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映画『板尾創路の脱獄王』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『板尾創路の脱獄王』の概要:何度も脱獄をしては捕まる男。その行動に疑問を抱いた看守長が、彼の秘密に迫っていく。やがて辿り着いた鉄壁の監獄島。そこで、看守は男の真の目的を知ることになる。奇才板尾創路監督作品。

映画『板尾創路の脱獄王』の作品情報

板尾創路の脱獄王

製作年:2009年
上映時間:94分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:板尾創路
キャスト:板尾創路、國村隼、オール巨人、阿藤快 etc

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映画『板尾創路の脱獄王』の登場人物(キャスト)

鈴木雅之(板尾創路)
脱獄犯。何度も脱獄を試み、何度も刑務所に戻ってくる男。監獄島にいる父に会うという目的があり、わざと脱獄と逮捕を繰り返している。無口で、脱獄のためなら手段を選ばない。逆富士の彫り物が胸に入っている。
金村(國村隼)
看守長。鈴木の行動に疑問を持ち、鈴木を追いかけるように監獄島に向かう。鈴木のことを調べ上げ、本当の目的を突き止める。真面目で勤勉。
上羅小五郎(石坂浩二)
司法省の高官。金村を気に入り、自分の部下に置く。厳しい性格で、戦時中に協会で祈りを捧げている金村に、嫌悪感を抱く。

映画『板尾創路の脱獄王』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『板尾創路の脱獄王』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『板尾創路の脱獄王』のあらすじ【起】

昭和の初め、鈴木雅之という男が独房の中にいた。髭も髪も伸びきったその男のいる独房は、鉄格子の窓が高くにあるだけの部屋。決して脱出などできるはずもないその部屋に、ボールに入ったスープが無造作に置かれる。鈴木は自分の前歯を抜き、それを使っていつの間にかその独房を脱出してしまう。

すぐに看守は鈴木の脱走に気づく。しかし、鈴木はすでに建物を出ていた。建物の屋上で、鈴木は突然仁王立ちをする。そして看守達に見つかってしまう。

12年前、鈴木は信州第二刑務所に送られる。鈴木の胸には逆さ富士の彫り物がしてあり、過去に二度の脱獄歴があった。看守の金村が鈴木を独房に入れた瞬間、鈴木は脱走してしまう。金村は責任を問われ、上司に叱られる。しかし、門を出た線路沿いで鈴木はすぐに捕まってしまう。

鈴木のことが気になり、金村は鈴木の過去を調べ始める。その夜、鈴木の独房を見回りに行った金村は、鈴木の手から手錠が外れているのを発見する。金村は鈴木を問いただすが、鈴木は何も答えない。

映画『板尾創路の脱獄王』のあらすじ【承】

その夜から、鈴木は何度も手錠を外して見せる。金村は、翌日から毎日鈴木の身体検査を実施することに決める。

翌日から毎日、鈴木の身体検査に独房のチェックが始まる。そんな中、金村に出世話が舞い込んでくる。しかし、鈴木はそれを断って刑務所に残ると上司に伝える。

それからしばらく、鈴木は大人しく囚人として行動し、手錠を外すこともなくなった。そんな中、金村がしばらくの休みを取って実家へと帰っていく。

風の強い夜。鈴木は洗面器の針金を飲み、それを独房の中で便として出していた。鈴木はそれを使ってまんまと独房の中から脱出してしまう。独房を出た鈴木は天井の屋根を壊し、外へと出ていく。看守達はそれに気づき、金村に連絡を入れる。

捜索隊が結成される。金村は自分の勘を信じ、かつて鈴木が捕まった線路沿いに捜索隊を送る。捜索隊が待ち構える中、鈴木は金村の思惑通りに線路沿いへとやってくる。金村は鈴木を殴り、再び独房へと送りこむのだった。

映画『板尾創路の脱獄王』のあらすじ【転】

金村はその実直さから、法令賞のトップである上羅からお墨付きを受け、政府高官となっていた。その後も、鈴木は何度も脱獄を繰り返しては捕まっていた。新聞記事やテレビを通して、金村は鈴木の動向を気にかけていた。

小さな罪で入所したのにもかかわらず、度重なる脱獄によって、鈴木は無期懲役になってしまう。

12年後、鈴木は鉄格子の窓が高くにあるだけの独房に入れられる。その頃、金村は上羅に言われ、各地の監獄状況を視察して来るよう命じられる。

鈴木は相変わらず独房の中で手錠を外していた。看守達は鈴木に怒りを爆発させ、暴行を繰り返す。しかし、それは鈴木の作戦だった。暴行されて流した血で、ドアの鉄格子を錆びさせようとしていたのだ。

何度も暴行を受け、鈴木の前歯が抜けてしまう。しかし、鈴木はそれすらも脱獄に使用するつもりだった。その後、看守を殴った鈴木は独房の中で吊し上げられてしまう。幾月も経ち、鈴木の髭と髪はボサボサになっていた。

映画『板尾創路の脱獄王』の結末・ラスト(ネタバレ)

金村が鈴木の独房を訪れる。ボロボロになった鈴木を見て、金村は少し動揺した様子を見せる。

後日、鈴木は壁で研いだ自分の歯を使い、それを手錠の鍵穴に入れて手錠を取る。さらに錆びて緩んだ鉄格子を外すと、その小さな隙間に体を入れて脱出を図る。外へと逃げ出した鈴木は、屋上で仁王立ちをして捕まってしまう。

鈴木の幼少時代、彼は胸に富士の彫り物がある男に出くわす。その男は脱獄犯で、すぐに鈴木のもとを去って行ってしまう。鈴木はそれが父親だとすぐに悟る。

何度も脱獄を繰り返した鈴木は、ついに監獄島行きを命じられるのだった。そこに入ったものは戸籍を抹消され、二度と社会復帰はできないという場所だった。金村は、鈴木の最後を見たいと言って監獄島まで鈴木を送って行くことに決める。

監獄島に投獄された鈴木。金村は島で過去の囚人録を読み始める。するとそこに、胸に富士の彫り物のある男の写真を発見する。

鈴木がまたもや脱獄をする。しかし、島を出ることは不可能だと言って看守達はのんびりとしている。

翌日、逃げ出した鈴木を探すための捜索隊が結成される。その頃、逃げ出した鈴木は胸に富士の彫り物をした男を探し回っていた。鈴木は、父親を見つけ出すためにこの島へとやってきたのだった。何度も脱獄を繰り返したのはそのためだった。金村はそのことに気がつき、急いでその男のいる場所へと向かう。

鈴木は父親を見つけ、盗んだ布で救ったパラグライダーに乗り島を脱出した。金村が男のいる場所に着くと、そこには富士の彫りものをした男がいた。鈴木は間違えて隣の男を連れて逃げ去ったのだ。鈴木は見知らぬ男と笑顔でパラグライダーで脱出するのだった。

映画『板尾創路の脱獄王』の感想・評価・レビュー

脱獄する話だが洋画のようにしっかりとした展開で、観ていてドキドキと盛り上がる感じではなく、ストーリー展開に飽きてしまうような内容だったので拍子抜けしてしまった。
シュールな笑いというよりも苦笑いが漏れてしまうような笑いの種類のような気がして、私はあまり楽しむことが出来なかった。

最後のオチにはとても笑うことが出来たので、この結末の為にある映画だと考えれば面白い映画なのかもしれないと思った作品だった。(女性 20代)


板尾創路というだけで独特な笑いや世界観を期待してしまいますが、この作品はラストのオチのために全てがあるような、さすが「板尾創路」という作品でした。長すぎるフリに飽きてしまわずに、ぜひラストのオチまでしっかり回収して欲しい作品です。
本気でやっているのか、ふざけてやっているのか分からないくらい、真面目に過激なことをする板尾創路の「映画」に対する向き合い方がものすごく敬意や愛情を持っている感じがして、私はとても好感を持ちました。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. トウシュ より:

    奇抜な発想を持った大天才板尾創路の監督作とあって、さぞとんでもない体験ができるかと思いきや当たり前のストーリー運びに疲れてしまう。思うに彼は天才だけど普通であろうとしすぎているのではないのかな。もっと自然体で自由にやれば、変質的な映画になったように思うんだけど残念、もしも監督名が伏せられていれば見方も変わり、評価も変わるのかもしれないが、天才がその特異性を封印したかのような作りであまり見どころはない。