この記事では、映画『ジェニファーズ・ボディ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ジェニファーズ・ボディ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ジェニファーズ・ボディ』の作品情報

上映時間:103分
ジャンル:コメディ、ホラー
監督:カリン・クサマ
キャスト:ミーガン・フォックス、アマンダ・セイフライド、ジョニー・シモンズ、J・K・シモンズ etc
映画『ジェニファーズ・ボディ』の登場人物(キャスト)
- ジェニファー・チェック(ミーガン・フォックス)
- 黒髪の美女でニーディとは幼馴染。お洒落で妖艶。自分が美人であることを自覚しており、プライドが高く強気。ニーディのことをとても大切に思っており、魂に悪魔が憑りついても幼馴染だけは襲わない。
- アニータ・レスニキ(アマンダ・セイフライド)
- 通称ニーディ。ジェニファーとは幼馴染で親友。色白で金髪だが、メガネをかけており少し地味。いつもジェニファーと比べられ、引き立て役のような位置づけにいる。
- チップ(ジョニー・シモンズ)
- ニーディの恋人。ジェニファーの魅力に惹かれず、ニーディを一途に愛している。普通の好青年。
映画『ジェニファーズ・ボディ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ジェニファーズ・ボディ』のあらすじ【起】
ミネソタ州デビルズ・タウン。高校生のジェニファー・チェックとアニータ・レスニキは幼馴染で親友だった。ジェニファーは黒髪で美しく妖艶。対してアニータ、愛称ニーディは色白の金髪であったものの眼鏡っ子で地味目な女の子。実に対照的な2人であったが、共通の趣味を持ちいつも一緒に行動していた。
ある日、ニーディはジェニファーからインディーズバンドのライブへ行こうと誘われる。彼女は基本的にジェニファーの誘いは断らないので、二つ返事で了承した。
着飾ってライブが行われるバーへ。ジェニファーの目当てはボーカル兼ギターリストだったが、ニーディには彼が良い男とはとても思えなかった。そうして、いざライブが始まると歌声に魅了される2人。しかし、ライブの最中にバーで火災が発生。ニーディは唖然としているジェニファーを連れて、命からがら外へと逃げ出した。だが、そこへバンドのボーカリストが現れ、ジェニファーだけを車に乗せ連れ去ってしまうのである。
ニーディは帰宅し深夜にも関わらず、恋人のチップに電話をしてそのことを報告。だがその途中、外から物音がしたため、電話を切って様子を見に行った。しかし、そこには人影もなく。気のせいかとキッチンへ向かったニーディ。ふと、気配を察して振り返ると、そこにはジェニファーが立っているのだった。
彼女の衣服はボロボロで全身が血まみれである。ジェニファーは不気味な笑みを見せ突然、ニーディの家の冷蔵庫を漁りチキンを見つけて齧り付く。異様な行動に親友を心配したニーディだったが、ジェニファーは獣のような咆哮を上げ、黒い液体を大量に吐き出すのだ。明らかにおかしな様子のジェニファーに恐怖を抱き始めた頃、ジェニファーは彼女を襲う素振りを見せ帰って行くのだった。
映画『ジェニファーズ・ボディ』のあらすじ【承】
翌日、学校へ登校したニーディの前にいつものジェニファーが姿を現す。昨夜とは一転、爽やかな様子だった。
放課後、ジェニファーは親友を失ったアメフト選手を森に誘い、慰めるふりをして彼を捕食。その悲鳴を耳にした教師が不審に思い、向かった森の中で生徒の惨殺死体を発見する。
バーの火災で多数の被害者と死傷者を出した上に惨殺死体が発見されたことで、事件は全国的に報道され田舎町は一躍有名になる。火災時にライブを行っていたバンドも取り上げられ、彼らの曲は軒並み売り上げを伸ばした。
1か月後、事件の騒動は落ち着きを見せていたが、ジェニファーは疲れ果てたように輝きを失っていた。彼女はモーションをかけてきたロック少年を自宅へ招くことにする。
夜、ニーディがチップの自宅で彼といちゃついている頃、ロック少年はジェニファーの自宅を訪ねる。だが、彼女の自宅周辺には明かりが1つもなく、人影も見えない。どこか閑散とした不気味な様子であったが、彼はジェニファーと会い数分後には餌食となってしまうのだった。
チップと体を重ねていたニーディ。彼女は最中であるにも関わらず、ジェニファーがまた誰かを襲っている予感に苛まれる。恐怖に駆られた彼女は、チップの家から逃げるように帰路へ就き、その途中でまたも血塗れのジェニファーの姿を目撃。慌てて自宅へと逃げ帰った。
映画『ジェニファーズ・ボディ』のあらすじ【転】
ほっと安堵しベッドへ潜り込んだのも束の間、同じベッドにジェニファーがいることに気付き悲鳴を上げる。
幼馴染は美しさを取り戻し、機嫌も回復。彼女は親友に隠し事をしたくないと言い、連れ去られた後のことを語り始めた。
バンドメンバーの車に乗せられたジェニファーはあの後、町の名所であるデビルズ・レイクと呼ばれる滝へ連れて行かれる。彼らは自分達のバンドを売り出すために悪魔召喚の儀式にて悪魔を呼び出し、契約しようとしていたのだ。ジェニファーは生贄として拘束され、めった刺しにされてしまう。
その後の記憶はなく、気付いたらニーディの自宅にいたと言う。彼女は酷い空腹に苛まれていたが、親友を襲えるはずがなく。家から去った後、通りがかりの町民を襲った。満腹になったジェニファーは、驚異的な回復能力を持ち身体能力が大幅に増大。ニーディはその姿を目にして彼女が最早、人ではないことを認識。家から出て行くよう促すのだった。
以来、ジェニファーとは会話もしなくなったニーディ。彼女は密かに悪魔のことを単独で調べ上げ、チップにそのことを明かした。
悪魔召喚での生贄は、必ず処女でなければ成功しない。もし、生贄が処女でなかった場合、その生贄の魂に悪魔が宿り人間を襲うようになる。ジェニファーは処女ではなかったため、悪魔召喚は成功せず、彼女に悪魔が宿ってしまったのだ。
もうじき春のダンスパーティーが開催される。ジェニファーにとって、パーティーはご馳走を並べたビュッフェと同等である。故に、ニーディはダンスパーティーに参加せず、チップにも行かないよう促した。
映画『ジェニファーズ・ボディ』の結末・ラスト(ネタバレ)
しかし、チップは彼女の話を信じようとせず、ダンスパーティーへの参加をとても楽しみにしている様子。ニーディは彼を守るため、恋人とは距離を置くことにした。
パーティー当日、ニーディはジェニファーを見張るため、ドレスを身に着け会場へ向かったが、いくら待ってもジェニファーは現れない。
同じ頃、会場へ向かっていたチップの前にジェニファーが現れる。彼女はニーディが浮気していると嘘を並べ、チップを精神的に追い詰めて篭絡。廃墟となった屋敷のプールへと連れて行った。しかし、チップが寸前でジェニファーを拒絶したため、実力行使へと移る。
その頃、これまでの経緯からジェニファーがとうとうチップを標的にしたのではないかと思い至ったニーディ。彼女は咄嗟に駆け出して恋人を探し回る。廃墟から彼の悲鳴が聞こえたため、急いでそちらへと向かいジェニファーに噛みつかれていたチップを救出した。
そして、かつての親友と対峙したニーディは、これまでの不満をぶちまけ怒りをぶつける。対してジェニファーもニーディの言葉に怒り狂い襲い掛かろうとした。だが、そこへチップが箒の柄でジェニファーを攻撃。彼女を追い払ってくれる。しかし、そのせいでチップは力尽きてしまい、ニーディに見守られ息を引き取るのであった。
このことにより恨みを募らせたニーディは、深夜にジェニファーの部屋へ侵入し、彼女の心臓を貫こうとする。悪魔は空腹で弱っている時にしか殺せないからだ。2人は揉み合いになるも、親友としての情を思い出し躊躇ってしまったジェニファー。彼女はニーディが持つカッターナイフにて、心臓を一突きにされ息絶えてしまう。
そうして、幼馴染の中に宿った悪魔は消滅。ニーディは殺人の罪により投獄されることになる。刑務所へ入った彼女は人が変わったように暴力的となり、刑務官の手を煩わせた。ニーディはジェニファーに噛まれ悪魔の力の一部を継承していたため、この力を使ってバンドに復讐しようと考えていたからである。故に、わざと刑務官に歯向かって独房へ入れられる日を待っていたのだ。そうして、彼女はまんまと脱獄を成功させ、人知れず復讐を果たすのだった。
映画『ジェニファーズ・ボディ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
インディーズのバンドマンが悪魔召喚の儀式を行い、名声を手に入れようと画策。その生贄として美女を捧げる。だが、儀式は失敗し美女の魂に悪魔が取り憑いてしまい、若い男を次々と襲って空腹を満たすようになるというホラー作品。
バンドマンは儀式後、事件のお陰で見事に名声を手に入れるので当然、儀式は成功したと思っている。だが、実は失敗していて最終的には、悪魔の力を一部継承したヒロインによって制裁されてしまう。美女が男を襲うシーンが多く描かれるため、忘れがちだが、全ての元凶はバンドマン達である。故に終盤で制裁されることで納得できるストーリーになっている。(MIHOシネマ編集部)
ジェニファー役のミーガン・フォックスがとにかく美人。男性達を虜にしていくのだが、この美貌なら仕方がないと思ってしまう。アマンダ・セイフライドをあまり知らない頃にこの作品を見たのだが、アニータ役だったことに驚いた。アニータはあんまり化粧っ気もなく眼鏡をしているため、野暮ったい印象を受ける。いつものアマンダ・セイフライドの雰囲気とは全く違うため、女性って服装や化粧でここまで違うのかと驚いた。ただ怖いだけでなく友情や恋愛も物語に絡んでくるため、おもしろい作品だった。(女性 30代)
ミーガン・フォックスが大好きなので、かなり彼女贔屓の目線で鑑賞してしまいましたが、贔屓目を抜きにしてもとにかく彼女が美しいです。美しいのに妖艶で大人な雰囲気もあり、悪魔に取り憑かれても親友のことだけは傷つけないというピュアなキャラクターにも好感を持てました。
事の発端となるバンドマンたちもしっかり懲らしめられるのですっきりできるラストでかなり楽しめる作品でした。引き立て役として登場するアマンダ・セイフライドも十分美しいです。(女性 30代)
ティーン向けホラーかと思って観たら、予想以上に皮肉と毒の効いた作品だった。悪魔に捧げられたことで怪物になったジェニファーは、単なるモンスターではなく、男性中心社会への怒りそのものの象徴のように感じる。親友ニーディーとの歪んだ関係性が物語の核になっており、友情と嫉妬が交錯する展開が印象的。ラストでニーディーが復讐を遂げる流れは痛快で、単なるB級ホラーでは終わらない後味が残った。(20代 男性)
公開当時は正当に評価されなかった理由が分かる気がする。ホラーとコメディ、フェミニズム的要素が混ざり合い、分かりやすい娯楽を求める層には刺さりにくい。ジェニファーの変貌は悲劇であり、同時に社会に消費される存在への批評でもある。親友同士の関係が破壊と再生を繰り返す構造が面白く、今観ると時代を先取りしていた作品だと思う。(30代 女性)
血みどろの描写よりも、人間関係の歪さが怖い映画だった。ジェニファーは明らかに被害者なのに、怪物になることで加害者へと転じてしまう。その二面性が物語を複雑にしている。ニーディーが最終的にジェニファーを止める選択は悲しくも必然で、友情の終焉として描かれるラストが印象的だった。ホラーというより青春の終わりを描いた映画だと感じた。(40代 男性)
女性同士の友情がここまで歪んだ形で描かれるのは珍しい。ジェニファーの魅力と残酷さ、ニーディーの劣等感と依存心がリアルで、観ていて居心地の悪さがあった。悪魔崇拝の設定は荒唐無稽だが、その分テーマは非常に現実的。最後にニーディーが自立する姿は救いでもあり、成長の物語としても成立している。(50代 女性)
一見すると刺激的なホラーだが、実はかなり計算された脚本だと思う。ジェニファーが男性を捕食する存在になるのは、性的消費への逆転構造として機能している。軽口の多い会話も、ティーン特有の空虚さをよく表している。笑える部分と不快な部分が同居しており、単純に楽しめないところが逆に印象に残った。(30代 男性)
正直、最初は悪趣味な映画だと感じた。しかし観進めるうちに、ジェニファーの怒りが単なる悪意ではないことが分かってくる。利用され、捨てられた存在が怪物になる展開は寓話的で、考えさせられた。ニーディーの視点で描かれる友情の終焉が切なく、ホラーとしてより人間ドラマとして印象に残った。(40代 女性)
この映画は、若い頃の友情の危うさを思い出させる。ジェニファーに憧れながらも傷つけられ続けるニーディーの姿は痛々しい。超常的な設定を借りているが、本質は依存関係の破綻だと思う。ラストでニーディーがジェニファーの力を受け継ぐような描写は、トラウマの継承にも見えて、後味が複雑だった。(20代 女性)
映画『ジェニファーズ・ボディ』を見た人におすすめの映画5選
ジンジャー・スナップス
この映画を一言で表すと?
思春期の変化を“怪物化”で描いた、毒気たっぷりのガールズ・ホラー。
どんな話?
反社会的な姉妹の一人が狼男に噛まれたことをきっかけに、身体と精神が急激に変化していく。成長、性、孤立といったテーマを、ホラーの比喩で鋭く描き出す物語。
ここがおすすめ!
女性の身体変化や怒りをホラーで表現する点が『ジェニファーズ・ボディ』と強く共鳴。姉妹(友情)関係の歪みと悲劇が、ジャンルを超えた余韻を残す名作。
ザ・クラフト
この映画を一言で表すと?
友情と力が暴走する、90年代ガールズ・オカルトの代表作。
どんな話?
高校で孤立した少女たちが魔術に出会い、友情と力を手に入れるが、その代償として関係は崩壊へ向かう。力がもたらす解放と破壊を描いた青春ホラー。
ここがおすすめ!
女性同士の結束と裏切り、エンパワメントの危うさが鮮烈。『ジェニファーズ・ボディ』の友情×ホラーが刺さった人に最適。
歯(Teeth)
この映画を一言で表すと?
性と恐怖をブラックに切り裂く、挑発的フェミニスト・ホラー。
どんな話?
性的暴力の被害に遭った少女が、自身の身体に潜む“異変”に気づく。恐怖と笑いを交えながら、自己防衛と主体性を描く異色作。
ここがおすすめ!
被害者性と怒りをホラーで反転させる構図が秀逸。過激だがテーマは明確で、議論を呼ぶ一本。
RAW(生肉)
この映画を一言で表すと?
欲望と自己覚醒が暴走する、官能的で残酷な成長譚。
どんな話?
獣医学部に入学した優等生が、ある出来事をきっかけに抑えてきた欲望に目覚めていく。家族、身体、アイデンティティを巡る物語。
ここがおすすめ!
身体性と女性の欲望を真正面から描く点で親和性が高い。不快さと美しさが同居する強烈な体験。
キャリー
この映画を一言で表すと?
抑圧が爆発する瞬間を描いた、永遠の学園ホラー。
どんな話?
厳格な母と学校でのいじめに苦しむ少女が、超能力を発現させ、ある夜すべてが崩壊する。怒りと解放の物語。
ここがおすすめ!
女性の怒りが災厄として噴出する構図は『ジェニファーズ・ボディ』の原点的存在。感情のカタルシスが強烈。



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