映画『狩りの時間』の概要:盗みを働き刑務所に入ったジュンソクは、3年の刑期を終え幼馴染のギフン・チャンホの元に戻った。家族同然の3人と旧友のサンスは、生活を変えるためにある無謀な計画を実行に移す。
映画『狩りの時間』の作品情報
上映時間:134分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス、フィルムノワール
監督:ユン・ソンヒョン
キャスト:イ・ジェフン、アン・ジェホン、チェ・ウシク、パク・ジョンミン etc
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映画『狩りの時間』の登場人物(キャスト)
- ジュンソク(イ・ジェフン)
- 幼馴染のギフン、チャンホと旧友・サンスを巻き込み、勝算のない賭けに出る。怖いもの知らずの行動派な青年。
- ギフン(チェ・ウシク)
- ジュンソクの幼馴染。家族同然の3人の中で、唯一家族がいる。両親をとても大切に思っている義理深い青年。
- チャンホ(アン・ジェホン)
- ジュンソクの幼馴染。体格は良いが喘息持ちで、身体が弱い。家族の愛情を知らないまま育ち、ジュンソクの夢物語に加担した第一人者。
- サンス(パク・ジョンミン)
- 賭博場で働くジュンソクの旧友。闘病中の母親を抱え、ジュンソクに金を借りたことがある。頭脳派で計画の肝となる部分を作り込んだ青年。
映画『狩りの時間』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『狩りの時間』のあらすじ【起】
「ご苦労だった」と3年の刑期を終えたジュンソクを出迎えた、幼馴染のギフンとチャンホ。憧れだった高級店で上機嫌に飲み明かすジュンソクだったが、変わり果てた世の中の現実を突きつけられる。大金を盗んだことで刑務所に入ったジュンソクだったが、ウォンの大暴落によりただの紙切れとなったのだ。世間の状況は大きく変わり、ドルへの両替は禁止され、町は廃墟同然に廃れていた。
亡くなったジュンソクの母親の夢は「ハワイに行くこと」だった。少しでもドルが欲しいジュンソクは賭博場で働く旧友・サンスを巻き込み大きな計画を口にした。止めようとするギフンと変わらない日常に飽き飽きし賭けてみようとするチャンホ。失うものはないと怖いもの知らずのジュンソクの勢いに負け、ギフンも計画に参加することになった。
サンスが入手した見取り図で犯行と逃走用のルートを確認した4人。計画実行に与えられた時間は5分だ。ジュンソクの先輩・ボンソクから銃を譲り受け、着々と準備は進んでいた。
映画『狩りの時間』のあらすじ【承】
計画実行当日。仕事中のサンスは仕事中に見知らぬ人が出入りしていることに気付く。しかし、計画は止まることはない。夜になり、屋上から忍び込んだジュンソク達。銃で威嚇しながら、客と守衛たちを拘束するが、両替所の女性が助けを呼んでしまった。焦りながらも、チャンホはなんとか金庫から大量のドル札を鞄に詰め込んだ。
予定通りのルートで逃走した4人。大量の追っ手に震え上がりながらも、逃走用の車を走らせ逃げ切った。達成感から笑いが止まらないジュンソク。唖然とするギフン。監視カメラのハードディスクも入手したチャンホは、堂々と掲げるのだった。
母親の入院費をジュンソクに借りていたサンスは、計画に参加させてもらったことにお礼を言う。賭博場での仕事があるサンスは、ハワイに行くという夢を叶えるジュンソク達を見送るのだった。
唯一両親が存命のギフンは、手にした金でプレゼントを用意した。出発前の故郷を楽しむジュンソクたちだが、ボンソクから居場所を確認する連絡があった。なんと賭博場の使いで殺し屋が訪ねてきていたのだ。声色から異変を察したジュンソクはすぐにサンスの安否を確認する。いつも通り出勤したサンスだったが、守衛の疑いの目に耐え切れず逃走した。金を持って身を隠そうとしたサンスは何者かと対峙する状況に追い込まれていた。
映画『狩りの時間』のあらすじ【転】
ハワイへの出発を控え、ホテルに泊まっていたジュンソク達。サンスの様子が気がかりなジュンソクは、バーで飲みながら連絡を重ねた。一度繋がったものの、すぐに切れてしまい違和感を覚える。もう一度かけ直すと、バーの奥の席から着信音が鳴った。音の先には見知らぬ男が座っている。圧のある男の姿に恐怖心を抑えきれないジュンソクは、すぐに二人を叩き起こし逃走を図ろうとするも車に手が加えられているのか発車できなかった。
近くの車を盗んで駐車場を出ようとした時、一人の男が立ちはだかる。気にせず突き進もうとするジュンソクだが、運転席にいたチャンホが打たれてしまった。引きずり降ろされたジュンソクは死を覚悟した。しかし男は、「チャンスをやる」と5分だけ逃げる時間を与えるのだった。
隣町まで逃げ、チャンホの怪我を診てもらいに病院に駆けつけた3人。男はすぐに追いついてしまう。携帯を上手く使い巻こうとした3人だが、男は容赦なく銃撃を繰り返す。なんとか生きながらえ、病院の前に止まった車に乗り込んで再び走り出した。
3人が乗り込んだ車はパトカーだった。すぐに男から連絡があり、追う理由を問うジュンソクだが答えてはもらえない。発砲音を聞きつけ病院前に集まった警察に確保された男だが、すぐに解放された。男は警察の上層部と深い繋がりがあるのだ。その頃、ボンソクを頼り逃げ場所を用意してもらったジュンソク達は、遠く離れた廃墟に身を寄せていた。
映画『狩りの時間』の結末・ラスト(ネタバレ)
両親を置いてハワイへは行けないと言うギフンは二人を置いて自宅を目指した。先輩の到着を待ち息抜きをしていたジュンソクは、見知らぬ車が止まっていることに気付く。闘う以外に方法はないと踏んだジュンソクはチャンホと共に銃撃戦に挑む。ジュンシクが負傷し、パニックになったチャンホは身一つで男の前に出てしまう。男は容赦なくチャンホ目掛けて連射し、ジュンシクを追い詰めていく。
一人になってしまったジュンソクは闇雲に責め立てるが、銃撃戦の後追い込まれる。男と対峙したその時、パッとライトに照らされた。光の先を見ると銃を構えた男たちが待ち構えていた。目的は殺し屋の男である。男はボンソクを殺めていた。その敵を討ちに、ボンソクの兄貴分が攻め立てたのである。
殺し屋は海に落ち行方をくらました。ボンソクの兄貴分とハワイに渡ったジュンソクは、小さな自転車屋を営みながらギフンの行方を案じていた。ハンと名乗る殺し屋に追われた地獄が記憶から消えることもなく、銃を手に決着の付け方を探し続けるのだった。
映画『狩りの時間』の感想・評価・レビュー
「法のない世界」そんな日はいつか来るのだろうか。街には溢れる路上生活者とグラフィティアートは共存し、主張する。近しい未来なのかもしれないが、追い立てるような怪しい色味が現実と引き離すようだった。あり地獄のような日々から抜け出すための計画は、どの角度から見ても奇跡的成功。正体不明の追撃者の気持ち悪さと、色の圧が印象的な一作であった。劇場公開が新型コロナウイルスの影響で延期。Netflixでの単独公開も一度は保留となったが無事に世界190か国で配信されている。(MIHOシネマ編集部)
こんな世界が訪れるのも時間の問題かもしれないと感じてしまう作品でした。
今の生活に不満がある訳でもないし、もっとこうだったらいいのにと何か多くを望むこともありません。しかし、人間誰しもが心のどこかで「違う生活」をしてみたいと思っているのではないでしょうか。
だからこそ、彼らの無謀な計画や逃亡劇に感情移入出来てしまうのでしょう。そんなの無理だよと思いつつも、何とか逃げきって欲しい、頑張って欲しいとハラハラしながら面白く見られました。(女性 30代)
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