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映画『インサイド・マン』あらすじネタバレ結末と感想

映画『インサイド・マン』の概要:緻密な計画で銀行強盗に入り人質をとって立てこもった犯人たちは金には一切手をつけず392番の貸金庫の中にあったものだけを盗み見事に逃走。彼らの狙いは一体何だったのか。熱血刑事が事件の真相を追う。

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映画『インサイド・マン』 作品情報

インサイド・マン

  • 製作年:2006年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:スパイク・リー
  • キャスト:デンゼル・ワシントン、クライヴ・オーウェン、ジョディ・フォスター、クリストファー・プラマー etc

映画『インサイド・マン』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『インサイド・マン』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『インサイド・マン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『インサイド・マン』 あらすじ【起・承】

白昼。マンハッタン信託銀行の支店に4人の銀行強盗が押し入る。リーダーはダルトン・ラッセル(クライヴ・オーウェン)。4人とも揃いのつなぎを着てマスクとサングラスで顔を隠し、行内にいた約50人を人質にして立てこもる。

ニューヨーク市警のキース・フレイジャー刑事(デンゼル・ワシントン)とビル・ミッチェルは上司からこの人質強盗事件の担当を言い渡される。14万ドルの小切手紛失の濡れ衣を着せられていたキースは名誉挽回のチャンスと現場に急行する。

マンハッタン信託銀行の会長であるアーサー・ケイス(クリストファー・プラマー)は知らせを受け、敏腕弁護士のマデリーン・ホワイト(ジョディ・フォスター)に理由は聞かず392番の貸金庫に保管している物だけは触らないよう犯人と交渉して欲しいと依頼する。マデリーンはその依頼を受け、貸しのある市長に自分が現場へ入る許可を取るよう要請する。

犯人たちは人質全員の携帯と鍵を没収し、自分たちと同じつなぎを着せる。マスクとサングラスをすれば誰が犯人か全く区別がつかなくなる。

犯人はジャンボ機とパイロットを要求してくる。応じない場合は人質を殺していくという。さらに食事を用意するよう言われ、キースはピザの箱に盗聴器を仕込む。

盗聴器から聞こえてきたのはアルバニア語で、苦労して解析した結果それがすでに故人のアルバニアの大統領の演説だとわかる。犯人にからかわれていたのだ。

ダルトンは392番の金庫を開ける。中にはナチスのマークが入った封筒と大量のダイヤ、そしてダイヤの指輪が入ったケースがあった。ダルトンは封筒だけを取り出す。

そこへ市長を伴ったマデリーンがやってくる。キースはとにかく待ってくれと言う。

キースはダルトンと直接会話を始める。そしてマデリーンに犯人との交渉を許す。彼女は一人で銀行内に入り、ダルトンと話をする。

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映画『インサイド・マン』 結末・ラスト(ネタバレ)

マデリーンはダルトンと交渉しようとするが、彼はすでに依頼者のことも全て知っていた。さらにアーサーが第二次世界大戦時にナチスを利用し、ユダヤ人から搾り取ったお金で銀行を創設し現在の財を築いたということまで。封筒を見せられたマデリーンは引き下がる。

キースは時間稼ぎをしている犯人の狙いが読めず、電話で交渉して一人で銀行内に入れてもらう。ダルトンに案内され人質の様子を確認。会話で和ませダルトンから銃を奪おうとするが、仲間に気づかれ失敗。外へ出たキースは“犯人は、人は殺さない”と言う。

しかし犯人はわざと外から見える場所で人質を射殺する。追い込まれた警察はついに強行突破の作戦を練り始める。犯人と人質の区別がつかないためゴム弾を使うことにする。

キースは自分たちの会話が全て犯人に盗聴されていたことに気づき、強行突破をやめさせようとするが間に合わない。入り口で爆発があり、その後同じ格好の人質たちが一斉に出てくる。この中に犯人がいるかもしれないので警察は全員の身柄を確保する。

キースたちは銀行内に入る。しかしそこは無人で金庫の金も無事だった。さらにあの殺しもモデルガンと血のりを使ったインチキだったことがわかる。

キースたちは50人近い人質を一人ずつ取り調べるが、犯人の見分けはつかずお手上げだった。さらに何らかの圧力がかかりキースは事件を葬るよう上司から指示される。

しかしキースは諦めない。そして392番の貸金庫のリストだけがないことに気づく。彼はマデリーンにアーサーの秘密を聞こうとするが彼女は口を割らない。マデリーンはアーサーを訪ね秘密を守ることと引き換えに小切手を受け取る。

1週間後、地下の物置に巧妙な仕掛けをして隠れていたダルトンは封筒と大量のダイヤモンドを持って堂々と正面玄関から出てくる。キースは彼とすれ違うが気づかない。

キースは392番の貸金庫を開けてもらう。中にはカルティエの巨大なダイヤの指輪と“指輪を追え”というダルトンからのメッセージが残されていた。

キースはその言葉に従い過去を探り、アーサーを追いつめる。さらにマデリーンにも戦争犯罪調査局の電話番号を知らせ自分が事実を知っていることを暗に伝える。

家に帰ったキースはスーツのポケットに見知らぬダイヤを見つける。キースは銀行ですれ違った男のことを思い出し、全てを悟りニヤリと笑う。

映画『インサイド・マン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『インサイド・マン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

果たして真実は?

最初に塗装業者の振りをして銀行に押し入った犯人は4人。ダルトンをリーダーとする実行犯の目的は金だ。しかし黒幕はどうやらカイムというユダヤ人のようだ。1週間ぶりに銀行から出てくるダルトンを車の中で待ち一番にカバンの中身を確認していることから、それは容易に分かる。

彼らの目的はこの銀行の会長であるアーサーがナチスと協力関係にあったことを証明する書類と隠し持っているダイヤを盗み出すことだ。犯人グループが全員ユダヤ人に見える(はっきりしたことはわからないが)ので一種の復讐劇のようでもあるし、あくまで金(ダイヤ)が目的で、書類は被害届を出されないための保険だとも考えられる。

アーサーが一番恐れていたことは書類から自分の過去が世間に知られてしまうことだ。もし犯人が捕まり警察に書類が押収されてしまうと困る。そのためマデリーンに犯人と交渉させ、警察にも知られないよう貸金庫の中身だけは死守しようとした。しかし交渉は失敗。ところがダルトンたちが見事に逃げ切ってくれたのでアーサーの名誉は守られる。はずだったのだが…。

ダルトンはそれを全て読んでいてキースに指輪とメッセージを残した。目的は金(ダイヤ)だが、自分たちがアーサーを助けるのは彼の誇りが許さなかったということだろう。

よくできた脚本で真実を読み解くのが非常に難解だ。実はこの解釈で正解なのかどうかも自信がない。なぜなら、そもそもなぜアーサーがそんなにやばい書類を何十年も残しておいたのかという疑問が残るからだ。

そうやって疑い始めると推理は振り出しに戻ってしまう。あの書類はアーサーのものではなくて、実はカイム(または彼の一族)が同じユダヤ人を裏切っていたことを証明するもので、それをネタにアーサーがカイム一族を脅し大量のダイヤをせしめていたとも考えられる。カイムの一族はダイヤに関係する仕事をしているようだし。

さて、一体真実はどうなのか?それをあれこれ考えるのがこの映画の面白さなのかもしれないが、正直言ってお手上げだ。


本作は、マンハッタンで起こった強盗事件による警察と犯人の心理戦、そこに突如現れた交渉人の顧問弁護士を通して事件の真相を追うサスペンス作品。
恐怖のあまり曖昧になる記憶、味方との騙し合いといった巧妙な心理戦のシーンが特に面白かった。中盤までのストーリー展開はなかなか良かったけれど、何も盗まず、人も殺さない、そんな完全犯罪の動機は結局何だったのか。
ラストは鑑賞者に委ねるような終わり方で個人的にはあまりスッキリしなかった。(女性 20代)


要求がはっきりせず、犠牲者もいない。風変わりな銀行強盗の言動が気になり、序盤から興味深く鑑賞しました。特に、リーダー役クライヴ・オーウェンの存在は群を抜いています。マスクをしているのに、賢さや渋さが滲み出ています。立てこもりのシーンのみ、あまり変化が無く若干冗長に感じました。しかし、刑事の駆け引きがスマートで爽快です。また、人種差別にも時折触れており、考えさせられました。始まりと終わりに流れるインド音楽がとても好きです。(女性 30代)


悪いことをしているのにその犯行の手口があまりにも鮮やかで犯人を応援したくなってしまう作品って少なくないですよね。今作もまさにそうでした。ダルトンたちの目的は何なのか分からず見ていましたが、ストーリーが進むにつれて銀行の内部に怪しい人間がいることが分かり、ダルトンはそいつが隠していることを公にしたいのだと。それが分かってからは完全に犯人グループに味方しながら楽しい気持ちで見てしまいました。
ダルトンを追っていたはずのキースの最後の笑み。全てが繋がったような気がしてものすごく気持ちよかったです。(女性 30代)


完璧な計画でマンハッタンの銀行強盗に入り、人質をとって犯人グループが金銭には一切触れずに貸金庫の中身だけを盗み逃走した事件と、事件の真相を追う刑事を描いたサスペンス作品。
犯人たちの本当の狙いは何だったのかソワソワしながら鑑賞。
特に、緊張感ある刑事と犯人の心理戦は、こちらまで神経がすり減っていきそうだった。
また、犯人の要求がはっきりせずに、最後まで犯行動機がはっきりしないところも、色々な憶測ができて面白かった。(女性 20代)

映画『インサイド・マン』 まとめ

緻密に練られた計画で人質を傷つけることなく目的のものだけを奪い見事に逃げ切る華麗な犯行はお見事。人質の中に犯人と似たような人物(例えばデカパイ)を最初から協力者(多分)として配置し、何も知らない人を混乱させ犯人を特定させないやり口や物置のトリックなどには感心した。が、犯人像や犯行動機に謎が多すぎてかなり混乱する。それが本作の醍醐味でもあるのだけれど。

頭脳合戦、心理合戦の要素が強い脚本なのでデンゼル・ワシントンやジョディ・フォスター、クリストファー・プラマーといった実力派のキャスティングも冴えていたし、狼たちの午後を彷彿とさせるシーンなど遊び心も楽しめた。

なかなかの力作でよくできた映画なので機会があれば一度観て、この謎を解いてほしい。考え出すとキリがないので時間に余裕がある時にゆっくり見ることをオススメする。

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みんなの感想・レビュー

  1. ハテナ・マン より:

    トイレ掘るシーンがものすごく多かったけどあれはなんだったのだろう、、僕には分かりませんでした