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映画『アンナと王様』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『アンナと王様』の概要:度々作品化されている映画『王様と私』の物語を、ジョディ・フォスター主演で1999年にリメイク。アジアのシャム国に家庭教師として招き入れられた実在の英国人女性と、シャム国国王との交流を描く物語。

映画『アンナと王様』の作品情報

アンナと王様

製作年:1999年
上映時間:147分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー、伝記
監督:アンディ・テナント
キャスト:ジョディ・フォスター、チョウ・ユンファ、バイ・リン、トム・フェルトン etc

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映画『アンナと王様』の登場人物(キャスト)

アンナ・レオノーウェンズ(ジョディ・フォスター)
シャム国皇太子の家庭教師として、シャム国に招かれた英国女性。国王に対しても物怖じせず思ったことを言うため、周りをひやひやさせている。亡くなった夫との結婚指輪を今もつけており、夫のことを忘れられずにいる。
モンクット王(チョウ・ユンファ)
シャム国の国王。西洋の教育を受けた文化人で、自分の子供達にも西洋の教育を受けさせようとアンナを招いた。初めは無礼なアンナに怒ることもあったが、次第にアンナと打ち解けはじめる。若い頃は僧院で半生を過ごした。
チュラロンコーン皇太子(キース・チン)
60人近くいるモンクット王の子供達の中でも、第一王位継承者に当たる皇太子。それゆえに甘やかされて育った。アンナとの出会いを機に奴隷問題に興味を持つなど、精神的に成長する。初めはアンナを見下し息子のルイとも喧嘩になったが、打ち解けてからはルイの一番の友達となった。
ルイ・レオノーウェンズ(トム・フェルトン)
アンナの息子。アンナと共にシャム国にやってきた。英国生まれ、インド育ち。父がいないことをとても寂しがっている。喧嘩をきっかけにチュラロンコーン皇太子と一番の友人となった。
タプティム(バイ・リン)
モンクット王に新しく側室として献上された若い女性。恋人がいたが別れさせられた。王子王女達に交じって、アンナから英語を教わり始める。恋人への想いを捨て去れず、深い悲しみに襲われている。
アラク将軍(ランダル・ダグ・ギム)
シャム国の将軍。王からも信頼される存在だが、実はシャム国とビルマ、さらにその背後にある英国とを争わせようと画策していた。ビルマの殺し屋と手を組み、国王一家を殺害、ビルマにその罪をなすりつけ戦争を仕掛ける、という計画に沿って動いている。戦いによってのみ英国の侵略からシャム国を守れるという考えの持ち主。
チャオ・ピャ・クララホム総理大臣(シード・アルウィ)
シャム国の総理大臣。伝統を重んじており、国王にもはっきり主張するアンナに困らされてばかりいる。
チャファ将軍(リム・ケイ・シュー)
モンクット王の弟で、勘の鋭い優れた指揮官。ビルマからの殺し屋達を追ってアラク将軍と共に軍を率いるが、アラク将軍の裏切りに遭い殺されてしまう。
ファー・イン王女(メリッサ・キャンベル)
まだ幼いシャム国の王女。甘えん坊で人懐っこく、モンクット王から特にかわいがられていた。アンナにもよく懐いていたが、コレラに罹り亡くなってしまう。
マイクロフト・キンケード(ビル・スティワート)
東インド会社から商売のためシャム国に来ている英国人。国王はじめシャム国の要人と商売をしているが、最近は商売相手が次々ビルマの殺し屋に襲われている。シャム国を見下している節がある。

映画『アンナと王様』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アンナと王様』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アンナと王様』のあらすじ【起】

皇太子に西洋の教育をというモンクット王からの要請を受け、英国人のアンナは家庭教師として、息子のルイと共にシャム国へとやってきた。目上の人間にも物怖じせず主張するアンナは、来て早々に文化の違いに遭遇する。

3週間も放っておかれたアンナは痺れを切らし、クララホム総理大臣が止めるのも聞かずモンクット王に直接話しかける。モンクット王は無礼な行いに呆れるが、アンナに皇太子だけでなく60人近くの王子王女全てを教えるよう命じた。王宮には新しい側室タプティムが招き入れられた。彼女には恋人がおり、王宮へ向かう彼女は涙を流していた。

アンナによる授業が始まった。ルイも王子たちと共に授業を受けるが、第一王子のチュラロンコーン皇太子から父親がいないことを馬鹿にされ、取っ組み合いの喧嘩となってしまう。アンナは2人に反省の言葉を100回書く罰を与えたが、チュラロンコーンは応じようとしない。事情を聞いたモンクット王は、アンナだけに夕食を届けさせた。父に助けてもらえると思っていたチュラロンコーンは、これを見て慌てて反省文を書き始める。

この一件を機にチュラロンコーンはアンナと打ち解けるが、2人は奴隷が鎖に繋がれているのを発見してしまう。側室の1人が自由を買おうとした奴隷に罰を与えたのだ。以来皇太子は奴隷問題に興味を向け始めた。アンナは自分の結婚指輪と引き換えに、強引に奴隷を解放させてしまう。アンナはモンクット王にこの国も法治国家であるべきだと主張、モンクット王もこれを受け入れた。モンクット王は勝手な行動をとるアンナを腹立たしく思う一方で、彼女を面白く思い始めていた。

映画『アンナと王様』のあらすじ【承】

モンクット王は、自分の旗に描かれている白い象が大変珍しい生き物なのだと塁に教えてくれた。モンクット王はアンナのために、かねてからの願いどおり王宮外に家を用意してくれた。アンナはこれに非常に喜んだ。

タプティムは子供達と共に英語の授業を受け始め、アンナと仲良くなる。彼女はアンナに家族宛と言って手紙を託した。

“死の軍団”と呼ばれるビルマの殺し屋集団が、度々シャム国の村々を襲っていた。事件の背後にはビルマを植民地としている英国の存在があると考えられていた。王の弟チャファとアラク将軍は、兵を率いてビルマの動きを阻止すべきと主張する。これに対しモンクット王は、英国の要人を招いて夜会を催すことに決めた。王はアンナに英国風のもてなしの全てを一任する。

夜会には大勢の英国人客が訪れた。英国の商人キンケード氏が嫌味を発し論戦となるが、アンナと王はこれを説き伏せる。ワルツの時間が始まり、モンクット王はあんなにダンスを申し込んだ。アンナは戸惑いながらもこれを受け、楽しいひと時を過ごすのだった。

タプティムの恋人が、アンナにタプティム宛の手紙を託した。これは恋人の出家の知らせだった。

ビルマが不穏な動きを見せている。モンクット王は軍の出動を決定する。王はアンナに夜会の礼として指輪を贈った。奴隷と引き換えに渡してしまった指輪の代わりにとの思いだったが、夫のことを吹っ切れていないアンナはこの贈り物を断った。

映画『アンナと王様』のあらすじ【転】

長雨が病気を運んできた。幼いファー・イン王女がコレラに罹って亡くなり、モンクット王は塞ぎこむ。アンナは子供達が救いになると考えピクニックを企画するが、王は怒り、アンナの方こそ死んだ夫に縛られ、女であることを捨てていると言い放った。夜更け、川で水浴びをしようとするアンナの前にモンクット王が現れた。仲直りをした2人はいい雰囲気になるが、立場の違いから想いを口にすることはなかった。

チャファとアラク将軍の率いる軍勢がビルマ軍を追うが、相手の逃げ足の速さにチャファは疑念を感じていた。その夜、野営中の兵士たちが毒を盛られる。チャファはアラク将軍の裏切りに感付きその場から逃げたが、アラク将軍と手を組んでいたビルマ兵達に追い詰められ、アラク将軍の手で殺されてしまう。アラク将軍は国を侵略から守るために、シャムとビルマとの間に戦争を起こそうとしていた。モンクット王の元にはチャファとアラク将軍がビルマ兵に殺されたとの知らせが入り、モンクット王は戦いを決意する。アンナは英国からの客人たちにこの一件の英国の関与を問いただすが、モンクット王に好意的な態度を取っていた者も掌を返し、関わりを持とうとしなかった。

タプティムは密かに出家しようとしていた。アンナに助けを求めるが、恋人との手紙が見つかり捕えられてしまう。タプティムの恋人と共に法廷に引き出され、鞭打たれる彼女を見かね、アンナは思わず止めに入る。しかし、王も自分に賛成するはずというアンナの言葉が、王の怒りを買ってしまう。王も処刑を望んでいたわけではなかったが、民衆から、王が外国人女性の言いなりだという誤解をされかねなかったからだ。アンナと王は喧嘩別れし、タプティムは恋人と共に処刑された。アンナはシャム国を離れることを決意する。

映画『アンナと王様』の結末・ラスト(ネタバレ)

キンケード氏は独自の調査でアラク将軍の陰謀を掴んだ。彼は商売相手がいなくなっては大変と、総理大臣に進言する。彼の情報によると、アラク将軍はモンクット王と子供達を皆殺しにし、それをビルマのせいとして戦争を仕掛ける計画を立てていた。王は村に白い象が現れたというデマを流し、村への訪問に見せかけて僧院に子供達を避難させようと考える。

英国行きの船に乗ろうとしたアンナの元にクララホム総理大臣が駆けつけた。彼は事の真相を話し、王も僧院にとどまってくれるよう説得してほしいと願い出る。アンナはモンクット王の元へ戻った。

アラク将軍も王の計画に気付き、僧院へ軍を進める。モンクット王は軍勢が向かってきていることを察知し、アンナに子供達を任せモンクット王自ら赴く。橋に爆弾を仕掛けアラクもろとも爆破する作戦だ。王は罠だとばれないよう、橋の上へ馬を進めた。アラク将軍らも橋の上へやってくる。しかし、このまま橋を爆破すれば、モンクット王も犠牲になってしまう。これを見たアンナは仕掛け花火を橋に向けて放ち、援軍がいると思わせた。アラクの部下達は逃げ、アラク将軍だけが取り残された。王はアラク将軍を殺さず、その場を去る。しかし、アラクは倒れた部下の銃を奪って後ろから発砲しようとしていた、爆破のタイミングを計りかねていた兵士がそれに気付き、橋を爆破する。

危機は去り、皆は幸せなひと時を過ごす。しかし、アンナは一人涙ぐんでいた。自分の恋心を知ったうえで、王と教師とは結ばれてはならないと知っていたからだ。王はアンナにもう一度ダンスを申し込む。王も立場上口に出せずとも、アンナのことを想っていた。アンナと王は静かに別れのダンスを踊った。

チュラロンコーン皇太子はその後王位を継ぎ、国の独立を守っただけでなく、奴隷制の廃止をはじめシャム国の近代化を推し進めた。

映画『アンナと王様』の感想・評価・レビュー

不朽の歴史ロマンが壮大なスケールで、当時のシャム王国や文化の違いなどを交えながら面白く表現している。また、革命の激動の時代に揺れ動く王と異文化の国から招かれた女性教師のやり取りはカルチャーショックでもあり、とても興味をそそられる。

この映画は絢爛豪華な世界を表現しており、宮殿や寺院、衣装や壁画に至るまで本物志向で徹底されているのも見どころの一つだ。

ぜひ、歴史ロマンをこの映画で楽しんでほしい。(女性 20代)


作られた物語だと、王と家庭教師の立場を超えた愛が実り、ハッピーエンドで終わると思う。しかし、実話を元に制作されているだけあり、立場を超えた関係がそんなに簡単ではないことがヒシヒシと伝わってくる。モンクット王とアンナが別れのダンスを踊るシーンは、美しいけど悲しかった。身分差や文化の違いなど、色んな驚きがあって奥深い作品だと思う。戦闘のシーンや移動のシーンなど全てが壮大で、迫力がある作品だった。(女性 30代)


タイの王宮が舞台ということで、エキゾチックで煌びやか、豊かな自然など壮大なスケール感を楽しむことができます。史実に基づいた箇所が多々あるので、当時の情勢や差別など驚くところも沢山ありました。

物語には色々なテーマが込められていますが、やはりアンナと王様の関係性が変わっていく過程がとても好きです。中でも途中の夜会でのダンスシーン、そしてラストの二人でひっそりと踊るシーンは印象的です。最後まで互いに想いを告げることはありませんが、二人の間には甘く穏やかな空気感が漂っていて、とても切ない気持ちになりました。ロマンチックで大人な恋愛を楽しむことができる、大好きな一本です。(女性 20代)


私は知らない土地に行くことって、少しの期間でも緊張するし不安に思ってしまうタイプです。この作品のように異国の地でその土地の王子たちの教師となるなんて絶対に無理だと感じてしまいました。
元々自分が暮らしていた国とは文化や生活様式も違い、差別的な態度をも許すような国家に戸惑いながらも少しずつ気持ちを伝え、絆を深めていく教師と王子、王様の姿に感動しました。
ジョディ・フォスターがとにかく強くて美しい、かっこいい女性を演じています。(女性 30代)

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