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映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の概要:前作『ジュラシック・ワールド』の続編。前作から3年後、火山噴火により絶滅危機にある恐竜たちの救出計画と、その裏でうごめく陰謀の阻止に、オーウェンとクレアたちが挑む。

映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の作品情報

ジュラシック・ワールド 炎の王国

製作年:2018年
上映時間:128分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:J・A・バヨナ
キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ジャスティス・スミス、ダニエラ・ピネダ etc

映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の登場人物(キャスト)

オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)
ジュラシック・ワールドの元恐竜調教師で、ヴェロキラプトルのブルーの育ての親。3年前、クレアと共に恐竜脱走事件を解決。その後、クレアとは恋人関係になったが、破局し、現在では疎遠になっている。火山噴火による恐竜絶滅危機を救うため、島に向かう。
クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)
ジュラシック・ワールドの元運営責任者。3年前の恐竜脱走事件をきっかけに、恐竜への愛を思い出し、現在は恐竜保護団体の長を務めている。恐竜絶滅を救うため、オーウェンと共に、ロックウッド出資の恐竜救出計画に協力する。
ベンジャミン・ロックウッド(ジェームズ・クロムウェル)
ジュラシック・ワールドの前身施設、ジュラシック・パークを作った、故ジョン・ハモンド博士の研究仲間。火山噴火による恐竜絶滅危機を救うため、恐竜救出計画を進めている。高齢で体の自由が利かない。研究の中で娘を失った過去を持つ。孫娘のメイジーを可愛がっている。
メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)
ベンジャミン・ロックウッドの孫娘。母親と姿形が瓜二つである。また、祖父と同じように、恐竜を愛してやまない。好奇心旺盛で賢い。
フランクリン・ウェブ(ジャスティス・スミス)
クレア率いる恐竜保護団体のIT担当。臆病で潔癖症。クレアと共に、火山噴火による恐竜絶滅危機を救うため、島に向かう。
ジア・ロドリゲス(ダニエラ・ピネダ)
クレア率いる恐竜保護団体の獣医。クレアと共に、火山噴火による恐竜絶滅危機を救うため、島に向かう。しかし、負傷したブルーの治療薬として拘束されてしまう。
イーライ・ミルズ(レイフ・スポール)
高齢のベンジャミン・ロックウッドに代わり、彼の財団の運営や恐竜救出計画の運営を任されている。恐竜救出計画の裏で、ある陰謀を企んでおり、オーウェンやクレアを利用する。
ヘンリー・ウー(B・D・ウォン)
ジュラシック・パーク時代から恐竜研究に携わっていた化学者。遺伝子について研究している。ジュラシック・ワールドでは、恐竜脱走事件の元凶であるハイブリッド種、インドミナ・レックスを開発した。
ケン・ウィートリー(テッド・レヴィン)
ミルズが雇った手荒な傭兵。島で、オーウェンやクレアたちと行動を共にする。捕獲した獲物の歯を収集する趣味がある。
イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)
ジュラシック・パークで起きた事件の当事者であり、学者。有識者としてアメリカ議会で恐竜の保護や共生について発言する。

映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のあらすじ【起】

3年前、科学の力で現代に蘇った恐竜たちを飼育するテーマパーク、ジュラシック・ワールドで、凶暴な恐竜インドミナス・レックスが檻から逃げ出す事故が起きた。運営責任者クレアと、ヴェロキラプトルの調教師オーウェンは、騒動を終結させるが、テーマパークは放棄されることとなる。

テーマパークのあったイスラ・ヌブラル島は、今や火山活動の影響で島そのものが溶岩に飲み込まれようとしていた。そこに乗り込んだ傭兵たちは、インドミナス・レックスのDNAサンプルの採取に成功していた。

一方、アメリカ議会では島の恐竜を救うべきか議論がなされていた。ジュラシック・ワールドの前身施設であるジュラシック・パークの関係者イアン・マルコム博士は、このまま自然に任せて恐竜を絶滅させるべきと主張する。そうすることで、化学の力で歪んでしまった生態系が本来のあるべき姿に戻り、帳尻が合うと考えていたのである。マルコム博士の主張を受けて、議会は恐竜の保護を取りやめる決定を下す。

恐竜の保護を望んでいた恐竜保護団体は、議会の決定に大きく落胆する。ジュラシック・ワールドの運営責任者だったクレアは現在、恐竜保護団体の長を務めていた。クレアは、ジュラシック・パークの関係者である故ハモンド博士の研究仲間ベンジャミン・ロックウッドの屋敷に招待される。彼は今回の恐竜たちの絶滅危機と、アメリカ議会の決定を受けて、個人での恐竜救出計画を企てていた。しかし、年老いたロックウッドは体の自由が利かず、計画は側近のミルズに一任されていた。クレアは、ミルズから、恐竜たちが人目に触れず平和に暮らすことのできる無人島を用意していると聞き、計画への協力を承諾する。

ミルズは特に、島に残された恐竜のうち、高い知能を持つヴェロキラプトルのブルーの救出を熱望しており、そのためにはブルーの育ての親である、調教師オーウェンの協力が必要だった。クレアとオーウェンはかつて恋人関係だったが、破局した今は疎遠になっている。しかし、恐竜たちを救うため、クレアは、オーウェンに会いに行く。再会した二人の話題は恐竜救出計画の話に及ぶが、オーウェンは協力を拒否する。恐竜たちに人間が関わることで、再び3年前のような悲劇が起こると考えていたのである。しかし、オーウェンはブルーたちヴェロキラプトル四姉妹の成長記録映像を観返したことで、ブルーたちへの親心が蘇り、一転して恐竜救出計画への参加を決断する。

島へはオーウェンとクレア、そしてクレアが率いる恐竜保護団体のITエンジニアのフランクリンと、獣医のジアが同行した。彼らは島でウィートリー率いる傭兵部隊と合流し、島に設備された、恐竜たちの追跡システムを使って、恐竜たちの居場所を把握する。システムにより、ブルーは島の奥のジャングルにいることが判明し、オーウェンとジア、ウィートリーら傭兵部隊はブルーを追う。

ブルーのもとに辿り着いた一行。オーウェンは昔のようにクラッカーを使ってブルーに歩み寄る。3年の間に野生に戻ってしまったブルーは当初オーウェンを警戒していたが、オーウェンの必死の呼びかけで過去の記憶が蘇り、心を許そうとしていた。その時、傭兵部隊がブルーに麻酔銃を撃ち込んだ。驚いたブルーが暴れ出し、傭兵部隊はさらに実弾でブルーを攻撃する。オーウェンは怒り、ウィートリーに歯向かうが、ウィートリーはオーウェンに麻酔銃を撃ち、気絶させてしまう。

直後、島の大噴火が始まる。ウィートリーは負傷したブルーを治療させるため、ジアを拘束し、乱暴な方法で島の恐竜たちを片っ端から大型船へと運び込んだ。噴火に気付いたクレアとフランクリンは、システム室からの脱出を試みる。途中、施設に迷い込んできた恐竜に襲われながらも、クレアたちは施設からの脱出に成功する。脱出した先には、噴火により流れてきた溶岩から逃げ惑う恐竜たちの姿があった。

クレアたちは、意識を取り戻して溶岩から逃げてきたオーウェンと合流する。手荒に大型船へ運び込まれていく恐竜たちの姿を見て、クレアたちは、恐竜保護の名目はデタラメで、自分たちがミルズに利用されたのだと理解する。

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映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のあらすじ【承】

間一髪、大型船に忍び込むことに成功したクレアたちは、負傷したブルーと、その治療にあたるジアを発見し合流する。ブルーは出血がひどく、ティラノサウルス・レックスの血を輸血する必要があった。クレアとオーウェンはティラノサウルス・レックスの檻で採血を行う。途中でティラノサウルス・レックスに襲われながらも、なんとか採血は成功し、ブルーは一命をとりとめる。

その頃、ロックウッド邸では、ロックウッドの孫娘メイジーが地下研究室に迷い込んでいた。彼女は研究室のパソコンで、オーウェンがヴェラキラプトルを育てている記録映像を見る。愛情深くヴェラキラプトルたちを育てるオーウェンの姿にメイジーは目を輝かせる。そこにやってきたミルズ。メイジーは慌てて姿を隠す。メイジーに気付いていないミルズは、闇オークションの競売人と、恐竜のオークションについて話し始めた。メイジーは研究室から逃げ出す途中、研究室の奥にある檻で謎の恐竜の姿を見る。

謎の恐竜の正体は、インドミナス・レックスとヴェロキラプトルのDNAを使って遺伝子操作により作られた、「インドラプトル」だった。インドミナス・レックスの凶暴さと、ヴェラキラプトルの高い知能を併せ持った恐ろしい恐竜である。
このインドラプトルを作り出したのは、ジュラシック・ワールド崩壊の原因となったインドミナス・レックスの開発者、ウー博士だった。博士曰く、インドラプトルの完成にはブルーの血液が必要不可欠なのだという。

祖父同様に恐竜を愛するメイジーは、ミルズの悪事を祖父ロックウッドに密告した。それを受けてロックウッドはミルズを問いただす。しかし、ミルズはロックウッドを自然死を装って殺害する。

映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』のあらすじ【転】

ロックウットが亡くなった直後、恐竜たちの檻が到着し、次々とロックウット邸に運び込まれていく。その中で、クレアとオーウェンは傭兵部隊に見つかってしまい、屋敷地下の檻に入れられてしまう。ミルズの目的が恐竜保護ではなく、売買であることを知ったクレアは激怒するが、脱出方法は見つからない。諦めかけたその時、オーウェンは、隣の檻に、頭突きでの攻撃を習性とする恐竜が捕らえられていることに気付く。オーウェンは、その恐竜に壁を破壊させ、さらに檻をも破壊させることで脱出に成功する。

クレアとオーウェンは、地下でメイジーを見つける。メイジーは、ロックウッドがミルズに殺害されたことに気付き、ミルズから逃げてきたのである。初め、メイジーは二人を警戒するが、すぐにオーウェンがヴェラキラプトルの成長記録映像に映っていた調教師だと気付き、二人に事の経緯を打ち明ける。

メイジーは二人を邸内に作られた特設のオークション会場へと連れていく。そこでは、島から連れてこられた恐竜たちが、一体一体、競売にかけられていた。参加者は世界中の富豪や研究者、中には軍需産業の関係者の姿もあった。次々と競り落とされていく様子に一行は言葉を失う。

ミルズは、オークションの中で参加者たちに、インドラプトルのことを、人間の指示通りに標的を殺す、生きた兵器として披露した。インドラプトルは特製のレーザーポインターで標的を指示すれば、瞬時に標的を攻撃するように作られていたのである。その凶暴さを目の当たりにした参加者は、驚きどよめく。特に軍事産業関係者は目の色を変えた。そのうち参加者の一人が、金額を提示する。次々と手が挙がり、落札金額は跳ね上がっていった。試作段階で商品化はできないと訴えるウー博士を押し切り、ミルズはそのままインドラプトルを競売にかける。

オーウェンは、この恐ろしいオークションを中止させるべく、先ほど檻からの脱出に利用した恐竜を、オークション会場に乱入させる。会場は大混乱に陥り、参加者は次々と逃げ出していく。オーウェンたちもミルズを追って会場を後にする。誰もいなくなった会場にウィートリーがやってくる。彼は檻の中のインドラプトルを発見する。見たことのないその姿に興味を持ったウィートリーは、インドラプトルに麻酔銃を撃ち、倒れこんで意識のないインドラプトルから歯を抜こうと近づいた。しかし、気絶したふりで機会を窺っていたインドラプトルはウィートリーを襲い、檻から脱出してしまう。

一方、オーウェンたちはついにミルズを追い詰める。オーウェンたちは命や遺伝子を人間の都合で人工的に操作することの愚かさを説くが、ミルズは驚くべき事実を告げる。なんと、メイジーはロックウッドの娘のクローンだというのである。出生の秘密を知ったメイジーは動揺する。そこにインドラプトルの脅威が迫る。

時を同じくして、ジアは未だブルーと共に拘束され続けていた。そこにウー博士がブルーの血液採取のため現れる。今後の研究のためブルーの血液を採取してから、脱出しようと考えていたのである。ジアは博士に、ブルーの血液には、輸血により他の恐竜の血が混ざっていることを告げる。博士の研究には、ブルーの純粋な血液が必要だったため、博士はその事実に絶望する。そこに丁度、研究員を装ったフランクリンが現れる。フランクリンとジアは機転を利かせ、ブルーを解放すると共に、自分たちも研究室から脱出する。

映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の結末・ラスト(ネタバレ)

オーウェンたちはロックウットの屋敷に辿り着いたインドラプトルから逃げていた。息を潜め、インドラプトルの追跡をやり過ごそうとするも、ついに見つかってしまい、クレアが負傷してしまう。恐怖から一人逃げ出すメイジーを追いかけるインドラプトル。クレアはオーウェンにキスをして、手負いの自分を置いて、メイジーの救出に向かうよう伝える。

逃げ出したメイジーは、自室のベッドに潜り、恐怖に震えていた。五感が鋭く、知能の高いインドラプトルは、すぐにメイジーの居場所を突き止め、ゆっくりとベッドへと近づいていく。インドラプトルが牙をむいたその瞬間、オーウェンが現れ、手に持った麻酔銃でインドラプトルを攻撃する。しかし、インドラプトルに麻酔銃は効果が無く、逆に追い詰められるオーウェン。そこにブルーが加勢に現れる。ブルーがインドラプトルと闘っている隙をついて、オーウェンとメイジーはガラス張りになっている展示室の屋根へと逃げる。それでもインドラプトルはすぐに二人を追い詰めてしまった。その時、クレアが現れ、特製のレーザーポインターをオーウェンに向けた。オーウェンを標的と認識して突進するインドラプトル。しかし、インドラプトルはガラスの天井を突き破って落下し、展示室の標本に刺さって死んでしまう。

インドラプトルの脅威から逃れた一行は、檻に捕らわれたままの恐竜が、漏れ出した有毒ガスにより、このままでは死んでしまうと知る。屋敷の外に繋がるゲートを開けば、恐竜たちは助かるが、人間の世界に解き放つことになってしまう。決断できずにいるクレアに代って、ゲート解放のボタンを押したのはメイジーだった。自分と同じように人工的に生み出された恐竜たちが息絶えるのを黙って見過ごせなかったのである。次々と屋敷の外へ逃げ出していく恐竜たち。そのうちの一匹によって、ミルズは研究サンプルを持ち出そうとしていたところを殺されてしまう。

恐竜たちが人間界に解き放たれた後、アメリカ議会では、恐竜への対応について議論されていた。マルコム博士は、弱肉強食の世界で頂点に君臨していた人間が、自分よりも強者である恐竜たちと共存しなければいけない新時代が始まったと説く。マルコム博士は、「ようこそ、ジュラシック・ワールドへ」と発言を締めくくった。世界各地では、恐竜たちが人間世界を自由に闊歩している。

映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の感想・評価・レビュー

ジュラシック・ワールド2作目。今回は恐竜たちの住む島が火山の大噴火を起こすことを知り、残してきた恐竜たちを助けに向かうストーリー。

人間のエゴで作られた恐竜たちが、お金儲けのために使われ、火山の噴火によって命を奪われ、映画の恐竜の世界だけではなく、現代の動物に対する問題提起をしているようだと感じます。

最後には恐竜を守るために逃がすことを決断したクレア。人間の世界に放たれた恐竜たちがどうなっていくのか、次の作品を期待させるエンディングになっています。(女性 20代)


CGの技術がさらに進化し、映像の迫力が増した今作。
ジェラシックシリーズの魅力である、映画への没入感、自分もその場にいるような感覚は健在である。ただ、物語の展開には新鮮味がなく、前作を超えることはできなかったというのが正直な感想だ。
邦題である「炎の王国」というのも少し疑問が残る。炎の王国ならばもう少し全体的に炎関連のシーンがあると思ったのだが、前半部分に少々出てきただけだった。多少ネタ切れ感が否めない展開に、シリーズファンとしては物足りない感があった。(男性 20代)


今作の前半のシーンでは、噴火中の島から恐竜を救う様子が描かれており、とても感動的だった。後半のシーンでは、恐竜の映画というよりも、個人的にはモンスターを扱った作品のようで少し批判的に観ていた。しかし、序盤から最後まで脚本が非常に素晴らしく練られており、全体としては高評価をつけたい。旧シリーズの登場人物が始まりと終わりを締めくくってくれる見せ方もとてもワクワクした。次回作では旧作のキャストが増えるという話だが、今から興奮が止まらない。(男性 20代)


ジュラシック・ワールド(2015)に続くこの新作の映画は、恐竜対人間という二つの世界だけではなく、人間の悪の部分が前面に出ていると印象がとても強く残るのではないだろうか。新しい技術とともに、人間の心を見失っていく、そんな考えが頭をよぎる。
信頼というコンセプトを大切にしている主人公と、その考えに共感する仲間たちに対し、ことごとく嘘や裏切りを使い信頼を潰していく組織に対しとても腹が立つが、壊れないものもあると再認識できるはずだ。(女性 30代)


待望のジュラシック・ワールドの続編。前半は前回の舞台イスラ・ヌブラル島に再び上陸、後半はロックウッド邸へと舞台が移ります。前半の島に残された恐竜たちの運命が可哀想で見ていられず、さらに無理やり捕えられ、オークションにかけられる恐竜たちが不憫すぎでした。再び人間たちの傲慢さと愚かさが招いた悲劇が描かれています。前回よりはスケールは小さいけれど、とてもハラハラドキドキします。特に館の中でのインドラプトルとの追いかけっこは、めちゃめちゃハラハラします。何より続きがとても気になります。ブルーの再登場は嬉しかったです。(女性 30代)


ジュラシック・ワールド崩壊後の話です。野生化が進んでいるため、恐竜のスケール・強さ・迫力はパワーアップしています。話に絡みませんが、モササウルスの登場シーンは毎回圧倒されます。物語は前作までと同様、恐竜ビジネスに目が眩んだ悪人が、恐竜の返り討ちに遭うというものです。シリーズお馴染みの展開なので意外性がなく、少し退屈に感じました。また、主人公オーウェンと恐竜の仲が良すぎる点も、緊張感が緩和されてしまうのでいまいちです。(男性 20代)


必ず前作を観てから鑑賞して欲しいこの作品。キャストも皆、続投で続編というより後編といった感じです。このシリーズの見どころは「恐竜」現実の世界にはいない生物の大きさ、怖さ、獰猛さ、優しさなど知らない世界を疑似体験できるところでした。しかし、今作で出てくるのは「恐竜」というより「怪獣」。優しい心を通わせることなんて絶対にできないほど進化してしまった「ハイブリッド恐竜」なんだか違うなあと感じてしまいました。
ラストもこれまでのシリーズとは全く違った展開。何も考えずにただ楽しめた恐竜の世界が、少し変化してしまったように感じます。(女性 30代)


続編は微妙という法則。それを、今作も見事に踏襲した。

観客の大多数は、前作登場した島をめぐる物語を期待していたが、島は火山の爆発であっけなく滅び、それからはスケールの小さな屋敷での物語になる。それだけで大分肩すかしなのだが、その上で恐竜の命と人間の命を天秤にかけて最終的には人間を犠牲にすることにした点に疑問が残った。

「生命の重さは平等」というテーマなのかもしれないが、主人公がそう決定した課程がどうにも浅はかに感じられてすっきりしない。キャラクターの性格が、続編に繋げるための脚本の犠牲になった気がしてならなかった。

CGは言わずもがな素晴らしい。(男性 30代)

関連作品

前作 ジュラシック・ワールド(2015)

みんなの感想・レビュー

  1. きーもも より:

    1作目の『ジュラシック・ワールド』にかなり良い印象を持っていたので、続編である今作も期待して鑑賞しましたが、正直「これじゃない感」を大きく感じてしまいました。『ジュラシック・パーク』の頃から常にテーマとされていた恐竜との共存と、恐竜を兵器として使おうとする人たち。かなりファンタジーな思想なのは分かりますが、私は完全に共存派を支持しています。今作は結果的には「共存」に至るのかもしれませんが、凶暴な恐竜を掛け合わせて人間の手で作り出された「ハイブリット種」の登場はかなり衝撃的でした。
    今後も続くような終わり方なので、ぜひあの自然豊かな土地を駆け回る恐竜たちの姿を再び見られるような展開にして欲しいです。

  2. Miyaken より:

    モンスター映画の歴史を塗り替えた超人気映画。
    J・A・バヨナがメガホンを取った本作は、これまでのシリーズよりも人間ドラマが白濃くなっている。
    イスラ・ヌブラル島の活火山に噴火の兆しが見え、放置されていた恐竜たちを人間の手で救うか否かという問題になり、そこには恐竜の存在を利益にしようと画策する者が現れ……。欲には勝てない人間の愚かな部分はいつの世も変わらない。そして、そうした者には必ず罰が当たるのだ。
    恐竜と共存する世の中に、ラストに出て来るとおり、映画を通じて差別を問題視するメッセージが込められている。