映画『帰ってきたドラえもん』の概要:1998年に『ドラえもん のび太の南海大冒険』と同時上映された短編映画。ドラえもんが未来の世界に帰らなければならなくなるというストーリーで、その感動的な内容に、短編ながらファンの多い作品である。
映画『帰ってきたドラえもん』の作品情報
上映時間:27分
ジャンル:SF、ヒューマンドラマ、アニメ
監督:渡辺歩
キャスト:小原乃梨子、大山のぶ代、たてかべ和也、肝付兼太 etc
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映画『帰ってきたドラえもん』の登場人物(キャスト)
- ドラえもん(大山のぶ代)
- 22世紀から来たネコ型ロボット。のび太の家の押し入れに住んでいる。のび太に困ったことがある度に未来の秘密道具で助けていたが、突然未来に帰らなければならなくなる。いつも自分を頼ってばかりののび太が、1人でやっていけるのか心配している。
- のび太(小原乃梨子)
- 弱虫で泣き虫の男の子。いつもジャイアンにいじめられたりママに怒られたりするたびに、ドラえもんに助けてもらっている。ドラえもんが未来に帰ることになり、心配を掛けまいと1人で困難に立ち向かい始める。
- ジャイアン(たてかべ和也)
- いつものび太を虐めているガキ大将。喧嘩が強く、のび太はいつも彼に虐められそうになっては、ドラえもんの道具で仕返しを図っていた。今作でものび太を殴り倒そうとする。
- スネ夫(肝付兼太)
- ジャイアンといつも一緒にいる金持ち息子。ジャイアンの腰巾着として、一緒にのび太を虐めている。
- しずか(野村道子)
- のび太が片思いしているクラスメイトの少女。優しい性格で、ドラえもんがいなくなったことでのび太が落ち込んでいるのではと心配していた。
- のび太のパパ(中庸助)
- のび太の父親。穏やかな性格で、ドラえもんを引き留めようと泣いていたのび太を、優しく諭す。
- のび太のママ(千々松幸子)
- のび太の母親。いつもはのび太を怒ってばかりいるが、ドラえもんがいなくなって落ち込むのび太を心配に思っている。
- のび太のおばあちゃん(-)
- のび太が幼いころに亡くなった、のび太の祖母。のび太はおばあちゃんのことが大好きで、彼女が亡くなったときには押し入れの中で泣き腫らした。
映画『帰ってきたドラえもん』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『帰ってきたドラえもん』のあらすじ【起】
桜の季節。いつものようにジャイアンに追われたのび太が、ドラえもんの道具を頼ろうとしていた。しかし、ドラえもんの様子がおかしい。ドラえもんは未来の世界へ帰らなければならなくなったのだ。もうのび太を助けることはできない。のび太は大泣きして止めようとするが、どうにもならないことだった。
押し入れで一人泣き腫らすのび太を見て、のび太のパパはのび太の祖母が亡くなったときのことを思い出した。のび太も押し入れにおばあちゃんとの思い出のダルマを見つけ、「何度転んでもダルマのように起き上がる」とおばあちゃんと約束したことを思い出す。のび太は泣くのをやめ、笑顔でドラえもんとの最後の夜を過ごした。
2人はその夜どうにも眠れず、散歩に出かけた。公園に着いたドラえもんは、本当はのび太のことが心配で帰りたくないのだと打ち明けた。のび太はドラえもんを安心させようと、自分のことは自分でできると言ってみせた。ドラえもんはのび太の気持ちに感動し、涙を見せまいとその場を離れた。
映画『帰ってきたドラえもん』のあらすじ【承】
のび太はドラえもんを迎えに行こうと公園から出ようとしたが、運悪くジャイアンにぶつかってしまう。しかし、のび太はドラえもんに頼るわけにはいかないと、ドラえもんに見つからないよう一人でジャイアンに立ち向かう。ジャイアンに何度も殴られ、のび太は思わず泣き出してしまう。
のび太が先に帰ったと思って帰宅したドラえもんだったが、のび太はまだ帰宅していなかった。のび太の帰りがあまりに遅いので、ドラえもんは慌てて探しに出る。外は雨が降っていた。
のび太は殴り飛ばされ諦めそうになっていたが、ドラえもんに約束したことを思い出した。のび太は立ち上がり、ジャイアンに再び立ち向かう。ドラえもんが安心して未来に帰れるよう、ここで負けるわけにはいかないのだ。そしてついに、のび太は一人でジャイアンに勝った。ジャイアンは公園から逃げていく。ドラえもんはボロボロになってまで自分を心配させまいとしていたのび太を抱きしめる。その夜、のび太が眠りにつくと、ドラえもんは静かにタイムマシンに乗り込んだ。
映画『帰ってきたドラえもん』のあらすじ【転】
翌朝、のび太が目覚めると、ドラえもんの姿はなかった。タイムマシンに繋がっていた机の引き出しを開けると、そこにはドラえもんの形をした箱が置かれていた。ドラえもんは、一度だけどうしても困ったときにこの箱を開けるようにとメッセージを残していた。
のび太はドラえもんが去って落ち込んでいたが、くよくよするのを止めママのお手伝いを始めた。スーパーでしずかに会ったのび太は、ドラえもんがいなくても平気だと強がる。しかし、ジャイアンに「ドラえもんに会った」と言われて、大急ぎで家に帰る。家にはドラえもんはいなかった。自分を驚かせようとしているのだと思ったのび太は、お小遣いをはたいてドラえもんの好物のどら焼きを買った。その時、のび太はドラえもんの後ろ姿を見かける。急いで後を追ったが、それはジャイアンとスネ夫が作った偽物だった。ジャイアンはのび太に負けた腹いせに、彼を騙したのだった。それはのび太にとってあまりに残酷な嘘だった。のび太は悔しさに泣き崩れる。
映画『帰ってきたドラえもん』の結末・ラスト(ネタバレ)
しずかはのび太を慰めようとしたが、のび太は家に走り、復讐心からドラえもんが残した箱を開けてしまう。箱の中には飲んだ者が話した嘘がすべて本当になる秘密道具、「ウソ800」が入っていた。これを飲むと、発言と反対のことが起こるのだ。のび太はジャイアンとスネ夫のところに行き、嘘を現実にして2人を懲らしめた。しかし、途中で空しくなったのび太は、仕返しを止めその場を去った。
帰宅したのび太は、ママにドラえもんがいなかったことを話した。「ドラえもんは二度と帰ってこない」と話したすぐあと、自分の部屋に入ると、そこには本物のドラえもんがいた。「ウソ800」の効果はまだ続いており、「ドラえもんは二度と帰ってこない」という発言と反対のことが起こり、ドラえもんは現代に帰ってくることができたのだ。のび太とドラえもんは泣きながら再会を喜んだ。しずかと反省したジャイアン、スネ夫ものび太の家を訪れた。皆はドラえもんの帰還に喜び、抱き合うのだった。
映画『帰ってきたドラえもん』の感想・評価・レビュー
のび太がドラえもんのためにジャイアンに向かっていく場面が良い作品でした。子供は時折残酷なことをするものですが、ジャイアンとスネ夫のウソはひどすぎます。ふたりのウソのおかげでドラえもんが帰って来たし、謝りにのび太の家まで行っていますが「人を傷つけるウソ」という印象が強く残りました。エイプリルフールなどで軽いウソをつく時も「ビックリさせてから安心させる」人を傷つけることがないウソが良いと教えてくれた作品です。(女性 40代)
のび太の結婚前夜と並んで人気のあるストーリーである。ドラえもんが未来に帰らなければいけない事を悟ってからののび太の少し無理をした勇気や意地にはついつい目頭が熱くなってしまうのである。最終的に発言が反対になるひみつ道具をドラえもんが置いていった事で、のび太がドラえもんがいなくなる事自体をウソにしてしまう事で再びドラえもんが帰ってくるという内容。冷静に考えれば、何故その道具を置いていったのか、ドラえもんが帰らないといけない事情はどうなったのかなど、気になってしまうのだが、子供心になんだかんだこれで良かったのだと思える作品である。(男性 30代)
ドラえもんは未来に帰らなければならなくなるし、のび太のおばあちゃんは登場するし、ハンカチが手放せない作品。大人でも大泣きする。ドラえもんを心配させまいとジャイアンに立ち向かっていく、のび太の姿に胸を打たれる。ドラえもんが帰ってくる方法が、なかなか粋な方法だなと思った。のび太とドラえもんだけではなく、ジャイアン達も集まってドラえもんの帰還を喜ぶところが素敵だった。数あるドラえもん作品の中でも、一番印象に残っている作品。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー
しずか、ドラミ、のび太の祖母も登場させたけど、
違和感なく絡めた。
エピローグでしずかと反省したジャイアンとスネ夫が
野比家を訪れて、3人もドラえもんと再会し、
ジャイアンが泣きながら謝る結末も良い。