映画『キッズ・リベンジ』の概要:マフィアの金を持っていたせいで、狙われることになってしまった一家。マフィアが雇った殺し屋達は家に押し掛けるが、一家の子供である少年・オーウェンはそれ以上に凶暴な本性を隠し持った、狂った子供なのであった。
映画『キッズ・リベンジ』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:アクション
監督:スティーヴン・C・ミラー
キャスト:ファビアン・テリース、ライアン・ハートウィグ、ダナ・アッシュブルック、デレク・ミアーズ etc
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映画『キッズ・リベンジ』の登場人物(キャスト)
- オーウェン(ライアン・ハートウィグ)
- 何故か一切言葉を発さず、そして、何を考えているのか全く分からない少年。どこかボンヤリとしており、父の再婚相手で連れ子の姉・ローレンには疎ましがられる。何らかの理由による、通院歴があるようだが……。
- ローレン(ファビアン・テリース)
- 母の再婚を嫌がっており、新しい生活にも嫌悪感を露わにしている少女。新しい弟・オーウェンのことも面倒臭い奴だと思っている。やや情緒不安定な面があり、自棄になっているのか手首にはリストカットの痕がある。
- ビル(ボイド・ケストナー)
- オーウェンの父。新しい恋人のマギーと、新たな土地での生活を夢見ていた矢先に事件に巻き込まれる。
- マギー(リサ・ロトンディ)
- ビルの恋人兼再婚相手。娘のローレンがそれに反発心を持っていることも知っており、複雑な心境。
- ベルヴァンス(レイ・ワイズ)
- マフィアで、保釈中のボス。自分の持っていた大金を奪った相手を探すため殺し屋を雇う。
- ロイド(ダナ・アシュブルック)
- ベルヴァンスに雇われた殺し屋。冷酷非道な性格で、殺した相手を写真に収めるのが日課。
映画『キッズ・リベンジ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『キッズ・リベンジ』のあらすじ【起】
マフィアのボス、ベルヴァンスは保釈金を払い刑務所から出てきた。しかし、彼の持っていた500万ドルが誰かに持ち去られていた。ベルヴァンスは殺し屋・ロイドとその一味を雇い48時間以内に横領した者を探し出すよう言い渡す。
そんな中、大金を持っている張本人・ビルは息子のオーウェンと共に新しい恋人・マギーと新たな生活を始めようと車を走らせていた。オーウェンは何らかの障害を抱えているのか言葉を一切話さない少年で、表情もほとんど見せない。ビルが新しい家に着くのと同時に、マギーとその娘・ローレンも到着する。しかし、ローレンは母の再婚に反発心を持っており、新しい家も新しい父も新しい弟も、全てが嫌だった。嫌々引越しの手伝いをさせられるローレンだったが、途中でオーウェンを探しに行くよう言われ不承不承それに従う。やはり、沈黙したままのオーウェンに苛立ちを隠し切れないローレンは彼にきつく当たる。
ローレンはこの生活に耐え切れず、次の日には家を出て行く手筈になっていた。翌朝、マギーが朝食を作っていると来訪者が現れる。扉を開くと武装したロイド一行が入り込んできて、マギーは悲鳴を上げる。ビルが慌ててやってきて命乞いをするが、マギーはショットガンで射殺される。ローレンはシャワーを浴びながらそれを聞き、階段を降りてみて驚愕する。ローレンは慌てて引き返して行き、ビルはロイドから金の在処について拷問を受ける。更にロイドは、「ガキを処分しろ」と子供達の殺害を仲間に命じるのだった。
映画『キッズ・リベンジ』のあらすじ【承】
ローレンは慌てて着替えるが、窓から逃げようとし出血してしまう。2階へと上がってきた男の目を何とか一旦は欺くものの、すぐに発見される。ローレンはオーウェンの部屋に助けを求めに向かい、部屋の中にいたオーウェンは、無言のままバットで男の頭を殴り飛ばし、部屋の外へと追いやる。それからオーウェンは、ローレンが護身用に持っていたカッターナイフを分解し扉の間に挟み簡易的な鍵をすると、ローレンを連れ窓から逃げ出す。男が力づくで扉を破り侵入し、窓へと向かうとオーウェンが仕掛けてあったカッターナイフの刃で手を負傷する。
1階ではビルがロイドの尋問に遭っており、金の場所は知らないと言い続ける。その時、2階へ向かった男の悲鳴が聞こえロイドは様子を見に行く。オーウェンの部屋に入ったロイドだったが、トラップの仕掛けや戦術書のような本が置かれており不思議に思う。ロイドが再び下へ降りると、ビルは覚悟を決めたよう話し始める。金は自分達が乗ってきた車の中に入っているから、子供達は巻き込まないで欲しいと。ロイドは嘘だとしたらビルを子供達の前で殺すと脅し、ビルを車の前まで連れて行く。
その頃、オーウェン達は車の傍まで逃げてくるが、ローレンがパニックに陥っているのに対しオーウェンは手際良く車のホイールを外し服の中に隠し様子を伺う。ローレンがオーウェンを連れ逃げようとするがオーウェンはそれを拒み、自分と父親が乗ってきた車に向かい走って行く。丁度同じ頃、ビルもロイド達に車の前まで連れて来られており、ローレンはどうしようもなくその場で成り行きを見守るしかない。
その頃、オーウェンのトラップで手を切られた手下は出血に苦しんでいた。他の仲間が救急箱を見つけ、中を開けると一冊のファイルが入っていた。その中身を見た男は、何故か驚愕したような表情を浮かべる。
車の中に入ったビルは、背後のロイドに拳銃を向けられながら金庫へと近づいていく。手下の1人がオーウェンの足音に気付き、ショットガンを持ったまま車の周囲を覗きに行く。隠れていたオーウェンが男に気付かれないよう車を操作し、車が勝手に動き出してしまう。男はショットガンを手放してしまいオーウェンに奪われるが、駆け付けてきた手下達を見たローレンが慌ててオーウェンの手を引き森へと逃げる。逃げながら、車からロイドがビルを射殺し出てきたのを見てオーウェンは静かに怒りの籠った眼差しを向ける。ロイドは手下達に姉弟の抹殺を命じるが、先程救急箱の中にあった書類を見た手下達は何故か戸惑いがちであった。しかし、構わずにロイドは逃げた姉弟を殺しに行くよう叫ぶ。
映画『キッズ・リベンジ』のあらすじ【転】
森の中に逃げ込んだ姉弟だが、ローレンは腕の傷も相まってか泣き喚くばかりで、正反対にオーウェンは森の中の地形を確認していたりと冷静だった。それからオーウェンはローレンに黙って救急キットを差し出し、その隣で木の枝でトラップを作り始める。
ロイド達は家中を荒らし金を探すが見つからず、ベルヴァンスからも怒りの電話が入り苛立っていた。その時、ロイドは救急箱の傍に散らばった書類を見つけ目を奪われる。そこには、オーウェンに関する性格分析表が書かれていた。高い攻撃性あり、と記された文字と、学校でオーウェンを虐めていた生徒らが逆襲に遭い酷い有様になっている状態が収められた写真が見つかる。医者はそんなオーウェンを改善できないからと、彼を監禁施設に収容しようとしていた。だが、ビルがベルヴァンスの金を、我が子を退院させるために使ったのである。ロイド達はオーウェンがいかに凶暴で、狂った恐るべき子供であったかを思い知らされる。しかし、ロイドにはまだどこか余裕があり、自分達を殺せる度胸なんかないと笑い飛ばす。だが、1度オーウェンにショットガンを向けられた手下は言う。殺すつもりなんてないんじゃないのか。むしろ、楽しみたいんじゃないのか、と。
森の中を追っていた手下達は、オーウェンの凶暴性を知っていたためか、帰りたい等と文句を言いながらも姉弟を追う。その先でオーウェンの仕掛けていた木の枝による罠にかかり、1人が脚を負傷する。もう1人の手下がナイフを持って姉弟を追うが、隠れていたオーウェンに車のホイールで殴り飛ばされ、挙句ローレンにナイフで滅多刺しにされ死亡する。それから、恐怖と己のやった行いへの後悔から泣き続けるローレン。オーウェンは黙ってローレンの手を取り、川でその返り血を洗い流してあげると、彼女に自分の着ていたパーカーを着せてやる。驚いた目でローレンは、そんなオーウェンを見つめ返す。
やがて、森を抜けレンタカー屋のある場所にまで辿り着けた姉弟だったが、ロイド達も同時に追いついていた。オーウェンとローレンは逃げるうちに離れ離れになってしまうが、オーウェンが機転を利かせ手下を殺害する。無事再会した姉弟だったが、オーウェンがロイドに発砲され倒れてしまう。そして、ローレンはロイドに捕まり車に拉致される。
映画『キッズ・リベンジ』の結末・ラスト(ネタバレ)
オーウェンは密かに持っていた車のホイールのお陰で、何とか急所は外れたのか生きていた。立ち上がると近くの車に乗り込み、ナイフで自ら傷口の弾丸を摘出する。それから、シガーライターを使い患部を焼いて止血する。応急処置を終えたオーウェンはその車で攫われたローレンを追った。
一方、家へと連れ戻されたローレン。金の場所を吐かせようと、ロイドは持っていたショットガンで威嚇射撃をするが、近くにあったベッドに被弾し中から大量の札束が舞う。金の隠し場所が分かり喜ぶロイドを背後から殴り、ローレンは逃げ出そうとする。しかし、先程森で木の罠にかかっていた手下が現れ、彼女を殴り飛ばし気絶させる。手下がロイドの元へ戻り、金を見るなり驚愕するが、ロイドは殴られた怒りで頭に血が昇っていたのか、意識が朦朧とするままに手下を射殺する。
オーウェンは家へと戻ると先回りし、家の中に罠を張り巡らせていく。意識を取り戻したロイドだったが、さっきまではあった筈の金が綺麗に消えている。全てはオーウェンの掌で踊らされているとは気付けず、ロイドはオーウェンの仕掛けた囮達に誘導されていく。やがて、ロイドは血の付着したケースを見つけ、そこにオーウェンが隠れているのかと思い蓋を開ける。中にはオーウェンが仕込んであった、塩素系の洗剤と酸性の洗剤が混ぜられたことにより発生した有毒ガスが噴き出してくる。視界をやられふらつくロイドだったが、転んだ先には釘が置かれており無情にも全身を傷だらけにされ、這いつくばってしまう。苦悶の悲鳴を上げながら上を見ると、地下室の階段の上には邪悪にほくそ笑むオーウェンがいた。オーウェンは手にしていた巨大なキャビネットをロイド目掛けて落とし、ロイドは死亡する。
翌朝、ベルヴァンスはロイドが一向に知らせを持って来ないことに苛立っていた。そんな中、根城にしているトレーラーハウスの戸をノックされ、開いてみるとそこには走り去っていくオーウェンの背中が見える。忌々しそうにクソガキが、と悪態を突き彼が置いていった封筒を拾うベルヴァンス。トレーラーハウスに戻りながら封筒の中身を見ると、ビルやマギーの遺体が収められた写真が入っており、ベルヴァンスはロイド達が成功したのかと思い微笑む。しかし、次の写真を見て驚愕する。ロイド含む、殺し屋達の遺体が収められた写真だったからだ――一方、オーウェンはローレンの車に戻り、助手席に腰掛ける。ローレンが「準備はいい?」と微笑みかけると、オーウェンは持っていたショットガンを構え、頷いた。ローレンがアクセルを踏み込み、ベルヴァンスのいるトレーラーハウス目掛け突っ込んでいく。姉弟のリベンジが、今まさに完遂しようとしていた。
映画『キッズ・リベンジ』の感想・評価・レビュー
『ホーム・アローン』のバイオレンス版、と言えばしっくりくる。両親を殺害されてしまうという凄惨な内容なのに、無言・無表情で淡々と相手を始末していくオーウェンはさながらダークヒーローのようで清々しい。根暗なキャラが実は最強の奴だった、という漫画的設定は王道かつ普遍的だが、やはりこちらに憧れを抱かせてしまう何かがある。そして、そんなオーウェンにうんざりしている姉・ローレンが、次第に心を開いていく人間ドラマも微笑ましい。(MIHOシネマ編集部)
超過激版『ホーム・アローン』と言っても過言では無い今作。B級作品かなとあまり期待していませんでしたが、テンポの良い展開とちょっとポンコツな悪者たち、そして何より言葉を発さない少年オーウェンがとにかく強くて狂っています。本当に面白過ぎました。
両親を殺されたにも関わらず冷静に「復讐」を楽しむオーウェン。最初は怖がっていた姉のローレンもただ鬱陶しいだけの存在だった弟がこんなに「ヤバいやつ」だったという事に衝撃を受け、少しずつ感化されていく様子がなんだか可愛らしかったです。
過激なシーンはありますが、とても楽しめる作品なので子供は大人と一緒に見て欲しいです。(女性 30代)
オーウェンは、一言も言葉を発していないのでは。逆に、姉のローレンは物凄い形相で叫びまくりですから、少々動揺しました。それにしても、寡黙な弟オーウェンの素早い状況判断力、無慈悲さ、プロの殺し屋のような手際の良さには釘付けになりました。まるで必殺仕事人のような子供です。しかも、敵役の大人達は拍子抜けするほど弱いので、安心感がありました。痛々しい描写が多く、途中血の気が引きました。心の準備をして楽しんでください。(女性 30代)
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