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映画『くも漫。』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『くも漫。』の概要:29歳・無職の中川学は、小学校の臨時講師として働くことになった。仕事は順調で、やりがいも感じていた。学は自分へのご褒美として風俗店を訪れるが、そこでくも膜下出血を発症して倒れてしまう。

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映画『くも漫。』の作品情報

くも漫。

製作年:2017年
上映時間:90分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:小林稔昌
キャスト:脳みそ夫、柳英里紗、沖ちづる、板橋駿谷 etc

映画『くも漫。』の登場人物(キャスト)

中川学(脳みそ夫)
29歳。無職。大学卒業後は中学校の教師になるが、挫折し仕事を辞める。
ゆのあ(柳英里紗)
学生。風俗嬢。就職を控えている。本の知識でくも膜下出血のことを知っていた。
石毛医師(板橋駿谷)
学の執刀医。既婚者。明るくおおらかな人物。
母(立石涼子)
学の母。細かいことがどうしても気になる。もったいないことが嫌い。
父(平田満)
学の父。学の良き理解者。

映画『くも漫。』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『くも漫。』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『くも漫。』のあらすじ【起】

中川学は風俗店を訪れ、風俗嬢のゆのあに相手をしてもらった。絶頂を迎えたときに、くも膜下出血を発症してしまう。

9月某日。29歳の学は、職業安定所に仕事を探しに行った。仕事を探す上での条件は、「人となるべく関わらないこと」「責任を取らなくてもいいこと」「人聞きのいい仕事」。紹介されたのは、しいたけの採取をする仕事だった。働きやすい職場だったが、収穫期しか仕事がなかった。

学がテレビを見ていると、62歳の父親が32歳の無職の息子を刺したという事件が報道された。犯行の供述で父親は、息子の育て方を間違ったことに責任を感じたと話していた。無職だった学にとって、そのニュースは他人事ではなかった。そんな時、自分の父親から小学校の臨時教師の仕事をしないかと声をかけられる。

学が大学を出て最初に就いた仕事は、中学校の教師だった。しかし、生徒達は授業を聞いてくれず、学校に行けなくなってしまう。父が紹介してきたのは特別支援学級の担当で、児童は自閉症の男の子1人だけだった。悩んだ末、学は仕事を受けることにした。学は自閉症についての本を購入し、授業を行った。生徒の大ちゃんとの関係も良好で、学は初めて社会人としての手応えを感じた。

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映画『くも漫。』のあらすじ【承】

12月31日。学は自分へのご褒美として風俗店を訪れた。そこで、くも膜下出血が起こり、動けなくなってしまう。ゆのあは救急車を呼び、救急隊員に学の服や鞄を渡した。くも膜下出血は、死亡率が約40%、後遺症約30%、社会復帰できるのは約30%と言われていた。1月1日。学の妹の敦子は、病院に向かった。

学の両親と敦子は執刀医の石毛から手術の説明を受けた。学は動くと再出血の危険があるため、鎮静剤で眠らされていた。学の手術は死亡もしくは後遺症が残るかもしれない危険なものだった。両親が同意書にサインした後、敦子も震える手でサインを行った。

手術を待つ間、家族は看護婦から学の服や鞄を受け取った。その時、靴が無いことに疑問を抱く。東京に旅行へ行くと言って出て行ったのに、袋町にいたことも疑問だった。敦子は学の鞄の中から、東京行きの切符を見つける。日付は明日になっていた。母は敦子に払い戻してくるよう頼んだ。

学は集中治療室で目を覚ました。術後のため、痛みと吐き気があった。学は脳を落とし、踏みつぶされる悪夢を見る。目を覚ますと激しい痛みがあったため、座薬を入れてもらうことになった。

映画『くも漫。』のあらすじ【転】

1月2日。学は石毛から、手術は成功したが後14日間は油断はできないと説明を受ける。くも膜下出血の手術をして2週間以内は、血管攣縮が起こる可能性があった。血管攣縮とは脳の血管が急激な収縮を起こす現象で、脳梗塞と同じ状況になって半身麻痺や言語障害、植物状態になってしまう恐れがあった。それはどういった場合に起こるかは分かっておらず、予防法がなかった。その時、学が考えていたことは、食欲も性欲も感じないということだった。しかし、生きて退院したいという気持ちはあった。

学は自分がどこで倒れたことになっているのか気にかかり、石毛を呼び出した。石毛は学の家族に、袋町の商店街で倒れて運ばれてきたと説明していた。安堵したのも束の間、母親からどこで倒れたのか詳細を聞かれる。母親は倒れた場所に靴が置いてあるのだと思い、取りに行こうとしていた。学は記憶喪失を装って誤魔化した。

1月5日。学は突然寒さを感じ、体の震えが止まらなくなった。嘔吐もあり、熱は39度まで一気に上がった。石毛はインフルエンザを疑い、検査を行った。悪寒は10分ほどで落ち着くが、冷えたプリンを触るなど、少しでも冷たい寒いと感じると再び悪寒と震えが止まらなくなった。検査の結果、インフルエンザは陰性だった。悪寒の症状は3日ほど続いたが、結局原因は分からなかった。

映画『くも漫。』の結末・ラスト(ネタバレ)

1月10日。発熱の頻度が徐々に減っていき、学は一般病棟へ移ることになった。体についていた管や尿道カテーテルが外された。一般病棟へ移るとき、学は久しぶりに窓から外の景色を眺めた。喜んだのも束の間、新たな戦いが学を待っていた。親戚が大勢お見舞いに来て、どこで倒れたのか質問されたのだ。学は倒れる前の記憶がないと嘘を吐いた。

両親は学の靴がないことを異常に気にしていた。父親は救急隊員に話を聞きに行き、学が倒れた場所は靴屋だったと教えられていた。皆が納得する中、親戚の1人がなぜ靴屋で靴を置き忘れるのかと疑問を投げかけた。救急隊員が靴だけ忘れた理由が分からなかったのだ。学の靴はおろしたてだったが、雪でぬかるんだ道を歩いていたため、新品の靴と見分けがつかないはずがなかった。親戚が風俗店の答えに辿り着こうとしたとき、隣のベッドで寝ていた患者(遠藤)から煩いと怒られてしまう。親戚達は謝罪し、立ち去っていった。遠藤は学を助けるため、声をかけたのだった。

性欲が出てきた学は、自分で処理をしようとした。しかし、くも膜下出血が起きたときのことを思い出し、吐き気を催してしまう。学は吐き気と戦いながら、トラウマを克服しようと奮闘した。

1月14日。検査の結果、血管に異常は見つからなかった。血管攣縮が起きないまま、学は退院できそうだった。学は涙を流して喜んだ。1月30日。学は母に付き添われて退院した。このとき元気だった父は、半年後亡くなってしまう。

母は学が風俗店で倒れたことに気づいていた。菓子折りを持ってお礼に行き、靴を返してもらってくるよう諭した。学は靴を取りに行くついでに、ボーイにゆのあのことを尋ねた。ゆのあは既にお店を辞めていた。学は風俗店で倒れたことに気づいた理由について母に尋ねた。すると、最初に気づいたのは敦子だと教えられる。鞄の中に入っていた風俗雑誌に印が入っていたのを見て気づいたのだ。敦子と父は母には内緒にしていたのだが、いつまでも母が靴のことをこだわっていたので父が教えていた。最初、母は受け入れられず怒りと恥ずかしさで泣いてしまったのだが、父に「男なんだから皆恥をかいて生きていくんだ」と諭されていた。学はその話を泣きながら聞いていた。

学は今回の出来事を漫画として描いた。こうして、学は無職のおじさんから、漫画家になるという夢を追うおじさんになった。

映画『くも漫。』の感想・評価・レビュー

くも膜下出血を発症しとても笑える状況ではないのだが、風俗店で倒れたことを必死に隠そうとする主人公の姿はとてもおもしろかった。風俗店が出てくるため見るのが恥ずかしいと感じるかもしれないが、全体的にコミカルで最後まで飽きることなく楽しめるためぜひ一度は見て欲しいなと思う。父が風俗に行っていた学のことを庇う場面は、ちょっと感動すら感じた。主人公を演じた脳みそ夫は本作が映画初主演なのだが、自然な演技でとても良かったと思う。(MIHOシネマ編集部)


物語のラストでこの『くも漫。』と言うタイトルの意味が分かり、物凄くすっきりしました。
男性が風俗店に行くのは別におかしなことでは無いですが、クモ膜下出血で倒れてしまった場所が「風俗店」だと言うことを「親」に知られるのは確かに恥ずかしいかもしれないなとクスッと笑ってしまいました。
風俗店を隠そうとする学と、靴の行方をずっと気にしているお母さんの掛け合いが本当に面白くて、大変な病気をテーマにした作品でありながら明るい気持ちで見ることが出来ました。(女性 30代)


人間どこで何が起こるか分からない、そう改めて思わされる作品。くも膜下出血で突如倒れるという恐ろしいあらすじではあるものの、主人公を芸人である脳みそ夫が演じており、倒れる場所も風俗店というコメディ感の強い作品。もちろん成人男性が風俗店へ行くということは恥ずかしいことではないのだが、まさか死にかけた場所が風俗店となると想像しただけでもやはり恥ずかしい気持ちになってしまう。作品自体も90分と比較的短く、軽い気持ちで楽しめる作品。(女性 20代)


くも膜下出血が起きた時の、痛みの例えが非常に分かりやすいです。知人が複数回発症していますが、バットで思い切り殴打されるような痛みがあるとは知りませんでした。さらに、死亡率や社会復帰できる確率等をも知ることができ、案外為になる知識が豊富に散りばめられています。発症する場所が風俗店ですから少々気恥ずかしいかもしれませんが、家族で見ることをおすすめしたいです。救急車での搬送、入院となると家族にとっても一大事なので。(女性 30代)

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