映画『荒野の殺し屋』の概要:子連れの男がカベレイラという男の話をし始める。カベレイラは捨て子だが、殺し屋に拾われて育てられた男だ。彼は殺し屋の教えを受けることで、やがて自らも有能な殺し屋となった。
映画『荒野の殺し屋』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:西部劇
監督:マルセロ・ガルバオン
キャスト:ディオゴ・モルガド、エチエンヌ・シコ、マリア・デ・メディロス、タイラ・アヤラ etc
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映画『荒野の殺し屋』の登場人物(キャスト)
- カベレイラ(ディエゴ・モルガド)
- 殺し屋に拾われた捨て子。女と宝石に目がなく、サバイバルと殺しに関しては超一流の腕を持つ。
- ブランチャード(エティエンヌ・チコット)
- カベレイラを拾った変わり者の資産家。カベレイラを気に入る。同じく変わり者の妻と、一人息子がいる。
- セブン・イヤーズ(デト・モンテネグロ)
- カベレイラを拾って育てた無骨な殺し屋。全ての技術をカベレイラに教えたが、自分はある日帰らなくなった。
映画『荒野の殺し屋』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『荒野の殺し屋』のあらすじ【起】
寝ている男のもとに子供達が近づいてきた。男が起きると親は謝り、話を始めた。
昔、打ち捨てられていた赤ん坊がいた。赤ん坊に獣が近づいたとき、獣を撃ち殺した男がいた。男は獣を食べて赤ん坊を持ち帰った。拾われた赤ん坊は小屋の中で泣き続けた。
男は、グリンゴに追われるまでは最強の殺し屋だった。1910年、ペルナンブコ州。彼の名はセブン・イヤーズと言った。本名はジャヌアリオと言う。自分を追い詰めた7人の男の皮を剥ぎ、アクセサリーにしたと言われる男だ。男は赤ん坊を育て、様々なことを教えた。動くものは食べられるということ。武器の使い方、罠をかけて動物を狩る方法、人の殺し方ももちろん教えた。
セブン・イヤーズは少年を育てたが、彼を外には出さなかった。少年はいつか遠く離れた町に行くことを夢見ていた。
ある日、セブン・イヤーズは町へ出かけ、そして帰って来なかった。少年は家で彼の帰りを待っていたが、そのうちに大人になった。
映画『荒野の殺し屋』のあらすじ【承】
彼は勇気を振り絞り、セブン・イヤーズを探しに行くことにした。彼は動物の巣については全て知っていたが、人間については何も知らなかった。カラフルな石のことは既に知っていた。セブン・イヤーズが好きな石だ。石を持っている人間と出会い、取ろうとして揉めたことで殺した。これが初めての人殺しだ。
彼は賞金首を殺したことで石をもらった。人々は何故、この石を欲しがるのだろうか?どうやら、セブン・イヤーズは石に変わったのだろうと納得した。
街のオーナーはブランチャード氏だ。とても変わり者で、妻もまた変わり者だった。二人の間には息子・ピエールがおり、夫婦の悪い部分だけが遺伝していた。セブン・イヤーズを探して彼らのもとにやって来ると、ブランチャード氏はセブン・イヤーズの代わりに彼を雇うと言い、女を与えた。
初めての女を前にして興奮する彼に、女は名前を聞いた。彼は絵本のヒーローの名前から、「カベレイラ」を名乗った。
映画『荒野の殺し屋』のあらすじ【転】
カベレイラは、ブランチャード氏に土地を売らない人々を次々に殺していった。そして、ブランチャード氏のお気に入りの殺し屋となった。手に入れた石は全て売春宿で使う。カベレイラは宝石に心を奪われて、セブン・イヤーズのことをすっかり忘れてしまった。また、彼は女性と子供は殺さなかった。
カベレイラを狙う者はたくさんいた。スカーは子ヤギちゃんと呼びながら、カベレイラの最初の女性・ソライアを追い回した。弟をも殺され、自分がなぜ殺し屋に追われているのかわからないソライアは助けを求めたが、その甲斐無く乱暴を働かれた。彼女は殺され、その死がカベレイラの人生を変えることになる。
ソライアが殺されたことを知ったカベレイラ。預かり物があると言われ、渡されたのは少年だった。彼はソライアが残したカベレイラの実の子だと言う。少年は口をきかず、カベレイラの宝石を奪って逃げる。
大事な宝石を盗まれて、殺すと脅すカベレイラ。少年は彼を恐れて泣き出した。
映画『荒野の殺し屋』の結末・ラスト(ネタバレ)
少年について来るか来ないかを問うカベレイラ。初めの出会いは最悪だったものの、彼らは少しずつ打ち解けていた。セブン・イヤーズについて、少年は父親だったのかと尋ねる。カベレイラが否定し、育ててくれた人だと答えると、少年は育ててくれた人こそが父親だと言った。沈黙が訪れる。
殺し屋は頭を空にしていなければならず、子供のことを考えていては殺しができない。カベレイラは仕事から負傷して帰り、少年が彼を介抱する。
カベレイラの元には最強の殺し屋と呼ばれるグリンゴがやってきていた。少年はついていきたいと主張をしたが、カベレイラは許さなかった。ここで終わりだと言われて涙を流す少年。カベレイラは追ってきたグリンゴを倒し、銃に弾を込めてフランス男の元へと向かった。セブン・イヤーズのことが知りたかった。
カベレイラは帰らなかった。ここまでの全ての話をしたのは、カベレイラの息子だった。ロザリオの少女の死に関わったかどうか聞くと、彼は話を聞いていた男を殺し、自らの子供とともにその場を去った。
映画『荒野の殺し屋』の感想・評価・レビュー
個性豊かな殺し屋たちが多数登場する西部劇。カベレイラをメインとして作りこまれたストーリーにはなっているものの、少し展開が複雑でわかりづらく、実際の充実度よりも損をしている印象がある。
オチでスッキリさせる映画なので、根気よく最後まで見ればひとまず溜飲は下げられる。カベレイラの魅力が自分の感性に合い、彼の人生を存分に味わえるタイプの人には、終始楽しい映画になるのではないだろうか。(MIHOシネマ編集部)
NETFLIX限定配信の、新しい西部劇作品。過激なバイオレンス・性描写、過剰なまでに欲望にひたむきな人々の姿など、西部劇としての渋い男の格好良さ以上に、世界観全体として人間のダーティな一面が色濃く描かれており、筆者も見ていて、つい目を塞ぎたくなりそうになった。
しかし、最初主人公が育ての親を追って、町を訪れたり、最初の女との間の子供に対しても、次第に優しさを向けて行ったりと、人間としての情が物語の根底に見え隠れしていた。(男性 20代)
殺し屋に育てられた男、カベレイラの壮絶な人生を描いた今作。カベレイラがとにかく魅力的で人間の闇の部分を全て知っているにも関わらず、息子だと連れてこられた少年に対して少しずつ心を許し、絆を深めていく様子がグッときました。
少年との別れも非常に彼らしく、殺し屋として生きていく辛さや苦しさを分かりやすく描いていたと思います。この物語を語っているのが誰なのかを明らかにするラストの展開がとても良かったです。(女性 30代)
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