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映画『ホース・ガール』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ホース・ガール』の概要:少し変わり者で、内向的な女性。手芸店で働き、超常現象犯罪ドラマが唯一の息抜きである。乗馬をしていた頃の愛馬への執着が絶てず通う日々を送るが、ある日を境に彼女は現実と夢の区別がつかなくなっていく。

映画『ホース・ガール』の作品情報

ホース・ガール

製作年:2020年
上映時間:104分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ミステリー
監督:ジェフ・ベイナ
キャスト:アリソン・ブリー、デビー・ライアン、ジョン・レイノルズ、モリー・シャノン etc

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映画『ホース・ガール』の登場人物(キャスト)

サラ(アリソン・ブリー)
手芸店で働く女性。人付き合いがあまり得意ではなく、仕事以外ではあまり外に出ない。愛馬だったウィローへの執着が解けずにいる。
ニッキー(デビー・ライアン)
サラのルームメイト。よく恋人のブライアンを自宅に招いていた。内気なサラを心配してくれる存在だが、徐々に不信感を抱いていく。
ダレン(ジョン・レイノルズ)
サラのルームメイトの恋人・ブライアンとルームシェアをしている男性。サラの誕生日祝いに参加し、好意を抱く。徐々にサラの精神が壊れていく様子に戸惑う。
ジョーン(モリー・シャノン)
サラが働く手芸店の同僚。好奇心旺盛な性格で、サラにDNA鑑定について話を聞かせた存在。サラが精神不安定になり始めたときも支えてくれる。

映画『ホース・ガール』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ホース・ガール』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ホース・ガール』のあらすじ【起】

手芸店で働くサラ。同僚・ジョーンから先祖を調べるためDNA検査を受けたときの話を聞く。ジョーンは96%がアイルランドかウェールズで、3%北欧か北西ロシア、1%は西アフリカだと楽しそうにサラに教えた。サラも興味を持って話を聞き続けた。

サラは他の同僚とも会話を弾ませる。接客をする時も、熱心で丁寧な姿は職場でも評判だ。仕事を終えたサラは牧場へ向かう。かつて大事にしていた愛馬「ウィロー」に会いに行くのである。

現在の馬主の少女・エマにも熱心なアドバイスをするほど、サラはウィローに愛着を持ち続けていた。どこか寂しい気持ちを埋めるように、サラは帰宅後アンクレット作りと超常現象ドラマに没頭する。

ルームメイトのニッキーは仕事と乗馬場、家の往復ばかりしているサラを気にかけていた。
ニッキーは恋人・ブライアンのルームメイトがフリーだと話題を振るが、サラはあまり関心を示さなかった。

サラの誕生日。ジョーンはDNA検査のキットを贈る。その日の予定を聞かれたサラは「ズンバ教室の友達と…」と濁す。その日、サラはタロット占い師の女性を接客し、「色には力がある」と教えてもらった。話を興味深そうに聞いていたサラに、女性は魔除けのスティックバンドルをプレゼントした。

いつも通り、ウィローに会いに行ったサラ。この日はウィローの誕生日でもあるのだ。手作りのストラップをウィローに贈り、サラは満足気だ。しかしずっとウィローを溺愛するサラの様子を馬主の夫婦はどこか迷惑そうであった。

映画『ホース・ガール』のあらすじ【承】

ズンバ教室で楽しく汗を流したサラだったが、当然誰からも声はかけられない。食事に誘うこともできず、帰宅しドラマを見ながらDNA鑑定キットを試していた。

帰宅したニッキーは、サラの誕生日祝いも兼ねてブライアンのルームメイト・ダレンを呼びパーティーをすることにした。ドラマの主人公と同じ名前であることに興奮するサラ。ブライアンはサラの不思議な行動を何度か見かけていたので、友人を紹介することには納得できていなかった。

お酒を飲みながら話していたが、うまく会話に入れないサラ。突如鼻血が出てしまい、場の空気を台無しにしてしまった自分を責める。

ダレンはサラのことを気に入っていたが、サラは無理をしてお酒を飲み楽しい時間を過ごそうとする。一晩中ダレンと語り明かし、ダレンを見送った後サラはその場に倒れるように眠った。

サラはその日、真っ白い部屋で見知らぬ男女に挟まれ仰向けに寝かされている夢を見た。先に起床したニッキーは廊下の壁に大きな傷ができていることに気付く。サラも見覚えはないと言うが、ニッキーは修理を頼み仕事へ向かった。

ジョーンに「運命の人」が見つかったと嬉しそうに報告するサラ。仕事中にも鼻血が出てしまい止血し品出しの手を止めていると、夢で見た男性が店の前を通り過ぎた。発狂するホームレスに気を取られるジョーン。サラは男が乗り込んだトラックを確認する。

その日、サラはウィローのところではなく、友人・ヘザーの自宅を訪ねた。ヘザーは乗馬クラブの仲間だったが、練習中に落馬し右半身に後遺症が残っている。

楽しい時間を過ごしたサラ。その晩、ベッドに入ると「私のベッドに入っていた?」「その話はしたくない。私はただ眠りたいだけ。」という女性の声が聞こえた。ニッキーの声だと思い眠りについたサラだったが、その日ニッキーはブライアンの家に居たと翌朝知る。

サラの不思議な体験は続く。駐車場から自分の車が無くなり戸惑うサラ。警察に連絡したと同時に、父親・ゲイリーから連絡を受けた。車は身に覚えのないところに停めていたようで、レッカー会社から元の持ち主であるゲイリーに連絡が入ったのだった。

映画『ホース・ガール』のあらすじ【転】

ゲイリーは誕生日祝いとして、バースデーカードと現金を手渡した。サラはお礼を言い、母親のお墓は手入れしていることを伝えた。

不思議な体験が続いていたサラは、母親が祖母・ヘレンと同じ症状を発症したのはいつか訊ねた。ゲイリーは顔色を変え、「ヘレンが壁と話していたことを悩み、母親は苦しんでいた」と話す。

サラは帰宅し、母親の写真を眺める。あまりにも自分と瓜二つであることに恐怖を抱いた。そのままベッドに入ったサラは、「賃貸なのよ?壁のキズを直して!」という声を聞いてしまう。

夢の中でサラの隣には、再びあの男性が横たわっていた。目を覚ましたサラはどこかの公衆電話の前にいる。ニッキーに助けを求め「夢遊病みたい」と明かすが、ニッキーは呆れていた。

翌日、サラはジョーンに相談をした。エイリアンの存在を問うサラだが、ジョーンは一蹴する。ふと店の外を見たサラは夢に出てくる男を見つける。トラックに書かれた「サティアゴ配管空調」へと出向くことにした。

サティアゴ配管空調の受付には夢に出てくる男が立っていた。当然男はサラを知らない。話すきっかけを作るため、「アガサ・ケイン」と名乗りキッチンの配管を見てもらうことにした。

帰宅したサラはドラマに没頭する。主人公のクローンが登場し、自分は母親のクローンなのではないかと疑い始めた。ドラマに感化されたサラは、魔よけのお守りを用意する。

修理工が訪ねてきたが、夢に出る男ではなかった。それでも彼は店のオーナーで「ロン」という名前だと知ることができた。そこへ帰宅したニッキーはなぜ配管工事を依頼したのかサラを問いただす。「賃貸なのよ?壁のキズを直して!」と声を荒げ、サラはある夜に聞いた声を思い出した。

サラはロンを尾行したが、何も収穫はなかった。その日の夢にはロンではなくもう一人の女性が横たわっていた。

仕事を終えたサラは、体中に身に覚えのないあざがあることに気付く。鼻血治療のため訪ねた耳鼻科では何も対処をしてもらえなかったが、クローンについては「もう一人の自分を見つけてDNA検査をしたらいい」と医師は半笑いで教えてくれた。

ダレンとの食事に行くため、サラはヘレンのワンピースを纏った。超常現象について盛り上がった二人。サラはダレンにロンのことやクローンのこと、DNA鑑定の結果を待っていることを明かす。

徐々にサラの言動に違和感を覚えたダレン。サラは、母親の墓地に行きDNA鑑定をするため遺体を掘り起こしたいと告げる。恐怖を感じたダレンを、サラは拒絶し追い払うのだった。

映画『ホース・ガール』の結末・ラスト(ネタバレ)

一人帰宅したサラは、魔よけを始める。ニッキーに声をかけられ、混乱したサラはシャワールームに籠った。しかし、次に意識を取り戻した時、サラは全裸で職場に居た。サラの話を聞こうとしたジョーンだったが、警察を呼ぶことにした。

精神科の施設に入ることになったサラ。時間の感覚を失い、カウンセラーのイーサンと話しても記憶が曖昧である。サラは精神病を患っていた祖母の話と、その影響を受けた母親の話をした。そして、自分が祖母のクローンだと思っていることも明かす。

味方になってくれる存在を見つけたサラだが、その夜施設を抜け出した。帰宅するとベッドには夢で見た女性が寝ていた。次に手芸店へ向かったサラはピーチ色の布で自分とウィローの防護服を作る。すぐにウィローの元へ向かうサラだが、馬主に怒号を飛ばされロンの家へ逃げ込んだ。ロンは寝たまま助けてはくれない。次にダレンの部屋に向かったサラ。ダレンと結ばれたサラだが、気づけば施設の部屋に戻っていた。

同室の患者の隣で眠ってしまっていたサラ。その患者こそが、夢に出てくる女性だった。「私のベッドに入っていた?」と尋ねる女性。この会話は最初にサラが聞いた幻聴と同じである。

未来の会話を聞くことができると確信したサラは、イーサンにそのことを打ち明けた。処置期間である72時間を迎え、サラは退院する。祖母のワンピースを纏い、ウィローの元へ向かったサラ。

ウィローの首元へ魔よけのお守りを下げる。そしてウィローを連れて森へ向かった。森を抜けた時、サラはウィローに対して「私が守るってあげる」とささやく。靴を脱ぎ捨て、寝転んだサラは光に纏われ、吸い上げられるように消えていった。

映画『ホース・ガール』の感想・評価・レビュー

ズンバを踊る彼女の面影はエンディングを迎える頃にはなくなっている。日常生活を見た冒頭と、変わり果てていく様子を紡ぐ展開。手芸店・愛馬・超常現象犯罪ドラマ・DNA鑑定、すべてがカギとなるストーリー。これはヒューマンドラマとは言い難い、ミステリアスなホラーと区分されてもいいのではないか。身に覚えのない空間で繰り広げられる夢など誰にでもあるかもしれない。彼女のように精神を崩壊させるのは他人事ではないと思うと、心がヒリヒリする一作であった。(MIHOシネマ編集部)

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