「いとこ同志(1959)」のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は?

いとこ同志(1959)の概要:ヌーヴェルヴァーグという新時代を切り開いたクロード・シャブロル監督の二作目。同年に公開された『勝手にしやがれ』(ゴダール)、『大人は判ってくれない』(トリュフォー)を抑え、フランス国内の年間興行収入一位を獲得している。金熊賞受賞作品。

いとこ同志の作品情報

いとこ同志

製作年:1959年
上映時間:110分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:クロード・シャブロル
キャスト:ジェラール・ブラン、ジャン=クロード・ブリアリ、ジュリエット・メニエル、クロード・セルヴァル etc

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いとこ同志の登場人物(キャスト)

シャルル(ジェラール・ブラン)
大学生。従兄弟のポールと同居を始める。一目惚れした女性にはふられ、勉強の虫であったが落第し、絶望的な結末を迎える。
ポール(ジャン=クロード・ブリアリ)
シャルルの従兄弟。裕福な家庭で育ったためか、大胆な性格で、パーティー三昧の日々を送る。持ち前の器用さから、試験にやすやすと合格する。
フロランス(ジュリエット・メニエル)
シャルルと恋仲になったものの、ポールの誘惑に勝てずシャルルを裏切る。彼らと同居を始めるが、しばらくしてポールと別れ、家を出る。
クロヴィス(クロード・セルヴァル)
ポール宅に居候する無職の男。シャルルと別れ、ポールと関係を持つようフロランスに畳みかける。

いとこ同志のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『いとこ同志(1959)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

いとこ同志のあらすじ【起】

大学生のシャルルは、母の元を離れ、パリに住む従兄弟・ポールの家にやってくる。シャルルの叔父であり、ポールの父なる人物は、世界中に家を持つ富豪だ。シャルルは家政婦に案内され、上等な服に身を包んだポールに迎えられる。そこにはクロヴィスという、素性の知れない男が居候していた。彼らはシャルルに奥の一室を与える。

ある女がポールに電話をよこし、焦燥を浮かべて訪問する。彼女はポールの子供を身ごもったのだ。ポールはクロヴィスに金を渡すと、彼女の対応を彼に一任する。

ポールに連れられ、シャルルは都会の娯楽場にやってくる。若者たちが酒やゲームに興じるなか、ポーカーの席に加わったシャルルは、通りかかったフロランスに一目惚れする。ポールに仲介を頼み、彼女と言葉を交わすシャルル。急いでいたフロランスは、期待を込めた目でその場を去ってゆく。

シャルルは遊び人のポールの影響を受けず、充実した日々を送る。母に便りを送ることも欠かさない。立ち寄った本屋の店主に気に入られ、無料で本を譲り受けることもあった。

いとこ同志のあらすじ【承】

ポールは友人一同を招き、自宅でパーティーを開く。そこに現れたフロランスの姿に、シャルルは喜びを隠さない。彼女に一途な思いを打ち明け、二人きりで酒を嗜む。

ポールはワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』を流し、兵隊の制服を着て演説を始める。暗闇の中で、シャルルとフロランスは熱いキスを交わす。二人は家を抜け出し、改めて互いの気持ちを確認し合う。シャルルは勤勉で堅物な自分の性格に自信がなかった。だがフロランスは、彼の声が正解で一番すてきだと褒める。思わず「愛してる」と口走るシャルルを、動揺しながらもフロランスは見つめ返す。

フロランスと二人きりでドライブをしようと、車の鍵を部屋に取りに行くシャルルだが、泥酔したポールや友人たちまでもが付いてきてしまう。シャルルは彼女の電話番号も聞けずに朝を迎え、すごすごと帰宅する。

部屋では、酔いつぶれた友人がまだ眠っていた。ポールは収集品の銃を構えると、「ゲシュタポだ!」と彼に向かって叫ぶ。普段はお調子者の友人だが、悲鳴を上げて飛び起きると、ひどく怯えた様子で家を出ていく。その男はユダヤ人であった。ポールは、今は空っぽの銃だが、別に銃弾がしまってあるのをシャルルに見せる。

いとこ同志のあらすじ【転】

フロランスから電話をもらい、シャルルはデートの約束を取り付ける。だが二人はすれ違ったようで、フロランスはシャルルのいない間に家に来てしまう。ポールはフロランスを家に通すと、シャルルとの交際について問いただし、猛反対する。フロランスは、シャルルへの気持ちを繰り返すが、徐々に流されてゆく。さらに居合わせたクロヴィスが、ポールの肌の魅力を説き、二人に触れ合うよう促す。二人は吸い込まれるようにキスをし、ベッドへと向かう。

帰宅したシャルルに、残酷な知らせが待っていた。ポールとフロランスが、この家で同棲を始めるというのだ。シャルルは平静を装ってそれを受け入れ、奇妙な同居が始まる。

本屋の店主の助言を受け、シャルルは一層勉学に打ち込む。ポールとフロランスは、シャルルの目も憚らず、同棲を満喫する。二人の声を頭から追い払うかのように、シャルルは本にかじりつく。

ポールとの仲が終わり、フロランスは家を出てゆく。だがシャルルは悲しむ様子を見せず、彼女の手料理への文句すら言う。ポールは相変わらず勉強をしなかったが、試験は目前に迫っていた。

いとこ同志の結末・ラスト(ネタバレ)

ポールは器用にも合格し、早速自宅で盛大にパーティーを開く。明日に試験を控えたシャルルは、彼の強引な誘いを振り切って自室に篭る。だが隣室のバカ騒ぎが気になって身が入らない。さらにフロランスが部屋に入ってきて、シャルルを誘惑する。シャルルはついに頭を抱えると、彼女を罵倒して部屋から追い出す。

シャルルは落第する。受験票や試験対策のノートを虚しく見つめると、それらを破って川に投げ込む。

帰宅したシャルルは、ポールの銃を取り出すと、弾倉にひとつだけ弾を込める。そして寝ているポールのこめかみに突きつけると、祈るように引き金を引く。だが弾は発射されなかった。部屋に戻ると、気を取り直して勉強机に向かう。

翌朝、何も知らずに目覚めたポールは、いつのようにふざけてシャルルに銃を向ける。シャルルは止めたが時すでに遅しだ。空のはずの銃は弾け、シャルルの腹をぶち抜いた。そして彼は倒れ、動かなくなった。残されたポールは、呆然と彷徨う。レコードは回り続け、ワーグナーが優雅に響く。チャイムが鳴り、ポールは廃人のようにドアへと向かう。

いとこ同志の感想・評価・レビュー

本作を前半と後半というように大まかに分けると、その印象は全く異なる。軽快なジャズに合わせ、大きく揺れるカメラが空を仰ぎ、唐突にワーグナーが流れれば、若者は熱い涙を流す。解放を思わせる前半に対し、後半は爽快なリズムを失う。奇妙な三角関係にじっくり焦点を当て、繊細な変化を見守る。衝撃のラストシーンに至っても、短いショットなどで逃げず、そこに流れる本物の空気と時間を楽しんでいる。

戦争の面影を秘めながら、変わりゆく時代と人の気配を、恐れることなく表現する。これがヌーヴェルヴァーグか、と思った。(MIHOシネマ編集部)

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