噛み付く。旅行に乗り気でない。
ボビー(ロバート・ジョイ)
カーター家の長男。ブレンダと同じく旅行に乗り気ではなく、常に飼い犬と戯れている。
ボブ(テッド・レヴィン)
リンの父親。亭主関白であり、自分の発言は決して曲げない。男らしくないダグを毛嫌いしている。

映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』のあらすじ【起】

ニューメキシコ州のはずれにあるガソリンスタンドに一台のトレーラー付き自動車がやって来る。乗り合わせているのは一組の家族。ボブとエセル夫妻と、彼らの子供リン、ブレンダ、ボビーからなるカーター家と、リンの夫であるダグとその間に生まれた生後間もない息子の七人家族である。

彼らはボブとエセルの銀婚式を記念して家族旅行に向かっていた最中だったのだが、道に迷ってしまった末、ガソリンスタンドへと辿り着いたのだった。

スタンドの店主に近道を尋ねる一家。店主はこの先にある炭鉱町を横切る道が近いと教える。ガソリンを満タンにしたトレーラーに乗り、一家は教えられた道へと向かう。

炭鉱町に差し掛かった直後、彼らの乗るトレーラーはパンク、その場に立ち往生し身動きが取れなくなってしまう。携帯も圏外であり、徐々に家族は苛立ち険悪なムードに包まれる。話し合いの結果、父ボブが先程のスタンドへ戻り修理を呼びに、ダグが近くの町へと向かい、残された家族はその場で留まるという結論がなされた。

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映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』のあらすじ【承】

二匹の飼い犬のうちの一匹ビューティの姿が無いことに気が付き、探しに行くボビー。やがて渓谷に辿り着くが、そこで腹を切り裂かれ殺されているビューティを発見し逃げ出す。その際に足を踏み外し、崖から落下。意識を失ってしまう。

ダグは砂漠の真ん中に開いた巨大なクレーターを発見する。不思議に思いながらも、いくら進んでも人の姿が無く、諦めて家族のもとへ戻ることに。

ボブはスタンドへと戻るが、スタンドの店主がうわ言を繰り返し目の前で自殺してしまう。その直後、ボブは何者かに襲われ意識を失う。

ボビーが戻ってこないことに違和感を覚えたリンは、ボビーを探しに行き、崖の上で気絶しているところを発見し連れ帰る。そこに戻ってきたダグも加わり、ボブの帰りを待つが、日が暮れてもボブが戻ってくる気配は無かった。

夜に寝静まった頃、何者かの影がトレーラーへと連なる。トレーラーで寝ていたのはブレンダ一人で、彼女は何者かに襲われる。明かりの下で見た彼らの顔は、同じ人間とは思えぬほど歪んでいた。

遠くの爆発音で目が覚めた一家は外へ飛び出す。すると数十メートル先で火柱が上がっており、目を凝らすと、ボブが生きたまま火に炙られているのが見えた。慌てて駆け寄る家族たち。すぐ後ろで、ブレンダが凌辱されていることには誰も気が付かない。

映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』のあらすじ【転】

決死の救出も虚しくボブは焼死してしまう。悲しみに暮れる家族たち。その時、トレーラーからブレンダの悲鳴が聞こえた。慌ててエセルとリンが駆けていく。

トレーラーに踏み込むと、銃を構えていた何者かによってエセルが撃たれる。赤ん坊を連れ去ろうとしていた彼らを止めに入ったリンもまた、彼らによって殺害されてしまう。

ボビーとダグが戻った頃には既に何者かは去った後であり、泣き叫ぶブレンダと虫の息のエセル、リンの遺体だけが残されていた。リンの遺体を抱え慟哭するダグ。さらに息子の姿が無いことに気が付いた彼は、復讐のため立ち上がる。

もう一等の飼い犬ビーストに、何者かが残していった血液の匂いを嗅がせ、後を追うダグ。残されたブレンダとボビーはエセルを看取った後、トレーラーの周囲に罠を仕掛ける。

ダグはビーストと共にある寂れた炭鉱町に辿り着く。息子を探し歩き出した彼だったが、足音に気が付き物陰に隠れる。彼の真横を異形の人間が横切っていく。

ここはその昔、軍によって幾度となく核実験が行われ、ここに住む彼らはその影響で奇形と化してしまったのだった。

映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

異形の一家の末娘ルビーは、旅行者を襲ってはその肉を喰らう家族たちに嫌気がさしていた。彼女は赤ん坊の監視役を任されていたが、この赤ん坊もいずれは殺されてしまう運命にあると悟り、赤ん坊を連れて逃げ出す。

ダグは異形の一家に捕まり監禁されるが、力ずくで脱出。迫りくる追っ手と闘い、相手を殺害する。ビーストもまた、殺されたビューティの敵とでもいうように異形の者たちに噛み付いていく。

ブレンダとボビーはひたすら復讐の機会を待っていた。トレーラーの扉を開けるとプロパンガスに引火するよう細工をしてあるのだ。そうとは気づかず近寄る異形の者。彼は獲物を求め扉を開けるが、それと共にトレーラーは大爆発を起こす。

何とか追っ手を振り切ったダグは、渓谷で異形の少女ルビーに出会う。彼女は攻撃の意志を見せず、ダグに赤ん坊を差し出した。そこに異形の生き残りが襲い掛かる。戦いの末、勝利したダグ。その背後に、まだ息の残っていた異形の者が忍び寄る。それに気が付いたルビーは彼もろとも崖から落下し死亡する。

ダグたちの帰りを待つブレンダとボビー。その時、遠くに影が見えた。それは血まみれの体で息子を抱きかかえ、憔悴しながらも歩き続けるダグとビーストの姿だった。ダグの元へ駆け寄り抱きあう彼ら。そんな彼らを、遠くで何者かが監視していた。

映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

ウェス・クレイヴン監督の『サランドラ』のリメイクでありながら、新しい要素も含んでいる興味深い作品だと思いました。ゴア描写がより過激に描かれ、痛そうなシーン満載です。食人家族の顔面奇形が顕著に表現されており、そこも『サランドラ』と異なる点だと感じました。家族が次々と襲われ、殺される、これほど怖いことはありません。嫁の家族と旅行しているダグは、立場的に肩身の狭さを抱えていたかもしれませんが、後半では完全に主人公となっており、とても格好良い人物だと思いました。(女性 20代)


何でも抜き身で遠慮なく表現すればよいものではないが、この映画は過去作をさらに過激に表現したことで評価を得た。娘がモンスターにレイプされるなど人によれば視聴を継続できないこともあるだろうが、確かに一面ではこちらの方が優れているのかもしれない。しかしそれはただ過激であるからではなく、圧倒的な強者と弱者が入れ替わる瞬間やモンスターの人間としての側面など全体を通じてバランスがとられているからであり、巧妙な計算の結果の話である。(男性 30代)


人を食べる奇形種に襲われるという衝撃ホラー。しかしこの劇中に登場する奇形種は、核実験の影響により奇形種が生まれたという設定の為、日本では販売やレンタルが自粛されたという。彼らもいわば被害者であり、この設定や実際に使用された写真の意味を知ってしまうと複雑な気持ちになってしまうが、作中は考えられなくなる程衝撃の連続である。グロイシーンも多いがレイプシーン等もあり、わざと気持ち悪く見えるような作りにされているように思う。動物好きとしては、序盤で犬が殺されてしまうシーンは胸が痛くなった。あらすじというよりは、とにかく衝撃的といった印象の為、勢い重視のスリラーが好きな方には向いていると思う。(女性 20代)


衝撃的なシーンの連続で、かなり精神的にくる映画でした。序盤の牧歌的なロードトリップから一転、家族が一人ずつ追い詰められていく展開に息を飲みました。特に中盤のトレーラー襲撃シーンはトラウマ級。ラスト、弱々しかった主人公が変貌していく姿に、人間の本能を感じました。(20代 男性)


ホラーとしてだけでなく、サバイバルドラマとしても非常に優秀な作品。女性としては、暴力描写はかなりキツかったけれど、母親や娘が必死で生きようとする姿に思わず力が入りました。ラストは一種のカタルシスを感じられて、観てよかったと思えた映画です。(30代 女性)


荒廃したアメリカの片隅で、人間の「文明」と「野蛮」がぶつかり合う。原子力実験で生まれた突然変異の人々が“文明人”を襲う構図は、単なる残虐さ以上に社会風刺を感じました。ラストで父親が狂気のように戦うシーンは、善悪の境界が崩れる瞬間でもありました。(40代 男性)


怖さよりも“生き残るために何を捨てるか”という問いが突きつけられる映画でした。女性の視点で見ると、特に母親や赤ちゃんの存在が物語に重さを与えていて、決してスプラッターだけの作品ではないことが分かります。人間の極限状態を描いた良作だと思います。(50代 女性)


序盤の伏線がしっかり回収されていて、B級の皮をかぶったA級ホラーだと思います。中でも、無力な男だった父親が、家族を守るために“怪物”に変わっていく過程が熱すぎた。ラストでの涙と返り血のカットは鳥肌モノ。残虐さだけじゃなく、テーマの濃さが光る作品です。(30代 男性)


ホラーは苦手だけど、これは最後まで目を逸らさずに観られました。なぜなら、そこに“家族の絆”が描かれていたから。女性としては、ただ怖がらせるだけじゃない、この映画の“守る”という意志に感動しました。悲劇の先にある小さな勝利が心に残る作品です。(20代 女性)


ミュータントたちの存在自体はフィクションだけど、彼らが生まれた背景を考えると、全く笑えない。原子力実験、国家の責任、そして無関心…。エンタメの中に重たいメッセージがあり、観終わったあと何とも言えない虚無感が残りました。こういう映画、もっと評価されるべき。(40代 男性)

映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ヒルズ・ハブ・アイズ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

『テキサス・チェーンソー』(2003)

この映画を一言で表すと?

「恐怖は、チェーンソーの音とともに始まる」

どんな話?

友人たちと旅に出た若者たちが、立ち寄った田舎町で狂気の殺人一家に襲われる。逃げ場のない田舎道と、不気味な人々による圧倒的なサバイバルホラーが展開する。

ここがおすすめ!

『ヒルズ・ハブ・アイズ』と同様、文明から切り離された場所での理不尽な暴力と恐怖がテーマ。グロテスクさと心理的圧迫感が絶妙に絡み合ったスラッシャー系ホラーの決定版です。

『グリーン・インフェルノ』(2013)

この映画を一言で表すと?

「文明社会が通用しない世界で、人は“獲物”になる」

どんな話?

環境活動家の若者たちがアマゾンの奥地で未開部族に捕らえられ、壮絶なサバイバルを強いられる。エリ・ロス監督による、現代に蘇ったカニバル・ホラー。

ここがおすすめ!

ショッキングなビジュアルと緊張感の連続が特徴。『ヒルズ・ハブ・アイズ』のように、“外界から隔絶された世界の恐怖”を体感したい人におすすめの一作です。

『ミッドサマー』(2019)

この映画を一言で表すと?

「白昼の祝祭に隠された、背筋も凍る悪夢」

どんな話?

スウェーデンの僻地で開催される祝祭に参加した若者たちが、異様な風習と徐々に明かされる恐ろしい儀式に巻き込まれていく。明るさの中に潜む狂気が不安を煽るホラー。

ここがおすすめ!

『ヒルズ・ハブ・アイズ』と違い“夜の恐怖”ではないが、外の世界と断絶された共同体の異常性は共通。美しい映像と不気味な儀式のギャップが中毒的な魅力です。

『デス・ウィッシュ・グラウンド』(2005)

この映画を一言で表すと?

「リゾート地が一転、地獄に変わる。悪夢のバカンススリラー」

どんな話?

休暇で訪れた島で、現地の若者たちとのささいなトラブルが、やがて執拗な暴力と追撃へと発展する。生き延びるため、観光客たちは死闘を繰り広げることに。

ここがおすすめ!

『ヒルズ・ハブ・アイズ』と同じく、“見知らぬ土地で無慈悲な襲撃に遭う恐怖”が軸。人間の残酷さとサバイバル本能が交差する、リアルなスリラーです。

『悪魔のいけにえ2』(1986)

この映画を一言で表すと?

「グロテスクの中に潜むユーモアが生み出す“恐怖のエンタメ”」

どんな話?

前作の惨劇から10年後、レザーフェイスとその家族が再び人々を恐怖に陥れる。今作では過激なホラーに加え、ブラックコメディ的要素も強調された異色作。

ここがおすすめ!

『ヒルズ・ハブ・アイズ』の暴力的恐怖と似たテンションを持ちながらも、少し風刺の効いた展開が新鮮。B級テイストが好きな人にはたまらない続編です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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