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映画『おとなの恋は、まわり道』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『おとなの恋は、まわり道』の概要:顔は良いが偏屈な性格のフランクと、6年前に振られた相手に未だに未練を持つリンジー。二人はあるリゾート婚で顔を合わせる。出会いから最悪な展開を迎え、自分には全く合わないと思っていたのだが……。

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映画『おとなの恋は、まわり道』の作品情報

おとなの恋は、まわり道

製作年:2018年
上映時間:87分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ヴィクター・レヴィン
キャスト:ウィノナ・ライダー、キアヌ・リーヴス etc

映画『おとなの恋は、まわり道』の登場人物(キャスト)

フランク(キアヌ・リーヴス)
イケメンだが幼少期に父親から愛されなかったためか、心を閉ざした大人に成長した。永続的な愛など存在せず、運命の人もいないと思っている。耳に指を突っ込んで汚く喉を鳴らすという変な癖がある。イビキがうるさい。
リンジー(ウィノナ・ライダー)
6年前に恋人に振られ、そのことを今も引きずっている。結婚寸前までいっていたため、裁判まで起こした。美人だが神経質ですぐに反論してしまう悪いところがある。誰かを愛したいし、愛されたいと思っており、それこそが生きる意味だと信じている。

映画『おとなの恋は、まわり道』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『おとなの恋は、まわり道』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『おとなの恋は、まわり道』のあらすじ【起】

フランクは兄弟のキースの結婚式に出席するためパスロブレスへと向かう飛行機に乗ろうとしていた。リンジーという女性も、同じ飛行機に乗ろうとしていた。リンジーはキースの元カノで6年前に別れていたのだが、式に招待されたのだ。

フランクとリンジーは空港で顔を合わせた。搭乗の順番を待っていたリンジーの前にフランクが出たことで、割り込んだとリンジーが騒ぎ出し、二人は最悪な出会いを果たす。偏屈なフランクと神経質なリンジー。こんな二人が合うわけがない。だが、飛行機の中で二人は隣同士の席になってしまう。

酷い空気の中、お互いが同じ結婚式に出席することを知って驚愕する二人。二人はキースから相手の話を聞いていた。しかも、悪いことばかりを聞いていたので、ますます空気が悪くなってしまう。

空港に迎えに来た車も一台だけで、仕方なく二人は同乗することとなった。時間つぶしに会話はするのだが、お互いを攻撃するようなものばかり。やがてホテルに着いたが、二人の部屋も隣というなんとも運命的な展開に。部屋はコネクティング・ルームだったため、リンジーはうっかりフランクの部屋へのドアを開けてしまう。こんなハプニングは御免だと二人はすぐにそのドアに施錠した。

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映画『おとなの恋は、まわり道』のあらすじ【承】

金曜日の夜、式のリハーサルが行われた。二人はテーブルでも隣同士。明らかに浮いている二人は、誰とも話すこともなくテーブルに座り続けていた。その場を俯瞰しながら、キースの悪口を言い合う二人。

父親の話題になった時、フランクは実の父から銃で撃たれたと話しだす。父親は自分の欠点の寄せ集めのようなフランクを嫌い、殺そうとしてきたのだそうだ。フランクは撃たれたが反撃し、父親を追い詰めた。父は殺せと言ったが、もしそうすれば自分の人生が終わると考えたフランクは父の命を助けることにした。しかし、その夜、父親は屋上から身投げして死んでしまったという。

リンジーは6年も経っているというのに未だにキースに未練を持っていた。今回の式への出席を決めたのは、彼との関係に“けじめ”をつけたいという思いからだった。リンジーは重い腰をあげてキースと花嫁のところへ挨拶に行く。だが、幸せそうな二人の姿に打ちのめされて戻ってくることとなった。

戻ってきたリンジーにフランクは大丈夫かと声をかけた。最悪な気分になってしまったリンジーは、こっそりと会場を後にしてホテルに戻っていった。フランクは後ろ姿を見送ったが、彼の心には少し変化が起きたようだった。

変化があったのはフランクだけではなかった。リンジーもまた、彼に対する気持ちが変わりつつあった。ホテルに戻った彼女は、フランクが父親に撃たれたことを思い出し、なんとなくフランクのことを考えてしまっていた。相手のことが気になった二人は、コネクティング・ドアを叩いてみようかと思うのだが、二人ともそれを実行する勇気はなかった。

映画『おとなの恋は、まわり道』のあらすじ【転】

二人は相手のことが気になっているのだが、口ではなかなか素直になれなかった。しかし、相手の考えに不満を漏らしながらも、話をしていくうちにお互いのことについて知っていく。新郎新婦とワイナリーに下見に行った時には、二人とも同調し始め、このリゾート婚に対しての不満を大いに言い始めた。

リンジーから運命の相手がいると思うかと聞かれたフランクは、そんなものは存在しないと一蹴。やがて、式の時間が迫ってきた。二人は会場の近くで降ろされたが、会場との間にはワイン畑が広がっていた。ハイヒールのリンジーは歩けないと駄々をこねだし、フランクに背負ってくれと言いだす。仕方なくフランクはリンジーを担いで畑を越えていった。

式後のパーティでキースが花嫁に口づけしている姿を見たリンジーは蒼白となり、フランクに散歩に行かないかと誘いをかけた。二人は相変わらずああだこうだと言いながら広大な土地をブラブラと歩いて行った。と、目の前に突然、ヤマライオンらしき動物が現れる。

ヤマライオンの登場に焦る二人。リンジーは自分を置いて逃げてと言うが、そうしたら罪悪感が残るとフランクは言い、彼はヤマライオンを追い払おうと奮闘した。フランクの行動のおかげか、ヤマライオンは走り去っていった。二人は一目散にその場を逃げ出した。

吊橋効果だろうか、リンジーのありがとうという言葉をきっかけにフランクは彼女に突然キスをしてしまった。リンジーは驚いたが彼女も嫌ではなかった。二人はお互いに今の気持ちを理解できずにいたが、これ以上人生が悪くなることはないと考え、その場で求め合うことにした。行為中もお喋りを続ける二人だったが、このことでお互いの心はすごく近くなったようだ。

映画『おとなの恋は、まわり道』の結末・ラスト(ネタバレ)

ホテルに戻った二人はフランクの部屋で一緒に過ごした。今までと一転して、二人は相手の良いところを探しては素直にそれを褒めた。寄り添いながらテレビドラマを眺めていた二人だったが、会話をしていくうちに、この関係が恋愛に発展していくことはないとフランクが言いだす。

キースからの呪縛にやっと終止符が打てたリンジーは、フランクとの関係をちゃんとした恋愛関係へと進めていきたかったのだが、フランクはただの過ちだと言う。口喧嘩をしても、その先に希望を感じていたリンジーは、心を開いてほしいとフランクを説得。だが、彼は頑なに開こうとしない。怒ったリンジーは自分の部屋に戻ろうとした。リンジーと離れることに寂しさを感じたフランクは、可能性がないわけではないと示唆し、彼女を引き留めた。

翌朝、フランクの大きなイビキを聞いてもリンジーは心変わりすることはなかったが、フランクは相変わらず心を閉ざし、関係を続けていくことはやめようと考えを変えない。二人は早々に式後の団らんを後にすると空港へと向かった。

帰りの飛行機の中でもリンジーは説得を試みていた。人はなぜ生きるのか、無意味な人生の中で大切なのは誰かと恋に落ち、愛することではないのかと。こんな私たちが出会い、関係を持ったことは奇跡だ。私たちが恋に落ちたらどうなるだろうかとフランクに問いかけた。だが、フランクは一貫して、関係を持ったのは間違いだし奇跡はないと言い続けた。

空港で別れることにした二人。名残惜しそうにするリンジーのために、フランクはタクシーのドアを開けてあげた。7年前にあなたと出会えていたらと口にするリンジー。彼女を見送ったフランクは自宅へと戻った。しかし、いつもなら一人でテレビを眺めていても寂しさを感じないのに、その日はなんだかいつもと様子が違った。

自分の気持ちに正直になることにしたフランクは、タクシーの時に聞いていたリンジーの住所を探しだし、彼女に会いに行った。ドアを開けてフランクの姿を見たリンジーは、嬉しそうに彼を招き入れた。

映画『おとなの恋は、まわり道』の感想・評価・レビュー

タイトルに“まわり道”とあるが、むしろだいぶショートカットしたような印象もある。吊橋効果で早々に肉体関係になってしまうからだが、その後の心の動きについて“まわり道”という表現が使われているのだと思う。アメリカによくあるライトなテレビ映画的な展開だが、気負いせずに何も考えずにのんびりと観られる気軽さがリゾート的なムードを出していていい。だが、そのぶん物足りなさを感じる人も少なくないだろう。(MIHOシネマ編集部)


出会いは最悪だったのに、相手の事を知っていくうちに魅力を感じ、共通点を見つけ、愛が生まれることってありますよね。この作品の2人も第一印象は最悪。しかし、最悪であったが故に、少しの良いところが「とっても」魅力的に見えてしまうようでした。
運命の出会いを否定する訳ではありませんが、出会った場所や雰囲気に騙されてしまわないようにしっかりと「自分」を持ち、気を付けようと感じます。(女性 30代)


改めて、自分はこういったちょっとこじらせた何者でもない男女の会話劇がメインとなった映画が好きなんだなと実感した。ひねくれた2人の会話はなかなか聞いているとツライ気持ちになることもあるが、自分と同じトーンで会話が続いていく人って貴重だよなと感じた。
週末のひとときというまわり道から一歩前へ踏み出した2人のこれからが気になるラストが心地よく、派手さはないが大人な映画だった。時間も90分弱と短めで、気楽にサクッと見れる手軽さもちょうどよかった。(女性 20代)

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