映画『恋のためらい フランキーとジョニー』の概要:1991年のアメリカ映画。刑務所から出所した男が見つけた働き口のカフェ。そこで出会った恋愛に臆病な女性との運命の恋を感じ、ひたむきに愛する男を描いた大人の恋愛物語。
映画『恋のためらい フランキーとジョニー』 作品情報
- 製作年:1991年
- 上映時間:118分
- ジャンル:ラブストーリー
- 監督:ゲイリー・マーシャル
- キャスト:アル・パチーノ、ミシェル・ファイファー、ヘクター・エリゾンド、ネイサン・レイン etc
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映画『恋のためらい フランキーとジョニー』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『恋のためらい フランキーとジョニー』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『恋のためらい フランキーとジョニー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『恋のためらい フランキーとジョニー』 あらすじ【起・承】
刑務所から出所したジョニー。
1年半のお勤めを経て、ついに戻ってきた。
まずは仕事探し、元々コックの腕があり刑務所でも料理を担当していたジョニーはアポロカフェのコックの募集を見て行ってみる。
すると結果は採用。
翌日から来るように言われ喜んでいる。
フランキーはアポロカフェのウェイトレスとして働く女性。
職場でも人間関係は良好、同じアパートでゲイの友人と同居している。
新しい恋をしてみなと友人からはアドバイスを受けるも、頑なに拒絶している。
ジョニーが出勤の日。
なぜかジョニーはフランキーが気になった。
しかし話しかけても、フランキーは冷たい素振りで全く反応しない。
ジョニーは持ち前の明るさと話の上手さで、あっという間に店で人気者になった。
そんな彼のアピールに相変わらず見向きもしないフランキーに寂しさを感じるジョニーは、娼婦を呼んだり、同じウェイトレスで彼氏が2人いるコーラと一夜を共にする。
映画『恋のためらい フランキーとジョニー』 結末・ラスト(ネタバレ)
フランキーは長年働いていた同僚の孤独な死に直面。
この先のことを考え始めてしまう。
そして葬儀にやってきたジョニーが、あったこともない彼女の死に涙するところを見て意外に思う。
友人の送別会の日。
パーティーでダンスをする皆の中で、ひと際目立って楽しそうにしているジョニーに注目するフランキー。
彼女は彼に少しずつ惹かれているのである。
そしてその夜、2人は結ばれた。
これを期に2人の距離は近づくのだが、段々とフランキーに熱があがるジョニーに彼女は鬱陶しささえ感じるようになってしまう。
時にはフランキーの友人関係にまで入り込んで来たのだ。
フランキーの異変に気が付いた彼は思い切って彼女にプロポーズをしに行く。
そして子供を産もうと彼女に言った。
しかしこれが彼女を本当に怒らせてしまうことになる。
激怒したフランキーはジョニーを遠ざけるようになってしまう。
わけのわからないジョニーは、再度彼女を訪問することに。
そこで彼女を理解したい一心でフランキーにぶつかっていく。
自分の過去を話したジョニー。
元妻との間に2人の子供がいること。
そして刑務所に入っていたことだ。
するとフランキーの口から、今まで語られなかった事実が。
それは昔、付き合っていた男性に受けた暴力により流産し、不妊になってしまったということ。
そのせいで男性が怖く、恋愛に臆病になってしまっているということだった。
あまりに頑ななフランキーの態度に、彼女の傷の深さを感じるジョニー。
しかしそこでラジオから流れた月の光。
ジョニーがリクエストしたものだった。
次第に癒え始めたフランキーの傷。
彼女はジョニーを受け入れられるのだった。
映画『恋のためらい フランキーとジョニー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『恋のためらい フランキーとジョニー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
考えられた演出
全体的にきちんと考えられた作品であり、流れとテンポの良さが魅力の作品である。
特に友人の送別会でのパーティーの帰り道。
立ち止まった花屋の前でキスをしようとすると、花屋のガレージが開き中のピンクの花がバック一面に映し出される。
センスの良さが光る1シーンであり、うっとりする演出だ。
また無駄の無いシーンで散りばめられたドラマであり、どのシーンも削ってはいけない大事なものばかり。
登場人物はアポロカフェのメンバーだけなのに、少なく感じさせないような内容が濃いのも良い。
アル・パチーノの若さ
彼の若さに驚いてしまう。
最近はダンディーだったり、ダークだったり、いずれにしてもハードボイルドな役柄が多かったため昔の作品を戻って見ると非常に新鮮である。
あまり見たことの無い、お調子者で人気者。
それでいて女性にまっすぐ一途な愛を見せる姿はキュートな印象。
そして何より古臭く感じない演技は流石である。
美しいラスト
思い切って自分の過去を話した彼女の勇気。
そしてそれを見守る優しい男。
すべてが最後で癒され、光の見える未来に導かれている雰囲気の素敵なラストだ。
特に後ろの音楽も素晴らしく、作品を盛り上げる最高の演出である。
もう1度見たいとは思わない、1度だけの機会を存分に楽しめる優秀作品であると言って良いだろう。
登場人物の個性
作品の魅力の1つに登場人物がいる。
ここに出てくるメンバーは誰も嫌な人がいない。
それぞれが色々なことを抱え生きているのが、認めっていることに繋がっている。
個性豊かな登場人物も楽しめる映画になっている。
フランキーとジョニーの若くない2人の恋愛もそうだけど、この映画は決して彼らの周囲の人間たちの様々な愛の形も無視していない。家庭を持つこと、恋人に傷つけられる者、ゲイ同士、独身でいる自由さ、一夜限りの恋、というすべてがもたらす感情がこんなにも丁寧に映されていたことに感動した。
控えめに言ってアル・パチーノがかっこよすぎて悔しい!それにドビュッシーの「月の光」が平凡な日常に素晴らしい演出をしていたのと、「リバティ・バランスを射った男」の引用は粋でかなり好み。(女性 20代)
アル・パチーノがめちゃくちゃ良いです。最近見た彼の作品ではマフィアや裏社会の重鎮などダークな役どころが多かったので、こんなにも純粋で一生懸命な彼は本当に魅力的でした。
もし自分がフランキーの立場だったら、正直ジョニーのような存在は鬱陶しく感じてしまうかもしれません。それを分かっていても諦めなかったジョニー。
彼の真剣さと誠実さがフランキーに伝わった時、見ている私たちの心も大きく動かされた気がします。本当に素敵な作品でした。(女性 30代)
映画『恋のためらい フランキーとジョニー』 まとめ
若い頃のアル・パチーノを楽しむのならこれが良い。
溌剌としている彼の演技ももちろん良いし、女性に入れ込む感じも青臭くて良い。
今まで見たのがダンディーさを売りにしているようなものが多かったため、少し意外で楽しめた。
音楽や演出のバランスも良く、俳優に合わせた効果的なシーンが多い。
絵画のような仕上がりを目指しているのかもしれない。
1つの芸術作品としてまとまりのある優良作品である。
続編が見たくなるほどの仕上がりの良さだ。
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