「喜望峰の風に乗せて」のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は?

喜望峰の風に乗せての概要:1968年、無寄港の単独世界一周ヨットレースが開催される。セーラーとしては素人だったが、有名になって会社の名前を売ろうとしたドナルドはレースに参加することを決める。だが、海は甘くなく、彼には過酷な運命が待っていた。

喜望峰の風に乗せての作品情報

喜望峰の風に乗せて

製作年:2017年
上映時間:101分
ジャンル:歴史、ヒューマンドラマ
監督:ジェームズ・マーシュ
キャスト:コリン・ファース、レイチェル・ワイズ、デヴィッド・シューリス、ケン・ストット etc

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喜望峰の風に乗せての登場人物(キャスト)

ドナルド・クローハースト(コリン・ファース)
テインマスでヨット機器の会社を経営する男。ヨットが好きだったが週末に家族でセイリングする程度。しかし、素人が単独無寄港にチャレンジして成功すれば良い宣伝になると考えてレースに参加する。
クレア(レイチェル・ワイズ)
ドナルドの妻。ヨットレース参加を言いだした夫を心配しながらも、応援してくれる。娘と二人の息子と共に、自宅から夫を励まし、一日も早い帰りを待つ。
ロドニー(デヴィッド・シューリス)
ドナルドが広報として協力を仰いだジャーナリスト。資金集めに尽力してくれる。

喜望峰の風に乗せてのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『喜望峰の風に乗せて』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

喜望峰の風に乗せてのあらすじ【起】

1967年、サー・フランシス・チチェスターはヨットで世界一周旅行を単独で成功させた。その際、彼は一度だけ港に寄港した。サンデー・タイムズは新たにヨットレースの開催を発表。それは無寄港で単独世界一周にチャレンジするという更に過酷なものだった。

イギリスのテインマスに住むドナルド・クローハーストはヨット用の機器などを販売していたが、無寄港ヨットレースの話を聞くとそれに参加したいと思い立ち、家族にも知らせぬまま、申し込んでしまう。

個人経営のドナルドの会社は軌道に乗っておらず、もし優勝できたら社名を売れると考えていた。話を聞いた妻のクレアは面食らったが、出発前には気が変わるだろうとそれほど心配もしていなかった。

レースに参加するためにはヨットが必要だ。しかし、ドナルドはヨットを持っていない。彼は知人で優秀な経営者であるベストに話を持ちかけ、ヨットを一から作ることにする。三つの胴体からなるトリマラン型でマストには姿勢復元装置であるエアバッグを取りつける。エアバッグが作動することで、たとえ転覆してもヨットを正常な状態に戻すことができた。

資金を調達するためマスコミを利用しようと考えたドナルドは広報としてロドニー・ホールワースを引き入れた。彼はドナルドの心意気に惚れ、盛大にPRした。地元テインマスから参加者が出るとの噂にマスコミや地元民たちは期待を膨らませていった。

しかし、ヨットの完成はどんどん遅れていく。出発の予定は8月だったが10月に変更になってしまう。レース参加の期日は10月31日まで。それまでにヨットを完成させて出発しなくては失格となる。資金が底をついてしまったドナルドはベストと交わした契約を変更。今までは会社と資産を担保にしていたが、更に自宅まで担保に入れなければならなくなる。

クレアは本当に行く気なのかと不安を露にし始める。ヨットは29日になっても完全と言える状態ではなく、ドナルドも内心やめたいという気持ちになってきた。しかし、それではベストやロドニーとの約束を破ることになる。

1968年、10月31日。ドナルドは不安を抱えながらも町の人々と家族に別れを告げ、遂に出航していった。

喜望峰の風に乗せてのあらすじ【承】

ヨットの中は整理整頓もされておらずめちゃくちゃだった。セーラーとして素人同然のドナルドは早々に船酔いしてしまう。また、以前から問題になっていたヨットのパッキンが原因で胴体の一つに浸水。幸先の悪いスタートとなり、ドナルドは気が重かった。

家族にはヨットに備え付けられた無線電話で会話できた。基地局を中継してクレアや三人の子供たちと会話したドナルド。クレアたちはドナルドの声を聞いて安心し、笑みを溢す。

出発から13日目、北大西洋に辿り着く。浸水は酷く、事あるごとに海水を汲み出さなくてはならなかった。結露で眠りも浅く、ドナルドは憔悴していった。それでもクジラやイルカの大群を横目に、彼は貿易風を借りてどんどんと進んで行く。しかし、とうとうエンジンルームにも浸水し、エンジンがストップ。ロドニーに電報を打ち、エンジンを乾かした後にポルトガルのマデイラ諸島に舵を切ると伝えた。

船内になだれ込む海水を汲み出し続ける毎日が続く。ドナルドは無線電話でベストと話し、状況を説明。弱気なドナルドの発言を聞いたベストは、棄権したいのかと尋ねてきた。ドナルドは一瞬考えたが、そうすれば全てを失ってしまう。愛する家族のためにも完走しなくてはと思い直したドナルドは、妻に元気だと伝えてくれと言い残し、改めてゴールを目指すことにした。

嵐がやってきた。高波と暴風を何とかやり過ごすが、翌朝、姿勢復元装置のエアバッグが故障していることに気がつく。しかも修理することも不可能だった。もし、ヨットが転覆してしまったら姿勢を元に戻すことができずに一巻の終わりだ。ドナルドは今まで感じたことのない恐怖に包まれた。

喜望峰の風に乗せてのあらすじ【転】

今更ながら海を舐めていたことを痛感したドナルドは家に帰りたいと思いだす。しかし、棄権したら会社も自宅も手放すことになる。進むことも戻ることもできなくなった彼は考えた挙句、あるおぞましい方法を思いつく。それは現在地よりもずっと先に進んでいるという嘘の報告をするというものだった。

ドナルドから報告を受けたロドニーは、その進み具合に仰天し歓喜した。実際は嘘の航行距離だったのだが、誰もそれを嘘だとは気がつかなかった。ドナルドのヨットは快進撃を続け、遂にはチチェスターの航行スピードを上回るほどの距離を稼いだことになってしまう。

出発から53日目、クリスマスに久しぶりに家族へ電話したドナルドだったが、進み具合を喜ぶクレアや子供たちの弾んだ声を聞き、真実を言えなくなってしまう。子供からはヨットレースの参加者の1人が脱落したと教えられる。クレアから、喜望峰は越えたのかと問われたドナルドは、全く辿り着いていないにも関わらず、すぐ近くまで来ていると答えてしまった。

レースのトップを走るのはノックス=ジョンソン、2位はフランスの強豪モワテシエ、次いでテトリーが後を追っていた。果敢な素人セーラーとしてドナルドは話題となり、クレアもマスコミから注目されることになる。

ドナルドは勝手に針路を予想されることに苛立ちを感じ、無線を切ってしまう。状況が分からないと報告書が書けないロドニーは、嵐で無線が壊れたと嘘の内容を書き、新たな無線が入ってくるまでクレアに取材を受けてもらい、それで繋ごうと考えた。ロドニーはドナルドが帰ってきた時のために彼を有名にしておきたいと言うが、クレアは無事に帰って来てくれればそれでよかったため、取材には消極的だった。

出発から125日目、船体に穴が開いてしまう。どうしようもなくなったドナルドは、この方法しかないと考え、アルゼンチンの浜辺にヨットを停泊させ、修理部品を得ることにした。上陸したドナルドは現地の沿岸警備隊員に発見され尋問を受ける。事情を説明した結果、密輸でないと証明され、解放された。修理部品は届けられ、ヨットの穴は埋めることができた。

強豪だったモワテシエがゴール間近という時にレースを棄権。残りはノックス=ジョンソンとテトリー、そして、ドナルドの三人となる。ドナルドはテトリーに先にゴールしてほしいと願っていた。最下位になれば航海日誌を調べられないからだ。一足先にノックス=ジョンソンが312日かけて単独無寄港による世界一周を成し遂げる。その結果、皆はドナルドに更なる期待を持つようになった。彼より短い日数でゴールすればトロフィーが授与されたからだ。

喜望峰の風に乗せての結末・ラスト(ネタバレ)

ドナルドのヨットはアルゼンチン沖辺りを漂い続けていた。だが、報告している嘘の進路では喜望峰を抜け、オーストラリアの下を通り、ニュージーランドを通過したことになっていた。ドナルドは南太平洋を横切り、南米大陸と南極の間を過ぎて再びアルゼンチン沖へと来たことにしようと考えた。

久しぶりに無線を入れ、報告をしたドナルド。それを聞いたロドニーとクレア、子供たちは喜びの声を上げる。ドナルドの驚異的なスピードに開催主のサンデー・タイムズ社も注目し、そのゴールを心待ちにし始める。

出発から214日目、ドナルドはかつてスペインから馬を運んだ“馬の緯度”へと戻ってきた。いい風が吹き、ヨットはスピードに乗り始めた。だが、2位になってしまっては日誌を調べられてしまう。テトリーに勝ってもらうため、ドナルドはわざと帆を下げた。

しかし、ドナルドのスピードを聞いたテトリーは焦り、船に無理をさせてしまい沈没してしまった。残るはドナルドだけ。頼みの綱だったテトリーの脱落にドナルドは呆然としてしまう。クレアと話をしたかったが、直通は不可能で基地局を経由しなくてはならない。それではプライバシーは守られず、真実を伝えることはできなくなってしまう。

遂にサンデー・タイムズがドナルドのことを称賛する記事を載せる。ロドニーを始め、町の人々は快挙が達成されるのを楽しみにし、港の桟橋には“おかえり、ドナルド”という垂れ幕が掲げられた。クレアたちも、毎日のように港に顔を出しては、今か今かとドナルドの帰りを待った。

ドナルドは事実を隠蔽した罪に苛まれ、その罪の代償を払おうと考えた。彼は心の中でクレアに許しを請い、涙を流した。しばらくして、ドナルドの訃報がクレアたちの元に届く。1969年7月、ドナルド不在のままドミニカ共和国に流れ着いた彼のヨットを調べるため、ロドニーが現地に赴いた。船内は荒れ放題だったが、航海日誌は綺麗にテーブルに置かれていた。事実を隠蔽するために日誌を海に捨てることもできたはずだ。だが、ドナルドはそうしなかった。

真実を知ったマスコミはクレアの所に押し掛けた。戸口に出てきたクレアは彼らに対して毅然とした口調で言った。夫が転落したのか自ら死を選んだのかは分からない。だが、背中を押したのはあなたたちマスコミと興味本位で読みふけった者たちだ。先週は称賛したが、今は違う。スポンサーやカメラマン、レポーターたちが夫を死に追いやった。私たち家族は今もこれからも悲しみの中で夫の帰りを待つのだ、と。

航海日誌にはクレアに向けての言葉もあった。ドナルドは、君に読んでほしくないと前置きしながらも、家族で過ごした素晴らしい日々は永遠に変わらない、どんなに未来がつらくても思い出は変わらないと書き残していた。クレアたち家族は、その後も港に行ってはドナルドの帰りを望みながら、水平線を眺め続けた。

ドナルドの遺体は、今も発見されていない。

喜望峰の風に乗せての感想・評価・レビュー

ベンチャービジネスの多くは、この航海と重ね合わせることができるかもしれない。唯一違う点があるとすれば、それは単独で簡単に助けを得られないということ。陸地ではベストやロドニー、家族といった多くの支えがあり、転覆をなんとか免れているが、海上では孤独でエアバッグの故障と共に恐怖しかなくなる。個人事業主の苦労が比喩されているかのようだ。海洋孤独作品として『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』とはまた違った趣のある作品。(MIHOシネマ編集部)

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