12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』
スポンサーリンク

映画『黒猫・白猫』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『黒猫・白猫』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『黒猫・白猫』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『黒猫・白猫』の結末までのストーリー
  • 『黒猫・白猫』を見た感想・レビュー
  • 『黒猫・白猫』を見た人におすすめの映画5選

映画『黒猫・白猫』の作品情報

黒猫・白猫

製作年:1998年
上映時間:130分
ジャンル:コメディ
監督:エミール・クストリッツァ
キャスト:バイラム・セヴェルジャン、スルジャン・トドロヴィッチ、ブランカ・カティッチ、フロリアン・アイディーニ etc

映画『黒猫・白猫』の登場人物(キャスト)

マトゥコ(バイラム・セヴェルジャン)
ユーゴスラビアのドナウ川沿いの田舎町で暮らす、博打好きの男性。自堕落でまともに働かず、いつも賭け事にかまけている。権力や金に弱く、相手によって自分の意見をころころと変える。
ザーレ(フロリアン・アジニ)
マトゥコの息子。17歳。真面目で純朴な青年。だらしない父親に呆れており、優しく勇敢な祖父を慕っている。年上の女性イーダと恋人関係にある。
ダダン(スルジャン・トロヴィッチ)
町で幅を利かせている新興マフィア。成金趣味の粗暴な麻薬中毒者で、自分の意見を通すために平気で暴力的な手段を使う。4人の妹がおり、末妹の結婚相手探しに頭を悩ませている。
イーダ(ブランカ・カティク)
祖母が経営する川沿いのレストランで働く美人。ザーレの年上の恋人。明るくひょうきんな性格で、アメリカ文化に憧れている。
ゼーリェ(ザビト・メメドッフスキ)
マトゥコの父。マトゥコに愛想を尽かしており、孫のザーレを目にかけている。元アコーディオン奏者で、何よりも音楽を愛している。
グルガ(サブリ・スレジマニ)
ユーゴスラビアでも有数の実力派マフィア。『ゴッドファーザー』と呼ばれ、住民達の尊敬と畏怖の念を一身に集めている。ゼーリェとは堅い絆で結ばれた戦友同士。老衰のため、車椅子に乗って生活している。孫息子の結婚相手探しが唯一の悩み。
ヴェリキ(ジェセール・デスタニ)
グルガの孫。祖父を心から慕っており、動けないグルガの代わりに業務全般を担っている。とても背が高く、常に悠然と構えている。一目惚れする相手を花嫁にすると決意している。
スイカ(リュビシャ・アジョヴィッチ)
イーダの祖母。川沿いでレストランを経営している。恰幅の良い豪胆な老女。面に出さずとも、イーダの将来を案じている。
アフロディータ(サリア・イブライモヴァ)
ダダンの末の妹。生まれつき背が低く、周囲から『テントウムシ』と呼ばれている。夢で見た憧れの男性と結婚すると心に決めている。

映画『黒猫・白猫』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『黒猫・白猫』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『黒猫・白猫』のあらすじ【起】

ユーゴスラビアのドナウ川沿いのある田舎町で暮らすマトゥコは、働きもせずに毎日博打に明け暮れている。ある日、マトゥコは、水上で商売をしているロシア人に騙され、有り金すべてを失う。

起死回生を狙い、マトゥコはブルガリアからやってくる石油運搬車両の強盗を目論む。マトゥコは息子ザーレを伴って、一帯の支配者グルガのもとへ行き、計画への出資を依頼する。グルガは、マトゥコの父ザーリェとは深い縁故がある。マトゥコは、ザーリェは既に死んでいると嘘をつき、グルガから香典として大金を受け取る。

その夜、マトゥコは、マフィアのダダンに車両強盗への参加を持ちかける。ダダンは強盗の利益を殆ど得るということで合意し、計画に参加する。

ザーレは、川辺のカフェで働くイーダに恋をしている。ザーレはイーダの祖母スイカが経営しているレストランから楽団を借り、入院しているザーリェのもとへ連れていく。楽団の演奏を聞き、ザーリェはたちまち元気を取り戻して退院する。

先日、ダダンはザーリェが所有する工場を強引に買い取っており、ザーリェは孫のためにその金を残そうと考えている。

死期が迫っていることを自覚しているグルガは、孫のヴェリキに仕事を全て譲って入院する。グルガは、ヴェリキが早く結婚相手を見つけるよう、強く願っている。

映画『黒猫・白猫』のあらすじ【承】

強盗決行当日、マトゥコは駅員を買収して運搬車両に近づくが、ダダンの計略によって駅員に薬を盛られて眠ってしまう。その間に、ダダンは駅員を口封じに殺し、車両を全て盗む。ダダンは、眠っているマトゥコと駅員の死体を野原に放り出す。目覚めたマトゥコは、知らないうちに誰かに騙されたと言ってダダンに無実を訴えるが、一蹴される。

ダダンは、マトゥコに出資した金額をその日のうちに返すよう脅し、ザーレとダダンの妹アフロディータを結婚させることで借金をチャラにすることを提案する。マトゥコは、ダダンこそが自分を騙した張本人だと気づいて抵抗するが、ダダンや手下達に暴行され、あっさりと取引に応じる。

翌日、ザーレはイーダから、ザーレとアフロディータの結婚が勝手に取り決められたことを教えられる。ザーレとイーダは惹かれ合っており、二人は恋人関係になる。

ザーレの結婚話を知ったザーリェは、グルガに助けを求めようとするが、マトゥコはグルガは既に死去していると嘘をつく。ヴェリキは、マトゥコが計画に失敗したことをグルガに伝える。グルガは、ザーリェへの恩から、せめてザーリェの墓参りに行こうと考える。

アフロディータは、ダダンの勝手な決定に猛反発する。ザーレとイーダはダダンの屋敷に忍び込み、アフロディータの容姿を盗み見て、結婚にますます反対する。

映画『黒猫・白猫』のあらすじ【転】

結婚式当日、ザーリェはザーレの結婚を阻止するため、自ら心臓を止める。マトゥコはダダンに父の死を報告し、葬儀を優先して結婚式を延期するよう頼むが、ダダンはザーリェの死は3日前であったとでっちあげ、結婚式を強行する。

結婚式は、マトゥコの自宅で行われる。マトゥコとザーレは、ザーリェの遺体を氷まみれにして自宅の屋根裏部屋に保管する。ザーレとアフロディータは、ダダンに無理矢理に夫婦の誓いを立てさせられる。イーダは、ザーレが他人の夫になったことを嘆き悲しむ。

式が盛り上がる中、ザーリェを冷やしている氷が溶け始め、マトゥコは処置で手一杯になる。ダダンは取り巻き達と乱痴気騒ぎに興じている。ザーレの助けを借りて、アフロディータはテーブルの下から床下に潜り込み、船に積んであったドラム缶に身を潜めて会場から抜け出す。

アフロデェータが逃げ出したことを知ったダダンは怒り狂い、ザーレとイーダに責任を押し付けて激しく責める。結婚式の参加者達は、総出でアフロディータの捜索を始める。

映画『黒猫・白猫』の結末・ラスト(ネタバレ)

グルガはヴェリキが運転する豪華なバンに車椅子ごと乗り込み、ザーリェの墓参りに向かう。道中、バンの扉が開き、グルガは車から落ちてその場に置き去りにされる。グルガがいなくなったことに気付いたヴェリキは、グルガを探し回っている最中に、逃亡中のアフロディータと出会う。二人はお互いを運命の相手だと確信し、恋に落ちる。

アフロディータに追いついたダダン達は、ヴェリキに銃を向けてアフロディータを返すよう要求するが、既にアフロディータと結婚の約束をしたヴェリキは、屈することなく撃ち返す。

その場に駆けつけたグルガは、ヴェリキとアフロディータの結婚を認める。過去にグルガに世話になっていたダダンは、グルガの決定に大人しく従う。グルガは、ザーレとイーダの結婚も認め、式の参加者達は二組のカップルの誕生を祝う。

容体が悪化し、グルガは急死する。マトゥコとダダンは、グルガの遺体をザーリェの遺体と並べて屋根裏部屋に隠す。乱痴気騒ぎの一夜の後、マトゥコとダダンが賭けに興じている最中、ザーリェとグルガは突如、息を吹き返す。

ザーレとイーダ、ヴェリキとアフロディータの合同結婚式が改めて催される。ザーレとイーダは、目の前を通過していくドイツの豪華客船に乗り込んで国外へ脱出しようと考える。ザーレはザーリェから金を受け取り、イーダと小舟で客船に渡る。マトゥコ達は、幸せそうな様子で遠ざかっていくザーレとイーダを見送る。

映画『黒猫・白猫』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

とにかく笑ってしまうお話です。ドタバタコメディという言葉がぴったりな今作は、賭け事が大好きな主人公とその家族のお話。主人公をマトゥコのせいで大変な目に合わされてしまいますが、みんな「なんとかなるさ」精神で乗り切ってしまいます。
最後には合同結婚式まで開かれ、なんでもありの展開です。死んだ人が生き返るなどありえないことばかり起きますが、それが今作の見所でしょう。気軽に見られる楽しい作品でした。(女性 30代)


川沿いのジプシー村を舞台に、借金まみれの父が息子を望まぬ結婚に追い込む騒動がとにかく騒がしくて楽しい。ザレとイダの逃避行や、花嫁アフロディータの逆襲など、混乱が混乱を呼ぶ展開に笑いっぱなしだった。最終的にそれぞれが本当に愛する相手と結ばれる結末が清々しい。破天荒だがどこか温かい祝祭映画。(30代 男性)


登場人物全員が濃く、エネルギーに満ちている。強引に進められる結婚式が大混乱に陥る場面はカオスそのものだが、そこが魅力。イダの自由奔放さとザレの純情さが微笑ましい。死んだはずの祖父が生き返るような展開も含め、現実とおとぎ話が混ざる感覚が楽しかった。(40代 女性)


借金返済のための政略結婚という筋書きながら、重さはなく祝祭的。巨大なガチョウや豚が暴れ回る場面など、シュールな笑いが満載。最終的に若者たちが自分の意志で愛を選ぶ展開が爽快だった。音楽と色彩の奔放さが印象的。(20代 男性)


結婚式のシーンがとにかく賑やかで、トラブル続出なのに不思議と幸福感がある。アフロディータが自分の恋を選ぶ展開は痛快。ザレとイダが逃げ出して再会するラストは、混乱の果てのハッピーエンドとして理想的だった。(30代 女性)


ジプシー文化の陽気さと人間臭さが全開。金儲けに失敗する父親世代と、自由を求める若者世代の対比が面白い。死んだと思われた祖父が復活する場面など、荒唐無稽さも魅力。最終的に皆が踊り出すラストは圧巻だった。(50代 男性)


物語は無茶苦茶だが、生命力にあふれている。強制結婚のドタバタが頂点に達する場面は大笑い。アフロディータの豪快なキャラクターが物語を引っ張る。最後に恋人同士が結ばれ、祝祭の音楽が鳴り響く締めくくりが最高。(20代 女性)


カラフルな映像と賑やかな音楽が印象的。借金問題や結婚の強制といったテーマも、ユーモアで包み込まれている。若者たちが自分の道を選ぶラストは、混乱を経た解放の瞬間。観終わった後、自然と笑顔になれた。(40代 男性)


登場人物が皆どこか愛おしい。ザレの不器用さとイダの奔放さの対比が楽しい。結婚式の大騒動が頂点で、そこから一気にハッピーエンドへ向かう流れが爽快。音楽と踊りに満ちたエンディングが心に残る。(30代 女性)


祝祭映画の極み。強引な縁談が破綻し、若者たちが本当の愛を手に入れる展開に拍手を送りたくなる。アフロディータの恋も実り、誰もが自分の居場所を見つける結末が温かい。混沌と幸福が同居する独特の世界観に魅了された。(60代 男性)

映画『黒猫・白猫』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『黒猫・白猫』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

アンダーグラウンド

この映画を一言で表すと?

戦争と祝祭が入り乱れる、壮大で混沌とした叙事詩。

どんな話?

第二次世界大戦からユーゴスラビア紛争までの激動の時代を、地下に閉じ込められた人々の視点から描く。嘘と理想が入り混じり、友情や裏切りが重層的に展開する。悲劇と喜劇が同居する独特の世界観が広がる物語。

ここがおすすめ!

音楽と群像劇のエネルギーが爆発する祝祭的演出は『黒猫・白猫』と共通。歴史の重みと奔放なユーモアを同時に味わえる。カオスと生命力を求める人にぜひ観てほしい一本。

ジプシーのとき

この映画を一言で表すと?

幻想と現実が溶け合う、切なくも力強い青春譚。

どんな話?

超能力を持つ青年が、愛と裏切りに翻弄されながら成長していく。ジプシー社会の現実を背景に、犯罪や貧困と向き合う姿が描かれる。魔術的リアリズムが漂う、幻想的で哀愁ある物語。

ここがおすすめ!

同じくジプシー文化を背景にした作品で、祝祭と哀しみが交錯する世界観が魅力。『黒猫・白猫』よりシリアスだが、独特の音楽と色彩感覚が心を掴む。文化的背景に興味がある人におすすめ。

デリカテッセン

この映画を一言で表すと?

奇妙な住人たちが織りなす、ブラックユーモア満載の寓話。

どんな話?

食糧難の世界で、アパートの肉屋を営む男とそこに集う住人たちの奇妙な日常を描く。恋や策略が絡み合い、シュールな騒動が展開。独特の美術とテンポが印象的なブラックコメディ。

ここがおすすめ!

ユーモアと風変わりな人物描写が光る作品。現実離れした騒動と温かな恋物語の融合は『黒猫・白猫』の祝祭的な魅力と通じる。個性的な世界観に浸りたい人にぴったり。

リトル・ミス・サンシャイン

この映画を一言で表すと?

不器用な家族が旅の果てに見つける、ささやかな希望。

どんな話?

美少女コンテストに出場するため、個性豊かな家族がワゴン車で旅に出る。道中で衝突や悲劇に直面しながらも、家族の絆が少しずつ深まっていく。笑いと涙が交差するロードムービー。

ここがおすすめ!

騒がしくも愛おしい人物たちの群像劇が魅力。混乱の中に温かさがある点は『黒猫・白猫』と共鳴する。型破りな家族の物語を楽しみたい人におすすめ。

アメリ

この映画を一言で表すと?

色彩と音楽に包まれた、幸福を届ける恋の物語。

どんな話?

パリで暮らす女性アメリが、周囲の人々に小さな幸せをもたらそうと奔走する。奇想天外な発想とユーモアで日常を彩りながら、自身の恋にも向き合っていく。温かく幻想的なラブストーリー。

ここがおすすめ!

鮮やかな色彩と軽快な音楽、個性的な登場人物たちが魅力。祝祭的で愛に満ちた世界観は『黒猫・白猫』を楽しめた人に響くはず。前向きな気持ちになれる一本。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

影山みほをフォローする
コメディ映画

みんなの感想・レビュー