映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』の概要:2010年公開の日本映画。スランプで書くことが出来ない脚本家とそれを催促するプロデューサーのなんちゃって恋愛から、次第に本当の恋に変わっていく大人のラブストーリー。
映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:106分
- ジャンル:ラブストーリー
- 監督:鴻上尚史
- キャスト:深田恭子、椎名桔平、塚本高史、入江雅人 etc
映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』 あらすじ【起・承】
谷山真由美は脚本家だ。
次のスペシャルドラマの脚本が決まっているのに、スランプに陥り全く執筆できない。
そこで局はプロデューサーの向井を谷山のところに差し向ける。
自分の元に来た向かいに「自分の脚本の何が好きか?」と聞くも、しどろもどろで答えられない向井に苛立つ谷山。
それでも上からの圧力がかかり何とか書いてもらおうと頼むと、「私と恋に落ちてください」と頼んでくる。
しかしそれは難しいと言う向井。
そこに番組編成の担当が来る。
筆が進まない谷山に向井に代わって谷山をつつきに来たのだ。
レストランに連れて行き、豪華なホテルで宿泊をする。
そこで番組編成の担当に書くものを全て褒められ、調子に乗せられる。
しかし向井は本当のことしか言わず、方向背が間違っている脚本の内容を谷山に指摘していた。
映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』 結末・ラスト(ネタバレ)
調子のよいことを言う若手の番組編成担当と違い、向井は谷山が缶詰で執筆中、イヤホンをしながら過去の作品を見て感動し涙を流していた。
その現場を見つける谷山は向井に優しくし始める。
そんな時番組編成側は谷山を尊敬するという女流脚本家を局に呼んでいた。
編成側は中々出来ない脚本を仕上げるため、加藤という脚本家の卵に賭けたのだ。
つまり谷山が書いたものを手伝う形で仕上げるということである。
早速谷山のいるホテルまで加藤を連れて行く編成側。
そこにテレビ局がやはり新しい脚本を作ろうと提案しに来た。
その話を聞いた谷山はショックを受けている。
しかし唯一向井は待ってくれるという。
谷山は書くことにした。
締め切りの日。
スポンサーを交えての会議で、脚本を提出する日でもある。
そこで出来上がった局側、制作側の脚本をスポンサーが読み終えたところで、向井が会議室に入ってくる。
しかし全部は出来ていなかった。
必ず明日中に持ってくるので読んでほしいという向かいに、スポンサー側は出来たところまで読むといってくれた。
その間に向井の上司は主演の俳優2人にも読んでもらえるようこっそり仕込んだ。
必ず明日提出することを約束することで、会議は明日の昼まで持ち越しに。
諦めてホテルを出ようとしている谷山に向井から電話が。
その旨を聞いた谷山は急いで残りを仕上げようとする。
翌日、間に合った脚本を向井に渡す谷山。
誰かの為に脚本を書いたのは初めてだと言った。
走って会議に行き脚本を渡す向井。
ドラマの試写会の日。
全員が感動する良い作品に仕上がった。
向井は去ろうとする谷山に「僕と恋に落ちてください」と告白し、キスをするのだった。
映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ドラマで十分な内容
映画にする必要を感じない作品。
二時間ドラマで十分である。
脚本家を深田恭子が演じ、相手役を椎名桔平が演じた。
恋愛関係になるには非常に珍しい組み合わせで、興味を持ったが二人の関係は最後まで全くときめかず残念な次第。
最後の最後でキスをするのは良いが、やはりそれまでにもう少し駆け引きを入れたらムネキュンストーリーに仕上がっていたはず。
低姿勢でスタッである姿勢を崩さない向井の様子は全く面白くない。
何なら執筆途中で一波乱あるくらいの盛り上がりが欲しかった。
もしそのような見せ場があればより映画として完成された作品になったはずだし、恋愛映画としての醍醐味が増えて女性ファンもついたはず。
それなのに執筆をメインに書いたことでとても残念な映画になってしまった。
結果的に、スペシャルドラマの枠を出ることのできない映画になってしまったのだ。
ライバル感をもう少し出したい
編成側やテレビ局側など、最後は脚本を巡って戦いになるわけである。
もう少しここにスポットを当てて、嫌な女の登場や上司の登場など一癖あるような人間を登場させて欲しかった。
こういった第三者を削ったことで、こじんまりとした話にまとまって、面白さがうまく出せていないのである。
最後のバトルを大きなものに持って行ってくれて、最初の執筆のくだりを短くしてくれると全体的にバランスが良くまとまったであろう。
映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』 まとめ
時間をかけてみるような作品では無いが、適当に鑑賞するのには面白い。
映画というよりもテレビドラマの粋を超えることのできない作りではあるが。
主演俳優は面白いので価値はあり。
しかしこの内容であるためせっかくの俳優も台無しに思えてしまう。
原作が舞台にもなったというだけあり、確かに場所はあまり変わらないのが特徴的。
舞台としては面白いのかもしれない。
しかし映画にするには題材として向いていないのかもしれない。
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