映画『海底47m』の概要:リサとケイト姉妹はメキシコでの旅を楽しんでいた。そこで、現地の男性に出会い、ゲージの中に入って野生のサメを観賞する「シャークケージダイビング」に誘われる。リサは不安を抱くが、活動的なケイトは乗り気だった。
映画『海底47m』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ヨハネス・ロバーツ
キャスト:クレア・ホルト、マンディ・ムーア、サンティアゴ・セグーラ、ヤニ・ゲルマン etc
映画『海底47m』の登場人物(キャスト)
- リサ(マンディ・ムーア)
- 真面目な性格。退屈だと言う理由で恋人にフラれる。自分とは対照的な妹に劣等感を抱いている。
- ケイト(クレア・ホルト)
- リサの妹。明るく社交的な性格で、男性にもモテる。珍しい体験をすることに躊躇がない。
映画『海底47m』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『海底47m』のあらすじ【起】
リサとケイト姉妹はメキシコで休暇を楽しんでいた。夜、リサの姿が見えなかったため、ケイトは探した。すると、リサはデッキで蹲り涙を流していた。実は、リサの恋人も一緒に来るはずだったのだが、退屈だと言う理由でフラれていたのだ。ケイトは落ち込むリサを連れてバーに行った。
ケイト達は現地の男性2人(ハビエル、ルイス)に出会い、ゲージの中に入って野生のサメを観賞する「シャークケージダイビング」に誘われる。リサは怖がり尻込みするが、ケイトは乗り気だった。ケイトはリサを説得し、船に乗り込んだ。テイラー船長にダイビングの経験があるか確認され、リサはあると嘘を吐いた。
船にあったゲージは錆びついていて今にも壊れそうだった。しかも、船員のハビエルがサメを誘き寄せるため、撒き餌を行った。ケイトは撒き餌を行うとは思っていなかったため、僅かに不安を抱いた。リサも不安で顔が強張っていた。そんな中、船の上からサメがやってきたのが見えた。
ハビエルとルイスがゲージに入り、海に潜った。すると、体長約6メートルのサメがやってきた。ケイトは不安と興奮が入り混じった状態で、リサと海に潜るための準備を行った。テイラー船長は不安を抱いているリサを落ち着かせ、注意事項を説明した。それは、タンクのエアが50になれば引き上げるため知らせること、耳が痛くなったら耳抜きをすること、息が速いとエアが早く減るため落ち着くことだった。
映画『海底47m』のあらすじ【承】
ケイトはハビエルからカメラを借り、リサと一緒にゲージに入った。ケイト達はカメラで写真を撮り合いながら美しい海の景色を楽しむが、カメラをゲージの外に落としてしまう。すると、サメがやってきてカメラを飲んでしまった。
ゲージが突然少し下がり、リサは恐怖を抱く。ケイトが止めるのも聞かず、無線で引き上げて欲しいと頼んだ。一度海面まで上がるが、ゲージを引き上げていたクレーンが外れ海の中に落ちてしてしまう。ゲージは海底47mまで落ち、ケイト達は気絶した。
ケイトはパニックに陥ったリサを落ち着かせた。救助を求めようとするが、離れすぎていて無線が繋がらなかった。そこで、ケイトはゲージから抜け出し、少しだけ浮上して救助の連絡を入れることにした。ただ、クレーンが邪魔をして、出入り口が開かなかった。ケイトは隙間からゲージの外へと抜け出すと、クレーンを動かして扉が開くようにした。
ケイトは40mまで浮上し、救助を求めた。無線が繋がり、エアの残量を確認される。エアの残量は僅か55しかなかった。ハビエルが予備のウインチを持ってゲージの元に向かうことになった。急いで上がると潜水病になり外にいるとサメに襲われるため、ケイトは再びリサの元へと戻った。
映画『海底47m』のあらすじ【転】
船のエンジン音が聞こえ、遠ざかっていくのが分かった。リサは見捨てられたのではないかと不安を抱く。ケイトはもう一度浮上して連絡を取ろうとするが、誰も呼びかけに応じてくれなかった。その時、サメが現れて襲われそうになる。ケイトは何とかゲージの元まで戻るが、サメにゲージを壊されそうになる。
サメが去っていくが、リサの不安は拭えなかった。リサのエアの残量は80で、ケイトのエアの残量は30しかなかった。リサは泳いで海面へ行くことを提案するが、ケイトがそれを否定した。潜水病にならないようにするには、5分間減圧を止めてゆっくり浮上するしかなかった。そうしなければ、脳に障害が出るのだ。
ケイト達はライトの灯りを見つけ、ハビエルが来たと喜んだ。しかし、ゲージの場所が分からないのか、近づいて来てはくれなかった。ケイトのエアの残量は僅か17しかなかったため、リサは自分がハビエルの元に行くことにした。
リサはサメに襲われそうになるが、岩陰に隠れてやり過ごした。不安を抱きながら必死に灯りを辿って泳いだ。ライトは見つかるが、近くにハビエルの姿はなかった。しかも、ゲージの場所が分からなくなり、ケイトとの無線連絡も切れてしまう。リサはパニックになりそうな心を必死に落ち着かせた。
リサはハビエルと出会うが、ハビエルはサメに襲われて死んでしまう。リサは彼が持っていたウインチのケーブルと水中銃を持ち、ゲージを探して必死に泳いだ。リサは無事にケージの元へと戻ることができた。ケーブルをゲージに繋げた後、無線で連絡をするため浮上した。リサはテイラーにハビエルの死とケーブを繋げたことを伝えると、ゲージの中へと戻った。
映画『海底47m』の結末・ラスト(ネタバレ)
ゲージは順調に浮上するが、途中でケーブルが切れてしまう。再びゲージは海底へと落下した。しかも、リサの足がゲージの下敷きになってしまう。ケイトはゲージから出ると浮上し、リサの状況とエアがほぼないことをテイラーに伝えた。テイラーはタンクを落とすことにした。ただ、酸素ボンベを2本使うと幻覚などの症状を起こす窒素酔いの確率が高まるため、使用には注意が必要だった。テイラーは沿岸警備隊に連絡したことをケイトに伝えた。ケイトとリサは手を握り合い、救助が来るのを待った。
ケイトは落ちてきたボンベと発煙筒を回収した。しかし、ゲージに戻る前にサメに襲われてしまう。リサは悲鳴を上げた。強いショックを受けるが、このままここで死ぬのは嫌だと思い、水中銃を使ってケイトが落としたボンベを回収した。
ケイトから無線が入り、リサは生きていたことに安堵した。しかし、ケイトはサメに襲われて怪我をしており、エアも漏れてしまっていた。リサは助けに行くため、BCD(浮力調整具)を使ってゲージを上げ、挟まっていた足を引き抜いた。
リサはケイトを見つけた。酷い怪我だったため、発煙筒を使ってサメを追い払いながら浮上することにした。ただ、潜水病を発症する恐れがあったため、ゆっくりでなければいけなかった。リサはケイトを抱えて浮上するが、サメに襲われてしまい発煙筒が消えてしまう。リサ達は必死に海面に向かって泳いだ。サメに襲われ怪我を負うが、テイラー達に救助される。
それらは全てリサが見た幻覚だった。リサは未だにゲージの中にいた。沿岸警備隊が駆けつけ、リサは救助された。
映画『海底47m』の感想・評価・レビュー
物語のほとんどが海底で進むのだが、最後まで飽きることなく楽しむことができた。リサとケイトを演じたマンディ・ムーアとクレア・ホルトの演技がとても上手く、緊迫した様子が伝わってきた。姉妹だからこそ生まれる嫉妬や絆の深さもきちんと描かれていたのが良かったと思う。ラストでリサとケイトが助かったのかと思いきや、幻覚だと分かったときのショックは大きかった。救助されたリサのこの先が心配になるような、印象的な終わり方だった。(MIHOシネマ編集部)
終始ハラハラドキドキの展開で、至る所にトラブルやパニック要素が散りばめられているので、飽きずに見られると言うよりも「心臓に悪い」物凄く面白い作品でした。
サメに襲われるパニックムービーは沢山ありますが、今作の舞台は「海底」。ゲージに閉じ込められて、酸素も少ない状況の中「救助」を呼ばなければいけない姉妹。自ら浮上しようにも、後遺症の恐れがあるためゆっくり行かなければならないなど、様々な問題があり、思うように進まないのがすごく良かったと思います。パニックムービー好きにはオススメしたい作品です。(女性 30代)
めちゃくちゃハラハラドキドキ感が楽しめました。海底で繰り広げられる、いつ救い出されるか分からない恐怖にサメが襲ってくるパニックでヒヤヒヤしっぱなしでした。海底に取り残されるなんて、考えただけで胸がバクバクします。そんな極限状態の恐怖を味わえ、しかも助かった~と思ってからの、まさかのラスト!低予算で作られたにも関わらずとても良く出来た作品、ずっと手を汗握ってしまい、まさに手に汗握る良作パニック映画でした。(女性 30代)
海底のケージの中でのワンシチュエーションですから、一風変わった設定といえます。ホホジロザメが襲い掛かってくることは勿論恐ろしいのですが、それよりも海底での孤独や閉塞感に恐れ慄きました。そして、酸素の残量が気になって仕方ありません。潜水病についての恐ろしさを何度も説いていて、学びの要素が多いです。ラスト、万歳助かったと思いきや、潜水病の症状である幻覚を見ていたとは。希望と絶望の振れ幅が大きく、一本取られました。(女性 30代)
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