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映画『きみの鳥はうたえる』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『きみの鳥はうたえる』の概要:作家、佐藤泰志の同名作品を映画化。主人公の僕と同居している無職の静雄。2人の間に僕の同僚、佐知子が加わり日々に彩りが増す。毎晩、遊び歩く3人だったが、夏が終わりに近付き3人の関係が微妙に変わり始める。ひと夏の若者の日常を描いた青春映画。

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映画『きみの鳥はうたえる』の作品情報

きみの鳥はうたえる

製作年:2018年
上映時間:106分
ジャンル:青春
監督:三宅唱
キャスト:柄本佑、石橋静河、染谷将太、足立智充 etc

映画『きみの鳥はうたえる』の登場人物(キャスト)

僕(榎本佑)
だらしなく、だらだらと人生を投げやりに生きている。現在は書店に勤めているが、以前の職場で出会った静雄と意気投合し、同居している。飄々としており、本心をなかなか見せない。
佐知子(石橋静河)
書店の店員で、僕の同僚だった。店長の島田と関係があった。僕と静雄の3人で飲み明かし、鬱憤を晴らしている。けじめをつけたい性質で、きちんと線引きをするしっかり者。静雄と良い関係になる。
静雄(染谷将太)
僕の同居人。現在は無職。母直子と兄がおり、連絡は取り合っている。控え目で優しい心根を持った好青年で、佐知子と良い関係になる。病院があまり好きではない。
森口(足立智充)
書店の店員で、僕の先輩。だらしない僕を何かといびり、島田に取り入ろうとする。人を見下す態度が鼻につく人物。
島田(萩原聖人)
書店の店長。既婚者であったが、一昨年に離婚していた。佐知子と付き合っていたが、上手くいかず、別れる。だらしない僕に文句ばかり言っていたが、佐知子と別れてからは急に優しくなる。

映画『きみの鳥はうたえる』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『きみの鳥はうたえる』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『きみの鳥はうたえる』のあらすじ【起】

函館の夏、書店で働く僕は無職の静雄と一緒に暮らしている。仕事をサボった夜、店長の島田と遭遇し叱られた。島田はなぜか同じ書店員の佐知子と一緒にいて、佐知子は彼と別れた後、戻って来て僕と連絡先を交換してくれるのだった。

普段からだらしない僕は、島田や先輩の森口からもいびられている。翌日、出勤した彼は佐知子から約束を破ったことを咎められたが、以降互いに目配せをし合い関係を持つことに。
静雄は一旦、夕方に戻ったが、僕が佐知子を連れ込んでいることに気付くとまた出て行った。しばらくして静雄が帰宅。僕は佐知子を紹介し、3人で飲んだ。

静雄は控え目で嫌味がない好青年。3人はすぐに仲良くなり、楽しくて酒が進む。夜が明ける前、佐知子が帰って行く。彼女は帰り際、僕に金を貸してくれるのだった。

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映画『きみの鳥はうたえる』のあらすじ【承】

3人はそれからも毎晩、遊び歩く。ビリヤードをやって、ライブハウスに行って飲み明かす日々。佐知子はどうやら既婚者の島田とも関係があったようだが、今は僕と静雄と3人でいることを楽しんでいる。

酔っぱらって踊って今という時を楽しむ3人。その日は始発が動いてからようやく帰宅した。僕と佐知子のために静雄は気を遣って、しばらく家を留守にしてくれる。2人の関係は恋人とは言えず、友達とも言えないものだった。

そんなある日、万引き犯を見逃したと森口から絡まれる。胸倉を掴まれたので、やり返そうとした僕。だが、森口はそんな僕に怯み、後退って台車に乗り上げ転倒してしまった。佐知子からは咎められて殴ろうとするのはやめた方が良いと忠告される。

映画『きみの鳥はうたえる』のあらすじ【転】

そんなことがあった後、佐知子はいよいよ島田とちゃんと話し合おうと決める。そのことを僕に話すと、彼は島田との関係は遊びだと思っていた様子。佐知子はむっとして言い返したが、僕からはどうにかなると気のない返事がくるのだった。
その日の夜、3人で夕食を摂った後、佐知子と別れる。島田と話し合いをするためだった。
そんな2人の様子を森口が目撃してしまう。

翌日、仕事に出ていた僕は島田から呼び出される。どうやら森口が万引き犯を見逃したことを報告したようだ。適当に話して許してもらったが、島田は疲れた様子で早退するらしい。彼は一昨年離婚していたらしく、妙に僕に優しい。佐知子から付き合っていると聞かされたようで、よろしくと頼まれた。佐知子はこれを機に書店を退社してしまう。

閉店間際、森口が僕と仲直りしたいと言い出す。万引きの件で店長から叱られたと思ったらしい。更に彼は島田と佐知子を見かけたことで不倫していると思ったらしく、佐知子のことを悪し様に語る。しばらく黙って聞いていた僕だったが、森口の思い違いに腹が立ってつい手を出してしまうのだった。

静雄と佐知子が2人で遊びに行った夜、僕は家で寝ていた。2人で出かけたことに僕が怒るかと思ったが、彼は全く意に介さず。3人は仲良く朝食を共にし、僕は早々に仕事へ。書店には佐知子の代わりに新しい店員が入社。島田はあれ以来、僕に優しい。

映画『きみの鳥はうたえる』の結末・ラスト(ネタバレ)

帰宅すると、家には誰もいなかった。佐知子と静雄は山にキャンプへ行った様子。
雨の日、歩いていた僕の背後から森口が襲いかかって来て、木刀でしこたま殴られた。以前、殴ってしまった仕返しのようだ。痛みを堪えて帰宅。夕方、家に静雄の母親がやって来る。電話に出ないので心配して訪ねて来たようだ。手土産にりんごを渡し、心配しなくても大丈夫だと言って帰した。

静雄と佐知子がようやく帰宅。いつもの日常に戻ったが、母親が倒れたと静雄に連絡が入る。2日ほど前は元気そうだったと話したが、静雄は翌朝に実家へ戻ることに。その日の夜も3人で遊びに出掛けた。

翌朝、実家へ向かう静雄を佐知子と僕とで見送った。
直子が入院している病院へ行った静雄は母の病状を聞いたが、意外に重く障害が残る可能性があるとのことだった。

そんな中、佐知子から静雄と正式に付き合うことにしたと告白される。僕は2人が上手くいけばいいと思っていた。彼は2人にとって空気のような存在になることを望んでいる。その日の夕方、佐知子と別れた僕だったが、やはり本心を偽ることができない。今更になって佐知子が好きだと告げた僕。ところが、佐知子は複雑な表情で言葉を探しているようだった。

映画『きみの鳥はうたえる』の感想・評価・レビュー

男同士で楽しかったところへ、女の子が1人加わり楽しさが倍増。絶妙なバランスで成り立っていた関係が少しずつ変わっていく様子を繊細に描いている。女の子は2人の男の間をふらふらしつつ、見定めているようにも見え、そうすることでバランスを取っていたのだろう。だが、ずっと同じでいることはできない。少しずつ関係が変化し、彼らの周囲もまた変化していく。そんなひと夏の日常を切り取ったキラキラした作品。(MIHOシネマ編集部)


大きな感動や衝撃の展開のようなものはないが、終始心地よく、なんか良かったなと感じる作品でした。3人の距離感や空気感がとても素敵で、仲間に入れて欲しいと思いながら観ていました。コンビニから出てきて傘でいたずらをするシーンが、3人の関係性を象徴しているようで特に好きでした。
ラストに主人公が勇気を出して行動を起こしたが上手くいかないところも現実的で、それまでのシーンのリアルさがより引き立つように感じました。(女性 20代)


本作は、ひと夏の3人の日常を描いた大人の青春映画。
3人でいる時の楽し気な雰囲気と、個人で写し取られた時のどこかさみし気な雰囲気にギャップを感じた。
また、3人でいる時と2人でいる時の会話の違いや、今にも崩れてしまいそうな危うさを感じさせるシーンに、3人の関係性が良く表れていた。
こういう瞬間あるな~、と思わせるリアルで自然で何気ない描写の一つ一つが、まるで3人を近くで観ているかのような不思議な感覚になった。
何故だか懐かしい気持ちにさせてくれる作品。(女性 20代)


ひと夏の経験って誰しもありますよね。友達同士の楽しい思い出だったり、恋に燃えた淡い思い出だったり。今作はそんな経験をした人が共感できるシーンが沢山ありました。
男2人で生活していた所に突然入り込んできた女。とても冷たい言い方ですが、私はこういう女が嫌いです。どこにでも行くところはあっただろうに、あえて男2人で暮らす家に入り込んでくる。下心が無いにしてもそういう根性が嫌いです。しかし、3人で過ごす日常はとにかく楽しそうでした。ああ、こういうのってあったよな…と思わせるリアルな描写は納得と共感で溢れていました。
ラストのモヤッとする感じもひと夏の経験としてうまくまとめられています。夏の夜を感じる素敵な作品でした。(女性 30代)


染谷将太、江本佑、石橋静河、三人とも程よく脱力した演技で、妙に現実味がありました。佐知子は店長の島田、僕、静雄と順々に付き合い、恋多き女といえます。しかし、単に男を弄んでいるわけではなく、幸せになりたいだけなんだよなと思わせる名演技でした。葛藤や迷い、気持ちの揺らぎをさりげなく表情に出しています。自堕落な日々も無駄ではなく、いつかは思い出や生きる糧になることでしょう。石橋静河が歌う『オリビアを聴きながら』をぜひ聴いてみてください。(女性 30代)

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