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映画『フルスタリョフ、車を!』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『フルスタリョフ、車を!』の概要:スターリンによる独裁が続くロシア。反ユダヤ主義が色濃い中、軍医であるクレンスキー少将は、自分の病院でユダヤ人医師を保護していた。そんな彼を疎ましく思った秘密警察は、クレンスキーを罠に陥れる。

映画『フルスタリョフ、車を!』の作品情報

フルスタリョフ、車を!

製作年:1998年
上映時間:142分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:アレクセイ・ゲルマン
キャスト:ユーリー・アレクセイヴィッチ・ツリーロ、N・ルスラノヴァ、M・デメンティエフ、Y・ヤルヴェット etc

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映画『フルスタリョフ、車を!』の登場人物(キャスト)

ユーリー・クレンスキー(ユーリー・アレクセーヴィチ・ツリロ)
軍医で、階級は少将。自分が院長を務める病院で、ユダヤ人を保護している。政策に反している行動を取っているため、秘密警察に狙われている。

映画『フルスタリョフ、車を!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フルスタリョフ、車を!』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フルスタリョフ、車を!』のあらすじ【起】

一九五三年、冬のロシア。スターリンが人類の半数の運命を握り、その側近のベリヤは次々と国民を収容所に送った。反ユダヤ主義が強かった時代、当局がでっちあげた医師団陰謀事件により、ユダヤ系の医師が次々に逮捕されていった。クレンスキー少将もその被害者となる。秘密警察は替え玉を雇ってまで彼を陥れようとする。

一九五三年、二月の末日の夜のこと。アラミシェフという名のボイラーマンがいた。アラミシェフは路上駐車していた車から現れた男たちによって、公園の焼却装置に閉じ込められてしまった。男たちはしばらく黙っていないと舌を抜くぞとアラミシェフを脅すと、再び車の中に戻った。

路上で人がはねられた。現場に居合わせた医者のマルメラードワは被害者の男を介抱した。

クレンスキー少将の息子、リョーシカ。彼の従姉はユダヤ人だった。それでも彼の家族は当局の追及を受けることなく暮らすことができた。それも全ては父が軍に根回しをしていたおかげだった。

映画『フルスタリョフ、車を!』のあらすじ【承】

公園で遊ぶ子供たちの中に、赤旗の新聞記事のことをふれて回る少年がいた。シオニストとユダヤニストは違うというものだった。少年のことを鬱陶しく思った者たちが少年に暴力を振るう。そこにクレンスキー少将が割って入り、騒動を納めた。

自分が院長を務める精神病院にクレンスキー少将が出勤すると、彼のもとに様々な問題が持ち込まれてきた。次々に問題を片付け、クレンスキー少将は地下に向かった。そこには彼と同じ顔をして、自分こそが本物のクレンスキーだと訴える男がいた。

マルメラードワははねられた男を自分の病院に連れてきた。男は、ある家を訪ねるつもりだったと言う。しかし、その家の傍に行く度、何者かの視線を感じると言った。

クレンスキーの家ではリョーシカの成績の悪さが問題視されていた。母親に叱られ落ち込むリョーシカだが、クレンスキーは学業が駄目なら職業学校に進学すればいいさと励ました。そこに、クレンスキーをきた男が現れた。ストックホルムにいるクレンスキーの妹から言伝を預かってきたと言う男。しかし、クレンスキーはストックホルムに妹なんかいないと男を追い出した。男は秘密警察の手先だった。

マルメラードワと患者の男が夜道を歩いていると、車に乗ったマルメラードワの夫、カラマーゾフがやってきた。カラマーゾフは患者の男から旅券を没収するとマルメラードワを連れて行ってしまった。患者の男は旅券を取り戻そうとするが、返り討ちにあってしまった。

映画『フルスタリョフ、車を!』のあらすじ【転】

クレンスキーの家に、医者や軍人が招かれ、パーティが催された。妻は夫の知り合いが集まったのを見て、まるで動物園だと悪態を吐いた。クレンスキーは喧騒を離れると、妻に、ひとりでに動き出す影の話を知っているかと問う。病院にやってきた自分そっくりの男を死神ではないかと恐れていた。

パーティを抜け出したクレンスキーは真夜中の病院にやってきた。自身の事務室のクローゼットにある隠し通路を使い、病院の裏口を出た。門の上でしばし物思いに耽ったあと、クレンスキーは失踪したと思わせる痕跡を残したまま、病院を後にした。彼が病院から離れたあと、トラックに乗って大勢の男たちが病院に押し寄せた。その様子を遠くで見ていたクレンスキーは実際に失踪しておくことに決めた。

クレンスキーはワルワーラの家を訪ねて泊めてくれと頼んだ。

クレンスキーの家に、秘密警察が捜査にやってきた。リョーシカは突然やってきた捜査員に怯える。捜査員は父親が戻ってきたらこっそり電話をしろとリョーシカに命じた。

映画『フルスタリョフ、車を!』の結末・ラスト(ネタバレ)

クレンスキーは秘密警察に囚われ、ユダヤ人と共に強制収容所へ連行されてしまった。そこでクレンスキーは、ユダヤ人を保護することを快く思っていなかった同胞や、自分たちを虐げてきたロシア人のことを悪く思うユダヤ人から、惨い暴行を受けた。苦痛に喘ぐクレンスキー。秘密警察の捜査員は彼を嘲笑う。

クレンスキーを乗せた護送車両が休憩のために山中で停車していると、そこに軍の上層部の車が通り掛かった。軍の上層部の男たちは秘密警察の捜査員を捕え、クレンスキーを解放した。

軍の上層部の者たちに連れられて、自宅に戻ったクレンスキーは、自分の部屋で自分そっくりの男が自分に成り変わろうとしていたことを知る。軍の上層部の者たちは秘密警察が仕掛けていった彼の財産の封印を解き、彼を復職させた。

復職したばかりのクレンスキーは病床に伏したスターリンの診察を命じられた。しかし、容体は非常に悪く、彼には手の施しようがなかった。

スターリンが死んだ。クレンスキーは逮捕されることも、処刑されることもなかった。しかし、クレンスキーが家族のもとに帰ることはなかった。クレンスキーは仲間と共にマフィアを結成し、地方へ向かう汽車に乗っていた。

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