「ジョーンの秘密」のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

ジョーン・スタンリーは夫に先立たれ、一人で平穏な暮らしを送っていた。そんなある日、MI5が訪ねて来て、逮捕されてしまう。ジョーンにはスパイ容疑がかかっていた。ジョーンは取り調べを受けながら、過去に思いを馳せた。

ジョーンの秘密の作品情報

ジョーンの秘密

タイトル
ジョーンの秘密
原題
Red Joan
製作年
2018年
日本公開日
2020年8月7日(金)
上映時間
101分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
トレバー・ナン
脚本
リンゼイ・シャピロ
製作
デビッド・パーフィット
製作総指揮
ティム・ハスラム
ヒューゴ・グランバー
ジギー・カマサ
ジェームズ・アザートン
ジャン・ペイス
ケリー・E・アシュトン
カール・シドー
キャスト
ジュディ・デンチ
スティーブン・キャンベル・ムーア
ソフィー・クックソン
トム・ヒューズ
ベン・マイルズ
テレーザ・スルボーバ
製作国
イギリス
配給
キノフィルムズ

ジョーンの秘密の作品概要

実話を元に執筆されたジェニー・ルーニー原作の小説を元に制作されている。スパイ容疑で逮捕された80代の老女。彼女の身に一体何があったのか、秘められた過去が描かれている。「アカデミー賞・助演女優賞」を受賞したことがあるジュディ・デンチと、若手女優のソフィー・クックソンが主人公のジョーン・スタンリーを演じている。舞台の演出家として有名なトレバー・ナンがメガホンを取った。トム・ヒューズ、ベン・マイルズ、テレーザ・スルボーバら実力派俳優が脇を固めている。

ジョーンの秘密の予告動画

ジョーンの秘密の登場人物(キャスト)

ジョーン・スタンリー(老年:ジュディ・デンチ / 若い時代:ソフィー・クックソン)
ケンブリッジ大学で物理学を学ぶ。核兵器開発機関で用務員として働き始めるが、才能を認められ原爆の開発に携わるようになる。80代の現在、スパイ容疑がかかり逮捕される。
マックス・ディヴィス教授(スティーブン・キャンベル・ムーア)
核兵器開発機関で原爆の開発のプロジェクトリーダーを務める。ジョーンの才能を認める。
レオ・ガーリチ(トム・ヒューズ)
共産主義者。大学生時代、ジョーンの恋人だった。ジョーンに原爆の資料をソ連に渡すよう求める。
ニック(ベン・マイルズ)
ジョーンの息子。弁護士。ジョーンが逮捕されたことを知り、取り調べに立ち会う。

ジョーンの秘密のあらすじ(ネタバレなし)

ジョーン・スタンリーは夫に先立たれ、一人で平穏な暮らしを送っていた。そんなある日、家にMI5(イギリス保安局)が訪ねて来て、逮捕されてしまう。公務秘密法に違反した容疑だった。つまり、スパイ容疑がかかっているのだ。ジョーンは混乱の中連行され、取り調べを受けることになった。

1938年、ジョーンはケンブリッジ大学に入学し、物理を学んでいた。その時、ユダヤ系ロシア人のソニアと、彼女の従弟のレオ・ガーリチと知り合う。ジョーンはレオと親しくなり、思いを寄せ合うようになった。

1941年、ジョーンは核兵器開発機関で働き、マックス・ディヴィス教授に認められて原爆の開発に携わることになった。レオはそのことを知り、ソ連に原爆の情報を渡すようジョーンに求めた。ジョーンはレオの要求にショックを受け、拒んだ。しかし、広島に原子爆弾が投下されたことを知り、心が揺れ動く。

ジョーンの息子のニックは、母の知られざる過去に驚愕する。ジョーンは何を守るためにスパイになったのか。彼女の秘密が明らかになろうとしていた。

ジョーンの秘密の感想・評価

実話を元に制作された作品

本作はジェニー・ルーニー原作の小説を元に制作されている。原作の小説は実話を元に執筆されており、「イギリス史上最も意外なスパイ」として大きな話題を集めた。

主人公のジョーン・スタンリーは夫に先立たれ、一人で平穏な暮らしを送っている80代の老女である。しかし、2000年の5月に、その状況が一変する。突然MI5(イギリス保安局)が現れ、逮捕されてしまったのだ。逮捕の理由は、ソ連の国家保安委員会(KGB)に、原発の開発情報を流したスパイ容疑だった。

ジョーンは取り調べを受けることになるが、無実を訴えた。息子で弁護士のニックは母の言葉を信じて弁護を担当することにしたが、取り調べを通じて自分が知らなかった母の過去が明らかになっていく。ジョーンの過去に一体何があったのか、彼女はなぜスパイ活動を行ったのか、秘められた真実が描かれている。

実力派俳優が集結

主人公のジョーン・スタンリーを演じたのは、ジュディ・デンチとソフィー・クックソンの二人。ジュディはジョーンの年老いた時代を演じた。イギリス出身の実力派女優として名を馳せており、日本にも多くのファンがいる。映画『007』シリーズの3代目「M」を始め、様々なヒット作に出演している。

ジョーンの若い時代を演じたソフィーは、映画『キングスマン』に出演して一躍有名になった若手女優である。本作では、恋、祖国への思い、平和への思いで揺れ動くジョーンという難役を見事に演じきっている。

その他に、ジョーンの恋人のレオ・ガーリチ役でトム・ヒューズ、ジョーンの息子のニック役でベン・マイルズ、マックス・ディヴィス教授役でスティーブン・キャンベル・ムーアが出演している。高い実力を誇る彼らの演技にも注目してもらいたい。

舞台演出家、トレバー・ナン監督作品

本作のメガホンを取ったのは、舞台演出家として知られているトレバー・ナン。今まで「トニー賞ミュージカル・演出賞」を始め、様々な賞に輝いている。映画はウィリアム・シェイクスピアの喜劇を元に制作された『十二夜』(1996)や、イングランド王国の女王となった少女の生涯を描いた『レディ・ジェーン 愛と運命のふたり』(1986)などの作品を手掛けている。

本作は2018年9月7日の「トロント国際映画祭」で公開されたのを皮切りに、一般公開されている。年老いたジョーン・スタンリーは、何の変哲もない平凡な女性である。逮捕されなければ、きっと誰も彼女がスパイ活動をしていたとは思わなかっただろう。一般的なスパイ映画とは違い、派手なアクションはなく登場人物達の心理描写や人間ドラマが魅力の作品になっている。

ジョーンの秘密の公開前に見ておきたい映画

映画『ジョーンの秘密』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。『ジョーンの秘密』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

十二夜

トレバー・ナンの代表作で、監督&脚本を担当した作品。ウィリアム・シェイクスピアが手掛けた喜劇を元に制作されている。映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)で「2008年ゴールデングローブ賞・映画部門 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)」にノミネートされたレナ・ボナム・カーターが、主人公のヴァイオラを演じている。

1890年、ヴァイオラは双子の兄のセバスチャンと一緒に船で移動していた。その時、嵐に遭遇し、海が荒れて船が転覆してしまう。ヴァイオラは奇跡的に生還したものの、セバスチャンの行方が分からくなる。一人になったヴァイオラは正体を隠し、男と偽ってオーシーノ公爵に仕えることにした。ヴィオラはオーシーノ公爵に惹かれていくが、彼は伯爵令嬢のオリヴィアに思いを寄せていた。

詳細 十二夜

恋におちたシェイクスピア

ジュディ・デンチの代表作で、エリザベス女王を演じている。劇作家ウィリアム・シェイクスピアと、望まぬ結婚を控えるヴァイオラ・デ・レセップスとの切ない恋を描いた物語。「第71回アカデミー賞・作品賞」を始め、様々な賞を受賞(またはノミネート)している作品で、観客だけでなく批評家からも高い評価を受けた。

16世紀末のロンドン。ウィリアム・シェイクスピアは若き劇作家として人気を博していた。執筆作業は順調とは言い難かったが、何とか次の舞台の脚本を書き上げる。一方、ヴァイオラ・デ・レセップスは両親の強い希望により、貧乏貴族のウェセックス卿と結婚することになった。しかし、ヴァイオラは結婚に乗り気ではなかった。芝居が好きで、舞台に立つことを望んでいた。ヴァイオラはトマス・ケントという男性になり、舞台のオーディションを受けた。

詳細 恋におちたシェイクスピア

キングスマン

ソフィー・クックソンの映画初出演作品。マーク・ミラー作、デイヴ・ギボンズ画による漫画『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』を元に制作された作品。コリン・ファースがベテランスパイのハリー・ハートを演じていることで大きな話題を集めた。続編が制作されており、2020年9月25日に『キングスマン: ファースト・エージェント』が公開予定である。

高級テーラー「キングスマン」。それは表向きの顔で、裏ではどの国にも所属しないスパイ組織として活動していた。不良少年のエグジーは、車の盗難と危険運転の罪で逮捕されてしまう。その時、幼い頃から大切にしているペンダントが目に入った。ペンダントの裏には、電話番号が書かれていた。エグジーが思い切ってその番号に連絡を入れると、「キングスマン」に所属するハリー・ハートが現れた。

詳細 キングスマン

ジョーンの秘密の評判・口コミ・レビュー

ジョーンの秘密のまとめ

本作では、取り調べを受けているジョーン・スタンリーと、若かりし頃のジョーン・スタンリーの姿が描かれている。未来に夢を持ち恋に胸を躍らせている18歳、科学者として原爆の開発に携わった30代、そして、80代の現在。彼女がスパイ活動を行うようになったきっかけに、広島と長崎に原爆が投下されたことが大きく関係している。逮捕されたジョーンは、自宅前で記者会見を開く決意をする。彼女が何を語るのか、劇場で確かめて欲しい。

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