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映画『キラー・インサイド・ミー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『キラー・インサイド・ミー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『キラー・インサイド・ミー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『キラー・インサイド・ミー』の結末までのストーリー
  • 『キラー・インサイド・ミー』を見た感想・レビュー
  • 『キラー・インサイド・ミー』を見た人におすすめの映画5選

映画『キラー・インサイド・ミー』の作品情報

キラー・インサイド・ミー

製作年:2010年
上映時間:109分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:マイケル・ウィンターボトム
キャスト:ケイシー・アフレック、ケイト・ハドソン、ジェシカ・アルバ、ネッド・ビーティ etc

映画『キラー・インサイド・ミー』の登場人物(キャスト)

ルー・フォード(ケイシー・アフレック)
テキサス西部の田舎町の保安官助手。紳士的で人当たりの良い性格。周囲からの信頼も厚い。
ジョイス・レイクランド(ジェシカ・アルバ)
街の外れに住んでいる娼婦。ルーと恋仲になる。
エイミー・スタントン(ケイト・ハドソン)
ルーの恋人の美人教師。ルーとの結婚を望んでいる。
ボブ・メイプルス(トム・バウアー)
ルーの上司の保安官。
ハワード・ヘンドリクス(サイモン・ベイカー)
郡検事。ルーが一連の事件の犯人ではないかと疑う。
チェスター・コンウェイ(ネッド・ピーティ)
街の有力な建設会社の社長。
エルマー・コンウェイ(ジェイ・R・ファーガソン)
チェスターの息子で、ルーの旧友。ジョイスに惚れ込んでいる。
ジョー・ロスマン(イライアス・コーディス)
街の建築業評議会会長。労働組合の会長も兼ねており、コンウェルと対立している。
マックス・パパス(アリ・ナザリー)
ダイナーの主人。ルーの知人。
ジョニー・パパス(リアム・エイケン)
マックスの息子。ルーと仲の良い少年で、ガソリンスタンドで働き始める。
ジェフ・ブラマー(マシュー・マー)
保安官助手。ルーの同僚。
ビリー・ボーイ・ウォーカー(ビル・プルマン)
コンウェルが雇った弁護士。
ホームレスの男(ブレント・ブリスコー)
街中でルーに火傷を負わされる。ルーの弱みを握り、ルーを脅迫する。

映画『キラー・インサイド・ミー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『キラー・インサイド・ミー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『キラー・インサイド・ミー』のあらすじ【起】

1950年代、テキサス西部。保安官助手のルーは、町の外れで暮らす娼婦ジョイスに立ち退きを要請するよう、上司のボブから言い渡される。

ルーはジョイスの家を訪れる。ジョイスは無理やり追い出そうとする警察に反発し、ルーに八つ当たりして殴りかかる。逆上したルーは頭に血が昇り、ジョイスに暴行する。ルーの心の奥底に秘められていた凶暴性が、その時初めて発露する。ジョイスは、ルーに暴力を振るわれてマゾヒスティックな快感に目覚める。ルーとジョイスは惹かれ合い、セックスをする。

ルーはジョイスに惚れ込み、毎日ジョイスの元へ通う。ルーとジョイスは、金を算段して二人で町から出ようと考える。

ある日、ルーは知人のマックスの店で食事をした後、建築業界評議会会長ジョー・ロスマンの事務所に向かう。道中、一人のホームレスが食事代をねだってくる。ルーは、ホームレスの手の平に葉巻を焼き付けて火傷を負わせる。

事務所で、ロスマンはルーに、ルーの義兄のマイク・ディーンの死の真相について話す。マイクは、コンウェイ建設会社の現場での起きた事故で6年前に他界した。ロスマンは、事故を細工したのはコンウェイ社の社長チャーリー・コンウェイだったと、ルーに暴露する。ルーは、労組の問題をめぐってロスマンとコンウェイが対立していることを知っており、コンウェイの失脚を狙うロスマンの企みには乗らない。

ルーが帰宅すると、恋人のエミリーが待っている。エイミーは、最近ルーの様子がおかしいことに気づいており、改めてルーから話を聞きたいと日曜に会う予定を取り付ける。

日曜の午後、ルーはコンウェイの会社に訪れる。コンウェイは、息子のエルマーがジョイスに入れ込んでいることを問題視している。コンウェイは、エルマーとジョイスが示談で別れるための会合を今晩にセッティングし、ルーに仲介を依頼していた。コンウェイは手切れ金の一万ドルをルーに渡す。

ルーの自宅にエルマーがやってくる。ルーはエルマーに、手切れ金を持ってジョイスと駆け落ちするよう勧める。ルーはエルマーに協力する対価を要求する。エルマーは、手切れ金の入った袋の中から500ドルをルーに渡す。

映画『キラー・インサイド・ミー』のあらすじ【承】

日曜の夜、ルーはエルマーより早くにジョイスの家に到着する。エルマーは自分の車のタイヤをパンクさせる。ジョイスは嬉しそうにルーを迎え入れ、二人は逢瀬を楽しむ。

セックスした後、突然ルーはジョイスを殴りつける。ルーは「愛してる」と何回も口にしながら、ジョイスを撲殺する。エルマーが到着し、ルーは何事の無かったかのようにエルマーを迎える。ルーは、ジョイスの死体を見つけたエルマーをジョイスの銃で射殺する。ルーは現場を細工し、暴力を振るってきたエルマーをジョイスが殺したように、ジョイスの手に銃を押し込む。

ルーはパンクした車を走らせ、適当な場所でコンウェイを待っている。ルーは、エルマーたちの仲介に行く途中でパンクして動けなくなったかのように装う。コンウェイが到着し、二人はジョイスの家へ向かう。

ジョイスの家に着いたコンウェルは、現場を発見して警察に連絡する。死んだはずのジョイスは、まだ生きていた。

警察署で、ルーはボブと郡検事のハワードに、コンウェルとの取引を内密にしていたことを反省する態度を見せる。

帰路、ルーはマックスの店に寄る。マックスの息子ジョニーは、素性の怪しいガソリンスタンドで勤め始め、マックスは心配している。マックスは、ジョニーと仲の良いルーに、ジョニーを説得するよう依頼する。

ガソリンスタンドで、ルーはジョニーと話して小遣いに20ドルを渡す。

翌日、ルーは車で迎えに来たボブとハワードと共に、事故現場近くへ向かう。そこは、ルーがパンクした車を停めてコンウェルを待っていた場所だった。ハワードは、パンクした車のタイヤ跡が道路の逆方向にあることから、ルーが先にジョイスの家に行っていたのではないかとルーに疑いを掛ける。

警察署へ戻る途中、コンウェルがジョイスを都会の病院に搬送するとの連絡が入る。コンウェルは、ジョイスを回復させ、エルマー殺害の真相をジョイスから聞き出そうとしている。ルーとボブは、コンウェル達に付き添って都会のフォートワーズに行く。到着したその夜、病院でジョイスが死亡したとの連絡が入る。ルーとボブは、町へ帰る。

ロスマンがルーの自宅を訪問する。ルーは、ジョイスとエルマーを殺したのはルーだと推測している。ルーはロスマンに、エルマーとジョイスは駆け落ちしようとした際に金の件でもめて惨事になったのだ、と説明する。

一人になったルーは、本棚から一冊の本を取り出す。ページの間には、傷だらけで束縛された母親の性的な写真が挟まれていた。ルーは、幼少時を回想する。まだ若い母は、幼いルーに自分を鞭で打たせたり殴らせたりして喜んでいた。

ハワードから、ジョニーをジョイスとエルマーの殺人容疑で逮捕したとの電話がかかってくる。コンウェルは手切れ金のドル札全てに印字しており、ジョニーが持っていた20ドルが手切れ金の一部だと判明した。その20ドルは、ルーがジョニーにあげたものだった。

ルーは、裁判所で留置されているジョニーに会う。ルーがジョイスとエルマーを殺したことに気付いているジョニーを口封じするため、ルーは首吊り自殺にみせかけてジョニーを殺す。

映画『キラー・インサイド・ミー』のあらすじ【転】

自殺したと思われているジョニーの弔問のため、ルーはマックスの店を訪れる。

帰り道、事故現場の近くで、ルーは車内で一人物思いに耽る。そこへロスマンが現れ、ルーは話しかける。ロスマンは、ルーとジョイスの関係にも気付いており、ジョニーを殺したのもルーではないかと疑っている。

ルーとエイミーは以前よりも親密になっている。二人は数週間後に駆け落ちしようと計画する。

ルーの自宅に、先日ルーが火傷させたホームレスの男が訪ねてくる。男は、ルーがジョイス達を殺害した日にジョイスの家の近くにおり、ルーの姿を目撃していた。男は、ルーに金を出すよう脅迫する。ルーは、二週間後に金を渡すと言い、男を帰らせる。

ルーは、エイミーは利用してホームレスの男を始末する計画を立てる。ルーは、男が金を受け取りにやってくる日を、エイミーとの駆け落ちの日にする。ルーは、荷物をまとめて自宅にやってきたエイミーをいきなり殴りつける。エイミーは服で口を塞がれ窒息死する。

ホームレスの男がやってくる。ルーは、金目当てに侵入した男がエイミーを殺し、逆上したルーが男を刺し殺した、という筋書きで二人を抹殺しようと考えていた。家に招き入れられた男は、エイミーの死体を見て街中に逃げ出す。

ルーは、その男がエイミーを殺した、と叫びながらナイフを持って男を追いかける。急行したルーの同僚のジェフが、男を射殺する。

映画『キラー・インサイド・ミー』の結末・ラスト(ネタバレ)

エイミーの死後から数日後、ジェフがルーの家を訪れ、ルーにボブの自殺を告げる。続けてハワードがやってくる。ハワードは、いくつかの証拠を挙げ、一連の事件の犯人はルーだと結論を出す。ルーは否定する。

ルーは留置署に連行された後、精神病棟に収容される。数日後、コンウェルの雇った弁護士ビリー・ボーイ・ウォーカーが精神病棟を訪れ、ルーを仮釈放させる。

ルーの自宅への道中の会話から、ウォーカーはルーの中に一般人とは異質なものを感じ取る。弁護士としては型破りなウォーカーの言葉を受けて、ルーは次第に全てを打ち明ける気になり、真相を話す。ウォーカーはルーを自宅に送り届ける。自殺を示唆する言葉を残してルーは家に入る。

ルーは、家中にガソリンを撒く。ルーの家の周囲に、警察が集まってくる。パトカーから、満身創痍のジョイスが降りてくる。ジョイスは生きていた。ジョイス、ハワード、コンウェル、ジェフや警官達が家の中に入ってくる。

ジョイスはルーに近づき、警察には決して何も話していないと言う。ルーはジョイスを抱きしめ、隠し持っていたナイフでジョイスを刺す。その瞬間、警察が発砲しルーを射殺する。弾丸がガソリンに引火し、ルーの家は炎に包まれ、黒い煙が空に立ち込める。

映画『キラー・インサイド・ミー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

一見普通に見える青年が、少しずつ狂っていく様がただただ恐ろしかった。ルーの母の行いを考えると、ジョイスと出会わなくてもルーは殺人衝動を抑えられなくなっていたのではないかと思う。ただ、物語のラストがあまりにも悲しかった。ジョイスは本気でルーのことが好きだったのかもしれない。後味が良い映画とは言えないが、人間の狂気が見事に表現されていて圧倒される。主人公を演じたケイシー・アフレックの演技が良かった。(女性 30代)


「普通」に見える人間が実は1番怖いと教えてくれるこの作品。人当たりのいい保安官が殺人鬼へと変わっていく姿を描いていましたが、登場人物が多すぎます。
こういう「サイコパス」を描いた作品でまず思い出すのは『アメリカンサイコ』です。あの作品は主人公のベイトマンが少しずつ狂って殺人鬼へと変わっていくストーリーなので今作と設定自体は同じなのですが、今作は殺し以外にも色々な要素が詰め込まれていました。
どうして普通の人が殺人鬼へと変わってしまったのか詳しく知りながら見たい方は楽しめる作品でしょう。(女性 30代)


ロウという保安官の内面に潜む狂気が、静かにしかし着実に周囲を壊していく様子が恐ろしかったです。最初は真面目で寡黙な男に見えていたのに、サディスティックな本性が現れるシーンは思わず目を背けたくなりました。ジェシカ・アルバ演じるジョイスとの暴力的な関係性は衝撃的で、特に殴打の場面は暴力描写の限界を感じるほど生々しかったです。正義と悪が表裏一体であること、そして人の内面は見かけではわからないというテーマが突き刺さりました。(20代 男性)


この作品を観て、表面的な人格と内面の恐ろしさのギャップに戦慄しました。特にケイシー・アフレックの演技が秀逸で、冷静な語り口と残酷な行動とのギャップが不気味で忘れられません。ジョイスとの倒錯的な関係や、エイミーとの表面上の恋愛も含め、全てが偽りで構成されたような彼の世界観が怖かったです。結末で彼が自らの罪と向き合わないまま幕を閉じるのも印象的で、モヤモヤが残りました。(30代 女性)


犯罪サスペンスかと思いきや、かなり心理スリラー寄りの作品でした。ケイシー・アフレックの内面描写が巧みで、彼の静かな狂気が全編にわたりじわじわと広がっていきます。暴力シーンは耐性がない人にはきついと思いますが、それが彼の異常性を際立たせていて、作品のリアリティに繋がっていました。最後の炎の中での彼の笑みには恐怖しかなく、まさに“内なる殺人者”を描ききった作品でした。(40代 男性)


あまり期待せずに観たのですが、想像以上に重くてショッキングな内容でした。女性に対する暴力描写がとてもリアルで、目を覆いたくなる場面も多々ありました。特にジョイスへの暴行シーンは、「これはフィクションでもキツい」と感じました。それでも、作品全体としては内面の狂気を静かに暴いていく語り口が上手く、観終わった後も長く心に残りました。ケイシー・アフレックの怪演は必見です。(20代 女性)


ミステリーとしての展開は控えめですが、心理描写と人物の崩壊を丁寧に描いた作品として評価できます。ロウの心の闇が徐々に暴かれていく過程と、それに巻き込まれる女性たちの哀れさが対照的でした。特に、正義を司る立場にいる人間が最も恐ろしいというアイロニーが深く刺さりました。テンポはやや遅いですが、最後まで目が離せない展開で、静かに狂っていく物語を味わえました。(50代 男性)


「愛」と「暴力」が同居するというテーマがここまで生々しく描かれるとは思いませんでした。ジョイスとエイミーという二人の女性に対して、ロウがとる態度の違いと共通点が恐ろしかったです。特にジョイスに対しての暴力は愛情の裏返しのようで、その異常さに寒気がしました。映画としては決して万人向けではありませんが、心の奥底の狂気をえぐり出す作品として強く印象に残りました。(30代 女性)


ケイシー・アフレックの「静かな怪物」ぶりに圧倒されました。淡々と話しながらも非道なことをする姿に、人間の二面性を感じました。映像の美しさと暴力の対比もまた効果的で、どこか詩的な印象さえ残ります。ただし、暴力描写が苦手な人には強くおすすめはできません。最終的には彼が自滅していく様に、ある種の因果応報を感じる作品でした。(40代 女性)


ノワール作品としての完成度は高いと思います。1950年代のアメリカ南部という舞台設定がリアリティを与え、保安官という権力を持った男の異常性が際立ちます。ケイシー・アフレックの冷淡な語りと、暴力的な行動のギャップが不気味すぎました。心理的にかなりハードな作品ですが、「なぜ人は狂気に至るのか?」という問いに真正面から挑んでいる点は高評価です。(60代 男性)

映画『キラー・インサイド・ミー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『キラー・インサイド・ミー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

タクシードライバー

この映画を一言で表すと?

孤独と狂気に沈んでいく男の心を鮮烈に描いた、社会派ノワールの金字塔。

どんな話?

ニューヨークでタクシードライバーとして働く元海兵隊員のトラヴィス。社会との断絶や孤独に苦しみながら、やがて自らを“正義の執行者”だと信じて暴走していく。ロバート・デ・ニーロの怪演が強烈な印象を残す傑作。

ここがおすすめ!

主人公の孤独や鬱屈した内面が、都会の喧騒と退廃を背景に鮮烈に描かれています。『キラー・インサイド・ミー』と同様、善悪の境界が曖昧な人物像が見どころ。暴力と自己正義の境界を描く点でも共通し、心理スリラー好きには必見の作品です。

アメリカン・サイコ

この映画を一言で表すと?

完璧な表面の裏に潜むサイコパスの狂気を描いた、現代版ホラー・サスペンス。

どんな話?

1980年代のニューヨーク。完璧な生活を送るエリート証券マン、パトリック・ベイトマンは、実は快楽殺人者という裏の顔を持っていた。次第に彼の現実と妄想の境界は崩れていく…。

ここがおすすめ!

主人公の“表の顔”と“裏の顔”のギャップが圧倒的に恐ろしく、『キラー・インサイド・ミー』と通じる二面性が魅力。クリスチャン・ベールの怪演も必見で、美しく洗練された映像美とサイコな内面描写が見事に融合しています。

ノーカントリー

この映画を一言で表すと?

不条理と冷酷さが支配する世界で、善悪を超えた恐怖を描く犯罪スリラー。

どんな話?

テキサスの荒野で発見された麻薬取引の死体と大金。それを持ち帰った男と、それを追う無慈悲な殺し屋、そして彼らを追跡する保安官。3人の視点から展開される不条理な運命の物語。

ここがおすすめ!

冷徹すぎる殺し屋シガーの存在は、『キラー・インサイド・ミー』のロウと同様、人間の理屈では測れない恐怖を体現。コーエン兄弟による計算された緊張感と、善悪の崩壊した世界観がクセになります。

ヘンリー ある連続殺人鬼の記録

この映画を一言で表すと?

淡々と綴られる狂気の日常――真の恐怖は、静かに、そして無感情にやってくる。

どんな話?

実在の連続殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスをモデルにした作品。人を殺すことに何の感情も抱かない男が、淡々と日々の生活を送りながら次々と犯行を重ねていく様子をリアルに描く。

ここがおすすめ!

演出も演技も過剰な演出を避けていて、逆にリアリティが強烈。『キラー・インサイド・ミー』のような“普通の顔をした怪物”を描いた作品として高く評価されています。静かな狂気が好きな人におすすめです。

ゴーン・ガール

この映画を一言で表すと?

愛と嘘と狂気が交錯する、予測不能の心理スリラー。

どんな話?

失踪した妻を巡る不可解な事件。疑いをかけられる夫と、完璧な妻の裏に隠された恐るべき計画。事件の真相とともに、夫婦の関係性に潜む狂気が浮き彫りになっていく。

ここがおすすめ!

サスペンスでありながら夫婦ドラマとしても成立しており、見る人により印象が異なる構成が秀逸。『キラー・インサイド・ミー』と同じく、表面的には正常に見える人間の異常性を描き切っています。ロザムンド・パイクの怪演も圧巻です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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