映画『アイアンクラッド』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「アイアンクラッド」のネタバレあらすじ結末と感想

アイアンクラッドの概要:13世紀のイングランド。ロチェスター城の籠城戦を、史実に基づき描いた作品。当時の城での生活や衣装をリアルに再現し、籠城戦の激しさや残酷さをも描いている。少ない兵で無数の敵を相手取る、戦闘シーンは圧巻である。

アイアンクラッドの作品情報

アイアンクラッド

製作年:2010年
上映時間:120分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:ジョナサン・イングリッシュ
キャスト:ジェームズ・ピュアフォイ、ブライアン・コックス、デレク・ジャコビ、ケイト・マーラ etc

アイアンクラッドの登場人物(キャスト)

マーシャル(ジェームズ・ピュアフォイ)
数々の戦場で戦い抜き、生き残った十字軍の騎士。誓いを遵守し、常に高潔を心掛けている。普段は無口であることが多い。
オルバーニ卿(ブライアン・コックス)
国と民を思うイングランドの貴族。マグナ・カルタの支持者筆頭であったが、王の反撃に対抗し、大司教と結託。反乱軍として立ち上がる。高潔で勇敢な紳士。
ジョン王(ポール・ジアマッティ)
イングランドの王。血統を誇りプライドが高く、横暴で暴君。残虐非道な行いを繰り返す。史上最悪の王と呼ばれている。

アイアンクラッドのネタバレあらすじ

映画『アイアンクラッド』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

アイアンクラッドのあらすじ【起】

フランスに敗北し国民に重税を課しては、貴族の夫人を寝取る横暴を繰り返したジョン王。彼は史上最悪の王と呼ばれていた。
耐えかねた貴族は反逆を起こし、テンプル騎士団と共に血みどろの内戦を終結させる。そうして敗北を期した王は1215年、国民の自由を保障する文書、マグナ・カルタに署名をさせられ、王権を制限されるのであった。

望まぬ署名をさせられたジョン王は、ローマ教皇を後ろ盾にデンマークの傭兵を雇い反撃を画策。
ちょうどこの時、前日の嵐により騎士団が数名と大修道院長が、王の居城に身を寄せていた。彼らは剣を持たずに旅をしていたが、十字軍に恨みを持つジョン王は、大修道院長を無残な方法で殺してしまう。
騎士団の1人であったマーシャルは、大修道院長を看取った後、大司教の元へと報告に向かった。

報告を聞いた大司教とオルバーニ卿は、王の反撃を止めるべく作戦を立案。即座に行動を開始した。
海岸の城は王の軍に全て占拠されてしまったため、次の要所となるロチェスター城を守れなければ、王城を奪い返されてしまう。王城を奪われれば、ジョン王は再び国をいいように扱うだろう。

マーシャルとオルバーニ卿は、城を守るための強い傭兵を集めて回り、ロチェスター城へ向かった。しかし、王の斥候が先に到着しており、一行は戦闘を開始。手練れの傭兵は瞬く間に王の斥候を全て始末した。

アイアンクラッドのあらすじ【承】

ジョン王はマグナ・カルタに署名後、支持者を全員処刑している。更にローマ教皇は王の味方をしており、王の手によって処刑される国民のことまでは考えていない。大司祭はフランスに援軍を要請する手はずを整えていた。

ロチェスター城主はオルバーニ卿の話を聞くと、城門を固く閉じた。彼らはこれから反乱軍として王の軍と戦い、要所であるこの城を死守するのだ。

マーシャルの命により見張りが増やされ、城の守りを強固にする。
数日後、ジョン王が軍を率いてやって来る。王は投石器と弓矢で攻撃を開始。無数の歩兵を送り出した。
激しい戦闘が展開され、ロチェスター城を守る兵の強さに、王の兵が怯んで退却して行く。

攻撃により城がボロボロになったと城主は怒り心頭だが、彼の若い妻は協力的で、傷ついた兵士の手当をしてくれるのだった。

ロチェスター城は川を隔てて築城されている。小さな城だが、強固な造りだった。
ジョン王は1000人の兵力を城攻めに送り込んだが、ロチェスター城を守る兵はたったの20人。それなのに陥落できずに憤慨。

アイアンクラッドのあらすじ【転】

ジョン王は次に攻城塔を造り始めた。それを見た仲間が城内の小屋を解体し、投石器を製造。王軍は更に火玉を投下し、戦闘は初戦よりも激しさを極めた。
運良くロチェスター城からの投石器が、王軍の攻城塔を破壊。これに怯んだ兵は、再び撤退を余儀なくされる。この度の戦いで仲間が1人戦死した。

その頃、フランスへ援軍を要請していた大司祭の元へ、知らせが来る。フランスは援軍を送る前に、交渉を求めていると言う。大司祭は教皇に反抗し、兵を集めて直接交渉に出向くことにした。

ロチェスター城ではその後、王の攻撃が止み長雨が続いた。そして、季節は冬に変わる。
寒さで戦うどころではなく、食料も底を尽き士気は落ちるばかり。兵達の気は短くなり、城内の雰囲気は悪く、どんよりと暗雲が立ち込める。絶望の匂いは日々、濃くなるばかりであった。

そんな中、マーシャルは状況を打破すべく、単独で城を抜け出して行く。どこへ行ったのかは、誰も知らなかった。
夜になり、荷物を抱えたマーシャルがようやく戻って来る。彼は密かに王軍へと潜入し、食料を奪って来たのだった。

アイアンクラッドのあらすじ【結】

食料を奪われたことで、怒りを顕わにしたジョン王。指揮官を叱咤し、城の陥落を強く命令する。
翌早朝、気付いた時には城の城壁間際にまで、王の軍勢が迫っていた。対応に遅れたロチェスター城。オルバーニ卿が負傷し、城門を突破されてしまう。

命からがら城内に籠城した兵達は、傲慢で残酷なジョン王が、捕縛したオルバーニ卿の両手両足を切断し、投石器で投げつけるという残虐非道な行いを、ただ黙って見ていることしかできなかった。

絶望感が漂う中、城主が王と交渉をしに行くと言い始める。だが、それをしてしまえば、オルバーニ卿の死が無駄になる。兵は城主を必死で止めた。
オルバーニ卿は命を賭して、城を死守しろと命じたのだ。兵が勇敢に戦って城を守っている間、城主は城内でただ祈っていただけである。城主は更なる絶望に駆られ、自室で首を吊って亡くなってしまう。

待っていてもフランス軍は、一向にやって来ない。ジョン王は次なる作戦へと着手した様子である。奴は坑道を使って、城の破壊を目論んでいた。

坑道からの熱により、城が半壊。残った兵達は、無事だった部屋へ向かい籠城の構えをとる。
突撃して来たデンマークの指揮官とマーシャルが対決。激しい戦いの果て、十字軍の剣が折られても、マーシャルは相手を倒した。

その時、フランスの援軍がようやく到着。その軍勢を目にしたジョン王は、ロチェスター城攻略を諦めて撤退。戦いは1年にも及び、ようやく終結した。

大司教の働きによって、イングランドの王権はフランス皇太子のものとなり、ジョン王は廃位。かつての王は逃亡の果てに赤痢で死亡した。
ロチェスター城の塔は建て直され、マグナ・カルタの信条と共に、現在も健在である。

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